売れ行き 絶好調

カテゴリー │

開運・呑み切り一番 昨夜は 鍋に合わせました。

この酒 本当にいけませんねえ。

あつあつの鍋に、キリッと冷やした 呑み切り一番純米酒を
あわせると、もう止まりません。

先日二人で五合を開けた一升瓶の残り五合は、それこそ
あっという間に空に。

もう一本開けようか・・・という衝動にかられましたが
強い 強い意志で我慢しました。 

おかげさまで、売れ行きも順調です。
本来 10月1日発売の品なんですが、正式発売までに
仕入れ数量の二割ほどが売れてしまった計算です。
毎日 このお酒目当てのお客様がひっきりなし。
こんな時代に、ありがたいことです。



さて、本日朝刊(中日新聞)に その呑み切り一番の広告が
県内版下段にドーンと出ております。

この時期に毎年出している広告ですが、今年のキャッチコピーは

飲んで 選んで 仕入れて 売って
今年でなんと 20年


というもの。

そう 呑み切り一番を世に出して、今年で20年目です。
正確には、呑み切り一番特別本醸造を発売したのが、20年前で
純米酒は、もう少しあとに出すことになります。

ただ、蔵に行って利き酒をして選ぶ というスタンスは、当初から
なにも変わっておりません。

一方、開運さんのお酒は、確実に進化しています。
仕入れる量も、当初の5倍以上に増えています。



純米酒の話ばかりしていますが、特別本醸造もいいですよ。
純米に比べると、米の綺麗な味わいを感じ取れるお酒です。

人のぬくもりにも似た味わい
と私は表現するのですが
今年のお酒は、やや辛口に仕上がりました。
でも、マイルド、軽快な味わいは例年と変わりません。
後口のキレの良さもポイントです。
こちらは冷やもよし、燗もまたよし。

■開運 呑み切り一番 特別純米酒 22BY

■開運 呑み切り一番 特別本醸造 22BY








 

かくれんぼ でランチ

カテゴリー │おいしい店

今日はラヂオでした。
パーソナリティのえみ子さんが、番組の冒頭
サントリープレミアムモルツの6缶パックが
当たる懸賞にネットで応募し見事に当たった
というお話をされていたので、私のコーナーでも
その話をふりました。

すると、とてもうれしそうに 再度その話をするので
一言 言ってやりました。

『あなたは そうやって 小さな運を使い果たすのね・・・』


嫌な奴ですねえ。
でも、そこらへんをいじると彼女、とても面白い反応が
返ってくるので、なかなか快感です。(・ω・)\バシッ

そんなラヂオの出演を終え、昼飯をどこかでとろうと
あるお店に入りました。

そこは、喫茶店でもレストランでもチェーン店の
フアストフード店でもなく、スナック。

夜はもっぱらカラオケ目当てに、何軒目かで
よく訪れるお店です。

屋号は 『かくれんぼ』
数年前までは肴町の居酒屋さんでしたが、ある時から
近くに店を移し、スナックになりました。カラオケもある
曜日によっては、綺麗で若いお姉ちゃん ・・? (・ω・)\バシッ
もいる昔ながらのスナックです。

で、そのお店が、最近ランチを始めたと聞き及びFMハロー
のスタヂオからも近いので、行ってみることに。

かくれんぼ の場所は、浜松有楽街の中ほど、ラーメンの
みやひろ を少し北側に行き、細い路地を左折した角。
絵に描いたような 裏通りのお店です。

夜なら、それなりに人通りもありますが、昼間ともなると
人っ子一人いません。

本当にやってるのかな・・・
と半信半疑で店の前まで行くと、ちゃんと
 ランチやってます の看板が出ていました。

恐る恐るドアを開けると、居ました居ました。
綺麗どころのお姉さまがお二人。

カウンターに座り、おしぼりをいただく ここまでは
夜と全く一緒です。 次に出るのが、冷たいお水。
おお 喫茶店みたいだ。

何になさいますか?

何があるのかと聞くと、カレーライス と 日替わりメニュー
があるとかで、日によって、牛丼であったり、海鮮丼であったり。
では、前の居酒屋時代から美味しいと評判の、カレーライスを
いただくことに。

出てきたのはこれです。




本格的な自家製カレーに、サラダとコーヒーが付いて
なんと 500円ぽっきり。 
コーヒーは、お替りも可能。

安い 安すぎる。

すき屋だって、カレーとサラダとコーヒーを注文すれば、500円は
超えますよ。 それになんと言っても、優しいお姉さまお二人を
独占できるし・・・(笑)。

味は、とても 美味しゅうございました。
コーヒーも専門店で豆を仕入れ、ドリップで焙れる本格派。

こんなにお値打ちなのに、宣伝しないのですか?
と聞くと、

しようとは思うんですけど勇気がないんです。

おかげで、お昼からたったの500円で お腹が満足し
コーヒーを飲みながら、楽しいひと時を過ごせました。

ただ、昼間だと カラオケをするわけでもなく、バカ話も
なんとなくしにくいし、間が持ちません。(笑)

街中で お昼を取る という皆さん 一度行ってみてください。
きっと大満足しますよ。 

スナック かくれんぼ
浜松市中区田町316-23
電話 053-452-1174
営業時間 ランチタイム12時~14時
日・月 定休







 

少しずつ復活

カテゴリー │FMハロー

今月の初めに眼の手術をしてから、ジムでの
激しい運動は控えていましたが、体重が少し
増えました。酒はとうの昔に復活させているので
当然と言えば当然。

で、1月近くが経ち調子もいいので、少しずつ運動を
復活させています。

昨日の夜は、手術後初めて Ⅹ55 にチャレンジ。
主に下半身を鍛えるクラスですが、なかなかハードで
汗もたっぷりとかきます。 

続いて ミルでのスロージョギング。
今月一杯は走らない方が良い との医者のアドバイス
があったので、ずっと歩いていましたが、昨日は少し
走りました。 走るのはやっぱ 気持ちがいい。

5キロを普段の1.5倍の時間をかけてゆっくりと走りました。
調子はとても良好。 もう大丈夫でしょう。 と自分では
思うのですが、来週通院してしっかりと許可をいただきましょう。

本当なら、10月2日の 遠州リレーマラソンに出る予定
だったのですが、泣く泣くキャンセル。 そのおかげでも
ありませんが、10月1日の 静岡地酒まつり では、たっぷりと
遅くまで 酒が飲めそうです。 ウキウキ (・ω・)\バシッ

さて、本日はラヂオの日。
テーマは 國香と蕎麦の会の話 そして、呑み切り一番の
持ち込み試飲。 

音楽はもちろん、フルートの 小島のり子さんのアルバムから
呑み切り一番特別純米酒 をモチーフにしたオリジナル曲
『October The First/開運-呑み切り一番』 をおかけします。

私が出るのは、お昼の12時10分から。
どうぞよろしく。
FMハロー  76.1MHz 
http://www.fmharo.co.jp/



 

國香と蕎麦を楽しむ会②

カテゴリー │日本酒の会

今朝方 会場となった 手打ち蕎麦一 さんに、
酒器や空瓶を回収に行き、日本酒の会は完結
しました。

最近はどこのお店にも 自動食洗機が備えて
あり、グラスの洗浄乾燥についてはお任せとなる
ので、非常に助かります。



昨日のブログにも記しましたが、人気投票を行い
ました。 設問の内容は

 今日のお酒で一番のお気に入りを一つだけ
 セレクトしてください。


というもの。

いろいろな銘柄が混じっている酒の会では、そういう
設問はせずに、
 
 自腹を切って買うとすると、どの酒にしますか?

とお聞きします。

なぜなら、蔵によってお酒のグレードが違う場合が
あるので、 単にお気に入りは との問いだと、どうしても
高い酒に集中するからです。

ところが、今回のように一つの銘柄で選ぶとなると
価格の低いものも、高いものも、それぞれの良さを
認識してもらえるので、お気に入りを一つ となるのです。

もっとも、特定名称酒の範疇の中で、どのクラスも
納得の行く造りをされているお蔵だからこその設問
とも言えますが。

結果をもう一度お知らせします。

1.大吟醸 22BY   6票
2.特別純米酒  22BY 0票
3.特別純米 中汲み生原酒 22BY 7票
4.純米吟醸 伝一郎生 22BY 1票
5.特別本醸造(燗) 22BY   2票
6.純米吟醸 中汲み 22BY  1票
7.吟醸 無濾過生斗瓶囲い 20BY 1票
8.純米吟醸 無濾過生斗瓶囲い 15BY 2票
9.純米大吟醸斗瓶囲い 22BY  7票

一番人気は 純米大吟醸斗瓶囲い と
 特別純米中汲み生原酒 
が、それぞれ7票で同点でした。

あとから聞いた話ですが、選択肢が一つだったので、本当は
燗酒(特別本醸造) に手を上げたかったけど、生酒に入れた
という方が何名かいらしたようです。

720mlで 3885円の酒と 1000円ちょっとの酒が、どちらも
支持される。 これこそ、良酒を醸す地酒蔵の醍醐味
というもの。

そして、参加されたお客様も、よく判っていらっしゃる。
という事実。
それぞれのお客様が、お酒に対する物差しをお持ちだからこその
結果 と言えるのではないでしょうか。

そして 15BYの 純米吟醸 無濾過生斗瓶囲い 
7年の月日は、お酒に 適度な熟し香と練れた味わいを
加味してくれました。

松尾社長がおっしゃったのですが
『生ヒネと熟成は違いますから。これは見事に熟しています。』

生ヒネというのは、生酒が劣化したときに出る、蒸れたような、
やや焦げたような、香ばしいような、糠のような臭いのことで
時々 熟成香と間違われることがあるのですが、両者は明らかに
違います。

お料理の話をします。
今回の会を開催するにあたり、奥さんと二人で、 シミュレーション
の会を行いました。
単なる酒飲み夫婦の持ち込み会
という噂もありますが、同じメニューで用意していただき
純米吟醸伝一郎生 で合わせて見ました。

お酒のセレクトと順番は、そのときの経験が反映されています。

最初の珍味プレート 正直なところ、このプレートには、すべての
お酒に合う肴が少量ずつですが、網羅されているので、本当は
取って置きたいところですが、テーブルが狭くなるというお店の
事情もあり、あえて そのアドバイスは控えました。

夏野菜のジュレ =
    特別純米中汲み生原酒・純米吟醸 伝一郎生
炙りじゃこ天  = 特別本醸造(燗)
蕎麦寿司    = 純米吟醸中汲み
蕎麦掻きの揚げ出し = 吟醸無濾過生斗瓶囲い20BY
鴨の治部煮  = 純米吟醸 無濾過生斗瓶囲い 15BY 
蕎麦焼き味噌 = 純米大吟醸斗瓶囲い 22BY  

どの料理も、國香を引き立ててくれました。
いや 國香が料理の美味さを的確に引き出してくれた
のかもしれません。

特に鴨 蕎麦前の通は 鴨南蛮の鴨だけで、まずは
燗酒を一杯 というのが定番のスタイル。

蕎麦前 というのは、蕎麦を食べるまでに楽しむ お酒と
お料理の総称を言うのですが、用意した お酒メニューに
さりげなくプリントした ある高名な作家の 言葉に気付かれた
方はいらっしゃったでしょうか。

それは
 
「酒を飲まぬくらいなら、蕎麦屋へなんぞ入るな」 by 池波正太郎
というもの。

『鬼平犯科帳』などで有名な時代小説の大家は、無類の蕎麦好きで
そんなフレーズを残しておられます。

それほどに、蕎麦と酒・日本酒の相性は良いのです。
さて、鬼が笑うかもしれませんが、来年の話。

私の中では、お呼びしたい蔵元さんは決まっています。
きっと 蕎麦に合うでしょう。
まだ内緒です。






 

國香と蕎麦を楽しむ会

カテゴリー │日本酒の会

秋恒例の 蕎麦と地酒の会を今年も開催しました。
この会は、銘柄を一つに絞り、蔵元さんにもご参加
いただき、蕎麦前に合わせて楽しむというスタイルで
今年で3回目となります。

今回のお蔵は 國香(こっこう)
もちろん、松尾社長にもお越しいただきました。
参加されたお客様は全部で27名。
開催2ヶ月前に定員一杯となる人気のイベントです。

それでは、当日の様子をご覧下さい。


いつものように、お酒とお料理のメニューを用意し
グラスを並べます。


開宴は午後6時。
早い方は30分以上前にお越しになり、定時に全員
お揃いになり、恙無くスタート。


まずは、松尾社長のご挨拶。


そして、手打ち蕎麦一 のオーナー竹内さんからも。

乾杯の酒は 國香大吟醸。
松尾社長曰く まだ固さは残るものの、これから味が
開いていくお酒。


大吟醸 と 特別純米中汲み生原酒
特別純米中汲み生原酒は、人気商品だけあって、この会
でも評判でした。


純米吟醸 伝一郎生
山田錦を60%精米にて醸した一品。


今回のとっておき 純米吟醸 無濾過生斗瓶囲い 15BY 
7年古酒です。
色はかすかに山吹色、熟し香がほんのりと漂い、きれいに
練れた味わいに変化していました。


ラインナップ 左から提供順に
國香 仕込み水
1.大吟醸     720ml 3059円
2.特別純米酒  1.8L 2310円
3.特別純米 中汲み生原酒 720ml 1365円
4.純米吟醸 伝一郎生 720ml 1523円
5.特別本醸造(燗)    1.8L 2039円
6.純米吟醸 中汲み  720ml 1995円 
ここまですべて22BYです。
7.吟醸 無濾過生斗瓶囲い 20BY 1.8L 4600円
8.純米吟醸 無濾過生斗瓶囲い 15BY 720ml 2100円
9.純米大吟醸斗瓶囲い 22BY  1.8L 7560円

最後は、 純米大吟醸斗瓶囲い で締めました。

お客様の人気投票の結果は

1.大吟醸 22BY   6票
2.特別純米酒  22BY 0票
3.特別純米 中汲み生原酒 22BY 7票
4.純米吟醸 伝一郎生 22BY 1票
5.特別本醸造(燗) 22BY   2票
6.純米吟醸 中汲み 22BY  1票
7.吟醸 無濾過生斗瓶囲い 20BY 1票
8.純米吟醸 無濾過生斗瓶囲い 15BY 2票
9.純米大吟醸斗瓶囲い 22BY  7票

お料理のメニューです。
提供順に


珍味プレート 
  鴨燻製 甘エビ白和え 蕎麦豆腐 
  帆立返し漬け 柿バター ウズラ卵2種


夏野菜のジュレ


炙りじゃこ天

蕎麦寿司


蕎麦掻きの揚げ出し


鴨の治部煮

蕎麦焼き味噌


十割蕎麦

一品ずつ お酒に合わせながら ゆっくりとご提供。
と言うか、お酒を料理に合わせながらお出ししました。
こんな具合に
 
珍味プレート =  大吟醸・特別純米酒 
夏野菜のジュレ =
    特別純米中汲み生原酒・純米吟醸 伝一郎生
炙りじゃこ天  = 特別本醸造(燗)
蕎麦寿司    = 純米吟醸中汲み
蕎麦掻きの揚げ出し = 吟醸無濾過生斗瓶囲い20BY
鴨の治部煮  = 純米吟醸 無濾過生斗瓶囲い 15BY 
蕎麦焼き味噌 = 純米大吟醸斗瓶囲い 22BY  

最後の蕎麦焼き味噌は、純米大吟醸斗瓶囲いに合わせた
のではなく、歓談しながらテーブルに残ったお酒を飲むのに
ちょうど良い肴となりました。




松尾さんは、お酒を出す毎に、熱く語られます。
ここだけの話が多く、ブログにはとてもアップ出来ません(笑)


お客様の様子
今回初参加の方が7割ぐらいでしょうか。


このテーブルは、非常に濃い話をされていました。
このメンバーだと、さもありなん (笑)


一方調理場は、料理の準備に大わらわ。


さりげなく、次回イベントの告知もさせていただきました。
日本酒講座への参加を希望される方が1名おられました。
うれしいですね。

終了したのは、午後9時。
たっぷり3時間のお酒の会でしたが、今回も皆様に
喜んでいただき、主催者としては うれしい限りです。

来年は全く未定ですが、どこかの蔵元さんにお越し
いただき、必ず開催します。


最後は4人で 記念撮影




 

キング・オブ・バンシャク

カテゴリー │

早くも出ました。 入荷しました。

粋遙倶楽部オリジナル酒

開運 呑み切り一番 

特に 特別純米酒 これはすごい。

こんな酒を 2415円で 売ってしまうと

 ・・・言わぬが花 

でも 言います。

他の酒は もう要らんでしょう (・ω・)\バシッ

失礼しました。 それは 言いすぎです。 

でも それだけ インパクトのある 美味しさなんです。

ちなみに 粋遙倶楽部(すいようくらぶ) とは

静岡県西部地方の愛好家9人で結成される

秘密の会で、コスプレを得意とする・・・・・(・ω・)\バシッ

違います。

美味しい日本酒を育み販売する酒屋の集まりです。

今年で なんと結成20年。

この20年の間には、新たに入会した人も、辞めて

行った人も、いろいろですが、現在のメンバーになり

ここ10年は変動がありません。

辞めた皆様に ズバリ 言います。

今年の呑み切り一番を飲むと 辞めたことを きっと後悔しますよ。



さて、入荷した昨日は、ジムにも行かず

もちろん 飲みにも行かず

お家で晩酌。

ドンッ と 一升瓶を食卓に置いて 二人で始めました。

すると どうでしょう。

止まらない 止まらない  もう 止まらない。

5合が あっという間に消えました。

うまいねえ けなすところがないねえ 

酒屋やめても この酒だけは欲しいね。(笑)

大丈夫です。

当分 やめるつもりはありませんから。


では 具体的に 美味しさを言葉にしましょう。

香りは、決して出しゃばらずどこまでも清楚。

爽やかで艶やかでソフトな口当たりに、まずは一目。

やがて、ほのかな甘みとともに、綺麗な旨みが

スピード感を伴って広がります。

キレも抜群で、軽快でシンプルに余韻を残します。

いわゆる苦味とか雑味のたぐいは皆無。

今年も 純米吟醸を思わせる上質感と流麗な味の

広がりに、ただただ脱帽。


これで2000円台前半の純米酒となれば

まさに キング・オブ・バンシャク

飲まないと 絶対に 絶対に 損です。

◆開運 呑み切り一番 特別純米酒


 

夢筺 入荷

カテゴリー │

日本酒の “ひやおろし” が、
各蔵から続々と入荷していますが、年々発売日が早くなるので
9月のこの時期には ほぼ出尽くした感があるものの
いやいや これから というお蔵も まだまだあります。

空(くう) でおなじみ 奥三河の 蓬莱泉を醸す
関谷醸造さんから、特別純米ひやおろし が入荷しました。



夢筺 ゆめこばこ と 読みます。

筺 と言えば 花登筺さんを思い出しますな。
『細うで繁盛記』 『道頓堀』 『どてらい男』 『あかんたれ』
どれも おもろかったなあ・・・・ (・ω・)\バシッ 関係ないし


◆蓬莱泉 特別純米ひやおろし 夢筺(ゆめこばこ) 22BY (1.8L)

奥三河で収穫された酒米「夢山水」を麹米に使用し
搾ったあとに一度だけ火入れ。

その新酒を、関谷醸造吟醸工房隣の矢作第一発電所構内トンネル
摂氏15℃を常に維持する真っ暗な環境で、半年間じっくりと
自然熟成したそうです。

夏を越し静かに熟成の時を重ねたひやおろしは
円熟した旨みと、艶やかでとろけるようなマイルド感が身上。
香りが抑制されている分、食中酒としての存在感を示します。

これも いい酒です。



 

日本酒の製造日

カテゴリー │

先日 栃木県の酒蔵さんから 純米大吟醸
の720ml カートン入り の商品を仕入れました。

そのお酒はこれです。



◆澤姫 下野純米大吟醸

米・水・酵母をすべて地元栃木県産にこだわり
醸した、下野(しもつけ)の雄大な大地を思わせる
純米大吟醸です。

香りは上品かつ穏やかに立ちます。
口に含むと、爽やかフルーティな旨みが優しい口当たりを
伴って広がります。

ギフトとしてもお手頃ですし、価格から見ても
720ml 2730円 中身のレベルは高くリーズナブル
な酒と言えるでしょう。


話はここからです。

カートンに入っていますから、1本だけ箱から
出して冷蔵庫に陳列しようと手に取ったところ
裏ラベルの日付に目が行きました。

そこには 製造年月日 22.4. と 印字されています。
22.4. ということは、平成22年4月 去年の4月です。

蔵から直送されたばかりのお酒が、どうして去年の4月
の日付になっているのでしょうか。 

蔵によっては、瓶詰め時の日付をあらかじめ打って
保管しているところも、商品によってはたまにありますが、
それにしても 去年の4月はないだろう。

ということで、お蔵に問い合わせると、専務さんから
丁寧なお返事をいただきました。

こういうことです。


日本全国ほとんどの蔵がそうですが、日本酒の製造年月日は
いわゆる 特定名称酒(本醸造以上)については、製品化年月
製造年月日 としています。
製品化年月 というのは、出荷しようと冷蔵庫などから出してきて
印字する日付のことです。

これは 酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達
第86条の6 『酒類の表示の基準』内に
ちゃんと明記されています。

◆表示基準 「製造時期」について

特定名称の清酒であって、容器に充てんし冷蔵等特別な
貯蔵をした上で販売するものについては、その貯蔵を終了
し販売する目的をもって製品化した日を製造時期として
取り扱う。



ですから、醸造して瓶詰めを行った日が1年以上前であっても
製造年月日は、出荷する月を印字してもよいのです。

ところが、そのお蔵の所轄の税務署の指導官さんの見解では

『売場在庫として貯蔵している製品についてはこれに該当しない。
 よって 本来の詰口年月に修正すべき』


との指導が行われたそうです。

売場在庫 というのは、販売するために冷蔵庫や倉庫で
保管されている在庫のことです。 多分、全国の蔵のほとんどの
在庫がそれに該当するでしょう。

一方 蔵内在庫 という在庫もあります。
これは、貯蔵を目的として在庫してあるもの。もちろん、瓶詰め
の状態でです。ですから、無濾過生酒のように、品質の変化が
進むものは 蔵内在庫 として認められるが、火入れしたものは
進まないから 売場在庫 である。
 
その指導官さんの見解は多分そういうことです。

つまり、生酒は出荷時の日付で良いが、火入れしたものは
瓶詰め時の日付でなければならない。 

ということ。

そこで、静岡県の某蔵元さんに聞きました。
その方の見解では、
『冷蔵庫に入れてある在庫は、すべて出荷時に印字します。
常温の倉庫在庫は、瓶詰時の日付を打ちます。』


これは解りやすいですね。 先の通達は、ほとんどの蔵が
こういう解釈をしているのだと想像できます。

で、当店の在庫はどうしたか?

そのお蔵では、 製造年月 と 出荷年月 をラベルに併記する
ことにしたのですが、新しいラベルが届かないうちに間違って当店に
出荷されたため、一旦在庫を送り返して、ラベルを張り替えてもらう
ことにしたのです。

そのラベルがこれです。




ここで重要なのは、日本酒の日付は新しければ良い。
というものでは決してない 
ということです。

特に 大吟醸のような特定名称酒は、しっかりとした管理の
もとでは、今年のお酒より去年のお酒の方が美味しい なんて
ことも多々あります。 それは、時間が経って熟成が進む という
場合もあるでしょうし、去年の造りのお酒の方が完成度が高かった
という場合も想定されます。

かように 日本酒とは 奥が深いお酒なのです。




 

嵐 の中の 嵐

カテゴリー │FMハロー



どうやら、台風が浜松に上陸した模様。
店の前の 新築工事現場の 馬 がすべて
倒れています。
新幹線は止まり、浜北区や天竜区では停電とか。
一時 静かになった風も、また激しく吹きだしました。

おかげで、本日は開店休業です。
それでも、一合の日本酒と 缶ビール1本の
超常連さんたちは、きっちりとお越しになります。
 
    ありがたや  ありがたや・・・

お昼のラヂオでは、 

嵐の中 嵐がらみの日本酒 のお話をしてきました。
そう あのモンスターの話題です。

そして、おかけした曲が 嵐 の 「One Love」
私は知らないので、えみ子さんのセレクトでした。
彼女の話では、ウエディングの定番曲とか。

歌詞に 『百年先も 愛を誓うよ・・・』 とあるそうです。

私は思わず
 『百年経ったら ただのジジイとババア じゃないか
  確実に 世界最高齢 だけど』

と 口走ってしまいました。 (・ω・)\バシッ





 

久しぶりに 川亀 実にいい

カテゴリー │

取引しているお蔵から、すべてのお酒を仕入れる
というのは、個人で細々と営んでいる生業店には
ちょっと厳しいこともあります。

一年ぐらい仕入れをせずにおくと、蔵からではなく
お客様から叱られる ということもたまにあります。
仕入れが止まる原因は、その蔵の在庫が過剰に
なったとき。 Aという在庫がたくさんあると、Bを
新たに仕入れることが出来無くなるのです。

AとBは、タイプの違う酒ですから、本来は仕入れ
なければいけないのでしょうが、当店の財務大臣
からストップがかかります。
これには絶対に逆らえません・・・(苦笑)

そんなこんなで、久しぶりに仕入れたお酒に
愛媛県の川亀があります。

蔵元の若手が杜氏を務める、製造石数230石の
自醸蔵で、ここ数年で何度か全国新酒鑑評会にて
金賞を受賞しておられます。

今回入荷したのは、
◆川亀 中汲み純米吟醸 ひやおろし生詰原酒 22BY
しずく媛(ひめ) という 酒造好適米を55%まで磨き
一回火入れの生詰めで、夏を越した純米吟醸です。

久しぶりの入荷ですから、当然味を見るわけですが
出来れば、美味しい料理と合わせて飲んでみたい。
そこで、時々日本酒の会で使わせてもらっている
住吉町の 風助さん に、わがままを言って持ち込ませて
いただきました。

この中汲み純吟は、一回火入の落ち着いた味わいの
中にキラリと光る個性を見出せます。

香りはとても穏やかで、舌にまとわりつく感触は、原酒
独特のガツンとした印象で、辛さもじわりと押し寄せます。

やがて、フルーティ.さをも漂わす美麗な味わいが
なめらかに拡がり、鼻に抜ける香りは、かすかに幸水など
の青梨系。

飲んだあとの余韻は、舌の奥に辛さを漂わせながら、
スムースな酸が爽快に足跡を残し、ゆっくりとキレていく。
そんな印象です。



風助さんのいろいろな料理の中で、特に相性が良かった
のが  秋刀魚の雲丹焼き  赤イカの薩摩揚げ
庶民の味方 秋刀魚の上に 雲丹がどんと乗っている
のは、料理屋さんならではのお仕事。 さつま揚げも
イカの旨みが凝縮されていて、とっても美味でした。

川亀との相性は
お料理の旨みや脂分と、川亀の適度な酸がお口の中で
見事に中和され、ややフルーティに立つ香りも、すぐに
消えて料理と同化します。 後口が綺麗に引くので、次の
一杯に自然と手が伸びる。

見た目は 新聞紙にくるまれていて、少し野暮ったいのですが
中身は スマートさを併せ持つ上質の純米吟醸。
前回仕入れた同じお酒より、確実に進化していることを
実感させられた1本です。


川亀 中汲み純米吟醸 ひやおろし生詰原酒 22BY


 

○ 恐るべし

カテゴリー │

かたやま酒店HPのトップで、日本酒を新着順に
掲示していますが、一番上の右にある 黄色い
ラベルの横文字ロゴのお酒。

MONSTER モンスター
 という名の純米吟醸です。



どうして モンスター かと言うと、説明が少し長く
なりますが、こういうことです。

いまや国民的アイドルグループ ○のリーダー
○○○くんが、去年の○○歌合戦で酒蔵を訪れた
シーンがあったのを、覚えていますか。

そのプロモーション映像撮影のために蔵を訪れ
た際、何本かのタンクの酒を試飲し、最もお気に
入りだったのが、 いちご酵母で醸した純米吟醸。

そのお酒は、年も明けた1月の初旬に、一年分を
3日で予約完売という、すさまじい注文が蔵に入った
そうです。 当店にも案内はありましたが、アイドル
がらみの日本酒には、正直なところ興味がなかった
ので、仕入れることなく やり過ごしました。

それから、8ヶ月ほどがたち、また案内がありました。

1月に売れたものとは、別仕込みですが、同じイチゴ
酵母で醸したお酒を、裏エディションということで
○○くんの主演する映画にあやかって 
『モンスター』として発売されたのです。

今度は 話の種に 少しだけ仕入れました。

香りは想像どおりのフルーティなものですが、とても
爽快で、口に入れるとキリリとした感触で上品で美麗な
旨みが広がるところなどまさに “怪物ランドの王子”
と言えるかもしれません(笑)  そんなお酒です。

で、HPにアップしたところ、全く初めてのお客様から
2本、3本と注文が入ります。 皆さん検索で来るの
でしょう。

おやおや 噂に違わず このお酒の反響は と言うか
○の反響は すごいものがあります。

在庫はあとわずかとなったので、蔵に連絡すると
すべて完売だそうです。 

うわあ もっと 仕入れておけばよかった・・・・

今度の仕込みまで(来年の2月頃) 待たされそうです。

それにしても、 ○ 恐るべし。

◆天吹 純米吟醸 辛口いちご酵母 モンスター 22BY (720ml)



 

ピアノとベース デュオ

カテゴリー │ジャズライブ

ドルフィンにてライブまだ日も高い午後5時から始まったのは、秋田慎治と中村健吾のデュオ。
いいねぇ



 

國香と蕎麦

カテゴリー │日本酒の会

来週の日曜に開催します。

國香と蕎麦を楽しむ会

HPにアップして、ブログで取り上げて、すぐに
定員一杯になってしまった、日本酒のイベントです。
開催2ヶ月前に SOLD OUT なんて、主催者としては
うれしい限りですが、申し訳ない気持ちも少々あります。

ですから、本気で準備に勤しみます。
本日 國香を持ち込んで、シュミレーションを行いました。
もちろん、 手打ち蕎麦 一 さんに 同じメニューを
お願いしました。



結果は 大満足 ですね。
國香 と 蕎麦 実に合います。
一さんの すごいところは、今回で3回目ですが、しっかりと
別メニューを用意してくれているところ。
蕎麦前 という 限られた範疇でも、料理の幅をたっぷりと
味わわせてくれます。

この会でしか味わえない 非売品たる國香もご用意しております。

参加されるお客様 ご期待下さい。
最高の 日本酒の会 となること、お約束します。




 

日本酒講座

カテゴリー

昨夜は日本酒講座がありました。
テーマは 醪(もろみ)
特に 三段仕込み についての、解説です。



醪の仕込みは、通常4日間で3回に分けて行われます。 
酒母に対して、麹、蒸し米、水などを3回に分けて
投入することで、安全な醪造りを行うことが基本と
なります。

ところが、日本酒の世界には、四段仕込み や
六段仕込み、果ては 十段仕込み なんて酒も
あります。

講座では、基本はあくまでも 三段仕込み。
四段などの多段法は、お酒としての個性、特に
甘口で濃厚な味わいを作り出すためのもので、
段が多ければ、手間がかかっているから高級酒
という訳では決してないということを、説明しました。

そして、試飲タイムはそのテーマに沿ってのセレクト。


右から

◆菊水 辛口             
◆菊水 本醸造 四段仕込み   
◆吉乃川 本醸造 六段仕込み  
◆大関 十段仕込み         


菊水の2本は、三段仕込みの酒と、同じ蔵 同じスペックでの
四段仕込みの酒との 飲み比べ。
やはり 四段仕込みの酒は、甘みが前面に感じられます。

吉乃川の六段仕込みは、甘さがあるものの、菊水の
四段に比べると控えめでした。

そして、大関の十段仕込み。
兵庫産山田錦を40%精米して、50日の醪日数で仕込んだ
(普通は20日、吟醸酒でも30日)超甘口の純米大吟醸でした。

十段も仕込みを重ねると、膨大な量にならないかと、率直な
疑問が湧くところですが、大関お客様相談室に問い合わせ
たところ、四段以降の仕込みには、麹と蒸し米のみで、水は
使わないとか。

貴醸酒に近い、濃厚な甘みを伴ったエキス分を直に感じる
味わいで、後口は精米歩合が高いだけあって、さっぱりと
切れました。
 ちなみに小売価格は 720ml 4975円です。

正直なところ、講座でなければ、仕入れることもない日本酒
かもしれませんね。

さて、毎回こんな内容で進めている 日本酒講座ですが
10月から、新たな期がスタートします。毎月第三木曜日の
午後7時から、8時半まで。 浜松駅近くのアクトシティの
8階で開催中。

日本酒に興味のある方、わいわい言いながら試飲をし、
知識の習得にもつながります。 生徒さんを募集しているので
是非ご参加ください。 お待ちしております。

ちなみに、第三期の蔵元ゲストは、喜久醉の青島専務に
お越しいただく予定です。

詳細、お申し込みは NHKカルチャーまで

『知る・飲む・愉しむ日本酒講座 2011.10月~3月』
全6回 日程

1. 10/20(木)
お酒とは? 復習

2. 11/17(木)
醪 って何? 後編
日本酒が出来るまで⑧

3. 12/15(木)
搾りから瓶詰めまで 復習
日本酒が出来るまで⑨

4. 1/19(木)
お米の話

5. 2/16(木)
杜氏の話

6. 3/15(木)
蔵元ゲスト
喜久醉 青島酒造専務 青島伝三郎氏


 

味の旅

カテゴリー │

昨日のラヂオは、ビオラ田町の5階スタジオからの
生放送でした。 10月までここからの放送ですが、
試飲があるときは車では行けないので、歩きます。

水曜日ということもあるのでしょうが、昼間の有楽街は
人っ子一人いません。 これでは、物販業が成り立たなく
なるのも無理からぬこと。

ビオラ田町のビルも、オーナーが某不動産会社に変わり
現在テナントはゼロ。ジャズライブや忘年会で何度か
利用した一階の 花壇 も、空き家となっていました。

FMハローも、地下から4階の事務所に移転し、狭いながら
もスタッフの皆さん 頑張っておられます。



スタジオの様子です。
ここだと、パーソナリティの赤堀さんと、ディレクターのツッチー
との境目がないので、よりアットホームな雰囲気でおしゃべりが
出来るのが良いところ。

この日は、初亀の秋あがりを持ち込み、本番で飲んだのですが
赤堀さんのお酒に対する表現も、だんだんと進化してきました。
最初は何を飲ませても 甘~い しか言わなかったのですが

昨日は
『パンチから始まって、酸味 丸み 甘み 最後は お米の純粋な
美味さを感じます。 なんかこの一杯で 味の旅が出来ますねえ・・』


おお なかなか 良い表現するじゃん。
こりゃ いただき (・ω・)\バシッ

皆さんも 味の旅 しませんか。

◆初亀 秋あがり 本醸造原酒

ところで、 おなじく 秋あがり のネーミングで 正雪からも入荷
しております。 こちらも、お値段リーズナブルで きれいな旨み
が感じられる 佳酒です。

◆正雪 純米秋あがり




 

今日はラヂオ

カテゴリー │FMハロー

白内障の手術をして、1週間が過ぎました。
白内障なんてお年寄りの病気 と思っていましたから
最初手術を勧められたときは少し抵抗がありましたが、
実際にやってみると、意外なほど楽でした。 なにより
視力がアップしたのは、うれしいことです。

手術そのものは、20分ほどで終わる簡単なもので
日帰りだったのですが、その後の処置がいろいろと
大変で、シャワーはおろか顔を洗ってはいけない、
重い物を持ってはいけない、車の運転はだめ、酒はだめ、
もちろん走ったりなど過激な運動はだめ、と だめだめ
尽くしでしたが、シャワーと軽い運動は解禁になりました。

この暑い季節に、首から下しか洗えないというのは
ストレスの海で、表面積では8割は洗えるものの
顔と頭は拭くだけというのは、サッパリ感は2割しか
感じませんね。

その後の経過は順調で、当初 白眼の部分がウサギも
真っ青なぐらい すべて真っ赤かでしたが、今朝は黒目の
周りに一部残るだけで、かなり減りました。

昨夜は久しぶりにジムに出かけ、ミルで1時間 たっぷりと
歩きました。さすがに走るのは止められているので、自重し
たものの、時々走りたいという衝動にかられたのは事実です。
でも、今月一杯は我慢しましょう。

酒については、そろそろ嗜む程度で復活です。医者は最悪の
ケースを想定してダメと言うのでしょう。つまり、ベロベロに酔って
ころんで眼を強く打って失明した患者がいたそうです。

これでも、酒の飲み方は知っているつもりです。

さて、今日はラヂオ。先週は、手術の翌日ということで、電話での
出演でしたが、今日は散歩がてら、田町のスタジオまでトボトボと
歩いていきます。試飲があるので、車はNG。

今月からいつもの駅前のスタジオは改装工事中で、本社のスタジオ
からの生放送になっているのです。駐車場の5階の片隅にある
あのスタジオです。 初めてハローの番組に出演した10数年前を
思い出します。 その時のパーソナリティのOさんは、現在お相手
となっているパーソナリティ赤堀さんの師匠にあたるそうです。

今日のテーマは 日本酒の 秋あがり 
初亀 本醸造醸造原酒 秋あがり 
を持ち込み試飲します。

音楽の話題は、日曜にマムゼルで愉しんだ アムステルダム・ジャズ
・コネクション のアルバムから、「Una Mas」
ケニー・ドーハムのファンキーなナンバーです。

私が出るのは、お昼の12時10分から。
どうぞよろしく。
FMハロー  76.1MHz 
http://www.fmharo.co.jp/




 

アムステルダム・ジャズ・コネクション+ベンジャミン・ハーマン

カテゴリー │ジャズライブ

昨日は 久々のジャズライブ。
それも 袋井のマムゼル。
ここで聴くのは ほんとに久しぶり。

前回がいつで、誰のライブだったか、とんと思い出せない。
記憶力は確実に後退していくものだ。
頭髪と一緒で・・・

さて、昨日の アムステルダム・ジャズ・コネクション
ヨースト・スワート (P)
ヨローン・ヴァーダグ (B)
セバスティアン・カプテイン (D)

オランダのピアノトリオなのだが、ドラマーの
セバスティアン・カプテイン は、いろいろなユニットで
浜松にもよく来る。

最初に聴いたのは、六年前。
三年ほど前には マイク・デロ・フェローの
トリオで、ライブの翌日にベースの森さんが
かたやま酒店に皆を連れてきてくれた。

その時の様子はこちら

そんな経緯もあり、マムゼルのマスターからお誘いが
あったとき、行きます と即答してしまった。
後先考えずに。

実は、先週の火曜に眼の手術をして、日常生活が大きく制限
されていたのである。車の運転はおろか、重い荷物の配達も
もちろんジムも、酒もだめ。シャワーは首から下のみ。
首から下だけのシャワーなんて、全然サッパリしない。

配達は二人の息子に交代でお願いし、なんとか乗り切った。
でも、車の運転はまだ医者から許可がおりていないので
奥さんの運転でマムゼルへ行ったのである。

そんな無理をして出かけたライブだが、行って良かった。
アムステルダム・ジャズ・コネクションのトリオ演奏は、欧州らしい
知的で端正で熱いもの。



そして、アルトサックスの ベンジャミン・ハーマン彼が素晴らしい。

新婚旅行先を日本にしたほどの日本通で、特に田舎が大好きとか。
演奏は、とにかくクールでかっこいい。
ダークスーツに細身のネクタイなんて、1950年代後半の
ウエストコーストのスタイル。 それが実に似合っている。

鳴らすアルトと言えば、オランダ人なのに適度にアーシーで
ファンキー。 時にブローし、時にバラードでむせび泣く。
かと思えば、アバンギャルドに迷走する。
引き出しの多さと芸達者ぶりは、さすがにオランダで超メジャーな
ジャズマンだけのことはある。

演奏した曲は、いわゆる ミュージシャンスタンダードの数々。
Monk’s Dream
Una Mas
Chelsea Bridge などなど

ジャズを聴き始めた頃、中古レコードやCDを買いあさり
耳に染み付いたナンバーばかり。  ああ懐かしい。
締めは Love For Sale で熱く熱く小粋にフィナーレ。
たっぷり2ステージの都合2時間半。

大満足の一夜でした。



ところで、ドラマーの セバスティアン・カプテイン
私のことを覚えているかと、知らん振りをして CDにサインを
ねだると、私の目をじっと見て

『どこかでお会いしてますよね・・この店ですか?』

『いえいえ 森さんと一緒にうちに来たでしょ。
 浜松のリカーショップ』

『おお そうそう ナイスサケ ね(笑) 』

ここまですべて ブロークン・イングリッシュ で
覚えていてくれて 良かったあ (笑)

さて、今週からは 車の運転とシャワーが解禁となった。
配達は、無理をせず行うつもり。
酒は・・もう少し辛抱。




 

秋に生酒を提案する蔵

カテゴリー │

ひやおろし 秋あがり と言った 一回火入れの
熟成酒が目白押しのこの季節に、あえて生酒を
ぶつけてくる蔵があります。



一つは 獺祭の旭酒造さん。

◆獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 夏仕込しぼりたて生
1800ml 5,250円/720ml 2,625円

このお酒は、秋にしぼりたてを楽しむために
8月に仕込み、搾ったばかりの純米大吟醸39%精米。
獺祭ならではの華やかさと、39%磨きという
純米大吟醸特有の、しっとりと落ち着きのある風情が
一滴一滴に滲み出ています。

ここの桜井社長は、ご自身のメルマガでこう述べて
おられます。

  『年間、摂氏5度に保たれた蔵で四季醸造をおこなっている
  酒蔵として、秋になると色々な酒蔵が一斉に販売し始める
  「冷やおろし」という商品が無いのは辛いところでした。

  ただ「冷やおろし」自体は企画商品としては面白さがあるんですが
  言葉の解釈からすれば品質上はただの夏を超えて貯蔵した酒を
  「生詰めした」という意味ですから、意味をあまり感じていません。

  その意味で、旭酒造の「与えられた条件」の中で、お客様に
  「少しでも美味しい酒」を提供するという意味で、わざと商業的には
  抵抗のある「夏に仕込んだ酒」を販売しています。
  しつこいですが自信あり。 』

なるほどね。
ひやおろし ではなく しぼりたて を秋に出荷する
これぞ 獺祭の美学 かもしれませんね。




もう一品は 去年も発売され、すぐに完売してしまった
臥龍梅です。

◆臥龍梅 鳳雛 純米吟醸無濾過生原酒 -4℃熟成
1800ml 2,800円/720ml 1,400円

静岡市は清水区の 三和酒造さんから、香りがフルーティで
華やかな純米吟醸が入荷しました。

このお蔵は、静岡酵母などは使いません。使用するのはカプ
ロン酸エチル高発酵の、協会10号酵母。
ですから、概して香りはリンゴ、メロンなどの甘いフルーツ系。

ところがです・・

全量 兵庫山田錦で醸し、春先に搾った純米吟醸を無濾過生原酒
の状態で、-4℃で生のまま貯蔵しました。
適度な熟成が、香りに煎り胡麻の風味を加味し、ただフルーティ
なだけのお酒とは、一線を画します。

口に含むと、無濾過生原酒の濃厚な旨みの広がりと、完熟したフ
ルーツにも似た華やかな風味が鼻腔をくすぐります。

そして特筆すべきは、後半は思ったほどその華やかさが残らず
とてもきれいに引いていくこと。
こういうタイプは受けますね。

秋に生酒をぶつけてくるお蔵には、それなりの勝算と根拠が
あるのでしょう。 どちらも、お奨めです。




 

七割五分のひやおろし

カテゴリー │

吟醸酒は、米を磨いて磨いて中心部の上質の
デンプン質だけにし、そこに麹菌の菌糸を深く
浸透させ糖分を造り出し、酵母はそれをエネル
ギーにしてアルコール発酵を行う。

簡単に言うと、そういう図式なんですが、
では、米を磨かずに酒を醸すと、どんな味に
なるのでしょうか。


吟醸酒は精米歩合が60%以上ですが、精米歩合
75% つまり25%しか糠として削らない米で
醸した純米酒なんて
雑味があって、くどくて、とても飲めたものじゃない。


と、少し日本酒のことを勉強された方なら思われる
でしょう。

ところが、あえて 米を削らずに醸す純米酒があるのです。
それも、雄町(おまち) や 愛山(あいやま) と言った
高価な酒造好適米で。

佐賀県の小京都 小城の蔵 天山酒造さんから入荷したのは
七田 七割五分磨き 純米ひやおろし
雄町 と 愛山 の2種類です。
 


この 七割五分磨き は、39% とか 23% という
信じられない精米歩合でコストパフォーマンスの高い
純米大吟醸を世に出した 獺祭の旭酒造さんへの
アンチテーゼ として商品化したそうです。

あちらさんが、思いっきり磨いて造るなら
こっちは 思いっきり磨かずに美味しい酒を造ろう。

小売店の立場では、どちらの酒もいい。
と言うか どっちの酒も 売れればいい (・ω・)\バシッ

だって それぞれの良さがあるんですもの。

■七田 純米七割五分磨き 雄町ひやおろし 22BY   
雄町は去年 あっという間に売れてしまったほど
大評判の純米酒です。

香りは黒蜜のような複雑な和の芳香。口に含むと
穏やかな酸と舌をマイルドに包み込むような奥ゆかしい
雄町らしい味わいの幅を感じます。

半年熟成させることで、味の広がりに落ち着きと、
気品が加味されています。

鼻に抜ける香りは、イチジクとも柿とも表現できる
ふるさとの果物の落ち着いた甘みの再現。後口は、
ほのかに酸を残しながら、心地良く上品な余韻を残します。

きれい過ぎないところが、このお酒の真骨頂。
正に、味を楽しむ純米酒と言えるでしょう。

■七田 純米七割五分磨き 愛山ひやおろし 22BY   
愛山は、今年初めて入荷した ひやおろしです。
香りはザクロやびわのような和の果実を連想。
口に含むと、穏やかな酸が顔を出し、舌の上に米の
エキスを漂わせます。鼻に抜ける香りに熟成による
落ち着いた錬成の旨みを残し、やがて静かに切れていきます。

これも実に美味しい。

ビル・エヴァンス のような 繊細で叙情的な
ジャズがあれば

セロニアス・モンク のように オリジナリティに
優れ 分厚いジャズもある。









 

初亀 秋上がり 入荷

カテゴリー │

静岡県藤枝市の初亀から、本醸造原酒の一回火入れの
お酒が今年も入荷しました。



今年はオール静岡酵母で醸しました。ですから、香り
は穏やか、かつ上品に立ちます。

■初亀 秋上がり 本醸造原酒 22BY    

              
タンクごと冷蔵庫で囲いじっくりと熟成させ、味がのってきて
から出荷するお酒です。

秋に味がのってくるから、“秋上がり”

口に含むと、角のない軽快な飲み口なれど味の幅もあり、
料理と伍する主張の強さも意識します。と同時に艶やかな
吟味すら感じます。

舌の上で転がすと、炊きたての御飯のような米を強く意識
する味わいが広がります。
鼻に抜ける感触が、すべすべとしていて個性的。

冷すのもいいですが、これからの季節の室温ぐらいでお飲み
いただくと、このお酒の本当の姿が見えてきて楽しめると思います。
また、ちょっとぬるめの燗をつけてみるのもいいですね。
驚くほどお酒に丸みが出て、辛さをあまり感じなくなります。

それでもスパッとしたキレは、しっかり残っています。
原酒ですので、味に太さもあり、濃い味付けのお料理との相性も
いいですよ。 

お奨めです。

このお酒はこちら