恵那山Cheers 再入荷

カテゴリー │ランニング花見

今朝ランは 桜を愛でながらの11キロラン。

市内の馬込川から浜松城公園までを

桜を求めて走りました。

その時の写真はあとで。


先にお酒のご紹介です。

昨年末に初めて発売され、そのコスパの高さと

上質の中身で大評判となったお酒 恵那山Cheers

年明け早々に完売となり、問い合わせをたくさんいただいて

いたわけですが、いよいよその第2弾が入荷しました。



今回も 山田錦を40~50%精米にて醸され

ほぼ同じ酒質ですが、かすかに滓をからめた

純米大吟醸の生酒となります。

価格は前回と同じ

1.8L 2,970円(税込) ・ 720ml 1,485円(税込)

◆恵那山 Cheers 純米大吟醸 おりがらみ生酒 2BY

山田錦を40~50%まで磨き醸された純米大吟醸の

おりがらみ生酒が、価格は純米酒レベルという

まさに飲み手と料飲店と酒屋への“応援酒”

香りはフルーツパーラーのごとくスイートな芳香が

ほのかに立ち、滓の具合はグラスがうっすらと

白く濁る程度です。

含むと芳醇でキレイな旨み=甘みが口中に広がり

鼻に抜ける香り、つまり含み香は軽快かつマイルドそのもの。

やがて舌の奥に心地よいかすかな苦味を残し

静かにキレていくも、余韻がまた麗しい。

溌溂としつつも気品を残す風味は

まさに美麗チアリーダーの如し。

是非 お買い求めください。





さて 市内の桜ですが、8分咲き といったところでしょうか。







まだ明けたばかりの馬込川沿い


曳馬小学校近くを西へ




浜松城の北側の枝垂桜は、満開までもう少し。


亀山トンネルに続く、奥山線跡の道








浜松城公園は まさに見ごろです。

花見宴会は出来ませんが。




 

初蔵純米中汲み 新酒入荷

カテゴリー │ジャズライブ

昨夜は2か月振りにハーミットでのジャズライブ。

メンバー全員が 初見の人ばかりのカルテット。

曲によっては クインテット。

メインは なんといっても 米澤美玖 という

若くて元気な テナーサックスプレイヤー のマドマゼル。

ですから オーディエンスは9割がた男性。

それも 普段は見かけない おっさんばかり。

いつもの ハーミットなのに やたらアウエイ感がありました。(笑)

彼女 彼らの音楽は と言うと

スキルは申し分なし。

取り上げる楽曲は なんでもありの こってり五目ラーメン。

つまり 名曲をジャズアレンジでカバーしまくるステージ。



八神純子 で始まり ちあきなおみ が続くかと思えば

美空ひばり に 玉置浩二

ときどき 今流行りのアニソン (ジジイは知らない)

最後は ゴールデンボンバー で締める。

ジャズのスタンダードも オリジナル曲も もちろんなく

ジャ ンルにとらわれないスタイルも

とかく明るく、元気をいっぱいいただけたので

これはこれで たまには良いのかな。

オーソドックスな醤油味のラーメンも好きだけど。



さて お酒の話です。

この純米酒も今年で発売20年になります。

毎年同じコンセプトで搾られ、この季節に発売されるわけですが

微妙に味わいが異なるのが 日本酒の面白さ でもあるのです。

今年は とにかく マイルド 軽快 美麗な余韻

兵庫産山田錦を55%まで磨き、大吟醸と同じように

槽(ふね)で搾ります。 通常の搾りはヤブタ式。

そして中汲みの最もおいしい部分だけを瓶詰めした

贅沢な純米生原酒です。

今年も開運無濾過純米と同じ酵母 静岡NO-2での仕込。

搾り方の違いで、見事に別の個性を発揮しています。

◆開運 初蔵純米 中汲み生原酒 2BY


香りは穏やかなれどふくよかに立ちます。

それは上質の和菓子のようなぬくもりの芳香です。

いわゆるカプロン酸エチル系の華やかなものではなく

酢酸イソアミル系の清楚な趣の方が強いと言えるでしょう。

でもバナナは決して想像出来ません。

含むと 今年のお酒はとにかく柔らかで軽快です。

フレッシュさよりも、芳醇でしなやかな旨みの広がりに

惹きつけられます。

鼻に抜ける風味は、気品に満ち溢れており

余韻はどこまでも上質で、喉に引っかかるような

マイナス点が全くなく抜群のキレの良さに加え

美麗な足跡を見事に残します。

このお酒の存在感にはゆるぎないものがあることを実感。

とにかくこの品質は上質の純米吟醸と比較しても全く遜色がありません。

ワイングラスが似合う純米生酒として 食中酒として

是非お試しください。







 

ふねでしぼったしだいずみ

カテゴリー │コロナ禍

浜松市のコロナ感染は 昨日が1名 本日が4名

まだまだ予断は許さない状態ですが

飲食店さんの動きが少しずつですが

戻りつつあるのでは、と期待を込めて感じています。

今月から浜松市が行っている 

1億円キャッシュバックキャンペーン

若い知り合いの飲み仲間が当たったそうです。

一人で1万円ぐらいの勘定だったようですが

『こんなことなら、もっとたくさん酒を吞んどくべきだった』

それもこれも時の運ですから、ほどほどにして正解だよ。

このキャンペーンも あと5日。

もっと早くに予算オーバーになるかと思ってましたが

意外と続いています。



さて このお酒なら キャッシュバックがあろうが

なかろうが、飲み屋さんでも気兼ねなく楽しめます。

飲食店で支持されるのが納得の日本酒です。


◆ふねでしぼったしだいずみ普通生原酒 2BY

1.8L 2,310円(税込)
720ml 1,150円(税込)

普通酒をあえて低温長期もろみで仕込み 

手がかかる槽(ふね)で搾られました。

ほのかに吟醸香が発ち、味わいも芳醇でいてまろやか。

舌の上で転がすとスイートな旨みが留まるも

やがてスローに切れて行きます。

今年も静岡県産山田錦100%使用。

この品質、原酒で、この価格は驚きです。

アル分は19゜と高く味わいに力強さを感じます。

ポークソティ、焼き鳥、八宝菜、お好み焼きなど

無骨だけどやわらかい個性がガツンとした料理とも合い

普通酒侮るなかれ  と思わせられる1本です。







 

鯵ヶ澤の新酒

カテゴリー │

最近の顕著な出来事 パート2

こちらも初見のお客様。

ネットで住所を調べお車で駐車場まで

はお越しになります。

ところが、 地酒かたやま と看板の出ている建物の

シャッターが全面閉まっているのが目に入り

定休日と勘違い あるいは 閉店されていると思われ

電話がかかってきます。

『今日は営業されてますか?』

はい 営業中です。

シャッターの閉まっているところは倉庫です。

斜め前が店舗です。

と応対することが、よくあります。

道に対して垂直の看板を店舗にも設置すれば良いのですが

道にはみ出してしまい、今はそれが出来ないんです。

電話をされるお客様はまだ良い方で

そのまま帰られる方も中にはおられるんでしょう。



さて そんな現状にもめげず お酒のご紹介です。

一番最後にやって来た新酒生酒と言える1本。

漁師町の酒らしさ満開の食中酒です。

◆鯵ヶ澤 特別純米無濾過生原酒 2BY


立ち香は穏やかながらほのかに桃のような芳香。

含むと果実味が米の旨み・甘みとともに膨らみます。

その旨みと高めの酸がバランス良く調和し

濃醇でいながら重さは感じずボリューム感のある味わいです。

意外とスッキリとした口当たりで、酸の出方がとても綺麗です。

新酒特有の若々しさも相まってアクセントとなり

魚介類との相性も良く食欲をそそります。

後口のサバケもよく、食中酒として杯が進む1本です。






 

エレガンスな余韻が光る 七田雄町50生

カテゴリー │酒屋の仕事お客様

最近の顕著な出来事。

昨日見えたお客様は 店内を時間をかけて

スマホの画面を片手に隅々までご覧になり

やがて無言でお帰りになろうとされるので

こちらからお声をかけてお聞きしました。

『而今 と 東洋美人 を検索するとこちらのお店には

あるはずなんですが・・・』


無いよ! と腹の中で突っ込みながら笑顔で

こうお答えします。

『検索エンジンで日本酒の銘柄を入れると

販売店=日本酒=かたやま酒店 と関連して表示するようですね。

当店のHPまで行ってご覧になれば、取り扱いが無いことは

一目瞭然なんですが、わざわざ来ていただいたのに

本当にごめんなさい。』

google検索で 日本酒の銘柄名と 販売店 と入力すると

確かに 1ページ目に かたやま酒店 が出ます。

更に 浜松 と入れると ご丁寧に当店のHPが出ます。


ちなみに 響 販売店 と売っても絶対に出ません。

そして 七田 販売店 と入力すると当店のHPは

3ページ目って どうして?

もう 笑うしかないですね。



その 七田の天山酒造さんから届いたのは

毎年人気のこのお酒で、そのエレガンスさに

ますます磨きがかかっています。

◆七田 純米吟醸雄町50 無濾過生酒 2BY


岡山県産の雄町を50%まで磨き上げ醸した

純米吟醸の生原酒です。

ふくよかに漂う香りは、蜜を一杯に湛えたりんごのようです。

単なるカプロン酸エチル系の派手な香りではなく

気品を兼ね備えた麗しさのある芳香。

含むと、酸は低く渋みの類は皆無。

雄町らしい芳醇な旨みと綺麗で美味なる味わいが

お口いっぱいに広がり

鼻の奥にピンポイントでパラダイスを築き

やがて静かにキレて行きます。

無濾過生酒ならではの主張の明確さと

純米大吟醸レベルのエレガンスな余韻を

バランスよく感じられるワンランク上を行くお酒です。




 

茨城のお酒

カテゴリー │



勝駒の2BY火入定番酒がスタートしました。

大吟醸・純米吟醸・純米酒・特別本醸造

の4アイテムは例年通りです。

ご来店のお客様のみの販売で、お一人様1本限り

お取り置きはご容赦ください。


さて、勝駒のように長く変わらない銘柄もあれば

初めて取り扱うお酒もあります。

茨城県の日本酒は、来福酒造さんの果物シリーズを

季節商品として販売していますが

日立市の森嶋酒造さんのお酒を初めて仕入れました。

森嶋 ではなく 大観 です。



Another story という小印から判るように

スポット商品なんですが、試飲をしてみて

この蔵がお持ちの ポテンシャル と言うか

非凡な醸造力に少し驚いています。

◆大観 純米吟醸生酒 Another story


雄町50%精米で醸された純米大吟醸と

ひたち錦55%精米の純米吟醸を

1 : 1の比率でブレンドした生原酒です。

アルコール分15゜ながらも原酒でのブレンドとなります。

香りは落ち着いた中にフレッシュさを漂わせる

まるで活き活きとしたフルーツパーラーの店内の如し。

含むと、軽快で透明感を感じさせながらも

豊かな旨みの広がりがあり

鼻の奥にたたずむ風味は、シャープでドライな

テイストを残します。

そして キレは抜群です。

一回限りの出荷で完売と聞き

控えめに注文したことを少し後悔している

そんなお酒です。



 

開運・初蔵純米中汲みの上槽

カテゴリー │酒屋の仕事酒蔵訪問

2021年3月11日 あの大震災から10年となる本日

開運を醸す土井酒造場にて、初蔵純米中汲みの

上槽の様子を見てきました。

このお酒は 無濾過純米などと同じ仕立ての醪を

ヤブタ式ではなく、槽(ふね)にて手作業で上槽し

中汲み部分のみを瓶詰めしていただく

特別バージョンの純米生酒です。


私が蔵に着くと、既に搾り作業は始まっていました。


槽の搾りは、三人一組で行います。


酒袋の40%ぐらいに醪を入れ、口を折り曲げて
丁寧に置いていきます。


酒袋 昔は綿に柿渋でコーティングされたものを
使っていたそうですが、現在は化繊の袋。
しっとりと湿っているのは、大吟醸を搾ったあと
粕を除いて真空状態で保管してあったものを
使うからです。


三人のうちのあと一人は、タンクの攪拌要員です。
これをしないと、醪が詰まってしまいます。


仕込み36純米 のタンクです。


おやおや 榛葉杜氏が醪を猪口に汲んでくれました。


純米醪の試飲です。この段階では日本酒ではなく
どぶろくと同じです。言わば高級どぶろく。
雑味もなく、くどさもなく、米ジュースを飲む感じで
とにかく美味い。
このまま売りたくなる衝動にかられましたが
それは出来ません。


槽場に戻ると5段ぐらいまで袋が積まれていました。
ここまで積まれると、袋の自重でお酒が搾られます。


杜氏さん 今度は搾られたお酒を汲んでおられます。


正真正銘の 荒走り です。


早速の試飲です。
荒走りなのに マイルド、軽快の極み。
そして 抜群のキレの良さに感動です。


榛葉杜氏も きれいで優しい味わいですね。
との感想でした。


この作業は、あと1時間ぐらいで終え
夕方頃には圧をかけて終了だそうです。
最後の責めの部分は含まれません。

見学させていただき、ありがとうございました。

今年の初蔵純米の新酒は
今月の終わりころの入荷予定です。
もうしばらくお待ちください。







 

神雷 生酛純米生原酒

カテゴリー │酒屋の仕事

最近 毎日のようにお見えになる初見のお客様。

店内を見渡しこう一言。

『〇自慢はどこですか?』

過去に〇自慢を並べた事実はありませんし

HPに載せたこともありません。

ブローカーから仕入れて高く売る なんてことも

絶対にありません。

どうして当店に見えるのかをお聞きすると

ほぼ100%と言ってよいぐらい Google検索です。

〇自慢 だけではなく 必ず

販売店 とか 浜松 などの語句を一緒に入力すると

確かに 当店が1ページ目に出てきます。


そこで 当店のページまで行ってご覧いただければ

無いことは一目瞭然なんですが、そこまでせずに

あるものと思い込んでしまわれる。

それらは 〇自慢単独で引っかかるのではなく

〇自慢を日本酒としてジャンル分けし

販売店 とか 浜松 でヒットするのでしょう。

置いていなくてごめんなさい。


ところで 当店で扱っている銘柄を同じように

〇〇 販売店 と入れても1ページに出てこないケースも。

なんとも皮肉なものですね。



さて、昨日 志太泉の生酛造りのお酒

ラヂオ正宗をご紹介しましたが

静岡酒ならではの、縷々とした酸の穏やかさが

特徴的な生酛のお酒だと、個人的には思います。



で、本日ご紹介する 神雷の 生酛造りの純米生原酒

なんですが、こちらは酵母は蔵付き酵母となり

つまり 酵母を添加せずに乳酸菌ともども

タンクに降りるのを待つ、昔ながらの仕込みです。

ですから、味わいの違いは明確であるはずなんですが

決して野趣溢れる 酸がギトギトの角のあるお酒

ではなく、むしろ甘さすら感じる辛口酒 という

日本語的にはどうなんだろう・・・自問自答してしまう

そんな1本です。

ちなみに 志太泉 も 神雷 も Google検索では

1ページ目に かたやま酒店が出ません。(笑)

◆神雷 生もと純米 無濾過生原酒 2BY

色はほのかに山吹色。上立香は生もとらしい

米を意識する香り、あるいは生姜糖にも似た香りが

穏やかに立ちます。

含むと、軽やかな酸味がまず顔を出し味幅のある旨味が

きれいに佇みます。

鼻に抜ける風味はべっこう飴のような懐かしさを漂わせます。

後口にしっかりと辛口酒の足跡を残しつつも、

美麗で軽やかな酸が返すところは

硬水と軟水を適所で使い分ける仕込と

生もと造りの妙々たる成果と言えるでしょう。

香り優先の甘いお酒に飽きた方

あるいは 哲学的でない、とお考えの方は

是非お試しください。 (・ω・)\バシッ




 

1億円キャッシュバックキャンペーン と ラヂオ正宗

カテゴリー │酒屋の仕事ネット販売

今月8日から始まった

浜松市1億円キャッシュバックキャンペーン

これは 浜松市民が「はままつ安全・安心な飲食店認証制度」の

認証店舗内で飲食をした際に支払った額と同額を

キャッシュバックされるキャンペーンです。

ただし 一回の飲食で50000円が限度 と言いますが

総務省がらみの接待で無い限り、50000円を超えることは

なかなかないでしょう。

で 本日9日現在 浜松市の参加店舗は 724件

こちらから確認できます。


3月28日までの期間中、毎日一日200組に当選の権利

があるわけですが、チェーン店もたくさん登録されていますから

ザクっと計算した感じでは 確率は2~3%ぐらいでしょうか。

で、事務局に聞いてみました。

日の指定は 食事をした日 ではなく

事務局に応募が届いた日の中から200組を抽選

だそうです。

当店がお取引しているお店もたくさんありますので

運試しに食事をしてみてはいかがでしょうか。


さて そんなキャンペーンとは関係のないお酒の話。



最近 志太泉 の ラヂオ正宗の注文が良く入ります。

ほとんどがネット販売による地方発送なんですが

その理由は BS11 の 月に一度の番組


太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選


で 取り上げられたからです。

当店におけるラヂオ正宗は、定番で常に置いているお酒

の一つではあるのですが、志太泉さんの生酛(きもと)造りの酒

という点で見ると、個性的なポジションにある1本

といえるでしょう。

番組で太田さんが飲んでいるシーンはこちら

◆志太泉 純米吟醸 ラヂオ正宗

ラヂオ正宗の酒名の由来は、戦前にこの銘柄で

実際に 生もとのお酒を造っておられたという歴史

(と言うか 当時はほとんどが生酛造りだった時代があります。)

があるそうで、それがラヂオ正宗だったというのは

定かではないようですが (当時4つの銘柄があったとか)

いわば 復刻醸造 というわけです。

どうしてラヂオなの?  という問いに望月社長は

『当時村で一番最初にラヂオを購入したのが

志太泉酒造だったと聞いてます。』

と、笑いながら話されました。

さて酒質ですが、生酛らしく香りは穏やかで

吟醸香の合間に、かすかに乳清の香気。

含むと酸は穏やかで志太泉らしいすべすべとした

感触が印象的。

鼻に抜ける香りは上質の和菓子のよう。

後口の余韻に生酛らしい味の幅を残します。

静岡酒の多様性の豊かさを示す1本 と言えるでしょう。



 

春風駘蕩 初亀無濾過生 入荷

カテゴリー │ランニング

今朝ランは 馬込川を南下し、国一バイパスで

折り返しの12キロ。

曇天ながら気温は高めで、鶯の声が聴こえました。

河津桜は散りはじめ、ソメイヨシノの開花までもうすぐ

いよいよ春  春風駘蕩 です。



そんな季節の到来と時を同じくして入荷したのは

初亀 の 完全ご予約商品

特別純米 無濾過生原酒  です。



早速に試飲しました。

栓を開けると かすかにプシュッとガスが抜けます。

色は 微妙に原酒の趣を残す色付きが見られます。

香りは 穏やかなカラメル臭 とも ゼリービーンズとも。

静岡酵母ですから、酢酸イソアミル系の香りではある

のですが、バナナ とはちょっと違いますね。

含むと なるほど 無濾過生原酒の溌溂とした味の多さ

もありますが、概して端正でしなやかな旨みの広がりを

意識します。

去年までの本醸造の生原酒とは違い

純米らしく控えめなアルコール感とグルコース感。

つまり 広い意味での甘さは控えめ ということです。

酸は低く、渋みは皆無。

舌の上でころがし鼻に抜ける風味に

春風がそよそよと吹くがごとく穏やかな日和を

イメージするのは、今の季節にぴったりです。

まさに 春風駘蕩 たる1本。

ご予約いただいた皆さま どうぞご来店ください。

ネット注文の皆さま すぐに発送いたします。

注文をし損なった皆さま。

来年分をお受けします (・ω・)\バシッ




 

小股の切れあがった・・ の 小股って何?

カテゴリー │コロナ禍

緊急事態宣言の2週間延長で、宣言とは関係なく

なんの保証もない浜松の街中は

相変わらずの人出の少なさにあがいております。

こんな時こそ店売りを強化すべきと

この時期の売れ筋、人気商品を例年以上に仕入れ

アピールに努める昨今ですが、料飲店の注文が

伸びないのはいかんともし難く

それでも前を向いてお酒のご紹介です。



このお酒を表現するのに、以前から

『小股の切れ上がったべっぴんさん』

というセンテンスを使用していますが

小股って なんだ? との疑問が湧きました。

むかしジャイアンツにいた中継ぎピッチャーやろ・・

それは 小俣 (・ω・)\バシッ

広辞苑を見ると

歩幅を狭くする とか 単に股のこと

と書いてあり

小股が切れ上がる とは

婦人のすらりとした粋なからだつき

となっています。

ですから 小股 だけの意味を考えてもあまり意味がない

ということになりますね。

まさに そんなべっぴんさん のお酒 いかがでしょうか。

◆鯉川 純米吟醸 Beppinつや姫うすにごり 2BY

山形県鶴岡市の井上農場産米『つや姫』を100%使用し

50%精米で醸された

純米吟醸のうすにごり酒となります。

つや姫は 山形県で一番人気の飯米でもあります。

そして 酒米としても評価の高いお米です。

特に井上農場は安全な米作りを目指して有機肥料を使用。

農薬も通常の7割減にて栽培されています。

このお酒は生ではなく一回火入れですから噴くことはありません。

清楚で穏やかな麹香がグラスから立ちます。

色はうすにごりと言うより、しっかりと濁っています。

口当たりがしなやかでいてシャープ。

余計な味わいをそぎ落としたように、真白で純粋。

きりっとしていて切れ味抜群の辛口酒。

まさに、小股の切れ上がったべっぴんさんです。

このまま冷やもよし ぬるめの燗もお奨めです。



 

高砂山廃あらばしり

カテゴリー │

「1月は行く」 「2月は逃げる」 「3月は去る」

という言葉を、この季節になるとよく聞きます。

確かに 2月は逃げるように過ぎてしまいました。

3月は さっさと 去らないように、気を引き締めて

今日から臨みたいと思います。

2月にご予約をいただき、3月5日に入荷する

初亀 特別純米生原酒

おかげさまで 多くのご予約をいただきました。

720mlは ほぼ去年と同じ本数。

1.8Lは 今年から発売されるわけですが

予想以上のご注文をいただき金額ベースで

昨年を大きく上回ることになりました。

ご予約いただいた皆さま ありがとうございます。



さて 毎年この季節に発売される

高砂のあらばしり のご案内です。

1890年の創業時よりつづく伝統の山廃造り を

標榜するだけの完成度の高さを実感出来ます。

◆高砂 山廃純米吟醸 あらばしり生原酒 2BY

濾過、火入れ、加水処理を一切行わず、上澄みだけを

丁寧に集めそのまま瓶詰めされています。

香りは、干し柿にも似た濃密で甘やかな芳香。

口に含むと、力強い旨みと山廃仕込独特の酸味が

感じられるも、とても綺麗にふくらんでいきます。

日本酒度-3ですから甘口ではあるのですが

ベタベタとした甘さではありません。

上質の山廃純米に通じるくっきりとした味の線

そして幅の広さと同時に、洗練された味わいも

楽しませてくれる

とても完成度の高い1本と言えましょう。

常温で飲んでも、くどさを全く感じさせないところは

お蔵が自信を持ってお薦めする確かに良いお酒です。