緑のヒョウ柄 甘口久礼

カテゴリー │休日落語

本日は台風の余波で 開店休業状態です。

漁に出れないので魚が全くないわけですから

当店がお付き合いするお店は、どこもほぼお休み。

ご来店のお客様も果たして何名お越しになるのか・・



先日の日曜は 名古屋の鶴舞公園にある

名古屋市公会堂にて

立川談春 と 柳家三三 の二人会

牡丹灯籠 のリレー落語を愉しみました。

二人で 二席ずつ演るのですが

最初の落語から怪談噺までの三席は

三遊亭圓朝の噺をリレー形式で。

これが単なる怪談噺ではなく

人の濃密な心理の綾をじっくりと聴かせるネタで

お二人の芸の深みを堪能できる素晴らしい高座でした。

談春師匠の人物表現は 凄みとリアルがほとばしり

聴き手のイマジネーションを一気に膨らませます。

トリ で演じた 三三師匠の 粗忽の釘 は

いろいろな噺家で聴いているおなじみのネタですが

時事ネタもくすぐりに入れ爆笑に次ぐ爆笑でした。

硬派 と 軟派 の両方にめぐり合えた

久しぶりの高座 たっぷりと堪能できました。



さて そのほとんどのお酒が硬派に仕上がる

高知県の久礼 その久礼のなかにも

フルーティで甘さを感じる 軟派のお酒があります。

甘口と言ってもキレが良いお酒ですから

次の一杯へと自然に手が伸びる佳酒です。

◆久礼 純米吟醸 CELうらら 生詰原酒 4BY


地元の米 土佐麗(とさうらら)と低アルコール酒を

醸成する特徴の高知CEL-24酵母で醸され

アル分14゜の原酒を一回火入した生詰酒です。

香りはリンゴやパイナップル系の芳香が発ちます。

含むと辛口久礼の印象とは真逆の

フルーティでしなやかな

いわゆるグルコース感たっぷりの甘口酒です。

でもアル分が低いのでギトギトとしたくどい甘さではなく

キレは爽やかで後口の余韻も美麗に消えていきます。

ある意味 久礼らしくない久礼

お酒だけでも十分に楽しめる1本です。




 

かちこま しぼりたて入荷

カテゴリー │旅行休日落語

先日の連休は千葉県の銚子まで旅行に行きました。

総武線の終点で下車し

銚子鉄道に乗り換え


犬吠埼灯台辺りを散策。


太平洋の水平線が丸く見えました。

静岡県の御前崎からの景色に比べると

海の見える割合が高いので

とても雄大に感じた次第です。

その日は池袋のビジネスホテルに泊まり

翌朝はいつもの早朝旅先ラン。

今度は 都電荒川線沿いに走り飛鳥山公園へ。


近くにある滝野川の旧醸造試験場の赤レンガを拝見し

宿に戻りました。


午後は 渋谷のパルコ劇場での志の輔らくご。

今月の5日から31日までの20日間を

落語は志の輔一人で行い、全日チケット完売という公演。

噂には聞いていたけど、生の舞台は本当に面白く

素晴らしかったです。

とても充実した休日を終え浜松に戻ると

このお酒が入荷してまいりました。



4BY新酒の第一弾は しぼりたて生原酒です。

今月の勝駒の入荷はこれのみです。

どこの特約店さんも頭を悩ませるのは

転売されること。

当店も 店売りオンリーでお一人様1本限りの制限

を設けていますが

時間差で数人の方が順に買っていかれることも。

ちょっと離れた駐車場で待機しているのですぐ判ります。

そこで今年から勝駒単体でのお買い上げを

ご遠慮いただくことにしました。

つまり 必ず他のお酒をなにか1本以上お買い上げいただく

という縛りを設けました。

こちらで銘柄を指定するわけではありませんので

私の嫌いな 抱き合わせ販売 にはあたらないと思います。

それでも転売される方は転売されるでしょうが

なにか手立てを講じることで

本当に勝駒を飲みたいという一人でも多くの方に

お買い上げいただきたい

との願いを込めての処置ですので


どうかご理解下さいませ。




 

志太泉 純米蔵出しいちばん

カテゴリー │落語

昨日は営業日にもかかわらず午後から

近くのアクト大ホールへ落語を聞きに行きました。

春風亭昇太 三遊亭圓歌 柳家花緑 の師匠連に

毒蝮三太夫 津軽三味線などのパフォーマンスもあり

2時間半 たっぷりと愉しみました。

昇太や花緑は 何度も聞いてますが

四代目 三遊亭圓歌の高座は初めて。

独特の間と言い回し イントネーションが個性的で

爆笑の連続でした。

そして アラシ隊員 じゃなく 毒蝮三太夫

こちらも生で聞くのは初めて。

何を話すのかと期待していたら

やはりジジイとババアの話。(笑)

そこに出て来るお年寄りはなんだかんだ言っても

したたかで愛すべき存在だから 笑えるのでしょう。

ご本人もしっかりとジジイですが

声もしっかりと通るし、とっても元気な86歳でした。




さて 新酒のご紹介です。

志太泉酒造さんでは 今年の造りから

フランス人や女性の蔵人が新たに参加し

西原杜氏は基本から教えながらの醸造だそうです。

基本に立ち返り初心を見直す という点では

とても良いことと 望月社長もおっしゃってます。

そんなお蔵の新酒第一号は 純米のしぼりたて生原酒。

◆志太泉 蔵出しいちばん 純米生原酒 4BY

富山県産の五百万石を60%まで磨き醸された

純米生原酒です。

にごりは全くありません。

米が硬いと言われる五百万石の特質を引出し

軽やかで澄んだ味わいと、しぼりたてならではの

瑞々しさをあわせ持つお酒に仕上がっています。

上品で軽快な吟醸香がほんのりと立ち、爽やかな

口当たりとキレの良さが、新酒生酒の魅力を

ふんだんに表現する1本となっています。

是非お試しください。





 

天虹純米吟醸 酒こまち

カテゴリー │ジャズライブ落語

先日 ハママツジャズウィークのイベントの一つ

ジャズと落語のスペシャルエンタメを愉しみました。

会場は 中区城北の Uホール

平日の6時半からにつき、あわててバスで行こうと

ターミナルに赴くと、夕刻はバスは走ってないとか。

仕方がないので、浜松城公園までバスに乗り

あとは歩いて開演ギリギリで間に合いました。

ヴォーカリストのウィリアムス浩子さんと

鈴木央紹(Sax)さん や 井上陽介(B)さんたち

精鋭カルテットが伴奏を務め ファーストステージは

ヴォーカルを中心としたジャズライブ。

浩子さんの 癒しと成熟の歌に心が満たされました。

そしてセカンドステージでは舞台に赤い毛せんが

敷かれた演台が登場。

春風亭昇太師匠の落語が始まるのですが

どうジャズと噺が融合するのか・・・・

浩子さんたちファーストステージのメンバーも

演台の後ろに登場し、マクラが終りいよいよ本題へ。

演目はどうやら 一眼国(いちがんこく)のよう。

本題が始まると同時にプレイヤーの演奏も始まりました。

昇太師匠の出囃子である デイビークロケットが

静かでもなく 賑やかでもない 適度な音量で奏でられました。

正直なところ、落語にBGMはイマジネーションの邪魔となり

最初は違和感がありましたが、噺の展開に応じて

曲調も変わるので、段々と馴染んできたのです。

浩子さんはどうするのかと見ていると、やはり歌を歌われました。

これ以上具体的なことは、ネタバレになるので控えますが

非常にエキサイティングで面白いステージでしたね。

三味線や太鼓などの音曲とは明らかに違う

ジャズカルテットの奏でる音色は、まるでサイレント映画の

雰囲気を醸し出しているようで、新鮮でもあり懐かしくもあり。

最後のステージは 日本の歌が披露されたのですが

昇太師匠のトロンボーン演奏まで楽しめました。

昔 柳昇師匠が テレビのお笑いタッグマッチのMCを

やっていた時、トロンボーンを吹いていたのを思い出しました。

古い話ですみません。



さて 昇太師匠もウイリアムス浩子さんも

静岡市清水界隈の出身ですが

本日は静岡市のお酒をご紹介。

袋取り槽しぼりのふくよかな旨味と

キレの良い後口が光る1本です。


◆天虹 袋取り純米吟醸55 酒こまち 3BY

吟醸用の酒造好適米 秋田酒こまちを55%精米し

名水百選の安倍川の伏流水を仕込み水に

袋取り槽搾りで醸された

瓶詰め時一回火入の純米吟醸。

香りは静岡酵母らしくとても穏やかですが

かすかに和の果物のニュアンスも感じます。

含むとほのかな甘みと同時に、丸みを帯びた

ふくよかな旨味がこってりと広がり

後口はスッキリと軽快な余韻を残します。

つまりキレの良い後口というわけです。

このまま常温も良し、温めても食中酒として最適で

落ち着いた飲み飽きのこない味わいは

秋冬の味覚と共にお楽しみください。





 

落語と地酒の会 開催しました。

カテゴリー │イベント日本酒の会落語



2019年11月17日 浜松市田町のジャズバー

ハーミットドルフィンさんにて 

落語と地酒を楽しむ会 を開催しました。

ご参加いただいたお客様 ありがとうございました。

出演は 東京からお越しいただいた 立川吉笑さん。

まだ35歳と若い、二つ目の落語家さんですが

噺はとてもしっかりとしていて、古典も創作落語もでき

江戸弁も上方弁も上手に使いこなす というバイリンガル(笑)

この日の演目は 古典の親子酒  そして創作の くじ悲喜 

まくらも含め70分を一気の熱演でした。


ハーミットドルフィンの3階は 普段はライブハウスとして利用

されていますが、この日は 落語会場に模様替え。


マスターのご協力を得て 立派な演芸場となりました。

マイクは使わず全くの生音。

あっという間の 70分 でした。


落語が終わると 会場を2階に移しての 日本酒の会 です。


吉笑さんは もともとお酒が大好きだったそうですが

真打になるまでは禁酒を誓われた ということで この日は

ノンアルビールでお客様と一緒に過ごしていただきました。

その禁酒にいたる顛末も まくらで話されたのですが

ちゃんとオチも付いた爆笑噺でした。


ハーミットドルフィンは カレーが名物の エスニック料理。

そんなお料理に合う日本酒を、今回はセレクトしました。


左から提供順に

獺祭スパークリング23
鶴齢 特別純米 爽醇
西條鶴 純米吟醸紅一点
蓬莱泉 純米大吟醸生 花野の賦
燗酒 清酒竹の露
遊穂 年輪 純米酒
春鹿 木桶仕込 きもと純米原酒


お料理は

前菜(タンドリーチキン串、大葉つくね串、海鮮ミニ春巻き)
野菜の和風マリネ


シーフード香草炒め


豚の角煮


フォー


エスニックカレー6種

お客様の様子









宴もたけなわの午後9時 お開きの時間となり
吉笑さんに締めていただきました。


お客様のお見送りもしていただき恐縮です。


新幹線の時間となり 最後に記念の1枚。

吉笑さん  ハーミットドルフィンの檀さんはじめスタッフの皆様

今回は本当にありがとうございました。

また次回もやりたいですね。








 

七田 無濾過生寒熟

カテゴリー │落語ランニング

最初に 11月17日に開催予定の 落語と地酒を楽しむ会 ですが

おかげさまで定員一杯となりました。

立川吉笑さんも浜松での会を楽しみにしています・・・と

メッセンジャーにてご連絡いただきました。

落語の会は 20数年ぶりに主催するので、いろいろと準備が

大変ですが、楽しみながらいろいろと揃えております。


そして今朝ランは いつもの馬込川・赤電下10キロ

この日のテーマは ビルドアップ走

ビルドアップ走とは段々とスピードを上げて走ることで

前半はキロ5分50秒前後

後半はキロ5分20秒前後

最後の1キロは5分切り と

なんとかテーマに沿って走れました。

二日後の ハーフマラソンに向けて最後の調整です。

さて 調整 と言えば 日本酒を生のまま低温で調整する

そんなお酒がこの時期多く出回ります。



新酒生酒にはまだちょっと早いが

ひやおろし のような火入れ酒よりガツンと味のあるタイプが好き

という方にお奨めするのは こちらです。

◆七田 純米七割五分磨き 山田錦無濾過生 30BY寒熟


1.8L 2860円(税込)
720ml 1375円(税込)

30BYの生酒を蔵の冷蔵庫にて生熟成させたお酒です。

精米が低いことによる雑味の懸念は全くありません。

これぞ山田錦と酵母と技の力。

香りは、 かすかにメロン系の芳香。

熟成生酒ならではの豊潤で綺麗な旨味が広がり

気品のある酸がゆっくりと返してきます。

その酸が余韻として残り、やがて静かに霧散します。

通年販売 の火入れ酒 と同じ価格ですが

タイプは全然違います。

是非お試しを。




 

地酒と落語の会 開催します。

カテゴリー │旅行イベント日本酒の会落語

この連休で 三重県をドライブしてきました。

人で大混雑する 伊勢神宮を避け

桑名・津・鳥羽(相差)・伊勢市御薗町・松阪 を堪能。

どこも 閑散としていて(・ω・)\バシッ 失礼

ゆったりとしていて じっくり楽しめました。

伊勢市御薗町高向 近鉄宮町駅界隈は

今から39年前に 8カ月ほどアパート暮らしをしていた町。

当時は 御薗村 でしたが

私が住んでいた木造アパートはもちろん無く

何もかもが変わっていて驚きました。

浜松に帰って 寝る前に観た NHK Eテレ の番組

落語ディーパー

ご覧になりましたか。

昨夜は 「時そば」 の話題でしたね。

意外だったのは 東京では 「時そば」 は 名人や大御所が

演るネタである という事実。

私はもともと 上方落語の 時うどん から知ったので

てっきり 前座噺 と思い込んでおりました。

番組の最後で演じたのは 立川吉笑さん

こちらで 10月7日まで ご覧いただけます。

立川吉笑「時そば」 NHK落語ディーパーより


〇〇駅の東口ロータリーのそば屋 って いったいどこ? (笑)


さて 本題です。

その 吉笑さんに 浜松までお越しいただき

地酒と落語の会 を開催する というお話。



会場は ジャズの殿堂 ハーミットドルフィン

ジャズの場合 音楽を聴きながら日本酒を飲みますが

落語の場合 別々に行います。

日時は 11月17日の日曜 18時~

参加費は 7000円 酒代 食事代 木戸銭込

立川吉笑さんは まだ36歳という若さですが実に巧い。

立川談笑さんのお弟子さんで京都出身。

イントネーションの端々に関西弁のニュアンスがまれに出ますが

それはそれで味があります。

新作を得意としますが、古典も独自のくすぐりを入れて見事に

演じられます。

今回は 酒にまつわるお話をお願いするつもりです。


詳細はこちら
【落語と地酒を楽しむ会】

皆様のご参加をお待ちしております。





 

新商品 雑賀柚酒 マイルドで美味しい

カテゴリー │落語

昨日の松涛落語会 なかなか良かったです。
会場の 松涛(まつなみ)は かつての 浜松中央芸妓検番
千歳町の歴史を物語る場所。

というわけで、落語の前に 現役の芸者さんの踊りと三味線
の演奏があり、ちょっと得した気分。

芸者さんのいるお座敷なんて、経験したことありませんから。



落語の方は
磐田市出身で 今年真打になられた 三笑亭可風師匠 と
浜松市出身の女性落語家 林家ぼたん師匠

演目は

たらちね 可風師匠
壷算 ぼたん師匠
お菊の皿 可風師匠
締め込み ぼたん師匠

ご両人とも初めて聞きましたが、オーソドックスな古典落語に
少しひねりを加える正統派 という感じ。

可風師匠は 端正な語り口

ぼたん師匠は 地声が大きく表情が豊か

どの演目も、昔 上方落語で接していますが、東京に行くと
微妙に落ちがかわったりして、それはそれで面白い。

生の落語は 昨日のようなハコで PAなしの40人ぐらいで
楽しむのが一番いいね。


さて、話変わって 柚子のお酒のご紹介。



和歌山県の酒蔵 九重雑賀さんが、.新商品として
柚子のリキュールを発売されました。

このお蔵の梅酒は、日本酒ベースの梅酒のパイオニア
雑賀梅酒

当然 今回発売の柚酒(ゆずしゅ)も日本酒ベース。

アルコール分は 7度 エキス分は 23%

だからでしょうか、マイルドで美味しいんです。

香りはふくよかに柚子の芳香が立ちます。

含むと、日本酒ベースの特徴で、口当たりがとかくマイルド。

ほどよい甘さでさっぱり感があり、スイスイと飲めてしまいます。

柚子のお酒の場合 独特の苦みや酸味があるのですが

この 柚酒 には 皆無です。

ストレート、ロック、ソーダ割り、そして温めと、お好みに応じて

お楽しみいただけます。


雑賀 柚酒 (さいかゆずしゅ)




 

落語会

カテゴリー │落語




本日は、久しぶりの 落語会
お取引様のお誘いで
千歳町にて 松涛落語会
古いけど 趣きのある建物です。

iPhoneから送信


 

口上

カテゴリー │落語

六代目文枝の口上は、進行役が弟弟子の桂きん枝。
最初は志の輔、続いてザ ぼんち の二人
漫才師が混ざるところが、いかにも上方。
トリは市馬、相撲甚句 ほれぼれと
聞かせていただきました。

後半は ザ ぼんちの漫才から。
しゃべくり漫才の本道を行くようで
とてもよかった。
漫才ブームの時と比べると 大人の漫才 という感じ。

昔とあまり変わらないのが、きん枝。
出しものは、看板のピン
最後の落ちの直前で 噛むかあ(悲)

大トリは もちろん 文枝
なんと 花道から登場、さすが御園座。
出し物は 227番目の創作落語で 
   芸者ちどり・24才
師匠の落語を生で じっくり聞くのは 初めて。
決して気負わず淡々と聞かせる。
新作だけど もはや 古典の趣。
名古屋まで行った甲斐がありました。


iPhoneから送信

On 2012/07/29, at 17:48, 8597669bf0fa2370_2891@sakejazz.hamazo.tv wrote:

> 「文枝襲名披露公演」を「ジャズライブ」カテゴリへエントリが完了しました。
>
> ↓確認はこちら
> http://sakejazz.hamazo.tv/
>
> ↓ログインはこちら
> http://admin.hamazo.tv/admin/m_login.php?guid=ON




 

文枝襲名披露公演

カテゴリー │落語


















御園座に来ております。
三枝 改め 六代目桂文枝の披露公演です。
ただいま、口上の前の休憩にてブログアップ。

四人の落語家がでましたが
先の二人は、正直 ややお眠りモード。
志の輔が出て来て 目がパッチリ。

あらかじめ… と言うネタ 最高に面白かった。
流石に人気者 オーラが漂う。

前半のトリは、市馬。
この人も実に上手いねえ
七段目 最後は歌舞伎を観ているようで
すっかりと落語の世界にはまってしまいました。

後半は いよいよ 生三枝 いや
文枝
何年ぶりだろう。

おお始まりそうです。



iPhoneから送信



 

落語会

カテゴリー │落語

昨日は 成子の福祉交流センターにて
桂枝雀 生誕七十年記念落語会。

午前中は、10時のオープンと同時にフィットネスクラブ。
マシーンで25分間スロージョギングののち、エアロビとズンバ
を各1時間。

するとどうだろう、福祉交流センターへの徒歩2キロが辛かった。
左膝の関節に痛みが走るのである。
10日ぶりのフィットネスがいけなかったのか、ハリキリすぎたのが
いけなかったのか。 無理はいかんねえ。



さて、落語会。
米朝師匠が特別ゲストで出ると聞き、早々にチケットを手に入れた
のだが、先日体調を崩され今回は欠席とか。
人間国宝の元気なお姿を楽しみにしていたのに、残念。

孫弟子の南光さんによると、入院はされてるものの、とても
お元気とか。
  『ようしゃべるは、よう食うわ・・・』 と会場の笑いを
誘っていた。 なによりである。

この日の演目

◆動物園    桂雀五郎

◆御公家女房  桂九雀

◆ちしゃ医者  桂雀三郎

◆あくびの稽古 桂南光

◆DVD つる 桂枝雀

◆お誕生会雑談 桂南光・桂雀三郎・桂九雀


トップは、雀五郎の動物園。
この人、 上方落語会一の無口な落語家 とか。
確かに、端正な語り口で、いちびり や 遊び が全くない。
動物園 のような前座ネタは、落語ファンなら誰でも知っている
噺だから、淡々と話が進んでいっては、もうひとつ面白みがない。
のだが、雀五郎の丁寧な語り口の動物園も、たまにはいいかも。

九雀の 御公家女房 は、最初 延陽伯 が始まったと思って聞いて
いたのだが、肝心の 『延陽伯(女房の名前)』が一向に出ずに、話は進む。
女房と行商人との掛け合いは、公家言葉というより、歌舞伎言葉のようで
これはなかなか聞かせた。

後で調べたら、延陽伯 を 作家の小佐田定雄により改作されたもので、
確かにオチがちょっと違う。

雀三郎 あの ヨーデル食べ放題 の歌手。
いかにも昔から居そうな上方落語家 というキャラでマクラがいい。
ちしゃ医者 は、下ネタも含む爆笑ネタ なのだが、そこまでいかなかった。

トリは、南光の あくびの稽古。
あくびを稽古するという、ナンセンスの極みのような噺。
師匠の如くオーバーアクションはないものの、堅実な語り口による
あくびの仕草は、絶妙。

そして、DVDによる 桂枝雀の登場。
50代前半の 脂が乗り切った頃の つる。
本当に、枝雀師匠が舞台にいそうな感覚になる。
皮肉にも、一番笑いを取っていた。

お誕生会雑談 ここで本来なら 米朝師匠が登場するはずだったのだが。
その代わり、秘蔵のビデオが公開された。
枝雀師匠の自宅の上棟式での挨拶の様子を、南光さんが8ミリビデオで
撮った絵。そんな場でも、落語のような語り口で話すのは、師匠の
人柄をそのまま示していて、面白い。

もう一つは、昭和42年頃の、朝日放送の番組のフィルム。
2分ほどの短い話だが、当時28歳 小米時代の師匠が登場。
若い 髪が黒々。でも、落ち着いた語り口で、正統派の落語家という
イメージ。語りの基本は、この時既に完成されていたようである。

米朝師匠にはお目にかかれなかったが、充実の落語会だった。
落語が終わる頃には足の痛みも消え、まだ5時前で太陽がこうこうと
差しているというのに、夜の街へそそくさと。(・ω・)\バキッ




 

浜北落語会

カテゴリー │落語

浜北文化センター での落語会に行く。

出演は 柳家喬太郎 桂雀々 桂雀喜

チケットぴあ でチケットを発売日初日に予約するも
席は後ろの方。 ああ 落語会は人気があるんだなあ・・・
と思っていたら、チケットぴあ の割り当てが後ろの席
しかなかっただけの話。

会場に行くと、指定された席に張り紙が。
 
   『よろしかったらもっと前の席にどうぞ』

それなら最初っから 前の方から売らんかい!
チケットぴあ で落語のチケットを買うものではない。



実際のところ 2/3ぐらいしかお客は入っていなかったけど
内容はとても良かった。

演目

桂雀喜    看板の一(ピン)
桂雀々    動物園
柳家喬太郎  夜の慣用句  

中入り

桂雀々    手水廻し(ちょうずまわし)
柳家喬太郎  井戸の茶碗

桂雀喜(じゃっき)は、ヨーデル食べ放題の雀三郎の一番弟子。
まくらでも話していたが、大々師匠の米朝になかなか名前を
覚えてもらえないのがなんとなく理解できる、噺家らしくない
地味な風貌と線の細さが特徴だが、話はしっかりしている。

桂雀々は、私が高校の頃だったか、テレビで大人顔負けの
すごい中学生が出てきたのを鮮明に覚えている。
その松本くんが、NHK新人演芸コンクールに出てきて、
最優秀賞を獲得したのをテレビで見て、さもありなん と納得
したのも、今から20年前の話。

枝雀ばりの大げさな表現と、飄々とした天然ぼけは、普通に話し
を聞いているだけで面白い。この日演じた 手水廻しは、その
NHK新人演芸コンクールで受賞した時の話。なんか縁を感じる。
仕草でたっぷりと間を持たせて、一気に喋りだすところなぞ、
上手いねえ。

柳家喬太郎は、テレビも含めて初めて聞いた。新作落語が得意の
ようだ。時事ネタや現場オチをうまくはさんで、東京落語家らしい
テンポの良さとメリハリの粋が心地よい。

古典の 井戸の茶碗は、武士のがんこぶりと、くず屋さんのうろたえ
ぶりのコントラストがおかしい話だが、時々かんだりする。コンディ
ションがいまひとつ良くなかったかな。でも、この人も上手いと思う。

地味だけど上質の落語会。もっと入ってしかるべきだと思うのだが
まだまだ浜松は落語に関しては、ネームバリューのある人気者に
偏る傾向があるのかな。

ちなみに 来月の昇太 4月の志の輔 はともに完売とか。





 

大名古屋らくご祭「六人の会」

カテゴリー │落語

昨日は 名古屋御園座に 大名古屋らくご祭「六人の会」を
聞きに出かけた。



このチケット、御園座友の会の先行予約で手に入れたのだが
朝から何回も電話をして、ようやく夕方近くになって取れた
プラチナチケット。

「六人の会」とは、立川志の輔、春風亭小朝、笑福亭鶴瓶、
林家正蔵、柳家花緑、春風亭昇太といった人気落語家6人の
豪華競演の落語会で、この名古屋の会も含めて、過去たった
4回しか演っていない、貴重な企画です。


舞台に金のシャチホコがあるところなど、いかにも名古屋

昼の部に出かけたのだが、順番と演目は以下のとおり。

春風亭昇太「時そば」
林家正蔵「悋気の独楽」
春風亭小朝「七段目」

  仲入り

柳家花録「宮戸川」
笑福亭鶴瓶「青木先生」
立川志の輔「しじみ売り」

トップバッターの昇太は、切り込み隊長として抜群の仕事を
していた。マクラで爆笑の渦。時そばも、昇太風のアレンジ
が施されていて、新鮮に面白い。人気があるのも納得。

こぷ平 いや正蔵は、悋気(りんき)の独楽 という、商家の
女将さんが旦那の浮気現場に小僧を使わせるという話なのだが
女将さんの心理描写が弱い。この人 まだまだ こぶ平 だね。

小朝の七段目は流石。芝居好きの息子と小僧が芝居の真似をする
仕草などは、見入ってしまう。
第一声が “金髪豚野郎です” には笑った。予想どおりだったが。

花録はあの五代目小さんの孫。閉め出された息子がおじさんの家
に、女性を連れて泊まりに行くという噺だが、サラブレッドらし
い正調本格派というオーラが出ていた。

鶴瓶の青木先生は、実は名古屋で聞くのは二回目。4年前に枝雀の
追悼落語会で演っている。まくらに“ちん毛”の話が出てきたりと
それも一緒。夜の部では、「オールウェズお母ちゃんの笑顔」を
演ってるので、夜の方が良かったかなとも思うが、何回きいても
面白かったから、良しとしよう。

トリは志の輔のしじみ売り。人情噺のため、会場シーンとして聞いて
いる。登場人物のなんでもない会話に、笑いを起こさせるのは、腕が
ないと出来ない仕事。本音を言うと、夜の部で演った「バールのよう
なもの」を聞きたかったが。

最後は、六人全員が舞台に出て挨拶。スポンサーの兼ね合いか、昇太
が一番目立っていた。来年もどこかで「六人の会」をやるようなので
今からとても楽しみである。