英君 槽口詰め生原酒とピンクにごり

カテゴリー │

静岡県の新しい酒造好適米 令和誉富士で醸された

日本酒が各蔵から続々と入荷しております。

お客様からの質問でよくあるのは

以前の誉富士と どう違うの?

一番は 農家の視点から 収量が格段にアップしたこと。

二番目として 酒蔵の視点から 誉富士の醸造適性

の高さを引き継ぎついでいること。

三番目として 母親となる愛知県の夢吟香の特性から

香りが穏やかながらもやや高い。

また 精米時の割れが少なく50%精米も可能となる。

そして 口当たりのスッキリ感が誉富士と変わらず良好。

そんな 令和誉富士で醸されたお酒のご案内です。




令和誉富士60%精米の特別純米酒を

生原酒のまま槽口から瓶詰めされたものです。


◆英君 特別純米誉富士 槽口詰め生原酒 5BY

香りは瑞々しさを伴う

緑のバナナ香がほのかに漂います。

含むと透明感の中に円みのある口当たりで

生原酒ならではの味の厚みも感じられます。

そしてキリリとした中に芳醇な旨さが漂い

槽口詰めならではのフレッシュな味わいになっています。

鼻に抜ける風味は軽快で端正な余韻ともども

冬の青空を夢想。

槽口詰め とは搾られてすぐに

瓶詰めされたお酒のことを言います。


もう一点は 英君さんから同時に入荷した

ピンクのにごり酒です。

女性や若い人達にもお薦めしたいお酒です。


◆エイクン miss Cherry 桃色純米にごり酒 5BY


醪で赤い色素を生成する赤色酵母を一部に使用。

通常の火入温度より極めて低い温度での一回火入酒。

でも生酒のフレッシュさとガス感も残っており

おとなしく軽快な口当たりのにごり酒となります。

にごり酒のとろみに加え、さくらんぼや苺のような

甘酸っぱいニュアンスが感じられる味わいです。

基本的に吹き出すことはありませんが

個体によっては発酵が止まっていないものも

ございますので、開栓にはお気を付けください。




 

開運蔵見学会2024後編 食事会

カテゴリー │イベント日本酒の会




お待ちかねの昼食会は 掛川で唯一の鰻屋
新泉さんにて行いました。



弥市社長にご挨拶と乾杯の音頭を取っていただき
開運のお酒をふんだんに会はスタートしました。



最初のお酒は 初蔵出し本醸造生原酒です。


二番目のお酒と三番目のお酒は
無濾過純米の山田錦と愛山の飲み比べ。
味の違いをしっかりと認識出来ました。



四番目のお酒は 本醸造の遠州の四季を
ちょうど良い温度のぬる燗にしていただきました。
実に美味し。



五番目は 開運吟醸 六番目は 開運特撰純米吟醸
この2本も飲み比べで愉しみました。



お料理の締めは うな重です。
新泉さんはやや辛めのタレですから
お酒を飲みながらでも十分に愉しめます。







食事をひととおり終えると
いよいよ利き酒テストの結果発表の時間。
正解者は全部で7名様。
こちらのお二人は横浜からいらっしゃった4年ぶりに参加の常連さん。
おめでとうございます。






日本酒教室の生徒さんも見事に正解。
いやあ いい教室に通っておられるのですね・・・(・ω・)\バシッ



続いて 日本酒が当たる抽選会を行い
大吟醸を見事にゲットされたこちらの方に感想を聞くと

『利き酒テストを外したことが悔しいです。』 と話されていました。(笑)


テスト正解のこちらの方に最後の1本締めをお願いし
会は滞りなく終了しました。

参加された皆様
お忙しい季節にかかわらず見学を受け入れていただいた
土井酒造場の社長以下お蔵の皆様。
そして美味しいお料理を提供して下さった新泉さん。
ありがとうございました。




最後に能登半島地震の義援金ですが
全部で 19990円 集まりました。
振込手数料を差し引いて 19330円を
石川県酒造組合連合会の口座に振り込みました。
この場を借りて ご報告させていただきます。





 

開運蔵見学会2024年 前編

カテゴリー │イベント酒蔵訪問

2024年1月28日 日曜日

去年から復活した 開運蔵見学会を

44名のお客様とともに行いました。

まずは 蔵見学の様子をご覧ください。



掛川駅南口よりバスは出発し予定より早く

土井酒造場に到着しました。



蔵に到着すると 土井社長、土井会長、榛葉杜氏に

お出迎えいただき、まずはご挨拶と注意事項の説明。

44名のお客様は3つのグループに分け順に見学をスタート。



靴をお蔵の用意したサンダルに履き替え

キャップとマスクをして見学は始まりました。



最初は精米室にて精米の様子を説明。


隣室にはいろいろな酒造好適米の玄米が積まれていました。



山田錦の玄米から60%精米、50%精米、35%精米のサンプル



洗米機の説明。
この水が上から落ちる装置は午後の作業に組み込まれており
作業の様子を見ることは出来ませんでした。





続いて 釜場にて蒸しの説明。
この米は明日の早朝に蒸される予定。



こちらは麹室ですが、今年はちょうど大吟醸の麹を造っていたため
温度管理に支障が出ては大変なので入れませんでした。





酒母室にて酒母の説明。
香りを嗅いでみると バナナ様の芳香がしました。



純米酒等のもろみタンクにて発酵の説明。

こちらは発酵を始めて12日目ぐらいのタンク


こちらは 大吟醸、純米大吟醸の 750KLタンク。
タンクの中を見させていただきました。



最後は 上槽室の説明。
午前中は搾りが行われず粕はがしの作業中でした。





見学を終えると恒例の 利き酒テストにチャレンジ。
4種類のお酒の同じもの同士を結び付けるテストです。
さて今年は何名の方が正解するでしょうか。



最後に 能登半島地震で被害を受けた石川県の酒蔵さんへの
義援金を募り皆様に募金をお願いしました。



門の前で記念写真を撮り 見学会は終了です。

では 昼食会場へと移動しましょう。



後編に続く



 

武勇しぼりたて生

カテゴリー │酒屋の仕事

武勇(ぶゆう) というお酒があります。

茨城県の結城で170年の歴史を持つお蔵です。

HPはこちら


去年からスポット的に取扱いを始めたのですが

それはレギュラーの武勇ではなく

「アイラブユー」というセカンドネームのPB酒です。

その 「アイラブユー」という名前はどこから来ているのか?

はじまりは某酒販店のアルバイトスタッフのひょんな一言。

「武勇といえばヤンキーが使う愛羅武勇

しか思いつかないですよね」

から始まり

「さすがに愛羅武勇はまずいから、アイラブユーはどうなの?」

「でもお客さんや飲食店さんに紹介する際に、アイラブユーありますよ

って恥ずかしくないですか?」

などの議論がかわされ

最終的に今のかたちに落ち着いたわけですが

一番恥ずかしかったのは 実は蔵元さんだった というオチ。



そんな武勇から 5BYの新酒が入荷しました。


◆武勇 純米吟醸しぼりたて生 「アイラブユー」 5BY

武勇の5BY新酒しぼりたて第一弾は

特別仕様のゴールドラベルです。

別にバレンタインを意識したわけではありませんが

猫の手にはバラが見えます。

意識してるやん (・ω・)\バシッ

グラスに注ぐと白くうすにごり

炭酸ガスの細かい泡が見て取れます。

青メロンやライム、白ブドウのような青系果物の爽やかな香り。

含むとシュワッとしたガス感と、ほわっと広がる軽やかな旨味。

口の中で広がる程よい酸味はライムを思わす爽やかさです。

味と香りのバランスの良さは今年も健在です。

数量限定品ですのでお早めにどうぞ。




 

開運無濾過山田穂 コンプリート

カテゴリー │

本日は朝からお店が忙しく

皆さん スマホの検索で見えるのでしょう。

珍しいお酒や高価なお酒がよく動きます。

中にはお客様ではなく九州の某焼酎メーカー

の方も突然見えたりして

普段扱っていない焼酎の商談が進んだりと

なかなかエキサイティングな日となりました。



そして日本酒の入荷も相変わらず続きます。

開運の無濾過純米 米違いで5種類あるのですが

本日5番目のお米 山田穂(やまだぼ)が入荷。

精製とにごりが入りました。

これで 開運無濾過純米はコンプリートとなりました。

今のところ 5種類すべて在庫がありますが

中には在庫数量の薄い米もありますので

飲み比べをされるのでしたら今のうちです。

なお 去年醸された 扁平精米は今年はありません。

その代わり というのも変ですが

岩手県の酒造好適米 吟ぎんが の純米吟醸が

2月に予定されています。



◆開運 無濾過純米生酒 山田穂(やまだぼ) 5BY

山田穂とは、山田錦の母となる米で明治10年頃に

発見され試作を繰り返されたという歴史を持つ米です。

一番の特徴はキリリとした軽快な旨みが

スピード感を伴って押し寄せてくること。

香りは、開運の無濾過純米らしく優しく立ちます。

まろやかな酸が感じられ、味に艶やかさと深みが広がります。

含むと、無濾過原酒特有の味の厚みがあるものの

基本は美麗で艶やか。

後口の余韻も、すーっと切れるタイプではなく

先に感じた味わいの余韻が長く続くのが特徴。

でも、やわらかさがあるので後を引くことはありません。

こちらも飲み比べてみる価値がある1本です。

◆開運 山田穂 無濾過純米にごり生酒 5BY

山田穂を100%使用した

無濾過純米のにごり生酒です。

手汲みでの瓶詰め商品となります。




 

南 純米吟醸生出羽燦々50

カテゴリー │雑談

マイナンバーカードの更新の案内が来ました。

マイナカードって更新が必要とは・・・忘れてました。

もう5年も経ったんですね。

細かいことを聞こうと浜松市の中区区民生活課に電話。

文書にはそう表示してあります。

最初に受け取ったのは中区役所でしたが

更新は最寄りのサービスセンターでも良いそうです。

ついでに聞いたのが

『ところで私宛ての住所が浜松市中区になっているのですが

どうして中央区じゃないのですか?』

市の担当者がどう答えるかを試したく

判ってて聞く嫌味な市民です。(・ω・)\バシッ

『申し訳ありません。担当した〇〇社には

今年届くものは新しい区の表示をするようにと

通達はしてあったのですが・・・』

つまり丸投げしてチェックしなかった ということね。

市が率先して区割りを変更し

表示替えの手間を市民に押し付けといて

その市が発行する文書が旧のまま

ってどうなの・・・




さて気を取り直して日本酒のご案内です。

1月も終盤にさしかかり、ようやく新酒生酒が入ったのが

高知県の南さん。

毎年のことですがここの純米吟醸は

酒造好適米を50%まで磨くのです。

つまり 純米大吟醸規格なのに純米吟醸として発売される。

こういう表示なら大歓迎です。 (笑)

◆南 純米吟醸 無濾過生 出羽燦々 5BY

穏やかながらもフルーティな香りが漂い心が躍ります。

含むと味わいは決してくどくなく溌剌として清楚。

そして穏やかな口当たりと出羽燦々50%精米の

透明感と引きの良さも同時に楽しめる

まさに南らしさが凝縮された1本です。

数字的にはやや高めの酸度と日本酒度ですが

辛さはあまり感じず含むとすっきりとした旨口タイプ。

無濾過生酒ならではの、ガツンとした味の幅もあり

アグレッシブに主張しすぎずまた負けていない

そのバランス感覚は

食中酒として強くお奨めしたいお酒です。

是非お試しください。



 

菱湖純米吟醸出羽燦々と貴田乃瀬酒の会

カテゴリー │イベント日本酒の会

昨日入荷した 富山の勝駒しぼりたてですが

すべて完売いたしました。

ご来店お買い上げ ありがとうございました。





さて 本日ご紹介するのは 新潟のお酒です。

芳醇旨口タイプとして根強い人気のある菱湖。

その新酒生酒の出羽燦々で醸された1本です。

試飲をしてみて思うは

今年のお酒のクォリティの高さです。


◆菱湖 純米吟醸 出羽燦々生 5BY

山形県の酒造好適米 出羽燦々を60%精米にて

仕込まれた純米吟醸の新酒生酒です。

香りは穏やかながら無濾過生の爽やかさと

かすかにメロン様のニュアンスが感じられます。

含むと適度なガス感がフレッシュさを演出し

出羽燦々ならではのふくよかでふくらみのある

米の味わいがしっかり乗った芳醇旨口です。

旨みは芳醇なれど

スッキリとしたのど越しが特徴で

含み香の余韻は厚みがありながらも

軽めの後味を感じるので

食中酒としても良し

お酒そのものをお楽しみいただくにも

お奨めの1本です。

是非 お試しください。




さて 日本酒の会のご案内です。

コロナ禍の時も中止をせず開催していた

貴田乃瀬さんでの酒の会

今年も 2月17日(土)と18日(日)に行います。

この会は

当日お出しする日本酒を前もってお知らせし

親方には それぞれのお酒に合うお料理を提供してもらい

そして お客様には そのマリアージュをご堪能いただく。

そんなコンセプトで始めて、今回で10回目となります。

今年も、土曜、日曜と二日間に渡っての開催です。

時間は 18時から

参加費は 12,000円(税込) です。

定員は20名様

今話題のお酒 ちょっと高級なお酒など

バラエティに富んだ品揃えと致します。

なお複数でのお申し込みは4名様まででお願いします。

詳細はこちらです。

それでは 皆様のご参加をお待ちしております。




 

萩錦 純米吟醸美山錦

カテゴリー │

勝駒 の 新酒しほりたて生原酒が入荷しました。

能登地震の影響で出荷が遅れていましたが

ようやく入りました。

なお今回の地震による造りへの影響はないとのことです。

今月の勝駒は、この1種類のみとなります。

いつものように

店売りオンリー   お一人様1本限り   単品販売は不可

でお願いいたします。




さて 本日ご紹介するのは静岡市の萩錦酒造さんの

このお酒です。

当店としては初めての入荷で早速に試飲したところ

予想以上に完成度の高いお酒であることを認識致しました。

中取り生 と 荒走り生 の2種類ございます。


◆萩錦 純米吟醸生 美山錦 中取り 5BY

長野県産美山錦を55%まで磨き

静岡酵母で醸された純米吟醸無濾過生の

中取りを詰めたお酒となります。

香りはライチやバナナ系のニュアンスですが

落ち着きと穏やさを感じ取れます。

含むと中取りならではの艶やかで流麗な旨みが広がり

鼻に抜ける香りは上用饅頭を口にした時と同じような

上品さが漂う余韻と充足感が漂います。

生原酒ですが、後口に荒さやきつさは全く無く

軽快にキレていくので薄味のお料理とも同化します。

静岡らしさをふんだんに楽しめる1本と言えるでしょう。

◆萩錦 純米吟醸生 美山錦 荒走り 5BY

こちらも長野県産美山錦を55%まで磨き

静岡酵母で醸された純米吟醸生の

荒走りを詰めたお酒となります。

荒走り というのは 上槽(搾り)の初期の段階の

薄く濁った部分のことを言います。

ですから 色はかすかに霞みが見て取れます。

香りのライチやバナナ系のニュアンスは同じ。

含むと荒走りのお酒らしくフレッシュさと

心地よい辛さを伴って旨みが広がります。

鼻に抜ける香りは中取りより控えめです。

味が濃いめのお料理にも負けない

強さも併せ持ちます。

この生酒は どちらも一回限りですので

興味のある方はお早めのアクションをお待ちしております。




 

開運 愛山無濾過とにごり

カテゴリー │酒蔵業界の話Youtube

奥能登の酒蔵 11蔵のうち 今回の地震で

5社が全壊 6社が半壊もしくは一部倒壊

すべての蔵が今期の造りを断念

というニュースを耳にし

普通に酒を仕入れて販売できることに感謝しかありません。

今期どころか今後復活することは可能なんでしょうか。

一日も早い造りの再開を心より願います。




開運無濾過シリーズの愛山が入荷しました。

精製とにごりがあります。

どちらのお酒も 愛山らしい 貴婦人のような佇まいを

イメージさせられる そんなお酒です。


◆開運 無濾過純米生原酒 愛山 5BY

幻の酒米とも言われる兵庫県産愛山を

100%使用した無濾過純米生酒となります。

グラスに注ぐとふくよかに落ち着いた芳香が漂い

含むと酸は低いがコハク酸たっぷりの

開運らしい暖色のふくよかな旨みと

美麗な味わいがセッションしながら広がり

鼻に抜ける香りは穏やかで清楚。

貴婦人のような気品を携えた純米酒と言えるでしょう。

後半のスウッとキレていくさばけの良さもグッド。

是非飲み比べてみて下さい。


◆開運 無濾過純米生 愛山にごり生酒 5BY

兵庫県産愛山を100%使用した

無濾過純米のにごり生酒です。

手汲みでの瓶詰め商品となります。

精製の愛山に比べると

キリッとした感触を感じます。

貴婦人と言うより真の通った粋な女性

決して派手ではなくシンプルで

にごり酒としては品のある趣を漂わせています。



さて 浅葉さんのスタンダード演奏はいかがでしょうか。

この When It's sleepy time down south は

サッチモのテーマソングとして使われた曲で

彼の故郷 米国南部の情景を歌ったもの。

優しいメロディが心に沁みます。


【Louis Armstrong】" When It's sleepy time down south" Jazz guitar and bass duo



 

久礼 手詰め直汲み

カテゴリー │ご来店社会情勢

本日石川県で居酒屋さんを経営されている方が

ご来店になり静岡の地酒をお買いもとめになりました。

石川県とお聞きすると地震のことを思い浮かべますが

その方は石川県南部の街でかなり福井県よりですので

揺れたけど実害は全く無かったとの事でした。

だからこそ旅行に来られるのでしょうが。

でも能登に近いところの同業者はかなり被害を受けている

ということもおっしゃってました。

輪島市の漁港は1分間で地面が4mも上がってしまい

簡単には復旧出来ないというニュースなど

被害の深刻な状況が明らかになるにつれ

今回の地震の規模の大きさを思い知らされます。




本日ご紹介するお酒は高知県の漁師町中土佐町の久礼です。

ここ数年 年末に入荷する しぼりたて純米があるうちは

この手詰め直汲みは仕入れない と決めており

例年2月か3月になってから入荷していたお酒ですが

今年は1月中に仕入れることになりました。

ここ数年と比較すると日本酒の動きはだいぶんと

改善されてきたことを実感します。

◆久礼 手詰直汲み 特別純米無濾過生原酒 5BY

四国は愛媛県の酒造米「松山三井」を60%まで精白。

仕込み総米1000キロの小仕込みで醸され

荒走りの部分のみを搾って直に瓶詰めされました。

グラスからはメロンのような果実香がゆっくりと発ちます。

含むと酒質本来の辛さと酸味が一瞬広がるもやがて

メロン様の果実を思わせる風味が綺麗に包み込み

ほんのりと霞がかった滓が丁度良いアクセントとなります。

キレのよい後口がほどよい余韻を残す純米生原酒です。

しぼりたて純米より ワンランク上を行くお酒です。

是非 お試しください。



 

喜平 令和誉富士新酒生

カテゴリー │

勝駒の1月入荷予定の品は

しぼりたて生原酒ですが

お問合わせがとても多いので

お知らせします。


能登半島地震の影響で入荷が遅れています。

今しばらくお待ちください。

入りましたらこのブログにアップします。




さて 本日はこのブログではあまり取り上げなかった

静岡市の酒蔵のお酒をご紹介します。

なぜ取り上げなかったかと申しますと

私なりの物差しに合致しなかったからです。

でも今回のお酒は違います。

近年 鑑評会で結果を出されていることが

市販酒にも反映されてきたと素直に感じます。



その蔵は 静岡平喜酒造と言います。

平成24年に創業した新しい酒蔵で

初年度の生産酒量は約100石と

全国でも最小の規模となります。

岡山県に平喜酒造という蔵があり経営母体は同じです。

が 元々は明治期に掛川から発祥した蔵ですので

近年になって静岡県での造りを復活させた

という経緯があります。

そのお蔵の新酒生酒 静岡蔵を創設して10周年となります。

米は令和誉富士ですから

静岡らしさが見事に反映されています。

◆喜平(きへい) 純米吟醸 令和誉富士 新米新酒生 5BY


香りは穏やかなライチやイチジク系の芳香が

静かにグラスより立ち上がります。

口に含むとしなやかな旨みがマイルド

かつ軽快に広がり

鼻に抜ける香り、いわゆる含み香は

蜜を湛えたりんごを思わせるも

基本的にやや辛口の仕上がり。

舌の奥でかすかな苦味を残しながらも

きれいに霧散していきます。

サラリとした令和誉富士らしさを表現する

フレッシュな1本と言えるでしょう。

静岡酵母NEW-5を使用し

令和誉富士55%精米の純米吟醸は

まさに静岡酒の王道を行く食中酒

としてお薦めいたします。




 

白露垂珠SPLENDIDA

カテゴリー │ハイキング



本日ご紹介するお酒は年に一度しか入荷しない

素敵な純米大吟醸です。

その名も SPLENDIDA スプレンディダ

イタリア語で

“輝く” “素晴らしく美しい” “素敵な” という意味。

その命名に 相応しい1本 と言えるでしょう。

◆白露垂珠 純米大吟醸 直汲み生原酒 SPLENDIDA 5BY

栓を開けると ブシュッ とガスが抜けます。

瓶の口からは静かに芳香が漂います。

グラスに近づくとその香りのフィーチャーは

果物 と言うよりも 花に近いでしょう。

それも ハーブ ハーブのフローラル感が

躍動します。

含むと これが米から出来た酒 であることを

一瞬忘れさせるだけのインパクトを持っており

それはラベルのデザインからも見てとれます。

山形県の酒造好適米 雪女神 を50%まで磨き

直汲み生で瓶詰めされた見事な 純米大吟醸です。

雪女神 のお酒の特質でもある酸は低く

とかく しなやか、そして 美麗で気高い

という個性を湛えつつ

決してアグレッシブではない旨みの広がり。

後半の潔いキレ具合はお見事

と言うほかないでしょう。

シンプル で カジュアル

ワイングラスでお飲みいただきたい

そんな1本 だと 私は感じました。





先日 三島市の山中城址公園へ行きました。

NHKのお城番組に感化されたためです。

初めて訪れたのですが、想像以上に広い城跡でした。

石垣のたぐいが全く無く、盛土と堀だけで構成されたそこは

見事に整備されていて、隅々まで歩くこと約4キロ。

富士山も間近に見えウォーキングコースとしても

楽しめるお薦めのスポットでした。

この曲を聴きながら歩いたら、もっと楽しかったかもしれません。


【ピアノ曲】歩くこと/保坂修平 Walking / Shuhei Hosaka (Piano)



 

上喜元 完全発酵超辛口

カテゴリー │休日

先日の連休で西伊豆の民宿に泊まりました。

そこは料理も良く、温泉も源泉かけ流しで

海辺近くの富士山もバッチリと見える

とっても良いところだったのですが

一つだけ勘弁してよ・・ということがありました。

その日は夜中に風がビュービューと吹きさらし

駐車してあった車が翌朝砂だらけになっていました。

外だけなら洗えば済むことですが

ドアの隙間とかボンネット内とかにも砂が入り込んでいました。

海辺に住む人は大変だなあ と思いつつも

津波で流されたり つぶされたりしたことを思えば

些細なことです。


東海地方も巨大地震がいつ来るかわかりません。

今日も粛々とお酒のご案内をすると致しましょう。





今の日本酒のトレンドは 香りフルーティで

甘口スッキリ系のお酒が幅をきかせております。

それでも 辛口が良い という方も一定数おられ

小売り酒屋としては どちらの品ぞろえも疎かにできません。

そんな 香り穏やか辛口スッキリ系のお酒のご案内です。


◆上喜元 超辛口完全発酵 純米吟醸搾りたて生 5BY

山形県酒田市の上喜元の一番人気

新酒しぼりたての生酒です。

それは「超辛完全発酵」の辛口食中純米吟醸酒。

完全発酵とは、もろみを極限まで発酵させることにより

液体内に残った糖分がほぼない状態の事を言います。

発酵の期間を長くすることによって酵母が糖分をエサに

アルコールを造り出し甘味も減ってよりスッキリとした

日本酒度+15ならではの味わいになるわけです。

ではただ辛いだけのお酒か・・・と言うとそうではありません。

搾りたてならではのピチピチ感がフレッシュさを演出し

香りは柑橘系を思わせる爽やかな吟醸香がほのかに立ちます。

含むと五百万石を50%精米しただけのことはある

上品で透明感のある淡麗な旨味が広がります。

そしてキレが素晴らしく良く

このお酒の完成度の高さに感動。

それはワイルドではなく育ちの良い辛口酒。

と表現したくなる、そんな1本です。

価格も いまどきの純米吟醸で

1.8L 3,080円(税込) とお買い得。

飲みすぎにご注意です。




 

開運 赤磐雄町のにごり入荷

カテゴリー │na Relo

勝駒の新酒生酒ですが

今月は能登半島地震の影響で

入荷が少し遅れるようです。

入りましたら、このブログでお知らせいたします。




さて年が明けてから昭和を彩った有名人の訃報が続きます。

中村メイ子さんは、今から30数年前に

ミニ講演なるものを間近で聞いた覚えがあります。

それはサントリーの展示会で東京に行った時のことでした。

当時は一般の小売り酒屋を手厚くフォローしていた時代。

話の内容は芸能界のことではなく

彼女の主婦としての普段の生活を克明に淡々と話す

ただそれだけの事でしたが、聞き取りやすく

妙に面白かったことをはっきりと覚えています。

八代亜紀さんは ほんの6年前

浜松ジャズフェスティバルで歌われるのを聴きました。

ジュリー・ロンドンのナンバーなどジャズを歌われてましたが

最後に聴いた舟唄 で目頭が熱くなったことを思い出します。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。





そして本日ご紹介するお酒はこちらです。

開運の赤磐雄町の無濾過純米新酒生酒。

精製は年末最後の便で入荷していましたが

にごり酒は年明けの入荷ということで本日入りました。

◆開運 無濾過純米 赤磐雄町にごり生酒 5BY

赤磐雄町の無濾過純米にごりバージョンです。

香りは、無濾過純米のそれとほとんど同じですが

かすかに滓特有の甘酸っぱい香りが漂います。

口にすると、まずは炭酸ガスのフレッシュな刺激が

顔を出し、にごり酒ならではの味の多彩さと

まろやかでほのかな酸が口中を漂います。

口中に広がる旨みは、雄町の無濾過純米と同じで

スパッとした感触の硬派なイケメン。

山田錦のにごり酒より余韻に辛さを残し

後口の切れはとても良いお酒です。

にごりの入荷は一回きりですので、お早めに。



今年最初の na Relo は 桑田のこの曲。

私のカラオケ十八番です。

ああ 昭和は遠く なりにけり ・・・


若い広場 / 桑田佳祐【Cover】Wakai Hiroba by Keisuke Kuwata




 

初亀純吟おりがらみ

カテゴリー │災害

能登半島の地震被害は日を追って増すばかり。

被害現場にたどりつけないという現状を見るにつけ

高齢化による地方のインフラ整備の不備が

諸に影響していることに歯がゆさを感じます。

そして 今後の風評被害が懸念されます。

石川県の とある蔵元さんからは

「一生懸命お酒のご案内をお願いして下さい」と

震えるような声でご連絡を頂いた。

との某問屋さんからの話は響きます。

被害の無い地域に住むこちらは

粛々と普段の仕事をすることが結果的に

被災地域の蔵元を手助けすることになるのでしょうか。




というわけで本日は

静岡県のお蔵のお酒のご紹介です。(・ω・)\バシッ


◆初亀 純米吟醸 おりがらみ生酒 5BY

原料米に兵庫県特A地区東条山田錦を全量使用。

しぼりたての爽快感に僅かな澱が絡むことで

新酒の繊細な味わいに厚みが加わります。

粘性も薄く冷蔵設備が整った槽場を思わせる

清涼感あふれる爽やかな香り。

含むとほんのりと甘酸っぱさが広がり

やがて純米吟醸らしい美麗な味わいが口中を漂います。

鼻に抜ける香りはジンジャエールのようなシュワシュワ感

をイメージするも、ガス感はほとんどありません。

余韻はかすかに辛さを残し静かに切れて行きます。

白身のお刺身やうす味の椀物にも合う

爽やかさが身上の食中酒としてお奨めします。



かたやま酒店は 1月7日・8日と連休致します。

よろしくお願いします。





 

本日より通常営業です。

カテゴリー │酒屋の仕事歳時記

年が明けて4日目。

本日より かたやま酒店は通常営業です。

今朝一番に銀行に行きましたが

世の中はまだ始動していなく、人はまばらでした。

今年は 元日から災害続きでどうなるのでしょうか。

能登半島沖の地震では お取引している

高岡市の酒蔵に電話をしてみると

人的被害はなかったものの

重要文化財なる古いお蔵ですから

壁が剝がれたりと物的損害は少なからずあったようです。

造りに直接影響する被害ではないようですが

出荷の予定が遅れるのは仕方がないことです。

能登の酒蔵さんとは直接の取引はありませんが

甚大なる被害だったと想像できます。

心より御見舞を申し上げます。

これから何らかの形で支援をしなければいけないでしょう。




さて 2日の日には 恒例の豊川稲荷への初詣。

そこで毎年のように新しくする お札と縁起熊手。

実はおみくじを引いたところ 人生初めての凶でした。

でもそこに書かれていることは

教訓になることばかり。

大吉を引いて浮かれていてはいけないよ。

とのお告げでしょうか。

ある意味 波乱含みの今年のスタートとしては 

ぴったりかもしれません。

でも 大吉を引きたかったなあ・・・(・ω・)\バシッ





今年最初の ギターベースデュオは But not for me

明るい曲調ですが 恋愛など私には関係ない と

開き直って達観した歌詞。

でも災害はいつ自分に降りかかるか判りません。

決して 他人事ではないのです。

【George Gershwin】" But not for me " Jazz guitar and bass duo



 

謹賀新年

カテゴリー │酒屋の仕事歳時記



新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

風もなく穏やかな元旦となりました。

恒例の佐鳴湖で初日の出を仰ぎ

初ランニングはいつものコースを

ラン仲間と二人で8.5キロ。

そしてルーティーンの しおりの湯で

汗を流し気持ちの良い正月を

過ごしております。

今年も 皆様健康にお過ごし下さい。




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