遊穂 年輪 THE SECOND

カテゴリー │酒屋の仕事時事問題

最近お客様から 石川県のお酒置いてますか?

という質問をよくお受けします。

当店では UFO で有名な 羽咋市(はくいし)にあるお蔵

御祖酒造(みおや) さんのお酒しかありません。

実はこのお酒 昨年末に注文を出し 年明けに入る予定

だった品ですが、2月になってようやく入ってきました。

もちろん能登半島地震の影響で

お蔵は 奥能登の蔵に比べれば建屋が損壊するということは

無かったようですが、あれだけの地震です。

破損したお酒も多々あるようで 出荷どころではなかった。

と想像出来ます。

少しずつ前へ進んで欲しいものです。




遊穂を醸す能登杜氏の横道さんは

玉川のハーパーさんや七本槍の冨田さんと交流があることから

滋賀県産の酒米 「玉栄」の仕入れルートを持っておられます。

この年輪に使用している玉栄は、滋賀県安曇川町の篤農家

清水さんが栽培する契約米に限定しているため

数量を増やすことができず熟成させるための本数確保が

難しい状況だそうですが

今年も2年熟成の「SECOND」がリリースされました。


◆遊穂 年輪 THE SECOND 純米酒

綺麗な淡いレモンイエローの色調をしています。

熟成によるコクは感じますが、冷蔵熟成ですので

いわゆるナッツのような熟成香はあまり感じません。

非常に穏やかで、メロンやリンゴのような

まだ若々しい印象の香りを感じます。

スムースな口当たりに、ほどよい甘みと

リンゴを思わす綺麗かつ生き生きとした酸味が

印象的で穏やかに引いてゆくお酒です。

冷酒だとキリッと酸を感じながら楽しめ

温めることにより熟成香が表れ

コクと酸味の両方を感じながら楽しむ事ができる

幅広い温度帯で楽しめるお酒と言えます。

新酒では表現できない奥の深さを感じてください。

そして 能登に想いを巡らしてください。




 

七田 純米吟醸50の無濾過新酒2種

カテゴリー │時事問題

コロナ禍で自粛自粛の昨今

こんな時こそ忘年会をやろうか。

とランニング仲間に参加を募ったところ

半分も集まりませんでした。

小さめの店を貸し切り、万全の対策でやるつもりだったのですが。

どんな環境でどんな対策をしようとも

今の世 集まることそのものが NG なんですね。

でも 命知らずの4人はやるそうです。(・ω・)\バシッ

そんな命知らずの会 で日本酒好きが集まることがあったら

是非 このお酒をご利用ください。 (・ω・)\バシッバシッ




酒造好適米を50%まで磨いて醸された新酒しぼりたてです。

今年は 五百万石(右) と 雄山錦(左) の2種類あります。

◆七田 純米吟醸50 五百万石 無濾過生酒 2BY

1.8L 3,795円(税込)
720ml 1,870円(税込)

全量兵庫県産五百万石を50%まで磨いて醸された

純米大吟醸規格の純吟無濾過生酒です。

香りは基本穏やかで、和の果物を連想する

落ち着いた芳香が静かに立ちます。

口に含むと、フレッシュなガス感があり

華やかで美麗な味わいが広がります。

五百万石は軽快なれども味が出にくい・・・

なんて言われますが、決してそんなことはありません。

しっかりと流れるように旨みを感じ取れます。

鼻に抜ける香りは、まろやかで上品で艶やか。

酸はほとんど残さず余韻に上質感を与えます。



◆七田 純米吟醸50 雄山錦 無濾過生酒 2BY

1.8L 3,630円(税込)
720ml 1,760円(税込)

こちらは 今年新発売の1本です。

全量富山県産雄山錦を50%まで磨いて醸されました。

雄山錦(おやまにしき)は「ひだほまれ」と「秋田酒33号」の

人工交配によって生み出された品種で米粒が大きく、

麹造りに必要な心白ができやすく

蛋白質含有量の少ない酒造好適米です。

香りは清楚で、かすかに練乳の風味を漂わせます。

含むとグルコースたっぷりの甘みを感じるも

ピチピチとしたガス感がフレッシュさを演出します。

鼻に抜ける香りに柑橘系のキャラを意識し

酸はほとんど残さず静かに霧散します。

五百万石と比べると、雄山錦はキリリとした印象を受けます。


是非 飲み比べてみてください。





 

白露垂珠 SPLENDIDA出羽きらり44

カテゴリー │酒屋の仕事時事問題ランニング

今朝ランは馬込川赤電下11キロ


暖かくなってきたものの、早朝は風も強くまだ寒いです。

新型コロナウイルスが、相変わらず社会に暗い影を落としますが

NHKカルチャー浜松教室は 来週16日より平常に戻ります。

19日の木曜教室は当初の予定通り開講し、休講となった

15日の金曜教室も、27日の金曜日に振替で開講します。

なんでもかんでも 右に倣えで閉鎖や休止をしていたら

全く先が見えてこないわけで、そこは細心の注意を払って

出来ることはやっていくべきだと思いますね。



さて とてつもなく長い品名のお酒が入荷しました。

ひらがなで表記すると

はくろすいしゅ じゅんまいだいぎんじょう ちょくくみなかどりなまげんしゅ

すぷれんでぃだ でわきらり よんじゅうよん

もう 笑うしかないですね。

でも ひとたび口にすると 自然と笑みがこぼれる素敵な日本酒です。

◆白露垂珠 純米大吟醸 直汲み中取り生原酒
SPLENDIDA出羽きらり44 1BY


720ml 2090円(税込)

山形県出羽三部作の酒造好適米『出羽きらり』を44%まで磨き

中取りを生のまま直汲みにて瓶詰めされました。

香りはイチゴのようでもあり、かすかに檜にも似た芳香が複雑に漂います。

含むと、一瞬 芳醇甘口タイプかと認識しそうになるも

やがて しなやかでいてスイートな旨みに口中を支配されます。

酸は限りなく低く、鼻に抜ける香りは清楚で淡白。

喉ごしは清廉でほのかな苦味がアクセントとなり返ってくるも

静かに霧散しキレよく消えて行きます。

SPLENDIDA スプレンディダ とは イタリア語で

“輝く” “素晴らしく美しい” “素敵な” という意味。

シンプル で カジュアル ワイングラスでお飲みいただきたい1本です。




ところで 2月に 白露垂珠を醸す 竹の露さんへ

日本酒教室の生徒さんたちと訪れた時

相沢社長に蔵内をご案内いただいたのですが

醪タンクのお酒をひしゃくですくって飲ませてもらった

その醪を上槽したのが、今回の SPLENDIDA出羽きらり

となるわけです。



搾る前の醪も、適度なガス感を感じ甘やかだけど軽快で

とても美味しかった覚えがあります。

貴重な体験をさせていただきました。






 

大地震の余波

カテゴリー │時事問題

東北・関東は大変なことになりました。
犠牲者はまだまだ増えるのでしょうか。

被災者の方々には、心からお見舞いを申し上げます。
そして今なお救助を待っておられる皆様、各地で避難
されている全ての皆様の安全を、心よりお祈り申し上げます。

自然の前には 人間なんていかにちっぽけな存在か。
でも、ここから立ち上がるのもまた 人間なんです。

被災者の皆様の一刻も速い復興を願い、自分に何が出来る
のか、じっくりと考えてみようと思います。

当地は地震の被害は全くありませんが、その余波が早速に
来ました。



昨日発送した東方面への宅配便の荷物が、今朝になり
すべて戻ってきてしまいました。
東北地方ならまだ判るのですが、東京への荷物も
クール便で送ったものは戻りました。

クールでなければ、東京は受けてくれるようですから、
お客様の了解を得て、なんとか再発送をしたいと思います。
東北、北海道は当分の間、発送は出来そうにありません。

ところで、明日の 美禄会ですが、行います。
予定どおりに開催しますので、万が一キャンセルされる場合は
必ず連絡をくださいませ。




 

時代の節目

カテゴリー │時事問題

今朝の新聞を読んでいて、宮崎の口蹄疫は深刻である。
危機管理の脆さを露呈したようなニュース。
この政権は果して大丈夫だろうか・・

ジャズファンにとっては、悪いニュースもあった。
ジャズピアニストの ハンク・ジョーンズが亡くなった。
91歳とか。
ビッグネームがまた一人 鬼籍に旅立った。

でも、大往生である。
彼の残した音楽は、ファンの心にしっかりと根付いている。
そういえば最近、ソロピアノのアルバムを買ったな。
また引っ張り出して聴いてみるか。

スイングジャーナルが来月で休刊とか。
実質的な廃刊だろう。
もう長く読んでいない。
昔は必ず買っていた。
それがいつしか本屋で立ち読みになり
やがて、立ち読みすらしなくなった。
せいぜい ジャズバーでライブの前にパラパラとページを
めくるぐらいか。

情報はすべてネットで仕入れる時代。
これも時代の節目 なのだろう。
でも、今月号と来月号は久しぶりに買おうと思う。




 

倒産

カテゴリー │時事問題

○○ハウスが倒産した。

去年からうわさには上っていたが、ついに来たか

という印象。



朝からマスコミが押し寄せたりと、本社周辺はものものしい。

当店は、その従業員駐車場に囲まれる形で存在している。

時々 お客様が間違えて駐車したりする。

今後は、その駐車場も閉鎖されるのか。

最近 いい話がないねえ。




 

千枝子 までも

カテゴリー │時事問題

三笠フーズによる事故米転売問題で、納入先焼酎メーカーの
未公表だった鹿児島県内の蔵は、奄美市の西平本家 であることが、
判明しました。
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=12661

当店でも、この蔵の黒糖焼酎は1銘柄扱っており、早速回収の
手配となりました。



例によって、業務用とネット上で販売しましたお客様につきましては
こちらからアプローチをさせていただき、すべて回収なりの処置を
済ませております。

商品から販売先を特定できるので、パソコンというのは本当に便利です。
該当する期間にお買い上げのお客様へすぐ電話をしたところ、まだお飲
みになっていないということで、助かりました。

店頭にてお買い上げのお客様につきましては、手立てがありませんので
お客様からのご連絡をお待ちします。

この黒糖焼酎 千枝子 は、西平本家社長の中村千枝子さんの
名を冠した、とても美味しい黒糖焼酎でした。
実際、何人かのファンも付いていただけに、本当に残念。

『よりよい米を使いたいと思って高い米を仕入れたのに、だまされた思い』
という中村社長の言葉が重く、そして悲しく響きます。

大きな蔵と違って、全商品を回収しなければいけないでしょう。
従業員8人の零細企業には、この仕打ちはあまりにも残酷です。
会社が維持できるのだろうかと、非常に心配です。

中身をリニューアルして再発売の時は、真っ先に仕入れるから。
負けないで下さい。



 

蜻蛉 回収します。

カテゴリー │時事問題

9/9現在での農水省農政局発表

三笠フーズによる事故米転売問題で、同社の販売先の焼酎メーカーは
以下の6社です。

光酒造(福岡県)、抜群酒造(熊本県)、六調子酒造(熊本県)
喜界島酒造(鹿児島県)、西酒造(鹿児島県)美少年酒造(熊本県)

光酒造だけは、発表が遅くなっていましたが、9日夕刻になり
ようやく情報が入ってきました。

当店でも販売していた 麦焼酎 蜻蛉(とんぼ) が、回収対象商品
となっております。



お買い上げいただいたお客様で、この商品をお持ちの方は至急に
ご連絡くださいませ。 封が空いたものでも結構です。


なお、業務用とネット上で販売しましたお客様につきましては
こちらからアプローチをさせていただき、すべて回収なりの処置を
済ませております。

店頭にてお買い上げのお客様につきましては、手立てがありませんので
お客様からのご連絡をお待ちする次第です。

どうかご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。



 

美少年までも・・

カテゴリー │時事問題

美少年酒造がパック酒の原料に例の汚染米を使用していた
ことが判明。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/rice_resale_scandal/

日本酒の蔵は関係ないと思っていたのに、残念である。

記事によると、国産米として買っていたとか。

となると、これは明らかに詐欺である。

パックの安酒用の破砕米だから、見た目では判らなかったのだろう。

安いものには裏がある ということか。

この問題 更に広がりを見せそうである。


うちのファックスは、ここ数日フル回転。

各蔵から、産地証明書や説明書のたぐいが来ること来ること。

旧式なもので、用紙がすぐになくなってしまうよ。


当店では扱いのない銘柄ではあるが、ショックだなあ。





 

今こそ薩摩宝山

カテゴリー │時事問題

三笠フーズの汚染米事件のさなか
1本の電話が入った。

男性の声で、いきなり
 以前お宅からネットで酒を買ったものだが、○○と△△のお酒は
 飲んでも大丈夫かね?

○○と△△は、当店が主力としている日本酒である。
焼酎ではない。

 マスコミで報道されておりますように、九州地方の五社には
 汚染米が流れたようですが、日本酒の蔵は、ましてや
 ○○と△△は、全く今回の事件とは関係がありませんので、
 安心してお飲み下さい。

少々とまどいも感じたが、ちゃんと説明するのは酒屋の仕事。
焼酎の蔵も 日本酒の蔵 も 区別がつかないのだろうか。
それにしても、ちよっと神経質すぎないか。

ただ、あの宝山の名前が出た というのは、消費者的には
こちらが思う以上に、深刻に受け止めているのかもしれない。



かと思えば、某居酒屋の店主さん。
今話題の薩摩宝山ある?  と聞いてきた。

正直当店は、宝山はほとんど売っていなかったので、去年の
製造日のものなのだが、それで良い とおっしゃる。

こんなときこそ、安全なものは売ってやらないと。
ともおっしゃる。

問屋からは、日付にかかわらず全商品返品の通達が来ているが
今回の騒動とは関係ないもの(対象となる製造年月日は6/13
~8/22) は、無理に返品しなくても、消費者が納得するなら
むしろ売ってあげたいぐらいである。

聞くところによると、対象となる製造年月日の品は、封の空いた
ものでも、蔵は返品を受け付けるようである。

蔵には確かに製造責任があるが、被害者でもある。
冷静に対処して、少しでも応援できることは、してあげても良いのでは。

もっとも、宝山の他の品を売ろうと思っても、特約店ではないので
仕入れることすら出来ないが。

リニューアルした薩摩宝山が市場に出たら、また置くよ。
それまで、頑張れ。


 

三笠フーズ事件②

カテゴリー │時事問題

三笠フーズの汚染米の流通先が判明

熊本県は2社、鹿児島県は1社が公表
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=12623

薩摩宝山 は当店にもある。
対象となる製造年月日は6/13~8/22のものとか。
日付からすると対象外だが・・・。

しかし 三笠フーズも罪なことをしたものだ。
各メーカーはとんだ被害者である。

信頼回復には、かなりの時間と努力を要するであろう。


 

三笠フーズ事件

カテゴリー │時事問題

今日 鹿児島の複数の焼酎蔵からファックスが届いた。

内容はどこも、原料米についての確認。
つまりあの三笠フーズの事故米はおろか、三笠フーズとは
一切かかわりがありません。 という文面である。

私も、土曜ではあったが、連絡の取れる蔵や問屋には事実を正した。
どこも一切かかわりがないという返事。
では、三笠フーズが卸した、鹿児島と熊本の焼酎メーカーについて
尋ねると、どこも知らない という返事。

知らないのは当然で、知っていたとしても軽々と口に出せる話では
ない。しかし、いずれ明らかにしなければならない問題である。
週明けの、焼酎メーカーの動きを注視したい。


今回三笠フーズの行ったことは明らかに事件。
そして重大な犯罪である。
命にかかわる問題を孕んでいる。
うなぎや牛肉の産地偽装など、これに比べればかわいいものである。
と言って、それらを肯定するつもりはさらさらないが。

農水省の役人は言う 
「これまでのところ健康に関する被害の情報は寄せられていない
 ということです。」

当たり前だろう。
アフラトキシンやメタミドホスが微量に、長期的に摂取される可能性
があるということは、将来に向けて慢性的な症状として顕在化する恐
れがあるという事。知らず知らずのうちに、癌に蝕まれる そんな危
険性のある米を、三笠フーズは食用に転売し、農水省は見過ごして来
たのである。

内部告発の可能性が高い匿名の通報がなければ、と考えると、
この国の行政は一体どちらを向いて仕事をしているのかと、
暗澹たる気持ちになる。

先のファックスの文面の最後には、こう記されていた。

「今回の事件をきっかけに、消費者の焼酎離れが起こらないことを切に
 願っております。」

そのためにも、関連機関と関連会社は情報をオープンにすべきである。
一刻も早く。