呑み切り一番 特別本醸造

カテゴリー │酒屋の仕事

先日より発売中の 開運 呑み切り一番

特別純米酒をご紹介し、おかげさまで活発な動きを示しておりますが

呑み切り一番には 特別本醸造もあります。

実はこのお酒の原点は 本醸造 だったのです。

今から 25年ほど前 私にまだ黒髪が残っていた頃 (・ω・)\バシッ

今は無き、浜松市の某酒問屋の某部長が発起人となり

遠州地域の小売酒屋に声を掛け、オリジナルの日本酒を

販売しよう という動きがありました。

最初は20店ほどが集まったでしょうか。

大東町(今は掛川市) の 土井酒造場さんにて呑み切りを実施。

数ある本醸造のタンクから取り出したお酒を試飲し

これ と思われる1本を選定しました。

それが 呑み切り一番 の最初です。

その後 純米酒も選定し、720mlもアイテムに加え 現在に至ります。

会員数は8店舗にまで減りましたが、販売量は数倍に増えています。


そんな原点たる 特別本醸造を先日 晩酌として楽しみました。

価格は 普通の本醸造 1.8L 1,950円(税別)

でも 中身は 香りの穏やかな吟醸酒の如し。

最初は冷やで楽しみましたが、その滑らかで清冽な味わいに

吟醸酒 という表現は決してフェイクではないことを自覚します。

◆開運 呑み切り一番 特別本醸造 1BY

兵庫山田錦と一般米を60%まで磨き、静岡酵母と協会701酵母で醸造。

一回火入れの生詰め短期貯蔵の ひやおろし規格です。

旨みがしっかりと感じられ、口中での味の広がりは

コクを意識させながらもスムーズ。

清冽で鋭角のキレ味がとても印象的で

後口に辛さを残しながら、綺麗に消えていきます。



ぬる燗にしました。

これは “危険” です。

さえぎる物がなくスルスルと入り、呑みすぎてしまいそう。

それでいて 旨みをしっかりと残すわけですから、さもありなん。

呑み切り一番 特別本醸造 も 是非お試しください。


◆開運 呑み切り一番 特別本醸造 1BY




 

呑み切り一番 入荷しました。

カテゴリー │ランニング

今朝ランは 赤電上島駅折り返し10キロ

最近 ランニング関連のYoutubeを見て 走り方を研究するも

ちっとも速く走れないのは、普段の生活の

食べすぎ 呑みすぎ と わかっちゃいるけど やめられない。(・ω・)\バシッ

夕べも 入ったばかりの 呑み切り一番純米酒を

早速に試飲しました。

今年も 美味 です。  キレイ です。  キレ抜群です。

そして食中酒として最高です。



買ってきた お刺身などに合わせたのですが・・・

写真が ちょっと ヘン ですね。

正しくはこちら



これも ヘン ですね。

実は 720ml瓶のある1本のラベルが 上下逆さに貼られていました。

こんなことは 10本に1本ぐらいの割合であります。 (・ω・)\バシッ

ウソ です。

10年に一度 あるかないか の確率です。


本来なら 返品交換 なんでしょうが、とっても珍しいので

試飲瓶として 活用させていただきました。

◆開運 呑み切り一番 特別純米酒 1BY

毎年八月に蔵へおもむき、多くのタンクの酒をきき酒します。

数ある中から最も良いものをセレクトし、単一で瓶詰めしたものが

「呑み切り一番」となります。

香りは、たおやかで清楚な蜜の芳香。

含んだときに感じる美麗な旨み、短期熟成による凝縮感

それらが静かに広がるも決して派手さはありません。

含み香の淑やかなこと極まりない。

後口のキレも申し分なしです。

いわゆる苦味とか雑味のたぐいは皆無。

上質感に満ち溢れ、見事に癒されます。

価格は普通の純米酒

でも 中身は純米吟醸の如し

それが 呑み切り一番 なんです。

たっぷりと入荷しております。

今年も 是非 お試しください。

◆開運 呑み切り一番 特別純米酒 1BY




 

YUKIOTOKO SAKEYELL

カテゴリー │

ゆうちょ銀行の不正出金が世の中を騒がしておりますが

アマゾン や 楽天 の スパムメールも毎日のように届きます。

そのページは本当に本物っぽく作られていて

何度か危うく騙されそうになりました。

なかには 日本語になっていない稚拙なものもありますが

便利さと引き換えに、過去にはなかったリスクにさらされるのが

今の時代。

敵は コロナウイルス だけではありません。


そんな 新型コロナウイルス感染拡大による市況の低迷を鑑み

飲み手と飲み屋さんを応援する意味で

とてもお値打ちな純米酒が一回限りで入荷しました。



その名も ユキオトコサケエール

雪男は ヒマラヤの雪男 ではなく、北越雪譜の物語に登場する

異獣のこと。 雪男と旅商人が互いに助け合い協力する場面が

ストーリーに描かれています。

◆鶴齢 YUKIOTOKO SAKEYELL (ユキオトコ サケエール)
720ml 1,375円(税込)

越淡麗・山田錦・美山錦・雄町・五百万石を用いてそれぞれ単独で醸され

長期熟成用として雪室に貯蔵されている純米酒が内緒の配合比率でブレンド。

精米歩合も非公表。

よって純米酒ですが、酒税法上は普通酒となります。

香りはとても穏やか。

それは “美味しい純米酒” を彷彿させる香り。

含むと旨みを芳醇に漂わせながらも、かすかに熟度も感じ

ブレンドによる味わいの複雑さも相まって

奥行きのあるお酒になっています。

爽やかな心地よい酸味が、後口をきれいにスッキリとまとめてくれています。

720ml 1375円(税込)というこの価格は破格の安さで

申し分のない上質感のある純米酒です。

数量限定につきお早めにお買い求めください。




 

菊もと という聞きなれない酒母のお酒

カテゴリー │休日

連休最終日ですが、かたやま酒店は本日より営業です。

先週末ぐらいから、街中の人出が戻りつつあり

日本酒の動きに光が見え始めて少しほっとしています。

昨日は、休日を利用して静岡市の駿府公園に出かけたのですが

SHIZUOKA PICNIC GARDEN 2020

というイベントがあり

昼間から 日本酒とビールを 地元静岡市の飲食店さんの

自慢のお料理とともに屋外で楽しんできました。

静岡県中部地区の酒蔵さんも特別参加されており、各ブースで

静岡の各種地酒が飲めるというのも魅力でした。

その後は 用宗漁港のそばにある温泉施設とクラフトビールで

だらだらと “二次会”

なんとか 意識を失うこともなく 線路に落ちることもなく(・ω・)\バシッ

無事 浜松に帰れました。


さて 本日ご紹介するお酒は 梅酒のような風味の濃厚な甘さの

菊もと造り という聞きなれない製法の日本酒です。


製造元の 奈良県の大倉本家の大倉社長がおっしゃるには

『この菊もとというお酒は再現性のないお酒です』

つまり 毎年造るも 同じようなスペックにはならない と言うことです。

今年は日本酒度-41、酸度5.6 という

他のお酒ではなかなか体験できないスペックとなっております。

さらに今年は「直汲み」を少しだけ囲ったそうで、より甘さが強調されています。

ただしガス感はありません。

◆大倉 “源流” 菊もと純米二段仕込み直汲み生 1BY


色はかすかに山吹色。

香りは果物で例えれば熟したリンゴ。

リンゴの芯の部分の蜜のような香りや

梅酒のようなエキス分を感じる濃密な香りを感じます。

口当たりは滑らかでとろりとしています。

濃厚でリッチな甘みと後から追いかけてくる酸味のバランスが良く

終始梅酒のような和のリキュールを飲んでいるような錯覚に陥ります。

こういうお酒は酒マニアの方から、普段日本酒をあまり飲み慣れない

女性まで意外と用途の広いお酒と言えるでしよう。

ですから 食中酒としてよりも アペリティフ あるいは食後の一杯

として愉しんでいただきたいお酒です。

菊もと  についてはこちらをご参考に






 

NHK日本酒教室

カテゴリー │日本酒教室

昨夜は NHK日本酒教室 粋に愉しむ日本酒ワールド

テーマは 日本酒の歴史はおもしろい でした。

戦国時代から昭和までの 日本酒にかかわる歴史

における様々な事象や背景 エピソードなどをお話ししました。



後半の試飲タイムは 歴史にかかわるお酒は一点のみ。

博多練酒を取り寄せ、味わっていただくことに。

秀吉が晩年に行った 醍醐の花見 にて供されたお酒の一つ。

原料にもち米を使い、白酒をもっと濃くしたような なめらかな舌触りで

ヨーグルトを思わせる口あたりが特徴の甘いお酒でした。

メインで試飲していただいたのは、歴史とは全く関係のない

「日本酒をワイン樽で熟成させた」 新ブランド「FUSION」

を5アイテム。

日本酒の蔵に 日本のワイナリーが使用した空き樽を持ち込み

日本酒を入れて熟成させる。 というちょっと変わったお酒です。

日本酒だけど ワインのニュアンスも感じられる唯一の個性。

白ワイン樽 赤ワイン樽 とあるのですが、貯蔵期間もまちまちで

1本1本が 色合い 香り 味わい とすべて違うので

なかなか面白い発見がありました。

現在 在庫として販売できるのは 3アイテムのみです。

製造本数が極端に少ないためです。

興味のある方 詳細はこちらです。


NHK日本酒教室 も10月から新しいカリキュラムで始まります。

金曜教室

木曜教室

どちらも余裕がありますので、皆様のご参加をお待ちしております。



 

生酛造りの現在形

カテゴリー │

首相が菅さんに代わり、日本の未来は明るくなるのでしょうか。

期待することは、コロナ禍で疲弊している経済をとにかく立て直してほしい。

これに尽きます。

そんなおり、今年も 『日本で一番星に近い酒蔵』 から

ユニークな日本酒が入荷しました。

そのお蔵 湯川酒造店は、名古屋からJR中央本線の松本行きに乗り

約1時間50分の電車旅。かつて芭蕉が詠み、広重が描いた信州木曽街道。

その木曽谷の奥深く、薮原宿の片隅に湯川酒造店はあります。

酒蔵の立地は標高936mですから、「日本で最も星に近い酒蔵」

というキャッチコピーも納得です。

酒造期中の12月~2月頃にはマイナス18℃まで気温が下がるそうで

さすがに「酒は寒造りが良い」とはいえ、この条件では逆にモロミを

暖なければいけないという不利な 条件。

そんな「酒造りにも適していない」「米作り にも適していない」土地で

創業は1650年より370年近くも続いているのはなぜだろう?

まさに銘柄名どおり 十六代にも渡りその土地で日本酒が

必要とされてきたワケは何だろう?

それがこのお酒のテーマであります。

生酛造りの現在形 を見るような そんなお酒かもしれません。



◆十六代 九郎右衛門 「木」 生もと純米
ジュウロクダイ クロウエモン キ キモトジュンマイ

標高が高い(963m)湯川酒造店では、米を蒸す際に沸点が低くなるため

どうしてもカラッとしたさばけのよい蒸し米ができにくく

やわらかい酒質のぽっちゃりとした早飲みのお酒になると言います。

それを克服するのが山廃や生もと仕込み。

そして熟成にも向く長野県産の金紋錦を80%精米で使用。

ラベルの印象ともどもモダンな生もと。

乳を思わす香りに草原を連想させる爽やかなイメージ。

決してフルーティーな香りでは ありません。

温度が上がるに連れ、炊きたての御飯やトースト香を感じます。

その香りには人間が本能で「美味しそう・・」と感じる要素が詰まっています。

口当たりは若々しいイメージで精米率を感じさせない滑らかでツルンとした印象。

アルコール17度に感じない、ほどよいやわらかな味の広がりを見せ

喉越しに本来の熟成感や酸味、やや木を思わすような香りがはね返ってきます。

秋の食材を使った 炊き込みご飯 や きのこが豊富な炒め物

具だくさんのみそ汁にも合わせてみてください。




 

ひやおろし と書かれていない ひやおろし

カテゴリー │酒屋の仕事

日本酒のラベル って 結構大切です。

お酒の世界でも  ジャケ買い というのは

確かにあります。

ただ 中身が伴っていないと、一回限りの

泡沫アイテム になってしまいますが。

さて 本日お薦めするこのお酒は

とてもシンプルなラベルで、特にジャケ買いを誘う

そんなデザインでは決してありません。

ご案内いただいた時のラベルは

ひやおろし純米 でした。

ところが 本日入荷した品のラベルには

ひやおろし の ひの字 もありません。

間違って入荷したのかな・・・・ と改めて裏ラベルを

見ると、確かに ひやおろし とは書かれていませんが

ひやおろし規格 の 一回火入れの純米酒であることは

間違いありません。


ここで小売酒屋としては 二つの選択肢があります。

1.最初に案内された品と明らかにラベル及び品名が違うから返品

2.そのまま 何もなかったことにして販売


というわけで、私は後者を選びました。

ただし こうしてブログでその顛末を暴露したわけですから

何もなかったことにはなりませんね。

ではなぜ販売するのか。

理由はただ一つ

中身が優れているからです。

それしかありません。



◆萩錦 静岡誉富士純米原酒 1BY

1.8L 2,970円(税込)
720ml 1,485円(税込)

静岡市駿河区の酒蔵の女性蔵元杜氏が家族全員で少量生産する

ひやおろし規格の純米原酒です。

静岡県産誉富士を60%まで磨いて静岡酵母にて醸されました。

ラベルには表示されていませんが

瓶詰め時一回火入れのひやおろし規格の純米原酒です。

香りは穏やかなれど、かすかに和の果物の芳香。

含むと、原酒を感じさせないマイルドできれいな口当たり。

鼻に抜ける香りも流麗でしなやか。

酸が低く後に残さないキレの良さに

静岡酒らしさをふんだんに感じとれます。

このまま冷やもよし

ぬる燗にすると、旨みを残しつつも

とてもなめらかな燗酒をお楽しみいただけます。


どこにも ひやおろし とは印字されていない ひやおろし

いかがですか。




 

白露垂珠SPLENDIDA グラスプレゼント

カテゴリー │CD

最近ハマっている音楽

早朝にたまたまBSプレミアムを見ていて

最初はクラッシックの弦楽四重奏団と思っていたのが

彼らがジャズナンバーを演奏し出すと

ジャンルにとらわれない上質の演奏で

バリバリのジャズアーティストの表現とは明らかに違う

でもちゃんとグルーヴ感に満たされており

思わず引き込まれてしまいました。

これ いいなあ と早速にCDを取り寄せると

なつかしのステイシー・ケント がヴォーカルで参加していて

店でヘビーローテーションにて愉しんでます。

エベーヌ弦楽四重奏団

フラジャイル&ソー・ナイス
エベーヌ弦楽四重奏団 ステイシー・ケント




なにげに写っているお酒は

山形県鶴岡市の酒蔵 白露垂珠を醸す 竹の露さんの

白露垂珠 純米大吟醸 直汲み中取り生原酒
SPLENDIDA出羽きらり44


という やたら長い酒名の1本

なぜCDと一緒に写したか と言うと

まぎれもなく 宣伝のため (・ω・)\バシッ


でも このお酒が表現する

シンプル、カジュアル しなやかな旨みは

エベーヌ弦楽四重奏団の醸し出す世界と相通ずるものがある

と勝手に解釈しております。(笑)



そしてなんと今 (ここからが本題です)

SPLENDIDA 720ml 1本に

グラスが1個 もれなく付きます。


と言うことは 100本買えば グラスが100個

1000本なら1000個

一万本なら (・ω・)\バシッ もういいっ



竹の露さんと同郷の鶴岡市のガラスアート工房 7-Colors さんが

作製した アマビエをあしらったシンプルなれど意外と大きい

グラスが付いてくるのです。

720ml で 2,090円(税込) のお酒に付くわけですから

これはなかなかのお値打ちものですよ。

◆白露垂珠 純米大吟醸 直汲み中取り生原酒
SPLENDIDA出羽きらり44 1BY


山形県出羽三部作の酒造好適米『出羽きらり』を44%まで磨き

中取りを生のまま直汲みにて瓶詰めされました。

香りはイチゴのようでもあり、かすかに檜にも似た芳香が複雑に漂います。

含むと、一瞬 芳醇甘口タイプかと認識しそうになるも

やがて しなやかでいてスイートな旨みに口中を支配されます。

酸は限りなく低く、鼻に抜ける香りは清楚で淡白。

喉ごしは清廉でほのかな苦味がアクセントとなり返ってくるも

静かに霧散しキレよく消えて行きます。

SPLENDIDA スプレンディダ とは イタリア語で

“輝く” “素晴らしく美しい” “素敵な” という意味。

シンプル で カジュアル

是非 このアマビエグラスでお愉しみ下さい。


詳しくはこちら





 

ワンランク上行く 秋あがり

カテゴリー │ランニング

早朝は少し涼しくなったせいか、先日の佐鳴湖

今朝の馬込川も、キロ5分40秒台で走れるようになりました。

次の目標は 5分30秒を切ること。

でも 頑張るつもりはなく ぼちぼちとやります。

本番レースがないので。(・ω・)\バシッ


さて、今日もまた ひやおろし・秋上がりのお酒が入荷しました。

飲食店の動きが鈍いのに、去年と同じようにお酒が入ってきて

いいんでしょうか・・・いいんです。

秋の酒が動き出すのは これからですから。

皆様のご来店をお待ちしております。




で、本日ご紹介するのは 愛知県の奥三河の酒蔵

関谷醸造さんからワンランク上を行く 秋あがり です。

狐がお月見をしているラベルがなんとも可愛い。

◆ほうらいせん 純米吟醸秋あがり 1BY


蓬莱泉のひやおろし純米 夢筺 とは 原料米が違います。

派手過ぎず上品な香りとフレッシュ感が特徴で

熟成を経て現れるお米の甘みと落ち着いた酸味が

口中に広がります。

なんともジューシーな味わいが純米吟醸らしさを表現していますね。

米本来の旨みが一層深まり、ほどよい余韻に後切れの良さが際立ちます。

このまま冷やでも、ぬる燗でも楽しめるこれからの季節にぴったりの1本

と言えるでしょう。

是非一度 お試し下さい。








 

ひやおろし ならず 浜風おろし

カテゴリー │業界の話

9月になり少しは涼しくなるかと思いきや

相変わらず日中は暑いですね。

景気の方も飲食店を中心に回復の兆しが見えません。

今朝の新聞によると、クラスターを出した街中のキャバクラが

営業を再開するも、誹謗中傷にさらされているようです。

それでも生きていかなければならないわけですから、大変です。

コロナ禍で怖いのは ウイルスではなく まさに人。

いつわが身にふりかかるかと考えると、基本動作は大切に

と意を強くします。


そんな世間の裏腹とは関係なく ひやおろしの入荷は続きます。

本日入ったのは ひやおろし ならず 浜風おろし

蔵があるところが、遠州灘の浜風が吹くところ。

地酒蔵として、とても良いネーミングだと思います。



そして 中身も なかなかのものですよ。

葵天下 純米吟醸 誉富士 浜風おろし 1BY


たった一人で醸す山中久典氏のとっておき秋酒。

オール誉富士を精米55%にて醸し全量槽搾りの一回火入れ後

低温瓶貯蔵で出荷された、熟度豊かな純米吟醸。

香りは穏やかな中にも熟した柿のごとく。

含むと芳醇な旨みとキレイな甘みが口中に広がります。

誉富士でもこういう具合に熟していくことを改めて発見。

官能的には酸が低く、鼻に抜ける香りに上品で潤沢な

米のエキスを彷彿とさせる風味をしっかりと残します。

脂ののった秋の魚 (秋刀魚は高いのでやめましょう)

に是非合わせてみてください。

“ひやおろし”ではなく“浜風おろし”とは粋なネーミングですね。





 

ひやおろし が一気に入荷

カテゴリー │酒屋の仕事イベント

新型コロナによるクラスターが浜松の街中で出て

1か月以上が過ぎました。

そろそろ 街に出ませんか。

街中で飲みませんか。

もちろん コロナ前と同じようなシチュエーションでは愉しめない

ことは百も承知です。

少なくとも 浜松市が推奨する店舗には少人数で行きましょうよ。


このポスターが目印です。

感染症予防対策に係る基準(飲食業) を満たすお店はこちらです。

■はままつ安全・安心な飲食店認証制度認証店舗一覧


私も 長らくお酒のイベントについては自粛しておりましたが

そろそろ 動こうかと計画しております。

具体的にはまだ何も決まっていませんが

認証店舗のどちらかを使わせていただき

告知を工夫し、人数を絞り込み

開催当日は 基礎体温 違った 体温を測り (・ω・)\バシッ

アルコール風呂に入っていただき 違う 違う

もちろん ミル・マスカラスのマスク必携

あれならつけたまま飲食が可能 (・ω・)\バシッバシッ

での開催となるでしょう。




さて ここ数日 秋の酒 ひやおろしが怒涛のように入荷しました。

どちらのお蔵も、9月になって一気に出荷されるものですから

受け入れる側としては大変です。

去年までなら 9月10日以降に出荷するところもコロナ禍の影響でしょうか

早いこと早いこと。

で 今回ご紹介するのはこちらです。


佐賀の銘醸蔵 天山酒造さんから 七田の七割五分磨きの

ひやおろしが 愛山と雄町で入荷しました。

◆七田 純米七割五分磨き 愛山ひやおろし 1BY

全量愛山で75%精米にて醸した純米がこの“七割五分磨き・愛山”です。

品質的に素晴らしくパワーのある酒米は

あえて削らずに丁寧に醸すことで、新たな魅力にめぐり合える

可能性を秘めています。

春に出た生酒を、ブレートヒーターにて一回火入れしてからの瓶詰め。

香りはザクロやびわのような和の果実を連想。

口に含むと、穏やかな酸が顔を出し、舌の上に米のエキスを漂わせます。

鼻に抜ける香りに熟成による落ち着いた錬成の旨みを残し

やがて静かに切れていきます。


◆七田 純米七割五分磨き 雄町ひやおろし 1BY

こちらは 少し辛口に仕上がっています。

香りは黒蜜のような複雑な和の芳香。

口に含むと、穏やかな酸と、舌をマイルドに

包み込むような奥ゆかしい雄町らしい味わいの幅を感じます。

半年熟成させることで、味の広がりに落ち着きと気品が加味されています。

鼻に抜ける香りは、イチジクとも柿とも表現できる

ふるさとの果物の落ち着いた甘みの再現。

後口は、ほのかに酸を残しながら、心地良く上品な余韻を残します。

きれい過ぎないところが、このお酒の真骨頂。

正に、味を楽しむ純米酒と言えるでしょう。


どちらのお酒も 秋の食卓を豊かにしてくれます。

是非 ご利用ください。



2020年 ひやおろし・秋上がり は こちらにまとめております。



 

生酛の秋上がり

カテゴリー │ランニング

今朝ランは 馬込川沿いを北上し

赤電上島駅折り返しの11キロ
最近は1キロを6分台でしか走れず、かつてのしなやかな走り(・ω・)\バシッ

は、すっかりと影を潜めております。

マラソン大会は来年秋以降 というかコロナワクチンや特効薬

が出来ないことには再開できないでしょう。

大会のために走っているわけではないにせよ、モチベーションは

やはり上がりませんね。

先日 夜の浜松市中心部を歩きましたが、あまりの人の少なさに

愕然としました。 居酒屋やカラオケ店など大きな店ほど閉まっている

わけですから、本当に深刻です。

それでも、頑張ってお店を維持されているところもあるわけで

こんなときこそ 基本動作をしっかりとやらなければ・・

と肝に命じました。


さて プロバイダーの引っ越しによる種々のトラブルもなんとか治まり

新規に入荷するお酒のご紹介を続けます。

最近 山廃造りから 生酛造りへとシフトするお蔵が見受けられます。

どちらも 乳酸を添加する速醸酒母とは違い

酒蔵に棲みつく乳酸菌などをタンクに呼び込む自然の摂理に沿った造り

で醸され、その土地の風土をより反映した味わいとなります。

醸造の作業としては、生酛の方が手間がかかるわけですが

それでも 生酛にこだわるのは、味わいの微妙な違いだと思います。

私の拙い飲酒経験では、生酛の方が 味わいに艶を感じるようになる

ような気がします。

山廃造りの時のアグレッシブな酸とは違い、例え酸度の数値が高くても

生酛の酸は穏やかな印象を受けるのです。




このお酒も、まさにそんなイメージです。

◆神雷 秋上がり生酛純米酒 1BY

1.8L 3,000円(税込)
720ml 1,530円(税込)

広島県の酒造好適米『千本錦』を60%まで磨き

生酛仕込で醸されました。

一回瓶火入れののち、瓶のまま冷蔵庫で寝かせた

秋あがり純米酒です。

香りは生酛らしく乳清のニュアンスが静かに漂います。

含むと、穏やかなれど確かな酸がまず顔を出し

キリリとしたアタックに刺激されながらも

やがて熟成の旨みとコクがゆっくりと広がります。

鼻に抜ける風味は、スマートさを維持しながらも

純米酒らしいお米の余韻をしっかりと残します。

このまま常温も良し 燗もまた良し

秋の味覚の美味なる糖と脂にも伍する純米酒です。

是非 お試しください。