綺麗な亀齢

カテゴリー │イベント

台風24号には振り回されました。

30日に あなたと地酒と音楽と を開催する予定でしたが

開催時間の夜が もっとも雨や風が強い という予報が出ており

まずは中止にしました。

そして 代替日を早期に決めなければいけないのですが

当初予定していた サバオ&ニューギャラクシー 池田なみさん

のスケジュールが年内空いているのか?

それが問題でした。

もし NO の場合 今から他のアーティストを探す というのも

大変なことです。

幸いにも 11月18日 なら なんとかなる ということで

代替日を 11月18日(日) ということで 仕切り直しです。

ただ ギターの田口さんだけは 他の方と代わります。

ヴォーカルのなみさんには 米国行きのスケジュールを

調整してもらいました。

そして、すぐに参加予定のすべてのお客様に連絡を取り

なんとか了解を得ました。

ただ 予定が入っていてだめ という方もおられるので

人数確定次第 お客様を再募集することになるでしょう。


そんな バタバタしている状況で入荷したお酒がこれです。



綺麗な 亀齢(きれい) (・ω・)\バシッ

ダシャレではありません。

本当に きれいなお酒なんです。

◆亀齢 Check 「紫」特別純米無濾過生原酒 29BY

1.8L 3240円(税込)
720ml 1690円(税込)

広島は西条にある酒蔵 亀齢のチェックシリーズの第4弾は

千本錦の生酒 「紫」です。

黒いラベルに 紫は 見にくいですねえ(笑)

でも 中身は とてもくっきり として クリアーな味わいです。

千本錦は高精白に向いた吟醸系に適した酒米と言われています。

基本スッキリとした味わいになるので、-2℃の冷蔵庫で生のまま

ゆっくりと半年以上熟成させて、味がのった段階でのリリースです。

亀齢の蔵付き酵母の特徴である梨やリンゴのような香りが立ちます。

それはプンプンと香る感じではなく、お酒に香りが溶け込み馴染んでおり

落ち着いたイメージがあります。

含むと口当たりはまろやかで、味わいの広がりはスロー。

ほど良いふくよかな旨味が最後まで続き

やがて綺麗に引いていきます。

生ひねや苦味は無く、とても良いコンディションです。

是非一度お試しください。



 

呑み切り一番 本醸造

カテゴリー │ランニング

今朝ランは <馬込川北上コース 10キロ

涼しくなったので そろそろ上げようと思うも

スタートから速く走れない。

昔は走れたのになあ・・・。



さて 昨日入荷した 呑み切り一番

昨夜 本醸造を燗をして楽しみました。

相変わらず 美味 ですねえ。

冷やで飲むと やや辛口で線の太さも感じたりする

のですが、39℃ぐらいに温めると

まあ きれいなこと。

スルスルと入ってしまい 飲み過ぎてしまいそう。

秋の 燗酒用 として いかがでしょうか。

この中身で 1.8L で 2068円(税込) は

絶対  お値打ちです。

◆タンク№150 単一瓶詰め
開運 呑み切り一番 特別本醸造 29BY



 

呑み切り一番 入荷しました。

カテゴリー │休日

この連休はカミさんと二人で 福岡に行きました。

ヤフオクドームでホークスを応援するのが

一番の目的だったのですが

前日昼間は 世界遺産の宗像大社を

レンタサイクルで訪れ

夜は 中洲の屋台をはしご

翌朝は 大濠公園まで早朝ランニング

その後 再度大濠公園を訪れ

カミさんと二人で 手こぎボートにも乗りました。

大濠公園は 良いところですね。


一周2キロの広くてきれいなコースがあり

市民ランナーが一杯でした。

道が広く 自転車とランナーとウォーカーのコースが

ゆるく分けられていて、こんな素敵な公園が

身近にある福岡市民が、とても羨ましいです。


待望の ヤフオクドームでは ソフトバンクが

松田のホームランで勝利するという最高の結末。

風船を飛ばす というお決まりの応援も

子供心に還って しっかりと楽しんでまいりました。

のぞみで 夜の11時に浜松着。

なんとも濃厚な二日間でした。


そして 仕事再開の本日

早速に入荷したのが 開運のこのお酒です。

◆呑み切り一番 特別純米酒 29BY



◆呑み切り一番 特別本醸造 29BY



毎年八月に開運蔵へおもむき、多くのタンクの酒をきき酒

数ある中から最も良いものをセレクトし

単一で瓶詰めしたものが この「呑み切り一番」です。

今年は8月9日に 呑み切りを実施し、厳選しました。

そのときの様子は こちら





早速に 純米酒を試飲しました。

香りは、たおやかで清楚な蜜の芳香。

含んだときに感じる美麗な旨み、短期熟成による凝縮感

それらが静かに広がるも決して派手さはありません。

含み香の淑やかなこと極まりない。

後口のキレも申し分なしです。

いわゆる苦味とか雑味のたぐいは皆無。

上質感に満ち溢れ、見事に癒されます。




本醸造 も飲みました。

香りは穏やか。

含むと 旨みがしっかりと感じられ、口中での味の広がりは

コクを意識させながらもスムーズ。

清冽で鋭角のキレ味がとても印象的で

後口に辛さを残しながら、綺麗に消えていきます。

甘いか辛いか? と問われればもちろん辛口。

日本酒度+3 で 酸度も 1.5 あります。

でも マイルド、軽快な味わいは例年と変わりません。


どちらのお酒も たっぷりと入荷しました。

今年も 呑み切り一番 をよろしくお願いします。




 

伊賀のひやおろし 半蔵

カテゴリー │

9月は 日月の連休が2回あります。

先週も休みましたが、今週も 23日、24日の

日月で 休ませていただきます。

実店舗もネット店もお休みとなりますので

よろしくお願いします。

ネット上のご注文はお受けしますが、発送は25日と

なりますので ご注意下さい。


さて ひやおろしのお酒は もう入らないだろうと思っていたら

注文してあることを失念していたお酒が入りました。

夏に 金魚の絵柄の 夏酒を仕入れて飲んだら

予想外に(失礼) 美味しかったので

秋の酒も注文していたのでした。

半蔵 というネーミングは どうしても

伊賀の服部半蔵 を思い出してしまいます。

お蔵のある場所が 伊賀上野 ですから まさにそうなんですが

伊賀って 6つのお蔵があるんですね。

昨日ご紹介した 若戎さんもその一つです。



で、 半蔵のひやおろし ですが

夏を越して飲み頃を迎えた純米吟醸を

加水と二回目の火入れせずに瓶詰め出荷という

ひやおろしの王道を行く1本です。

◆純米吟醸 半蔵 ひやおろし原酒 29BY


香りは穏やかで、原酒ながらもすっきりとした味わいです。

最初は原酒ならではの味の多さと強さも感じますが

食が進むにつれ 同時に盃も進む。

まさに食中酒としてその旨さを発揮するタイプと言えるでしょう。

キンキンに冷すより 常温に近い温度 もしくは 燗をすると

米の旨みや ほどよい酸味 そして ほのかな甘みが

バランス良く感じられるようになります。

そのあたりも ひやおろしの王道 ですね。




 

若戎の金賞酒

カテゴリー │酒屋の仕事業界の話

昨日は 品川のホテルで 某酒蔵の

取扱店向け説明会 なるものがありました。

それは 取扱店の東日本のお店

具体的には 愛知県以東だと思われるのですが

多くは 東京や首都圏の酒屋さん デパート 

高級スーパーの面々。

何人かと名刺交換をしましたが、ネット販売のガリバー的存在の

担当者の方もおられることに、少し驚きました。

日本酒の世界で 600という特約店を有し

それが多いか少ないかは別として

150億の年商をたたき出すわけですから

もはや地酒ではないのでしょう。

興味深い話もいろいろとありました。

米国に酒蔵を造る話 とか

年末の新聞広告で 売り上げが10%落ちた話 とか・・

質疑応答で生臭い話は出なかったのは

参加された皆さんが “大人” なのか

それとも 信頼関係が築かれているからか。

懇親会では 久しぶりにじっくりと飲ませていただきましたが

確かに 上から(二割三分) 下まで(等外) 

どの酒も 隙がありません。

飲み手の幸せと笑顔のために 人と手間とお金をかける蔵。

売れる理由は 酒が見事に語っておりました。



さて、そのお蔵とは全然関係のないお酒の話

先日の土日に開催した 金賞酒を愛でる会

7種類の大吟醸、純米大吟醸を堪能したのですが

参加された皆様の評判がとても良く

さすがに金賞酒 という完成度を誇っていたため

急遽 再注文したお酒が 入荷しました。




◆大吟醸 若戎 金賞受賞酒

 720ml 4320円(税込)

酒米の王様「三重山田錦」を摩擦熱をかけないよう

じっくり三日三晩、時間をかけて40%まで丁寧に自社精米。

自社培養した優良な酵母を巧みに操作し

徹底的にもろみの管理が行われました。

華やかな吟醸香。 決して派手ではないものの

存在感のある芳香です。

含むと 美麗な旨みが一気に広がります。

やがて クリーンで透明感のある絹のような

滑らかなのどこし。

金賞酒ならではの完成度の高さを堪能できます。

720ml 4320円(税込) は とてもお値打ちです。





 

鰍 特別純米

カテゴリー │ランニング

今朝は 久しぶりの 中田島津波マウンド折り返しの

15キロラン。

早朝は すっかりと涼しくなり とても走りよかったです。

スピードはともかく 終始 同じペースを維持できるのが

なによりの証拠。

ランニングの秋 が来ましたよ。



さて こちらは 食欲の秋 を彩る

ひやおろし のご紹介です。

全量 静岡県産誉富士を使用し、静岡酵母で仕込んだ

純米酒を、1本ずつ手作業で丁寧に火入れしたあと

百八十日間 低温で囲い熟成後の出荷。

◆大井川畔 鰍 特別純米酒 29BY
1.8L 2,808円(税込)

香りはかすかにフルーティですが、とても控えめ。

口当たりはマイルドで透明感があります。

鼻に抜けるあたりから、果実様の香りがかすかに

感じられ、さらりとした中のコクも認識できます。

この後半の個性は、熟成から来る旨みの着地点。

キレはゆっくりと静かな酸の余韻を残します。

このまま冷やも良し  ぬる目の燗もお奨めです。




 

メガネ専用・あいらぶすし・上を向いて歩こう

カテゴリー │酒屋の仕事

金賞酒を愛でる会を 土日と連続で開催し

終わってからお客様たちと二次会へと出かけ

また懲りずに飲んで記憶のないまま自宅へと戻り

月曜日はお休みだったので 昼近くまで寝て

ブログをアップしてから 普段は行かない

昼間の月曜ジムに顔を出すと

ファイティング系エクササイズのトレーナーに

久しぶりですねえ と 大きな声で言われました。

プロのトレーナーはやはり教えるのが上手。

時間があっという間に過ぎてしまいます。


もう当分日本酒はいいなあ と思うのもつかの間

こんな ふざけたラベル・・ 違ったユニークなお酒たちが

入っているので、また試飲してご紹介。

ほんと 酒屋はつらいよ (・ω・)\バシッ



一番左のお酒は メガネ専用

お蔵のスタッフ全員がメガネ着用という萩野酒造さんの面々が

レンズの曇りに四苦八苦しながら仕上げたお酒・・・

というユーモア。

でも中身は本格的な純米酒で

時候に合わせたイロモノ なんかでは決してありません。

◆萩の鶴 メガネ専用 特別純米 29BY
一回火入の特別純米で、香りはどこまでも穏やか。

含むと 数値ほど甘く感じず酸もしっかり。

でも 爽快感があってスッキリとした旨みが広がります。

このお酒は単一タンクではなく、別仕込みのいろいろなお酒を

ブレンドし、蔵元の目標とする味わいを達成しています。

これから寒くなっていく気候を考え、暖かい料理 例えば

鶏の水炊きとかおでんとか。

食中酒として存在感を示すいたって真面目な酒質であるところが

メガネのインパクトを良い意味で裏切ります。

ちなみに瓶の首にかかっているものは メガネ拭き です。

数量限定品につき、お早目のアクションをお待ちしております。


そして 真ん中のお酒が あいらぶすし中とろ

蔵の氷温冷蔵庫にて半年以上保管された

お寿司とマリアージュする クールジャパンな日本酒 です。

◆天吹 あいらぶすし中トロ 辛口純米生酒 29BY
香りは穏やかで清楚。

含むと、なるほど 寿司や魚に合う“辛口純米”です。

酢飯のテンションとも呼応するほのかな酸味が顔を出し

魚の旨みを引き出す軽快なコクが、氷温貯蔵により

さらに引き立ちなんとも心地よい。

鼻に抜ける香りは、マイルドで派手さは皆無。

可愛らしいイラストのイメージをしっかりと裏切る

味本位の直球純米酒は、しゃんとした味わい。

後口の余韻も、キリリと締まります。


最後は 右のお酒

以前のお酒は サイクリングしている図柄でしたが

今回は 季節に合わせて シックなラベルです。

いまだになぜ 上を向いて歩こう なのか判りません。

◆上を向いて歩こうシングルオリジン 純米吟醸 29BY

地元 北九州の田んぼで作られた「夢一献」を原料に

仕込み水は 柔らかな軟水の皿倉山系湧水。

「シングルオリジン」とは、単一品種、単一農園。

生産者までたどり着けるトレーサビリティのことで

お客様に産地のストーリーが伝わったり

生産者の顔が見えるという意味を含みます。

香りは ほんのりと白い花や和梨、白あんのニュアンス。

含むと さっぱりとしながらも、綺麗なお米の甘みが

優しく口の中に広がり、濃厚とか刺激という言葉とは

全く縁のない、するすると身体に染み込むような

ナチュラルな美味しさと、まろやかなコクが醸し出されています。

このお酒が一番 外観と中身のイメージが近いかもしれません。


まだまだ 試飲しなければならないお酒が一杯あります。

休肝日よ いずこへ





 

金賞酒を愛でる会2018

カテゴリー │イベント日本酒の会

9月15日、16日 と二夜連続で、毎年恒例の金賞酒を愛でる会を

浜松市板屋町の 旬の料理 大内さんにて開催しました。



この会は 各地の金賞酒クラスの大吟醸、純米大吟醸を

大内さんのお料理を嗜みながら飲み比べるという

日本酒ファンには堪らないイベントで、今年も告知して

すぐに定員一杯となりました。


大内の親方にご挨拶をいただき

午後6時 定刻通りにスタート。

乾杯を飾る 最初のお酒は



1.開運 波瀬正吉大吟醸 無濾過生斗瓶取り首-3


平成30年の静岡県清酒鑑評会で県知事賞を受賞したものと

同じタンクの生酒で、一回火入をしたものが全国新酒鑑評会

でも金賞に輝いています。

静岡酵母単体で醸されたお酒が、評価基準の違う県と全国の

両方で結果を出すと言うのは、稀有なことで、さすが開運という1本。

お料理は 前菜として 松茸とつる紫の煮浸し、穴子の棒寿し、

いわしの梅煮、擬製豆腐、赤足海老、
いろいろな味を少しずつ

楽しめます。

開運大吟醸の穏やかで深い味わいが引き立ちました。


続いてのお酒は

2.初緑 斗瓶囲い大吟醸

協会1801酵母による香り高き大吟醸で、開運とはタイプが異なります。



3番目のお酒は

3.若戎大吟醸金賞受賞酒
で、初緑とタイプは似ていますが

透明感がより高く感じました。

お料理は、粒そば饅頭 かに 山葵 べっこうあん

蕎麦の粒の歯ごたえが、なんとも心地よい一品でした。


続いてのお酒は

4.龍力 大吟醸米のささやきYK-35 全国金賞受賞酒

金賞酒の常連蔵とも言える 姫路の本田商店さんの大吟醸は

香りも味わいも王道を行くバランスの良さがあり、キリリとした

口当たりが印象的。

お料理は 枝豆すり流し 桜海老のひろうず

ポタージュスープのようなすり流しは、ほっとするような味わい。

桜海老のひろうずも香ばしく、龍力大吟醸との相性は抜群でした。


お造りは二種

一つ目は 平目の昆布〆と巨峰みぞれ和え

昆布〆の平目のグルタミン酸と 巨峰の甘みが見事にマッチ。


二つ目は まぐろと蒸し茄子 なめこ正油

こちらは いわゆるまぐろの漬けですが、なめこ正油が

独特の味わいを出しており、みかけよりもあっさりといただけました。

5番目のお酒は

5.白露垂珠大吟醸 雪女神三割三分 全国新酒鑑評会金賞受賞酒

山形県の酒造好適米 雪女神を33%まで磨いて醸されたお酒。

華麗、かつ上品 濃醇な旨みさらに透明感と、あらゆる要素が

凝縮されバランスを保っています。

まぐろの漬け とも合いました。


6番目のお酒は これも山形県の蔵で 同じく雪女神で醸された

鯉川 純米大吟醸 Beppin雪女神 金賞受賞酒

こちらは純米ですから、白露垂珠に比べると かすかにですが

硬く感じました。

そこで 土曜日だけでしたが、ぬる目の燗にして出したところ

硬さも消えマイルドに楽しめました。

お料理は まなかつおの西京焼き 栗金団  葉しょうが

鯉川の純米大吟醸と粕に漬けた西京焼きは、お口の中で

パラダイスを築いてくれました。


最後のお酒は

志太泉 大吟醸 全国新酒鑑評会金賞酒

静岡のお酒ですが、1801の吟醸酵母で醸されているので

開運に比べると香りがよりフルーティで

最後に飲んでも その個性をゆるぎなく認識できました。

お料理は 海老と百合根のかきあげ  ひすい銀杏

伏見ししとう、すだち、も塩

天ぷら と 大吟醸 は 確かに合います。


最後のお食事は 生姜ごはん  香の物 浅利汁

これだけ飲んで食べたのに ごはんは別腹

みなさん お替りをされていました。

今回のお酒をまとめます。


右から提供順に

1.開運 波瀬正吉大吟醸 首-3   28
2.初緑 斗瓶囲い大吟醸      6
3.若戎 大吟醸 三重山田錦   12
4.龍力 YK-35大吟醸        9
5.白露垂珠 大吟醸雪女神三割三分 10
6.鯉川 純米大吟醸 Beppin雪女神 10
7.志太泉 大吟醸 全国新酒鑑評会金賞酒 13

末尾の数字は 人気投票の結果で

一人二回ずつ挙手をしてもらいまとめた数字です。

予想通り 開運が圧倒的な支持を得ました。

でも ほかのお酒も ほぼ均等に支持を得ています。

つまり どのお酒も美味しかった  ということで

大人の結果 を出していただいた お客様

ありがとうございます。

そのお客様の皆様
土曜日












締めの言葉は 若手のHさん 話が長~い (笑)

日曜日のお客様










締めの言葉は Sさん 一丁締めでお開きです。


そして 素晴らしいお料理とサービスをご提供いただいた

大内の皆様。

二日間にわたり ありがとうございました。

また来年も よろしくお願いします。







 

獺祭が回復しました。

カテゴリー │


皆様 おはようございます。

連休初日 いかがお過ごしでしょうか。

当店も 16日の日曜と 17日の月曜は

連休とさせていただきます。

さて、 7月の豪雨で被害を受けた獺祭の旭酒造さんですが

すぐに製造を再開し、ようやく復旧後に醸されたお酒の入荷が

始りました。

具体的には 唯一欠品していた 磨き50の720mlが入荷。

この間 お蔵の皆様は大変なご苦労をされたことでしょうが

無事に復旧が進み、心よりお祝いを申し上げます。

このニュースは一般紙でも報道されるぐらいですから

その影響力は大きいものだと、再認識させられることに。

そして、新たな気持ちで販売して欲しい という願いでしょうか

店頭に飾る日除け幕も 新しいものが届きました。



印字されている 文言をよくみると

「山口の山奥のこりない酒蔵」
 となっています。

今までは 山奥の小さな酒蔵  でしたが

さすがに もはや小さくねえだろっ と突っ込まれのでしょう。(笑)

確かに いろいろな意味で こりない酒蔵 でいらっしゃいます。

そのバイタリティと行動力と打たれ強さには

いつも感心させられます。

今後とも獺祭をよろしくお願いします。

獺祭のページ



 

某交流会にてお酒の話

カテゴリー │日本酒の会

昨夜は 街中にある某企業さんのパーティルームにて

日本酒を5種類持ち込み、お酒の話をしてきました。

きっかけは、ある交流会の幹事をされているお客様からの依頼で

『片山さんのお奨めのお酒を持参してお話をしてもらえませんか・・』

日本酒教室やお酒の会で、話をするのは慣れているので

お断りする理由もなく、いそいそと出かけました。

ビルの8階は、さしずめホテルの宴会場のようで

丸テーブルが3つ。

お集まりになるのは、お取引関係の方々ではあるのでしょうが

結構女性の方も多く、なかなか華やかな集まりでした。

持ち込んだのは この5本。



左から
開運 ひやおろし純米
七田 純米七割五分磨き 愛山ひやおろし
笹一 山廃純米 夢山水
一代弥山プレミアム01 純米吟醸直汲み生
獺祭 純米大吟醸 磨き50

セレクトのコンセプトは

まずは おいしいもの。

そして 味の違いを明確に認識できるもの。

会の趣旨は会員のみなさんの交流ですから

日本酒教室のような講義をするわけには行きません。

それぞれのテーブルにて 簡単なお酒の説明をして

あとはいろいろな質問にお答えするようなスタイルでした。

よく聞かれたのが、山廃ってなんですか?

獺祭の蔵はその後どうなりましたか?

直汲み って なんですか?

熱心にメモをされる方もおり

どのお酒も高い評価とともに

一升瓶5本はきれいになくなりました。

そしてお料理も、ホテルの宴会のごとく和食を主体とした

とても良いものであったことも付け加えておきます。

幹事のSさん 楽しい会に呼んでいただき感謝申しあげます。





 

七田愛山 七割五分磨き

カテゴリー │ランニング

今朝ランは 馬込川10キロ

風が涼しく すっかりと秋の風情

でも 相変わらず スピードは上がらず・・

さて、ひやおろし、秋あがり と言った 秋の酒も

ほぼ出そろったようですが、実際に動き出すのは

涼しくなったこれからが本番。

ところで  ひやおろし は 冷やで飲むもの

というイメージを持たれる方が多いのですが

それは違います。

ひやおろし の ひや は 確かに 冷や ですが

おろし は 卸し です。

時は江戸時代後期 冷蔵設備のなかった時代

日本酒の流通は もっぱら 樽

蔵では 木桶に満満と冬に仕込んだお酒を湛え

やがて夏が過ぎ、外気とお酒の温度が同じくらいになった時期に

大きな木桶 から 樽 に 火入をせずに卸す

つまり 冷やのまま詰め替える。

本来は もう一回火入をして卸すのですが

あえて生詰め として出荷する。

それが  ひやおろし と言うわけです。

決して   ひや呑み  ではないのです。

ですから このまま冷やでも もちろん良し

ひと夏熟成させることで、新酒の荒々しさが消え

丸みのある酒質となっているので 燗をしてもOK です。


そんな ひやおろし の中から 一点ご紹介。


愛山 というお米があります。

戦中の1941年 兵庫県立明石農業改良実験所にて

愛船117を母(胚芽親)に 山雄67を父(花粉親)に交配して

作られた酒米です。

戦後 正式に 愛山 として登録されましたが

山田錦よりも背が高く栽培が難しい。

当時の品質も やや不良ということで、農業試験場でも

一時試験が中断されたわけですが、灘の剣菱酒造との

契約栽培のもと、ひっそりと栽培は継続され現在に至ります。

そんな剣菱さんでは 愛山を四段仕込み用に使っており

愛山100%の純米吟醸 のような商品は存在しません。

つまり 剣菱の “蔵あじ” を出すためのお米なのです。

では 他の蔵はどうでしょう。

むしろ 愛山100%使用を謳ったものの方が圧倒的に多い。

そんな 愛山を あえて 75%精米で醸した ひやおろし

のご紹介です。

長~い 前振りでした(笑)




◆七田 純米七割五分磨き 愛山ひやおろし 29BY
1.8L 2700円(税込)
720ml 1296円(税込)

全量愛山で75%精米にて醸した純米がこのお酒です。

品質的に素晴らしくパワーのある酒米は

あえて削らずに丁寧に醸すことで、新たな魅力に

めぐり合える可能性を秘めています。

春に出た生酒を、ブレートヒーターにて一回火入れしてからの瓶詰め。

香りはザクロやびわのような和の果実を連想。

口に含むと、穏やかな酸が顔を出し

舌の上に米のエキスを漂わせます。

鼻に抜ける香りに熟成による落ち着いた錬成の旨みを残し

やがて静かに切れていきます。

アル分17~18゜ で純米原酒 ですから

本来の ひやおろし の定義に則っているものの

原酒っぽい 口当たりのきつさは 全くなく とても艶やか。

それも 愛山 の ちから でしょうか。





 

水もと の純米酒

カテゴリー │ランニング

今朝ランは 湿度の高い中を 街中10キロ

ヘトヘトになりながらも アップダウンにチャレンジしました。

さて、ここ2,3日は 怒涛のように入荷する ひやおろしなど

秋の酒の整理に追われ、こちらも へとへとになりながら

なんとか 店出し、 HPへのアップ、 プライスカードの作成と

最低限の仕事をやり遂げました。

秋の酒をまとめましたので こちらをご覧ください。

ひやおろし・秋あがりのページ


さて、そんな秋酒に紛れて入荷したのは ちょっと季節外れの感もある

青いラベルのこちらです。



この外観からイメージするのは

夏のフレッシュな生酒

口当たり軽快な辛口酒

香り華やかな吟醸酒

ですよねえ

ところが 違うんです。

まあ とにかく甘い

そして 酸っぱい

でも キレは意外と良い

このお酒 実は 水もと で仕込まれています。

水もと とは

速醸もとや生もとの原型であると考えられる酒母の製法。

生米と蒸米を水につけて乳酸菌を増殖させ

その水を仕込み水として (そやし水 とも言います)

利用した酒母の造り方を言います。

ですから 速醸もとのように軽快ではありません。

かといって 山廃 や 生もと のように酸が立ち

太くて辛い酒 でもありません。

◆大倉 “源流” 水もと純米生原酒 29BY
1.8L 3240円(税込)
720ml 1680円(税込)

製造は 奈良県香芝市の大倉本家。

万葉の昔より 天の二上(あめのふたかみ) と呼ばれ

神聖視されてきた二上山の麓に位置するお蔵です。

一時酒造りを中止した時期もありましたが、百年余りこの地で

酒造りを続けている蔵元です。

レギュラーの「金鼓」を始め、限定流通の「大倉」、

奈良県神社庁の委託で新穀感謝祭のお神酒である「濁酒」

という3本立ての商品展開をしています。

で、その大倉本家では 水もとで『濁酒』というどぶろくを

造っていましたが、今回初めて清酒 それも純米生原酒を

醸し、このお酒となりました。

日本酒度 -4  酸度 3.6  スペックの数字を見ると

甘くて酸の高いギトギトのお酒を想像しがちですが

実際は、バナナや乳のイメージを感じるミックスジュースのイメージ。

そこにビワや杏などの熟した香りがミックスされ

全体としてはトロピカルフルーツジュースのような味わいです。

トロリと濃厚な口当たり、甘酸っぱいお酒ではありますが、

生酒のフレッシュ感や酸のメリハリがあるため

案外と飲み飽きしないのが特徴と言えるでしょう。

アペリティフ(食前酒)あるいはデザート酒としてもいけると思います。

そして、老ね香・熟し香の類は皆無であることを付け加えておきます。

このブログを かかさずチェックし  オーソドックスな地酒も好きだけど

ユニークなお酒も大好き   というあなたにお奨めします。





 

ゆきのふスペシャル

カテゴリー │

関西の台風被害につづき今度は北海道の震災

江別市の野幌にいる叔父とようやく連絡が取れたのですが

人的 物的 被害は無かった   電気も復旧した

との報に一安心。

しかし 交通機関がストップしたまま

スーパーやコンビニは空っぽ状態と

元の生活が戻るには、まだまだ時間がかかりそうとか。

南海トラフ地震が来ると 震度7 は免れない地域

に住んでいる者にとっては 明日は我が身 です。


さて 地震が来たら 店のお酒は多分全滅。

床上酒浸水は必定。

というわけで、地震が来る前に売ってしまいたい

瓶に入ったお酒のご案内・・ (・ω・)\バシッ

毎日 鬼のように ひやおろし が入荷します。

そんな中で ひときわかわいいラベルのこちらのお酒。


これ 実は阿櫻です。

普段の阿櫻は ひげ文字の 硬派で無粋な(失礼) ラベルですが


こんなラベルのお酒もあるんだと、驚きました。

大阪のデザイナーさんに依頼したとかで

ゆきのふ×阿櫻プロジェクト のシリーズとして発売されました。

でも 中身が肝心です。

このお酒 AKITA雪国酵母UT-1 が使われています。

基本 香り系の酵母らしいのですが

派手でフルーティな香りがプンプン というタイプではありません。

むしろ ロールケーキのようなぬくもりのある芳香。

含むと阿櫻としては酸が低く、気品の良さが漂います。

ほのかに熟し系の旨みも広がります。

冬に上槽後一回火入で夏を越す という

いわゆる ひやおろし規格の短期熟成酒ですが

バランスの良い味わいと余韻が充足感を伴って

確かな足跡を残します。

どっしりとしていて爽やかさも同時に楽しめる

新たな個性の阿櫻を是非お試しください。

なおラベルデザインは、ご自身阿櫻ファンである

大阪のユキノフデザインの辻本有紀氏とのコラボ

によるもので季節に合わせた絵柄を楽しめます。

この阿櫻 買い ですよ。

 ◆阿櫻 純米吟醸 無濾過原酒
ゆきのふスペシャル Autumn 29BY

1.8L  2916円(税込)
720ml 1458円(税込)



 

雪の茅舎ひやおろし

カテゴリー │ランニング

昨日の台風は 関西地方に多大な被害を

もたらしたようで、御見舞申し上げます。

関空の機能が当分の間ストップしそうですが

日本経済に及ぼす影響が心配です。

今朝 馬込川をいつものように10キロ走ったのですが

川の水はまっ茶色に濁っていたものの

水量はいつもと変わらなかったです。

東海地方は 今回の台風による実害は交通機関のみ

だったことは、不幸中の幸いかもしれません。

さて、そんな台風が近づく雨と風の中

昨日のご来店客は 極端に少なく

それでも お茶っぴき でなくて良かったわけですが

次々と入荷する ひやおろしのお酒の整理は、はかどりました。

なにから紹介すれば良いのか迷うほどたくさん入荷しましたが

毎年人気のこのお酒から行きましょう。



◆雪の茅舎ひやおろし 純米吟醸 29BY

酒造好適米 秋田酒こまち と 山田錦を使用し

厳寒に醸した新酒を春から夏の間低温でじっくりと熟成。

秋に出荷することで まろやかさ、酸味、甘みが

見事に調和する ひやおろしらしい味わいの酒となっています。

香りは ほのかに白桃やいちじくの果実系。

含むと、キリッとした酸が一瞬顔を出し、すぐに消えて

バランスのとれた落ち着いた旨みが広がります。

鼻に抜ける香りは、軽快で美麗。

後口は流麗にキレきめの細かな余韻を残します。

他にも

◆雪の茅舎 山廃純米 ひやおろし



◆雪の茅舎ひやおろし 秘伝山廃純米吟醸
も入荷しました。




 

笹一山廃 と 秋刀魚の塩焼き

カテゴリー │

台風が近づきつつあります。

当地浜松の天候は 降ったり止んだり

ときどき薄日が差しますが、風はまだありません。

案外と このままの天候で通り過ぎたりするかもしれませんが

大雨はこれからでしょう。 油断は禁物です。


さて 昨夜は秋刀魚が食卓に上がりました。

今年は去年に比べると豊漁とかで、スーパーで一尾250円ぐらい。

決して安くはないけど 手が出ない価格でもない。

せっかくの 初さんま ですから どの日本酒を合わせようか・・・

香りの高いものはNG

サッパリとしたものも 脂ののったお魚にはちょっと

というわけで セレクトしたのが 最近取引を始めたこちらです。




◆笹一 山廃純米 夢山水 29BY


山梨県は大月市の酒蔵 笹一酒造さんの季節商品で

山梨県産夢山水を100%使用し60%精米にて

山廃仕込にてじっくりと醸された 一品。

山廃だと 脂はもとより、秋刀魚の内臓の苦みにも伍するのでは。

グラスから漂うのはかすかにナッツを想わせる香り。

含むとスマートに米の旨みが広がり呑み応えバッチリ。

酸は数字ほど強く感じませんが、全体のアクセントとなり

やがて後半のキレがとても良いことに気付かされます。

このまま冷やもよし、ぬる目の燗も食欲を増進します。

1.8L で 2800円(税込) という価格

このお酒の完成度の高さとのバランスを考えると

笹一酒造さんの企業ポリシーを明確に主張する1本

と言えるのではないでしょうか。

スマートでいて呑み応えのある山廃純米酒

をご所望の方にお勧めします。



◆笹一 山廃純米 夢山水 29BY




 

志太泉のひやおろし2種

カテゴリー │

嵐の前の静けさ とは まさに今のお天気でしょう。

当地浜松は 午前中は雨 の予想に反して 快晴です。

風も穏やかで 台風一過のようなたたずまいを見せるも

台風は これからなんですね。


9月になり 秋の酒 ひやおろし・秋あがり の入荷も順調です。

藤枝市の酒蔵 志太泉酒造さんからは、恒例の ひやおろしが

純米 と 普通原酒 の 2種類 入荷しております。



このお酒たちは、生原酒の形で 1月 そして 4月に発売され

とても評判が良かったわけですが

一回火入れ後 蔵の冷蔵室で数か月熟成させ

秋に発売されるという

まさに ひやおろしの王道を行くお酒です。

まずは 純米から

◆志太泉 ひやおろし純米原酒 29BY

1.8L 2916円(税込)
720ml 1458円(税込)

兵庫産山田錦を55%精米し、春に純米生原酒として

発売されたお酒を一回火入れ後、冷蔵庫で夏を越しました。

味わいのノリが良い純米酒に、深みが加わっています。

静岡酵母ならではの、清楚で落ち着いた香り。

色がかすかについていて、口中で広がる旨みにも

甘みを伴う熟成感を感じ取れます。

含み香も上品で、後口に返す酸はスリムで軽快です。

オール山田錦で きれいすぎるぐらいに仕上がっています。




もう一本は 普通原酒 それも 槽で搾られた品で

とてもリーズナブルな価格に 驚きを覚えます。

◆志太泉 ひやおろし普通原酒ふねしぼり 29BY

1.8L  2160円(税込)
720ml 1080円(税込)

普通酒規格の醪を、ヤブタ式ではなく袋に詰め

手作業で槽(ふね)で搾った原酒のひやおろしです。

普通酒とは思えない、上品で艶やかな口当たり

それでいて原酒ならではの鋭角なエッジの効き

さらに味の深みもあります。

後半の引きの良さも勘案すると、この価格は出色。

洋食や中華などの家庭料理にも相性が良く、

冷酒はちろん常温や燗をしても旨さが映えます。

アル添酒を 頭から否定する方に 飲んでいただきたい1本です。