開運 吟ぎんが純米大吟醸

カテゴリー │酒屋の仕事TV取材

浜松まつりにて5年ぶりにお酒が解禁

ということで 先日取材を受けた

しずおかDaiichi-TVの夕方4時45分からの番組

every. しずおか

当初聞いていた日程では放送されませんでした。

静岡県は 知事選 や 代議士先生たちのごたごたがあり

地元局はそちらの話題一辺倒ですから

本日もどうなるのか正直判りませんね。

ひょっとしたら 放送されないかもしれません。

別に放送されなくてもこちらとしては困りませんが

準備にお手伝いいただいた酒蔵の皆さんに

申し訳ない気持ちです。

ちなみに今年は過去にないぐらいの樽酒の注文が入っています。

それも ほとんど4斗樽。

入荷したら 置く場所があるのか・・・ちょっと心配です。




さて 今年新しく仕込またれお酒のご案内です。

入荷した商品のラベルを見て おやっ と思うことが。

一つは 開運 ではなく 高天神の銘柄であること。

もう一つは 表ラベルに 朱書きで

SOUL OF THE SENSEI と表示されていること。



先生? 先生って どなたのこと?

ひょっとして どこかの代議士先生 (・ω・)\バシッ

これはお蔵に聞くしかないと電話したところ

先生とは 土井酒造場の前杜氏である

故波瀬正吉さんのことでした。

今の 榛葉杜氏が波瀬さんの元で10年に渡り

開運の酒造りを学ばれたわけですから

先生 であることになんの異論もございません。

つまり SOUL OF THE SENSEI とは

波瀬正吉さんへのオマージュなわけですね。

でも どうしてこのお酒だけにその文言があるのか・・・

それは敢えて聞かないことにしました。

今後の新商品の展開ともかかわりがある のかもしれません。


◆開運 高天神 純米大吟醸 吟ぎんが

開運としては初めて使用した岩手県の酒造好適米

吟ぎんがを40%まで磨き 掛米として使用し醸された

純米大吟醸です。  麹米は兵庫山田錦。

一回火入の落ち着いた香りと味わいで

爽やかな酸味が特徴。

最初のアタックは旨味の凝縮感がまず顔を出し

味わいの豊かさも同時に感じられます。

バランスの良い甘みや旨みが丁寧に感じ取れ

ゆっくりとキレて行きます。

余韻に残るは和菓子のようなニュアンスです。

オール山田錦の純米大吟醸との味わいの違いは

はっきりと感じ取れます。

なお このお酒は限定醸造ですので

一回限りの発売となります。




 

開運夏の純米酒 涼々

カテゴリー │酒屋の仕事

ご存知の方も多いとは思いますが

かたやま酒店のホームページは2つあります。

一つは 25年前に立ち上げた

ホームページビルダーというソフトで自身で作製したもの。

もう一つは SSLを導入した買い物の出来るページ。

こちらはプロの方に最初作製してもらい

普段の更新は自分で行っています。

で 直近で入荷したものは 昔からのページを

ご覧になった方が早く認知できると思います。

本日も入荷したばかりのお酒をアップしたところ

東京の飲食店のお客様から早速に電話が入り

ご注文をいただきました。

そのお酒が これです。





開運の良いところは 夏酒と言ってもちゃんと

きれいな旨味を感じるところ。

ただのすっきりとしたお酒ではないところでしょうね。


◆開運 特別純米酒 涼々 5BY


夏向け純米酒として、兵庫山田錦55%精米

静岡酵母NEW-5にて一回火入れで仕込まれました。

香りはとても穏やか。

例えるなら蜜の香り、果物だと枇杷でしょうか

ほのかに漂います。

含むと、日本酒度+5にもかかわらず

おっとりとした甘みがまず顔を出し

適度な酸味とともに爽やかで軽快な旨みが広がります。

さっぱり としている と言えばそうなのですが

しっかりと味があるのが開運らしさ。

後口のキレは抜群で余韻に高級小豆の趣を残します。

涼々というネーミングに違わず夏にすっきりと楽しむ純米酒

としてお奨めします。




 

恵那山Pure愛知夢山水

カテゴリー │酒屋の仕事TV取材

今年の 浜松まつりは 5年ぶりにお酒が解禁

ということで 巷の酒屋の様子を取材されました。

しずおかDaiichi-TVの夕方4時45分からの番組

every. しずおか です。

放送日は 24日水曜 もしくは 25日木曜 の予定とか。

去年は 酒無しの祭りについて別の放送局から

取材を受けましたが、今年は逆のパターンです。

去年よりは こころもち表情がやさしい

のではないでしょうか(笑)




さて 本日ご紹介するお酒はこちらです。

4月15日に行われた

第31回岐阜県新酒鑑評会純米吟醸酒の部にて

№1の県知事賞に輝いた恵那山


その恵那山の Pureシリーズの新酒です。

出色の出来ばえの1本ですよ。


◆恵那山 Pure 純米大吟醸 愛知夢山水生 5BY


麹米は山田錦を40%精米。

掛米は愛知夢山水を50%精米にて醸された生酒。

香りはバナナやリンゴを想わすしなやかな芳香。

含むと酸は低く上品な甘さと美麗な旨味が広がり

鼻に抜ける香りはとても上品です。

特筆すべきは後口の余韻のエレガントでピュアなこと。

Pureシリーズのなかでもワンランク上を行く出来映えです。

さすがに 県知事賞を受賞されるだけのお蔵です。

是非 お試しください。




 

蓬莱 手詰め中汲み純米

カテゴリー │酒屋の仕事

お客様の反応の早やさに驚きです。

それは何か  と言いますと

昨日入荷した 岐阜は飛騨市の酒蔵

渡辺酒造店のお酒について店頭にポスターを

掲示しました。



で このポスターをご覧になったお客様が

早速にお買い求めになり

『このお酒はまだ当分ありますか?』 とお聞きになるのですが

そんなに多くは仕入れていません。



このお酒は 毎年3月に開催される蔵まつり

にお越しになるお客様用として仕込まれた

手詰め中汲み無濾過純米 です。

中汲みとは、本来大吟醸などの高級酒にしか

使用されませんが蔵祭りにお越しになる方へ

「おいしい部分だけを飲んでいただきたい」という思いで

無濾過生原酒で手詰めされました。


◆蓬莱 手詰め中汲み純米 無濾過生原酒 5BY


1.8L  2,530円(税込)
720ml 1,320円(税込) 

色はかすかに山吹色に輝いています。

グラスから発つ香りは槽場の雰囲気を想わす

フレッシュさを漂わせながらも

果物系とは少し違うナッツ類のような風味もあります。

含むと酸は低く、軽快かつ芳醇な旨みが広がります。

鼻に抜ける香りは概してスリムでスイートな芳香。

後口の余韻に苦味や渋みは皆無で、このレベルのお酒が

1.8L 2530円(税込) とはまさに驚きです。

是非この機会にお試しください。



 

奥満月リニューアル

カテゴリー │酒屋の仕事ランニング

今朝ランは馬込川を北上折り返しの10キロ。

川沿いの桜は8割方 葉桜となっていますが

まだ見ごろの樹もあります。

遊歩道に散りばめられた花びらを愛でながら走る

これもこの季節ならではの風景。

5年ぶりに解禁となった浜松まつりでのお酒。

その関係で樽酒やビールのご注文が久しぶりに

いろいろと入ってきます。

やはり 祭りには酒 酒のない祭りなんてあり得ない。




5年ぶり と言えば本日ご紹介するお酒も

発売5年目となり中身もラベルもリニューアルしました。

それは愛知県の山崎合資会社が醸す奥の満月です。

月の満ち欠けでお酒の熟成を表現した

奥のTHE MOONシリーズ。

5年目にしてリニューアルされたのですが

今までは「満月=おりがらみ生」「半月=生酒」「三日月=火入」の順で

年間リリースされてたものが

この3アイテムの中でダントツの人気で

評判が良くリピートされるのが「満月」でした。

という事ですべての商品を

「満月=おりがらみ生」となり季節で仕様が変わります。

◆奥 THE MOON 山田錦おりがらみ微活性生 5BY


新酒一発目は、山田錦のおりがらみ微活性生です。

今回M310酵母を使用していますが

洋梨のような香りはするものの

カプロン酸系の華やかな香りはそれほど強くなく

奥らしい青バナナやメロンのような香りもしっかりと感じ取れます。

グラスに注ぐとうっすらと白くにごり

気泡がしっかりと見て取れます。

心地よい活性感とオリ由来のクリーミーな旨味

そして後キレの良さ。

ガス感がある分ドライな印象があるものの

爽やかさも同時に感じます。

そんな爽やかさと奥深さを兼ね備えた

微活性酒としての新生奥を是非お試しください。

このフレッシュ感はお薦めです。




 

ブラック鯉川 今年は優しい味わい

カテゴリー │酒屋の仕事

新しい年度がスタートしました。

何か変わることがあるのか?

と自問したところ自分のまわりでは特にないなあ・・・

と思っていたら ありました。

ネット販売やご来店のお客様の発送でお世話になっている

ヤマト運輸浜松地区の営業所の再編と人員の変更がありました。

昨日 ひょっとしたら本日も かもしれませんが

定時での集荷がままならないようです。

いつもなら夕刻の5時ころにはクロネコのトラックが来るのですが

昨日は6時を過ぎても来ません。

心配になってドライバーに電話するも全く出ない。

コールセンターもつながらない。

来るのか来るのかと気をもんでいると

7時前にようやく来ました。

助かりました。




そんな中 当店に入荷するお酒は滞りなく入ります。

山形県の鯉川酒造さんから届いたのは

蔵元の佐藤社長自らの感性で

幾種類かの純米吟醸、純米酒をブレンドし試飲したのち

瓶詰めされたもので、毎年限定数での発売です。

今年のお酒はマイルドで優しい辛口 と言えるでしょう。


◆ 特別純米 ブラック鯉川

このお酒 スペックに関するデータは

すべて内緒のブラックボックス。

それは飲み手の皆様に先入観なしで愉しんでいただきたい

という蔵元の想いからくるもの。

香りは蜜のような芳香が静謐に立ちます。

含むと純米と呼ぶにはとてもキレイで優しさたっぷり。

ほのかな酸と クリアーですべすべとした口当たりが印象的。

喉越し軽快なれどもきれいな旨みを伴う余韻を残します。

派手さを排除した“優しい辛口” をどうぞお試しください。

このまま冷やも良し  ぬる燗もまた良し。



 

開運春陽 無濾過純米

カテゴリー │酒屋の仕事

年度末です。

町内の自治会の会計を担当しており

本日会計監査があったのですが

滞りなく終わりほっとしております。

桜はそろそろ咲き始めました。

明日の日曜は花がチラホラですが花見の予定。

天気は良さそうなので お酒を飲み始めたら

花より団子 となるので 全然OKです。


そんな花見にピッタリのお酒が開運から新発売されました。

開運 無濾過純米 春陽(しゅんよう)

春陽とは 低タンパク質のお米のことです。

これがすっきりとしてなかなか個性的です。


◆開運 春陽 無濾過純米生

低グルテリン(タンパク質)の米である春陽(しゅんよう)を

55%精米し静岡酵母で醸された開運の新商品。

香りはかすかにマスカット様のニュアンスを感じ取れ

含むと低アミノ酸(0.5)らしくさっぱりとした口当たりで

無濾過生原酒らしさより春陽独特の雑味の無い

軽やかさが先に立ちます。

それでも鼻に抜ける香りと

口中の奥に留まるきれいな旨みは

開運らしさをしっかりと残しています。

キリッと冷やしてするすると飲める

そんな純米酒です。 

お花見のお供に是非。

なお このお酒は 1.8Lのみの発売となります。




 

鯵ヶ澤の特別純米無濾過生

カテゴリー │酒屋の仕事

勝駒の火入定番酒がようやく入荷致しました。
先週から今週にかけて、多くの皆様から
お問合わせをいただき
中には何度もご来店された方もおられ
お待たせして本当に申し訳ありません。

本日より 大吟醸、純米吟醸、純米酒、特別本醸造

店売りオンリーで販売いたします。

例によって

お一人様1本限り

勝駒単品売りはしておりませんので

何か他の日本酒を 1.8Lなら1.8Lを

720mlなら720mlをお買上いただきますよう

なお お電話等によるお取り置きはご容赦ください。


よろしくお願いします。




さて 本日ご紹介するお酒は 厳冬津軽の港町に位置する

尾崎酒造さんから 速醸もとの 特別純米新酒生酒です。

青森県の酒造好適米 華さやかを麹米に

青森酵母の まほろば華 にて醸された無濾過生原酒。

まほろば華酵母は 香りを抑えつつ酸が立つ特性から

食中酒としての存在感を示す1本となっております。


◆鯵ヶ澤 特別純米無濾過生原酒 5BY

立ち香は穏やかながらほのかに柑橘系のような芳香。

含むと果実味が米の旨み・甘みとともに膨らみます。

その旨みと高めの酸がバランス良く調和し

濃醇でいながら重さは感じず

ボリューム感のある味わいです。

意外とスッキリとした口当たりで酸の出方がとても綺麗です。

新酒特有の若々しさも相まってアクセントとなり

魚介類との相性も良く食欲をそそります。

後口のサバケもよく、食中酒として杯が進む1本です。

こちらも是非お試しください。




 

恵那山 Pure 純米大吟醸おりがらみ

カテゴリー │酒屋の仕事

送別会の季節でもある今日この頃

最近ご来店のお客様に多いのが

お世話になった方とか 職場を離れる方に

プレゼントする日本酒 のご所望。

カートン入りで 720ml 3000~5000円 という価格帯が

よ~く売れます。




そんなギフト用とは別に

この時季に入荷するお酒に 生のおりがらみ

という切り口がとても多いです。

発泡性のにごり生ではなく 発泡性のない おりがらみ生酒

前回ご紹介した 白露垂珠も うすにごり でしたが

本日ご紹介するお酒も 極うすにごりの生酒で

オール山田錦の純米大吟醸で

720ml 税込1000円台(ギリ) というお値打ちな1本です。

香りが上品で とにかく美麗。


◆恵那山 Pure 純米大吟醸 山田錦おりがらみ生 5BY


麹米は山田錦を40%精米。

掛米は同じく山田錦を50%精米にて醸造し

滓をからめた生酒として詰められました。

おりはごくわずかでほんのりとにごってます。

酵母は香り華やか系を使用しつつも

穏やか清楚にたたずみ

フルーティなリンゴや白桃系の香りに

メロン系の爽快な香りがミックスされた芳香。

含むととにかく流麗でシルキーな飲み口。

十分な甘みを湛えながら派手さは全く感じません。

舌の奥で ほのかな苦味が佇むも

すぐに霧散し速やかに消えていきます。

すっきりとした余韻が特長の軽快滑らかなお酒です。

この完成度ですと お酒だけを愉しむも良し

お料理に合わせるのも良し

間違いなく  買い  ですね。




 

白露垂珠うすにごり

カテゴリー │酒屋の仕事Youtube

勝駒の定番酒の入荷に関するお問い合わせが

毎日のようにかかってきますのでお知らせいたします。

本日お蔵に確認したところ、来週の発送になる

とのことでした。

正月の能登半島地震の影響がずっと続いており

お酒の製造、出荷に若干の遅れが生じているようです。

来週入荷しましたらこのブログにて必ず告知をしますので

今しばらくお待ち下さい。





さて 本日ご紹介するお酒は 山形県鶴岡市の白露垂珠です。

久しぶりに うすにごりの生酒が入荷しました。

月山に積もる雪をイメージした生酒だそうです。

◆白露垂珠 うすにごり 純米吟醸生 5BY

地元羽黒の美山錦と出羽燦々を60%精米で

醸された純米吟醸のうすにごり生酒です。

香りは控え目に立ちほのかに白桃のような

爽やかでスイートな香りを感じます。

含むと白桃の個性がより鮮明になり

やがて続くシャープな味わいの中に

ほのかな甘味がマイルドに広がります。

うす濁りならではのおりがマッタリ感を加味し

旨味として認識させられます。

後味は白露垂珠らしい

しなやかできれいな余韻を残します。

お値段もお手頃です。

1.8L 3,080円(税込)
720ml 1,540円(税込)

お早めにお試しください。


ギターとベースのデュオ演奏。

直近でアップされたのは コールポーターの 

I've Got You Under My Skin  あなたはしっかり私のもの

昔ヴォーカル教室に通っていた頃この歌を発表会で歌いました。

その当時は英語の歌詞がいつでもどこでも出てきましたが

いまやすっかりと忘れ 最初の4小節 タイトルと同じ歌詞

しか歌えません。 (笑)

人間とは見事に忘れる動物ですね。


【Cole Porter】" I've got you under my skin " Jazz guitar and bass duo




 

七田雄町50無濾過生

カテゴリー │酒屋の仕事

9日からお渡ししている 初亀無濾過生原酒

予約された半分以上のお客様が取りに見えました。

ありがとうございます。

でも まだ4割ぐらいのお客様の分を冷蔵庫で

保管しております。

ご来店をお待ちしております。




そして 本日ご紹介するのはこちらです。

岡山県産の雄町を50%まで磨き上げ醸した

純米吟醸の生原酒です。

この生酒の入荷を心待ちにされている方が

たくさんおられます。


◆七田 純米吟醸雄町50 無濾過生酒 5BY

ふくよかに漂う香りは蜜を一杯に湛えたりんごのようです。

単なるカプロン酸エチル系の派手な香りではなく

気品を兼ね備えた麗しさのある芳香。

含むと、酸は低く渋みの類は皆無。

雄町らしい芳醇な旨みと綺麗で美味なる味わいが

お口いっぱいに広がり

鼻の奥にピンポイントでパラダイスを築き

やがて静かにキレて行きます。

無濾過生酒ならではの主張の明確さと

純米大吟醸レベルのエレガンスな余韻を

バランスよく感じられるワンランク上を行くお酒です。

是非 お試しください。




 

桜花開運と初蔵純米の搾り

カテゴリー │酒屋の仕事酒蔵訪問

今年は桜の開花が早いそうですが

それに合わせた日本酒のご紹介です。



花見に持参したい1本

中身は 開運特撰純米吟醸そのもの。

ラベルの絵柄は 土井酒造場の門前に咲く桜。

この満開の桜の下で作・波瀬正吉を飲みながら

花見をしたのは波瀬正吉さんがお元気な頃でした。

懐かしき思い出です。


◆桜花開運 特撰純米吟醸

画家 向原常美さんが描いた

土井酒造場の素敵な門前の絵を

ラベルにしたものです。

中身は開運特選純米吟醸です。

薄ピンクの瓶が春らしい

いわば桜バージョンということ。

もちろん、価格は同じです。

メロンをかすかに感じるフルーティな味わいと

鼻に抜ける香り、飲みほしたあとに来る

なんとも心地の良い余韻が特徴の

ワンランク上をいく純米吟醸です。



さて その土井酒造場に3月6日の午後訪れました。

桜のつぼみはまだ固かったです。

目的は 毎年恒例の 初蔵純米中汲み生の上槽作業の見学。




開運無濾過純米のもろみをヤブタによる機械搾り

ではなく大吟醸と同じ槽で搾ることで中汲みを取る

それが初蔵純米の大きな特徴で

蔵人さんが二人一組で作業が行われます。



今年の初蔵純米は タンク№52を搾ります。


こうしてタンクの醪を攪拌しないとムラが出来るので

とても大切な作業です。



今年は一番奥のタンクから吞み口にホースをつなぎ

上槽室までポンプで送ります。



例年より長めのホースを使ったため醪が送られてくるのに

少し時間がかかりました。



酒袋の1/3ほどに醪を注入します。

いつもは2/5ぐらいまで詰めるのですが今年は少なめでした。

それだけ慎重に作業が行われたということ。



等間隔に並べていき、すきまの部分に上から袋を重ねます。


袋はただ口を折り曲げるだけ。

ですから丁寧にこなすことで醪の漏れを防ぐのです。



この酒袋は前々日に大吟醸を搾ったときに使われたもの。

洗わずにそのまま使用するのがポイントです。



袋が4段目ぐらい積まれると自重で酒が滴ります。

ふな口から落ちるお酒はまさに荒走り。



その荒走りを試飲。

少しカスミがかかり味わいは意外ときれいでさっぱり。

でも米の濃縮されたミルクっぽい旨みも感じ取れました。

この搾りの 中汲みだけを詰めて発売されますから

日本酒としての味わいはフルーティで美麗そのもの。


作業はまだまだ続きますが時間がないので

この辺で現場を後にしました。

初蔵純米中汲み生が当店に入荷するのは

3月25日以降の予定です。

お楽しみにお待ちください。









 

Wの新酒 愛山と亀の尾

カテゴリー │酒屋の仕事

先日から店頭にて開催しているセールのおかげで

この週末は多くのお客様にご来店いただいております。

ありがとうございます。

その目玉酒としてご案内の

蓬莱 THE FIRST TAKE 純米大吟醸生原酒

も順調に売れておりますが

その渡辺酒造店が全国の地酒専門店に卸す

Wシリーズも 新酒が2種類加わりました。




右から 愛山 と 亀の尾 です。

どちらも希少な酒造好適米での造りなんですが

今回注文数に制限が施されました。

ですから 当店の在庫も そう多くはありません。

◆W 愛山 純米無濾過生原酒 5BY

甘くイチゴのような芳醇な香りが上品に立ちます。

含むと、とろりとした艶やかな甘み旨みが広がります。

お米のダイヤモンドとも言われる愛山ならではの

きめ細かく円みのあるやさしい味わいです。

余韻にフルーティさを残し、やがて消えていきます。

贅沢に50%まで磨いた純米大吟醸規格のお酒ですが

価格も表示も純米生原酒となります。

それこそがWがWであることの存在意義。

◆W 亀の尾 純米無濾過生原酒

メロンのようなふくよかな香りが上品に立ち

かすかにナッツ香が見え隠れする

複雑性も併せ持ちます。

含むと華やかな旨みの広がりは意外とおとなしく

酸味と渋みがほどよくマッチして

ただの香り系吟醸酒とは一線を画す

完成度の高さを認知します。

亀の尾の持つなめらかさは

最後の余韻まで維持され

静かに消えていきます。


どちらのお酒も 生はあとわずかです。




 

THE FIRST TAKE 入荷しました

カテゴリー │酒屋の仕事Youtube

ただいま かたやま酒店の店頭ではセールを開催中です。

それは 現金、PayPay、d払いでのお客様だけへの特典です。

詳しいことは ここでは申し上げられません。

ご来店いただければ判ります。 (・ω・)\バシッ

おかげで本日も雨ですが

多くのお客様にお越しいただいております。

そのセールでの目玉商品として本日入荷したのが

このお酒です。




兵庫山田錦45%精米・無加圧・一発しぼりの

純米大吟醸で1本ずつロットナンバーが記され

正真正銘の数量限定品です。

もちろんネット販売も致します。

◆蓬莱 THE FIRST TAKE 純米大吟醸生原酒 5BY


「兵庫山田錦」「手造り」「無濾過」「生原酒」「手詰め」の

贅を尽くした純米大吟醸が今年も醸されました。

昨年末に発表された“世界酒蔵ランキング2023”にて

岐阜県飛騨市の渡辺酒造店さんは

5年連続5ツ星を獲得され

その受賞記念として発売された次第です。

今年は山田錦を45%精米(去年は地元のハツシモでした)

の破格のスペックの純米大吟醸ですが

720ml 2035円(税込)という信じられない価格です。

今年もロットナンバーを付けて限定販売されます。

蔵の在庫はすべて予約で完売となっており

当店の在庫もそう多くはありません。

去年もすぐに売り切れました。


香りは白桃やストロベリーのような瑞々しい果実感に溢れており

含むと豊潤な果実のようなジューシーさと甘美な味わい。

どこか色っぽさのある艶やかな旨みがふくらみ

後口のキレは山田錦ならではのさっぱり感に秀で

かつ洗練味のあるバランスの良さも光ります。

決して派手さだけのお酒ではないことを実感できます。

是非この機会にお試しください。



さて 浅葉裕文さん(g) と 矢野伸行さん(b)のデュオ演奏

今回は " Masquerade is over "

みせかけの恋は終わりね  とでも訳すのでしょうか

醒めた失恋の唄なんですがメジャーで明るい曲調なれど

ヴォーカルバージョンはスローテンポで物悲しく歌ってます。

私の初見はバーニー・ケッセルのポールウイナーズⅢ

のアルバムでした。

浅葉さんの演奏を聴いているとケッセルの若き頃を

想像してしまいます。   知らんけど(・ω・)\バシッ


【The Poll Winners】" Masquerade is over " Jazz guitar and bass duo




 

七笑 純米吟醸生

カテゴリー │酒屋の仕事

一週間ぶりのブログ更新です。

先週から連休を挟みいろいろとありまして

腰の痛みなど少し体調を崩しておりましたが

ようやく正常に戻りつつあります。

さて 正月の能登半島地震の影響で出荷が遅れていた

高岡市の清都酒造場さん。

外壁の損傷などもすっかりと修復が終ったようで

ようやく商品が入ってまいりました。

富山県の西部地区の海岸に近い地域は

液状化現象による被害が深刻で

「応急危険度判定」で立ち入りが危ない「危険」と判定され

多くの家屋が住めない状態になっておりました。

石川県の被害に比べるとあまり取り上げられませんが

住めないという状況はつぶれていなくても同じです。

知り合いの料理屋さんは廃業されたとも聞いています。

今後 行政の補助がどれだけあるのか気になる所です。



さて 本日入荷したのは 勝駒純米生酒 です。

この商品は一年に一度だけの超希少品。

例のごとく 店売りオンリー お一人様1本限り

勝駒単品での販売は不可 ということで

よろしくお願いします。




そして もう一点ご紹介するお酒は 木曽路の七笑です。

かたやま酒店としては 初めて仕入れる有名銘柄。

想像以上のお酒で 値上げラッシュの昨今としては

値ごろ感もあり さすがに七笑 という印象を持ちました。

◆七笑 純米吟醸無濾過生原酒 5BY


1.8L 3,080円(税込)
720ml 1,540円(税込)

七笑酒造の季節限定酒。

搾ったばかりの原酒を無濾過、無加水、無加熱

生のまま瓶詰めしたお酒です。

ほのかに感じる純米吟醸ならではの芳醇な香り。

それらは バナナともライチとも表現出来ます。

含むとかすかなガス感とともに

フレッシュでマイルドな口当たりがまず顔を出し

やがて無濾過ならではの

濃厚な味わいと豊かな甘み旨味が口中に広がります。

適度な酸が返し後口のキレは上々で

上質の余韻を残します。

こちらも是非 お買い求めください。




 

七田 七割五分磨き雄町生

カテゴリー │酒屋の仕事日本酒の会

業務連絡です。

11日 と 12日の連休は かたやま酒店も連休です。

実店舗もネット店もお休みしますので、よろしくお願いします。

そして 今月の17日と18日に予定している

貴田乃瀬さんでの酒の会 ですが

おかげさまで 両日とも満杯となりました。

ご予約いただいた皆様 ありがとうございます。

また 3月9日に発売予定の


初亀 特別純米 無濾過生原酒 5BY

こちらも 順調にご予約をいただいております。

年に一度のお酒ですので、是非皆様のご注文を

お待ちしております。




では 本日ご紹介のお酒はこちらです。

全量雄町で75%精米にて醸した純米が

この“七割五分磨き” です。

力のある酒米「雄町」をあえて磨かず

お米本来の旨みが上品に引き出された1本。

是非 お試しください。

◆七田 純米七割五分磨き 雄町 無濾過生 5BY

香りは若いバナナのようなスイートな香りと

黒蜜のような複雑な和の芳香が交じり合っています。

含むと、新酒らしいピチピチとした口当たり

多少のガス感も意識し、ほのかな甘みのあとに

しっかりとした酸を感じます。

舌をマイルドに包み込むような奥ゆかしい

雄町らしい味わいの幅もあります。

鼻に抜ける香りは、イチジクとも柿とも表現できる

ふるさとの果物の落ち着いた甘みの再現。

ほのかな酸ともども、ビターテイストな余韻を残します。

きれい過ぎないところが、このお酒の真骨頂。

味を楽しむ純米酒と言えるでしょう。




 

遊穂 年輪 THE SECOND

カテゴリー │酒屋の仕事時事問題

最近お客様から 石川県のお酒置いてますか?

という質問をよくお受けします。

当店では UFO で有名な 羽咋市(はくいし)にあるお蔵

御祖酒造(みおや) さんのお酒しかありません。

実はこのお酒 昨年末に注文を出し 年明けに入る予定

だった品ですが、2月になってようやく入ってきました。

もちろん能登半島地震の影響で

お蔵は 奥能登の蔵に比べれば建屋が損壊するということは

無かったようですが、あれだけの地震です。

破損したお酒も多々あるようで 出荷どころではなかった。

と想像出来ます。

少しずつ前へ進んで欲しいものです。




遊穂を醸す能登杜氏の横道さんは

玉川のハーパーさんや七本槍の冨田さんと交流があることから

滋賀県産の酒米 「玉栄」の仕入れルートを持っておられます。

この年輪に使用している玉栄は、滋賀県安曇川町の篤農家

清水さんが栽培する契約米に限定しているため

数量を増やすことができず熟成させるための本数確保が

難しい状況だそうですが

今年も2年熟成の「SECOND」がリリースされました。


◆遊穂 年輪 THE SECOND 純米酒

綺麗な淡いレモンイエローの色調をしています。

熟成によるコクは感じますが、冷蔵熟成ですので

いわゆるナッツのような熟成香はあまり感じません。

非常に穏やかで、メロンやリンゴのような

まだ若々しい印象の香りを感じます。

スムースな口当たりに、ほどよい甘みと

リンゴを思わす綺麗かつ生き生きとした酸味が

印象的で穏やかに引いてゆくお酒です。

冷酒だとキリッと酸を感じながら楽しめ

温めることにより熟成香が表れ

コクと酸味の両方を感じながら楽しむ事ができる

幅広い温度帯で楽しめるお酒と言えます。

新酒では表現できない奥の深さを感じてください。

そして 能登に想いを巡らしてください。




 

武勇しぼりたて生

カテゴリー │酒屋の仕事

武勇(ぶゆう) というお酒があります。

茨城県の結城で170年の歴史を持つお蔵です。

HPはこちら


去年からスポット的に取扱いを始めたのですが

それはレギュラーの武勇ではなく

「アイラブユー」というセカンドネームのPB酒です。

その 「アイラブユー」という名前はどこから来ているのか?

はじまりは某酒販店のアルバイトスタッフのひょんな一言。

「武勇といえばヤンキーが使う愛羅武勇

しか思いつかないですよね」

から始まり

「さすがに愛羅武勇はまずいから、アイラブユーはどうなの?」

「でもお客さんや飲食店さんに紹介する際に、アイラブユーありますよ

って恥ずかしくないですか?」

などの議論がかわされ

最終的に今のかたちに落ち着いたわけですが

一番恥ずかしかったのは 実は蔵元さんだった というオチ。



そんな武勇から 5BYの新酒が入荷しました。


◆武勇 純米吟醸しぼりたて生 「アイラブユー」 5BY

武勇の5BY新酒しぼりたて第一弾は

特別仕様のゴールドラベルです。

別にバレンタインを意識したわけではありませんが

猫の手にはバラが見えます。

意識してるやん (・ω・)\バシッ

グラスに注ぐと白くうすにごり

炭酸ガスの細かい泡が見て取れます。

青メロンやライム、白ブドウのような青系果物の爽やかな香り。

含むとシュワッとしたガス感と、ほわっと広がる軽やかな旨味。

口の中で広がる程よい酸味はライムを思わす爽やかさです。

味と香りのバランスの良さは今年も健在です。

数量限定品ですのでお早めにどうぞ。




 

本日より通常営業です。

カテゴリー │酒屋の仕事歳時記

年が明けて4日目。

本日より かたやま酒店は通常営業です。

今朝一番に銀行に行きましたが

世の中はまだ始動していなく、人はまばらでした。

今年は 元日から災害続きでどうなるのでしょうか。

能登半島沖の地震では お取引している

高岡市の酒蔵に電話をしてみると

人的被害はなかったものの

重要文化財なる古いお蔵ですから

壁が剝がれたりと物的損害は少なからずあったようです。

造りに直接影響する被害ではないようですが

出荷の予定が遅れるのは仕方がないことです。

能登の酒蔵さんとは直接の取引はありませんが

甚大なる被害だったと想像できます。

心より御見舞を申し上げます。

これから何らかの形で支援をしなければいけないでしょう。




さて 2日の日には 恒例の豊川稲荷への初詣。

そこで毎年のように新しくする お札と縁起熊手。

実はおみくじを引いたところ 人生初めての凶でした。

でもそこに書かれていることは

教訓になることばかり。

大吉を引いて浮かれていてはいけないよ。

とのお告げでしょうか。

ある意味 波乱含みの今年のスタートとしては 

ぴったりかもしれません。

でも 大吉を引きたかったなあ・・・(・ω・)\バシッ





今年最初の ギターベースデュオは But not for me

明るい曲調ですが 恋愛など私には関係ない と

開き直って達観した歌詞。

でも災害はいつ自分に降りかかるか判りません。

決して 他人事ではないのです。

【George Gershwin】" But not for me " Jazz guitar and bass duo



 

謹賀新年

カテゴリー │酒屋の仕事歳時記



新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

風もなく穏やかな元旦となりました。

恒例の佐鳴湖で初日の出を仰ぎ

初ランニングはいつものコースを

ラン仲間と二人で8.5キロ。

そしてルーティーンの しおりの湯で

汗を流し気持ちの良い正月を

過ごしております。

今年も 皆様健康にお過ごし下さい。




かたやま酒店は4日からの営業となります。

ネット上でのご注文はお受けしますが

発送は4日以降となりますこと

ご了承ください。