初亀純吟おりがらみ

カテゴリー │災害

能登半島の地震被害は日を追って増すばかり。

被害現場にたどりつけないという現状を見るにつけ

高齢化による地方のインフラ整備の不備が

諸に影響していることに歯がゆさを感じます。

そして 今後の風評被害が懸念されます。

石川県の とある蔵元さんからは

「一生懸命お酒のご案内をお願いして下さい」と

震えるような声でご連絡を頂いた。

との某問屋さんからの話は響きます。

被害の無い地域に住むこちらは

粛々と普段の仕事をすることが結果的に

被災地域の蔵元を手助けすることになるのでしょうか。




というわけで本日は

静岡県のお蔵のお酒のご紹介です。(・ω・)\バシッ


◆初亀 純米吟醸 おりがらみ生酒 5BY

原料米に兵庫県特A地区東条山田錦を全量使用。

しぼりたての爽快感に僅かな澱が絡むことで

新酒の繊細な味わいに厚みが加わります。

粘性も薄く冷蔵設備が整った槽場を思わせる

清涼感あふれる爽やかな香り。

含むとほんのりと甘酸っぱさが広がり

やがて純米吟醸らしい美麗な味わいが口中を漂います。

鼻に抜ける香りはジンジャエールのようなシュワシュワ感

をイメージするも、ガス感はほとんどありません。

余韻はかすかに辛さを残し静かに切れて行きます。

白身のお刺身やうす味の椀物にも合う

爽やかさが身上の食中酒としてお奨めします。



かたやま酒店は 1月7日・8日と連休致します。

よろしくお願いします。





 

白糸55のひやおろし

カテゴリー │災害ランニング

昨夜の浜松地方はすごい雨でした。

携帯が鳴りっぱなし状態で、避難を呼びかけてましたが

外に出る方がよっぽど危険だろう 

と突っ込みを入れて  寝ました。

今朝は いつもの馬込川沿いをランニング8キロ。

増水して川幅が広がっており、低い位置にある遊歩道も

水没したような形跡がありました。

県内の新幹線は相変わらず止まっているようで

お仕事や行楽で移動される方はお気の毒です。


さて ひやおろしのお酒でご紹介していなかったこちらを。

福岡県で古くから土壌、地形、気候といった自然条件と

生産者たちの栽培技術によって、最高品質の山田錦が

生産されているのが糸島地域。

その糸島市で幕末期より酒造りを行う白糸酒造さんは

田圃の中にシャトーのようにたたずむ酒蔵で

コンクリート建てにステンレス張りの近代的な蔵と

昔ながらの『ハネ木搾り』を維持する木造蔵の

ケミストリーによる、他にはない酒造りが特徴のお蔵です。




冬にご紹介した しぼりたて生酒の一回火入酒が

こちらのひやおろしです。


◆白糸55 純米吟醸ひやおろし 3BY

地元糸島産の山田錦を全量使用し55%まで磨き丁寧に

醸された純米吟醸のひやおろしです。

一回火入の生詰酒ですから

フレッシュさと落ち着きの両方を兼ね備えています。

香りは花を想わす芳香が穏やかに立ちます。

含むと、香り以上にスピード感を伴って広がる

キレイな果実味が、同時に円みと気品を主張します。

近代的な設備の中に唯一残る木造蔵は築100年を超え

そこには昔ながらの 『はね木搾り』の装置が鎮座します。

この搾り機は通常の槽による搾りの2倍以上の時を費やしますが

それがこの円みと気品につながっているのでしょう。

是非お試しください。




 

英君の零式

カテゴリー │災害

今回の停電は まったく停電しなかった箇所

すぐに復旧した箇所。

12時間~24時間ぐらいで復旧した箇所

いまだ復旧しない箇所 と まちまち。

決して 郊外が遅い というわけではなく

当店のある砂山町でも、浜松駅ほど近くのビルや

商店街が、未だに復旧していないようです。

一方 東区の同業者のお店は、浜松駅から車で

10分以上もかかるのに 一切停電がなかったとか。

摩訶不思議な現象を 垣間見ました。

塩害もあるので なかなかやっかいです。

さて、 電気のある生活の有り難さを 改めて実感したわけですが

おでん に合わせた日本酒のお話。



そんなのどうでもいいよ・・・

と、 停電が続いている人から 突っ込まれそうですが

英君の一年熟成酒 が 零式 というサブネームで発売。

零式 というと 子供の頃にプラモで夢中になった戦闘機が

思い浮かびますが、このお酒の 零式とは

平成28年、29年と2年連続で全国新酒鑑評会金賞受賞の

礎を築いたその原型となるお酒。

つまり、静岡酵母HD-101で醸された純米吟醸こそ静岡吟醸の

基本となるもの、そしてゼロからのスタート・・

という価値観のお酒だそうです。

蔵の冷蔵庫にて1年以上寝かされることで、まろやかな旨みが出ています。



米違いで 2種類あります。

どちらも香りはどこまでも穏やか。

静岡らしい清楚で控えめな微香です。

◆英君 番外純米吟醸 「零式」低温貯蔵瓶囲い 兵庫山田錦



含むとキリリとして甘さを排除した、まさに「大人な味わい」

鼻に抜ける香りに熟成による落ち着きを感じ取れ

山田錦ならではの透明感のある深い味わいが

静かに余韻として残ります。


◆英君 番外純米吟醸 「零式」低温貯蔵瓶囲い 備前雄町
含むと雄町らしい密度の濃い円い旨みを感じるも、基本しなやか。

鼻に抜ける香りは、甘みを抑えた上質の和菓子をイメージし

のどごしの温かみと余韻の長さに、熟成の賜物を認識出来ます。


どちらも 1.8L  で 3024円(税込) 

いかがでしょうか。



 

通常に戻る

カテゴリー │災害

台風の余波による停電。

これは予想していなかったなあ。

30日の ジャズと地酒のイベントを回避し

代替日へのお客様の振替連絡もほぼ済ませ

一安心 と思ったら 夜半の停電。

中部電力管内で これだけ広域 で 長時間の停電は

浜松で生活を始めて38年で 初めてのこと。



それでも 店は 定時で開けました。

電気がないと レジも動かず 照明もつかず

まさに開店休業状態なのに、朝一番でみえたお客様は

当店にない銘柄をいきなり所望。

ほの暗い空間で精神的には ダブルパンチ ですが

そこは笑顔で無いことを告げ、お引き取りいただきました。

多分 ひきつった笑顔だっかもしれない (笑)


10/1  16時現在で まだ停電している地域が

浜松市周辺でたくさんあることを考えると、12時頃に

復旧したのはありがたいと思わなければいけません。


パソコンが復旧したのもありがたいこと。

ラジオのみでしたから、中部電力からの情報が皆無。


中電のHPによると  10/1  15時現在で 574,000戸 が

まだ停電しているようです。

一刻も早い復旧を願います。






 

昨夜の地震

カテゴリー │災害

ワインが12本 日本酒の一升瓶が6本
あと缶ビールが少々・・・
   

  今日入荷しました (・ω・)\バシッ

昨夜の地震は、一瞬肝をつぶしました。
ちょうど 寝入りばな でしたので、飛び起きて
うろうろしましたが、すぐにおさまり、店をチェック
したところ、ワインも日本酒もすべて無事でした。

焼津のコンビニあたりでは、何本か割れたとか。
浜松は震度3 でしたから、日常の揺れの範囲。

本物の 東海、東南海地震が来たら、 どうなる
のでしょうか。 多分 在庫の半分は、割れてアウト
でしょうね。

でも 命さえ助かれば何でも出来る。
東北で頑張っておられる被災者の皆様をマスコミ
を通じてですが、拝見していると、そう思います。

ただし 原発だけは 別。
浜岡 このまま止まっていて欲しい。




 

着々と復旧

カテゴリー │災害

昨日の 浜松まつり中止のニュースはショックでしたが
決まったものは仕方がありません。
スパッと気持ちを切り替えて、今年のゴールデンウイークは
どうしようかと、今まではもちろん、これからもないであろう、
特別なウイークに想いを馳せております。

東北の蔵の状況も、刻々と入ってます。
釜石市の酒蔵さんでは、若干商品が割れたぐらいで
蔵も物も従業員も被害がなかったと聞き、良かったと同時に
驚きですね。 備えが万全だったのか、高台にあったのか。
ただし、物流はまだまだ混乱しているので、復旧にはなお時間を
要するでしょう。

そんな中、ヤマト運輸は着々と物流網を回復させています。
本日より、東北の日本海側 青森・秋田・山形への発送が
可能とか。ただし、郡部に関しては営業所留めの地域もある
とかで、詳細はヤマト運輸のページをご覧下さい。

この会社の回復力、スピード感には、いつも驚異と敬服すら
覚えます。被災地域へ普通に物資が送れる状態になるのも、
近いのではないでしょうか。民間の活力をなめてはいけません。

先日のブログで紹介した ピアニスト ウォンウィンツァンさん
のネット配信による生演奏。毎日夜の8時頃から2時間ほど
Ustreamで聴けます。ご本人からのメールを転記します。


『二日前から、息子の美音志くんと私は、自宅のスタジオから
ustによるライブを始めました。居ても立ってもいられないからです。
あれから一週間、まだまだ沢山の方が被災地で苦しい、辛い、苦難
の日々を過ごしています。
電気やインターネットが復旧していないところに、ustが届く
とは思いにくい。
それでも、いま、私たちに出来ることは演奏しかありません。
美音志くんや美枝子さんやスタッフの応援を得て、これから毎晩、
演奏しようと思っています。
執拗に報道される災害の映像を見続けていたら、ふと気がつくと
重い澱のようなものが心にたまり、どうにも抑鬱的になって、どんな
ことでも不安と否定性でナイーブになっている自分に気づきました。

今、現実に被災地で苦難の中にいる人々のことを考えると、そんな
気分に甘えている訳には居られません。
演奏することは自分自身を癒すことでもあります。

私の奥さんの美枝子さんは、最も被害がひどかった気仙沼と南三陸
町に挟まれた、本吉町の出身です。
一週間が過ぎ、ようやく安否の便りが少しづつ届いていますが、喜
んだり悲しんだり、、、です。
美枝子さんの友人の便りには「慰霊祭をしなくちゃね、、」
とありました。
私たちの演奏が無念の最後を遂げた沢山の方々に届くことを
祈っています

今回の未曾有の大地震、大津波、そして原発事故を、絶対に
乗り越えていけると、私は信じて疑いません。
そして新しい、安心できて、精神的に豊かで、人との繋がりを
感じ、生きていることを十全に感じながら、それぞれの生きがい
を生きている、そんな時代の到来を感じています。
そんな大変革の時代の只中に生きていることに、震えるほどの
手応えを感じて、ある種の感動とでも言うものを毎日感じています。

是非私たちのustライブを、多くの方にご覧頂きたいと思って
います。
聴くのもよし、寝るのもよし、歌ったり踊ったりでもいいし、
瞑想やヨーガをするのもいいかもしれません。
ご家族やお二人、あるいはお一人で聴いてください。
それぞれの一番良い聴き方で聴いてください。

毎晩8時半頃から休憩を含めながら2~3時間演奏します。
(事情によってはライブがないときもあります)

ピアノ:ウォンウィンツァン
ギター、エンジニア:ウォン美音志』

被災地域の方は、とても聴ける状態ではないのかも
しれませんが、そういう方々にこそ届いて欲しいと
願わずにはいられません。

サトワより 祈りを込めて 毎晩20時~22時ぐらい

Stream videos at Ustream


 

更新を願うばかり

カテゴリー │災害

茨城県の酒蔵から今朝メールが入り
現況を知らせてくれました。

商品やタンク、建物や生産ラインに損害は生じたものの
迅速に復旧し、本日から全商品の出荷が出来るそうです。
運送会社も、一日遅れにはなるものの、発送が可能とか。
まずは、なによりです。

一方 取引先からの安否情報で知った 気仙沼港から
間近い小売酒屋さん。
ページをのぞくと、何事もなかったように、HPが生きています。
『ありがとう』 のイラスト文字が、辛い。

その酒屋さんがらみでたどりついた 気仙沼のコーヒーショップ
さんのブログは、3月11日の10時14分が最終更新。
サンドウィッチマンの番組ロケが本日、当店で行われます。
との記事がありました。

このロケを終えてすぐに、地震と津波が押し寄せたのでしょうか。
ご無事でおられれば良いのですが。

大災害の中でもホームページやブログは存在し続けます。
でも、担い手の安否は不明です。
存在を続けるという事は逆に、安否の結果を暗示していて・・・
いや、被災でブログどころではないのかも。

このページが一刻も早く更新されることを、願ってやみません。