燗酒最高の きもと純米

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毎日寒いですね。

雪こそないものの この冷え込みにはまいります。

昨夜も我が家では おでん でした。

ここんとこ 鍋か おでんか 飲みに行くか という選択肢。

休肝日が なかなか作れません。

そのおでんに合わせる日本酒ですが

直近で入荷した このお酒をやや熱め 45℃ぐらいの

燗にして飲ったところ 想像以上に 良かったです。

燗酒最高の きもと純米

◆瑞冠(ずいかん) 生もと辛口純米原酒 27BY


瑞冠を醸す山岡酒造さんは 江戸時代・宝暦年間の創業。

広島県三次市の甲奴(こうぬ)町

福山市から三次市を結ぶ JR福塩線の中間に位置し

中国山地にほど近い、唯一マツタケを特産品とする

中山間地型の町だそうです。

地元広島でもあまり知られていない、玄人受けする蔵元。

広島県産の米を100%使用し、収穫のタイミングに合わせて

自家精米するという、地味ながらも真面目な姿勢がその酒質

からもうかがえるお蔵です。

で、今回おでんに合わせたこの純米酒は 生もと造りです。

それも 27BYの 三年熟成酒。

3年前に山田錦を70%精米し、生もとで仕込まれた純米酒が

あったそうですが、蔵ではそのまま生原酒で発売する予定だった

ところ、 日本酒度+10 と あまりにも辛口マッチョ過ぎたため

生のまま半年経った段階で火入をし、15℃の冷蔵庫で更に

2年半寝かせました。

つまり 定温管理の三年熟成酒 というわけです。

冷やで飲むと、それほど辛くは感じないのですが

骨太感は確かにあり、原酒らしいまさに質実剛健で

芳醇旨辛口的な純米酒です。

生もと由来の乳酸系の香りが熟して、バニラや蜂蜜の

ようなニュアンス。

さらにナッツやスパイシーな香りも立ちます。

決して老ね香や熟し香のたぐいではありません。

燗をしたところ、甘み=旨みがふくらみ、辛さがマイルドに

変貌しました。

多少熱くなっても味の線は全く くずれません。

ここらあたりは さすがに 生もと造り そして

三年熟成の賜物。

旨辛酸の主張はそのままに、燻製や豚の角煮など

濃厚な味付けのお料理や

チーズやクリーム系のグラタンなどとの相性も抜群

ではないでしょうか。

飲みごたえのある純米酒を というリクエストにはバッチリです。

お店にて 試飲できます。

走らずに 歩いてお越しいただいても結構です。(笑)



◆瑞冠(ずいかん) 生もと辛口純米原酒 27BY






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この記事へのコメント
「瑞冠」これは、ご立派なお酒ですね~!!
(ラベルのこじゃれた葉っぱ文字からは想像できませんでした)

生酛&3年熟成! 上燗にしても、びくともしませんね!
正に質実剛健!!(師匠のパクリ~)
パクリついでに・・・アテも濃厚なデミグラスソースのコッテリ系が欲しくなりますねぇ~ 
しかし、今日は節分ですので・・・恵方巻で「恵方呑み」に慣らいます。合わせて頂いた國香の上燗で福を招きたいと思いますです。
Posted by 鯨海酔候 at 2018年02月03日 14:35
いつも的確で楽しいコメントをありがとうございます。

鯨海酔候さんの酒ライフが 目に浮かぶようです。
Posted by 静岡酵母静岡酵母 at 2018年02月05日 15:54
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    コメント(2)