開運から国産無垢樽氷温熟成ヴィンテージ酒

カテゴリー │

開運の土井酒造場さんは二年前に

創建150周年をお迎えになり

その時に新たな倉庫を新築されました。

そこには大きな氷温冷蔵室が併設され

国産の無垢樽に開運がつめられ熟成されている

ということは聞いておりました。



そのお酒がいよいよ発売という事で本日入荷です。

創業150年目の挑戦として国産無垢材の新樽で

氷温冷蔵庫にて熟成された新たな開運です。

熟成用に選抜した純米吟醸酒を生の状態で樽に詰め

氷温庫で約2年貯蔵後、瓶詰め時に一回火入された生貯蔵酒。

水楢・桜・栗の3種の新樽に詰められたお酒は

それぞれの個性の違いをお愉しみいただけます。



ウイスキーやワインが詰められた樽ではなく

すべて新樽ですから新たな日本酒の世界が確かに展開されています。


国産無垢樽氷温熟成ヴィンテージ酒

◆KAIUN New Fortune MIZUNARA Vintage
Aging in Japanese oak cask
開運 純米吟醸 水楢


世界的に注目されるジャパニーズオーク樽で

氷温冷蔵庫にて長期熟成されました。

色はかすかにやまぶき色ですが、ほぼ透明です。

白檀や伽羅を想起させる魅惑の香りが漂います。

含むとラグジュアリーで美麗な甘みがまず顔を出し

やがて鼻に抜ける香りと余韻に残る風味に木樽を意識します。

3種類の中では最も穏やかで上品な香りと味わいです。

酸は低く芳醇な旨みは開運の純米吟醸そのものです。

◆KAIUN New Fortune SAKURA Vintage
Aging in cherry wood cask
開運 純米吟醸 桜



世界の人々から愛される日本を代表する花樹

国産桜材の無垢樽に詰め

氷温冷蔵庫にて長期熟成されました。

色はかすかにやまぶき色が着いています。

爽やかな甘い香りがほんのりと漂います。

3種類の中では最も香りが華やかに感じ取れます。



◆KAIUN New Fortune KURI Vintage
Aging in chestnut cask
開運 純米吟醸 栗


世界で五千年前から栽培されている栗は

日本人にとっても身近な果樹のひとつ

栗材樽にて氷温長期熟成されました。

色はかすかにやまぶき色が着いています。

栗材の穏やかで甘い香りが漂いますが

木の風味が強く野性味すら感じます。

3種類の中では最もウッディな味わいです。




使用済みの樽ではなく

無垢樽に日本酒を詰め熟成させるというのは

日本でも初めての商品と聞いています。

どのお酒も ワインやウイスキーの風味とは違う

開運そのものをしっかりと認識出来て美味そのもの。

それぞれ初回は300本ずつの発売ですので

お早めにお買上になることをお薦めします。




 

龍力正統派 超辛純米

カテゴリー │マラソン大会

昨日は快晴の中ガーデンパークにて行われた

遠州リレーマラソンに参加。

一人3キロづつ走り14人でフルマラソンの距離を繋ぐ

という駅伝スタイルのリレーマラソンですが

我がチームは 90チーム中60位でした。

個人的には またまた3キロのワースト記録を更新。

走るごとに遅くなっていくのは自然の摂理

と達観しております。(笑)

夜はメンバー共々 打ち上げに臨み

ここで持ち込んだ菱湖の純米大吟醸が

美味いことこの上なし。

冷蔵庫で1年寝かせたお酒ですが1ミリも老ねてなく

マイルドな飲み口に感動ものでした。




さて 本日ご紹介の1本も 1年とは言いませんが

お蔵の冷蔵庫で夏を越した低温熟成酒です。

“正統派超辛口” というネーミング通り

確かに辛口 でもクリーンな味わいなんです。

この蔵の兵庫県産特A地区山田錦の特徴を生かした酒造り

への思いを尊重し、あえて磨かず80%精米ですが

雑味 渋み のたぐいは ゼロ です。

◆龍力 正統派 超辛純米酒 生酒

香りは青メロンや白ブドウ、ライチのような爽やかさと

バナナや白玉のようなふくよさがの共存がみられます。

含むと一発でわかることですが

生酒らしいまろやかな口当たりのあとに

広がりすぎない程よいコクを感じます。

そして甘みの要素をほとんど感じないのです。

すっと入ってきて、ストンと落ちるように引いて

ジワーと余韻が広がるまさに男酒。

同時にそのクラシック感は龍力の個性そのもの

と言えるでしょう。

辛口好きにはたまらない1本に仕上がっております。

正統派辛口 というネーミングにウソはありません。



 

雪の茅舎純米吟醸新酒

カテゴリー │

勝駒の純米酒が入荷しました。

勝駒の入荷は年内 これが最後です。

12月には売る酒がない と言う 他のお蔵では

考えられない様な状況ですが、それが勝駒です。

いつものように お一人様1本限り 店売りオンリー

お取り置き不可 単品売りも不可 という

制限だらけの販売ですが

出来る限り公平に、そして転売ヤーの方には

お分けしたくないので どうかご理解下さいませ。




さて 秋田県由利本荘市の人気の酒蔵

齋彌(さいや)酒造店さんから 今年の新酒が入荷しました。

純米吟醸のしぼりたて生酒です。


◆雪の茅舎 純米吟醸 しぼりたて生酒 6BY

山田錦とあきた酒こまち を55%まで磨いた

純米吟醸の5BY新酒生酒となります。

上品で若々しくふっくらとした果実香が立ちます。

含むと、フレッシュでやわらかな米の旨みが広がり

果実をイメージする風味がお口一杯にひろがります。

でもくどくなく すっきりとした後口は

雪の茅舎ならではの特徴と言えるでしょう。

素直に美味さを実感できる季節の1本です。

こちらの新酒も是非 お試しください。



 

鯉川純米吟醸あたためますよ

カテゴリー │業界の話

酒屋業界のお話です。

最近 瓶の値上がりが極端です。

地酒を主に扱っている当店では

ほとんどの品が瓶製品。

瓶の仕入れに経費がかかるのは酒蔵やメーカーさんですが

当然小売価格にも反映されてきます。

でもまだ商品があるだけましで

リターナブルのウーロン茶やオレンジエードなどは

商品そのものの製造がストップしています。

リターナブル瓶 というのは返却詰め替えをすることによって

何度も使用できる容器のこと。

私が子供の頃はコーラやジュース類も瓶しかありませんでしたが

今はペットボトルが主流。

ですからお店や市町村から回収されたリターナブルびんは

洗びん工場できれいに洗浄され、びん詰め工場で

再び中身を詰めて再使用(リユース)されるので

リサイクルの優等生 と言われてきました。

瓶ビールはまさにそれです。

ところが最近は リユースの過程に経費がかかりすぎて

メーカーさんは二の足を踏まれる というのが現実。

で 売上構成比の低いウーロン茶やジュース類の瓶は

市場から消えかかっているわけです。

一番困るのが飲食店さんで

ノンアルコールに関しては缶やペットボトルに切り替えざるを得ない。

ちなみに 瓶ビールは大丈夫です。

そんな現状をお話したあとでご紹介するのは

やはり 瓶入りのお酒です。

もっとも地酒の世界はすべてが瓶入りですが。




このお酒は 漫画家の池沢理美氏が作ったデザインを使用し

鯉川酒造さんと島根の旭日酒造さんだけが使えるラベルです。


◆鯉川 純米吟醸 あたためますよ


今年は 純米吟醸の熟成酒。

美山錦や雪女神など山形県産の酒造好適米を

50%精米にて醸された一年熟成の純米吟醸酒です。

どっしりとした口当たりで美山錦ならではの

膨らみのある味わいもあります。

温めると柔らかい酸味が引き立ち

マイルドな飲み口が全体を包み込み

ほっこりと身も心も温まります。

生酛造りの低精白のお酒とは違い

基本すっきりとした味わいですが

温めると美味しい 純米燗酒の世界を是非お試し下さい。




 

北島 燗ガエル生酛純米

カテゴリー │

本日は朝から暖かです。

私が子供の頃 11月と言えば

北風が吹いて既に寒かった記憶があります。

確実に地球は温暖化していますね。

でも これから寒い冬がやってくるでしょうから

寒さが増すであろう季節に燗映えのする純米酒のご紹介です。




滋賀県湖南市の北島酒造さんでは

岡山県倉敷市で環境保全型農業に取り組む

「まめ農園」さんの雄町を使用しています。

こちらの特別栽培米雄町を使って醸造する場合

できるだけナチュラルな製法で力強さをもって醸すことが肝要

ということで

酵母無添加の生酛造りにて仕込まれたのがこの燗ガエルです。


◆北島 燗ガエル 辛口生もと純米

生酛らしく色はしっかりと山吹色。

香りは穀物系ですが干しブドウのような

甘みを伴うニュアンスも感じます。

含むと 日本酒+10  酸度2.0 のエッジの利いた

ドライな印象ですが

やがて鼻の奥に広がる風味は香ばしさと

完熟フルーツにも似た豊潤さが

ない交ぜになったような個性。

ただの辛い酒ではないことが得心できます。


温めてもみました。

マイルド感が出るも旨辛口の味わいは変わらずです。

冷やの時に感じた後口にかすかに残る渋みは見事に消えます。

燗ガエル とはまさに的を射たネーミング。

最近の生酛造りのお酒はきれいな中に味わいの深みを感じます。

煮魚や煮物、キノコ類等々、山の幸、海の幸が

幅広楽しめるこの季節

お好きな温度帯でいろいろな美味しい食材でお試しください。




 

七田寒熟山田錦

カテゴリー │休日ハイキング

昨日の日曜は JR東海道線で由比駅下車

由比漁港の食堂にて 生桜えび丼を堪能。

港や漁船を見ながら食す丼もなかなか良いものです。

その後 薩埵峠を越えて興津まで約8キロ歩きました。

この峠は大昔から東海道の一部

海沿いの道は今でこそ一号線や高速などが通っていますが

そこが陸地になったのは幕末の安政地震からだそうです。

薩埵峠を登っているとランナーが一人

我々を追い越していったのですが

この坂を一気に走って登るなんて健脚だなあ・・・

でも良いトレーニングになりそうでした。

私は走りませんが(・ω・)\バシッ




さて 短期熟成生酒の 美味しい1本があります。

山田錦を七割五分磨きして醸された純米酒。

精米が低いことによる雑味の懸念は全くありません。


◆七田 純米七割五分磨き 山田錦無濾過生 寒熟

5BYの生酒を蔵の冷蔵庫にて生熟成させたお酒です。

これぞ山田錦と酵母と技の力。

芳醇な白桃やライチを想わせる芳香がかすかに立ちます。

微発泡もありつつトロッとした口当たりで

熟成生酒ならではの豊潤で綺麗な旨味が広がり

ジューシーな甘みのあとに

しっかりとした酸も返します。

その酸が心地よくビターに余韻として残り

やがて静かに霧散します。


新酒しぼりたて生酒との決定的な違いは

荒々しさの円寂

つまり まろやかさの生長 でしょう。





 

英君の新酒2種入荷

カテゴリー │ランニング

今朝ランは 馬込川を海側へ走り白羽橋折り返しの10キロ。

早朝は涼しい と言うより肌寒さも感じますが

ランニングにはちょうど良い気候。

おかげで 平均キロ5分台で走れるようになりました。

コースの最終1キロで久しぶりに某ドクターと遭遇。

彼もランニングを続けておられ良い刺激になります。


さて 日本酒の世界はこの時期 短期熟成酒と新酒の

両方が味わえます。

どちらもそれぞれの良さがあり、料理やTPOに合わせて

お選びいただければ良いのですが

静岡県のお蔵の新酒としてご紹介するのはこちらです。



由比の英君さんから 新酒のご案内。

しぼりたてと シュワシュワ系のスプラッシュです。

◆英君 純米しぼりたて生酒 6BY

槽場(上槽室)を冷蔵で囲い醪の温度と同じ温度で

上槽することで雑味オフフレーバーが抑えられています。

原酒のしぼりたてとしては、サラリとした

爽快な印象があり、しぼりたてらしい麹香と

静岡酵母由来のバナナともメロンとも言える香り

つまり酢酸イソアミル系の香りを前面に感じます。

そして、きれいな口当たりが特徴の本生純米酒です。


◆英君 純米にごり生酒 スプラッシュ 6BY

純米しぼりたての発酵途中の醪を

あらごしして詰められました。

吹出す恐れがありますので開栓にはご注意下さい。

一度栓を開ければそれ以上吹き出すことはないでしょう。

英君らしいスッキリとした辛口の活性にごり酒で

シュワシュワとした飲み口はまるで“大人のカルピスソーダ”

後口が残らないキレのよい辛口純米にごり酒です。




 

新酒一番にごり

カテゴリー │休日日本酒の会

12月1日に予定しております

地酒と蕎麦・蕎麦前料理を愉しむ会 は

おかげさまで 定員一杯となりました。

ご予約いただいた皆様 ありがとうございます。


さて 先日の日月連休を利用して新潟の越後湯沢方面へ

ツアー旅行ですが 行ってきました。

訪れたのは 八海山、清津峡渓谷、苗場、田代湖、奥只見湖

天気は二日間とも快晴で紅葉を堪能できました。

紅葉と言っても京都の紅葉のように真っ赤ではなく

黄葉や褐葉が多く それはそれで素晴らしい自然の絶景でした。




そして 本日ご紹介のお酒は にごり酒です。

6BYの新酒が そろそろ出始めましたが

このお酒も 新酒のにごり酒です。

いわゆる 活性の生にごりではなく

とろっとした 甘めのにごり酒。

でもこれはこれで人気のお酒なんです。

◆蓬莱 新酒 一番にごり 6BY

まるで白玉のような濃厚なあじわいのにごり酒。

昔の酒造りの文献に基づいて仕込まれた

いわば造り酒屋の“どぶろく”のような日本酒です。

自然発酵を用いた発酵完了直前のもろみを

そのまま練りひいて即日ビン詰めされたお酒。

日本酒度は -30ですから確かに甘口ですが

含むと適度な酸となめらかな口当たりが印象的。

いわば、アルコールのある甘酒を想像

していただければ判りやすいと思います。

一回火入を施してありますのでシュワシュワ系ではなく

吹き出すこともありません。

昔ながらのこういうにごり酒も 良いものです。





 

開運トリプルK

カテゴリー │酒屋の仕事日本酒の会

業務連絡です。

11月3日(日)、4日(月) はお店もネット店も連休します。

今年最後の紅葉狩りへと出かける予定です。

雨と風で散っていなければ良いのですが。

そして 昨日のブログでご案内した

地酒と蕎麦の会

定員まであと8名様です。

お早めにお申込下さい。




さて 開運から早くも新酒が届きました…

というのは 真っ赤なウソ です (・ω・)\バシッ

新酒ではなく短期熟成酒です。

その名も 純米吟醸 TRIPLE.K

なにが トリプルか と言いますと

開運・官能・感無量 の 頭文字で トリプルK

どんなお味でしょうか。


◆開運 純米吟醸 TRIPLE.K
720ml 2070円(税込)

寒い時期に試飲をしその旨み具合を標準に

一回火入酒を低温で短期熟成させたお酒を

再度精査したところ

官能的で甘美な味わいに仕上がりました。

数値による先入観なく五感で官能的にお楽しみください。

香りは開運らしい と言うか静岡酵母らしい穏やかな

和の果物系の芳香がかすかに漂います。

含むと酸は穏やかで芳醇な旨みが広がります。

舌の奥で感じる渋み苦味は皆無で

鼻に抜ける風味はまさに熟成の賜物。

余韻に感じる潤沢なる気品は

まさに感無量の完成度を示しています。

720mlのみの発売ですが瓶詰め数量限定ですので

お早めにお買い求めください。

開運らしさ 満載です。



 

地酒と蕎麦の会

カテゴリー │イベント日本酒の会ランニング

11月のスタートです。

今朝ランは 馬込川ショートカットの8キロ。

キロ当たり なんとか6分を切れました。

昔なら 5分切りを目指していましたが・・



さて 最近お客様から次のお酒の会は?

とのご質問をよくお受けします。

順序からすると 蕎麦の会 です。

例年 蔵元さんや杜氏さんをお迎えするのですが

11月の日曜はすべて予定が詰まっているので

12月の頭に開催します。

12月ともなると 酒蔵さんは造りに忙しい時期ですので

今回は ゲスト ではなく ナビゲーター としました。




“酒を飲まぬくらいなら 蕎麦やへなんぞ入らぬ” by 池波正太郎”

毎年恒例の 蕎麦・蕎麦前料理と日本酒の会を今年も開催します。

今回のテーマは 『私の好きな酒』  My Favorite Sake

誰の好きな酒? という疑問はごもっともです。

私とは、かたやま酒店店主の片山克哉です。

つまり 私がナビゲーターとしてご案内します。

酒屋に入って今年で37年目。

地域で愛される日本酒専門店を目指して奮闘してまいりましたが

まだまだ道半ばと自覚しております。

そこで ここまでお世話になった酒蔵さんのお酒

様々な出会いのあった日本酒

それらを 『My Favorite Sake』として皆様と一緒に愉しもうと思います。

なぜこのお酒なのか について個人の歴史もふまえてお話します。

是非ご参加ください。

なお複数でのお申し込みは2名様までとさせていただきます。

日時 令和6年12月01日(日)

午後6時00分~8時30分ぐらい

会場 手打ちそば 一
浜松市中区砂山町333-10 ネットプラスビル1F
(浜松科学館の遊具広場南側、魚だい商店さんの二軒隣り)

会費 8,000円(お酒代・お食事代・消費税込み)

定員となり次第募集は終了致します。

詳細とお申込は


地酒と蕎麦・蕎麦前料理を愉しむ会


皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。



 

恵那山新酒 入荷しました。

カテゴリー │友人

昨夜は このブログがきっかけで知り合いとなり 

年齢がたまたま ため だった方と久しぶりに飲みました。

その方は現在は年金で暮らしておられるのですが

落語に文楽にジャズにクラッシックに宝塚に旅行にと

私から見ると羨まし限りの優雅な時間を過ごされておられます。

私も 自営業でなければ あのままサラリーマンを続けていたら

と思うこともあります。

思えばこのブログも立ち上げてから18年が経ちました。

最初は ミドルでしたが その後初老となり

今は前期高齢者のエイジングです。(笑)

私生活と仕事をミックスしたブログですが

まだまだ仕事を続けられることに喜びも感じています。




さて 前々回のブログで 今年の新酒しぼりたて第一号

のお酒をご紹介しました。

第二号となる純米大吟醸の今回のお酒は

お値段こそ やや高くなるものの

山田錦を40~50%精米の

それはそれは優雅な味わいで

旧中山道沿いにたたずむ古いお蔵で醸される

上質なる1本です。

「日本酒は飲みにくい」という若い世代のイメージを

覆すべく 「フルーティで飲みやすいSAKE」

に仕上がっております。

是非お試しください。


◆恵那山 Pure 純米大吟醸 山田錦しぼりたて生原酒

麹米は山田錦を40%精米。

掛米は同じく山田錦を50%精米にて醸造。

酵母は香り華やか系を使用するも

比較的穏やかにたたずみます。

フルーティなリンゴやライチ系の香りに

メロン系の爽快な香りがミックスで感じられます。

含むと、しぼりたて特有の湧きたつようなフレッシュさと

やさしい米の旨み甘みとが同時進行で広がります。

官能的に酸は低く15゜の原酒ですので口当たりは軽快。

鼻に抜ける風味がなんとも上品でキレも上々。

美味なる新酒としての存在感を示します。

白身魚のお刺身やフライ、ホタテや海老、タコの天ぷら

カニ鍋や鶏鍋など淡泊でいて旨味のある

お料理などと合わせてみてください。




 

武勇「アイラブユー」 おりがらみ

カテゴリー │ランニング

今朝の早朝ランは 馬込川を白羽橋で折り返しの10キロ。

月曜に雄踏町のホテルのまわりを走ってから5日ぶりのラン。

早朝でもまだまだ暖かく 半袖短パンと真夏と同じスタイルです。

搾りたて新酒が入り始めたものの一向に寒くなりません。

冷蔵設備が整った今のお蔵だからこそ

寒くなくても良いお酒は出来ます。



そして 本日ご紹介する1本は 新酒ではありません。

今年の4月頃に上槽し瓶詰後冷蔵室で保管された

短期熟成のおりがらみ生酒ですが

フレッシュさはしっかりと維持されております。

今年のお酒は気持ち甘みを抑えたいとの蔵元の意向から

酸も控えめで、するすると飲める仕上がり。

まるでラフランスジュースを飲んでいるかのごとく

スルスルと飲めてしまいますので、飲み過ぎ要注意です。


◆武勇 「アイラブユー」 純米吟醸おりがらみ

山田錦を60%精米し自家培養酵母で醸され

滓をからめた生酒。

新酒ではなく冷蔵短期熟成酒です。

ラフランスやメロン、白ブドウのような控えめながらも爽やかな香り。

口当たりのシュワッとしたガス感と

ほわっと広がる軽やかな旨味。

口中で広がる程よい酸味はライムを思わす爽やかさ。

その酸味が甘さを見事に隠し

キレは良く後口の余韻は短めです。

この計算されたバランスの良さはさすがと言えます。

武勇という酒名からは無骨なタイプを想像しますが

中身のお酒のキャラとラベルから伝わるイメージが

見事に合致した商品となります。

人気商品つき お早目のアクションをお待ちしております。




 

早くも新酒 富士大観

カテゴリー │休日

先日の日曜 従兄会(いとこかい)という

親戚が一年に一度集まる会があり

今年は浜松で行うということで私が幹事でした。

東京と北海道から見えたご夫婦をどこに連れて行こうか・・

いろいろ思案した結果

浜松城公園 と 龍潭寺 を案内しました。

そして昼食はお決まりの さわやか

私自身も さわやかで食事をするのは久しぶりなんですが

どこも混んでいるという噂を聞いていたので

浜松城と龍潭寺の間にある某店に11時に着くと

幸運にも待たずに席に着けました。

ハンバーグは相変わらず美味で

初めて食する二組のご夫婦はとても感動しておられました。

夜は 弁天島の山本亭さんにて12人での宴会。

どのお料理も美味しかったのですが

やはり最後に出たうな丼に皆さん大喜び。

普段は鰻が苦手とおっしゃる女性も

生まれて初めて美味しくいただきました。

と感想を述べておられました。

皆さん 50代から80代までの面々ですが

修学旅行のような雰囲気で楽しく過ごしました。





さて まだ10月というのに 6BY

つまり 平成 違った 令和6酒造年度の新酒が早くも入荷しました。

かたやま酒店での新酒第一号となります。

お蔵は 茨城県日立市の森島酒造さんです。

山田錦100%使用で 協会9号酵母にて醸され

日本酒+7の ドライな仕上がりですが

食事に寄り添う純米酒としての立ち位置は変わりません。


◆富士大観 山田錦 純米新酒搾りたて生酒 6BY

香りは清楚ながらもマスカット様の

フレッシュで爽やかな芳香が立ちます。

含むと搾りたてらしいフレッシュな旨みが広がり

やがて山田錦特有の心地よいマイルドな味わいが

口中を支配しキレがシャープで甘さを残しません。

その後口の潔さに次の一杯を思わず所望してしまいます。

躍動感のあるフレッシュさとなめらかで落ち着いた個性が

両立する新酒生酒ですから

幅広く和食などにも合わせることができるでしょう。




 

長珍純米吟醸山田錦

カテゴリー │酒屋の仕事

本日は一日中雨となりました。

雨の日に飲みたくなるお酒

あくまでも私のイメージですが

香りの高い酒は ✕

甘みたっぷりのお酒も ✕

キレが良すぎるお酒は △

そこそこキレ良く でも余韻に米の旨みが返す

そんなお酒が しとしとと降る雨の日には

ぴったりではないか・・・

と 勝手に思っております。


ということで 本日お薦めのお酒はこちら



愛知県津島市の長珍酒造さんの1本

蔵のある地域は地中深くが貝殻層となっており

適度に濾過された木曽三川の伏流水が

蔵内の井戸で汲み上げられているそうです。

それはミネラルの豊富な硬水で、酒造りに不都合な

鉄分などが含まれないためそのまま使われています。

この水のおかげで、完全醗酵の腰の強いお酒となるわけです。

軟水で仕込まれる静岡県のお酒とは

一線を画します。


◆長珍 純米吟醸 山田錦 5BY


兵庫山田錦を50~55%まで磨き

醸された火入の純米吟醸。

色はかすかに山吹色を呈しており

グラスから発つ香りは

落ち着いた穀物香が漂います。

含むと適度な酸が現れるもすぐに消え

きれいな旨味が口中にバランスよくふくらむと同時に

低温貯蔵により熟された丸みと

舌触りの滑らかさが印象として残ります。

決して超辛口ではないものの

グルコースをたっぶりと感じる酒とは真逆の

硬派の骨格を示しながら後口に苦味や渋みを残さない

キレ味の良さに感動すら覚える味吟醸そのものです。

オーソドックスな味わいで完成度の高いこういうお酒は

あまり冷やしすぎず冬場の常温

もしくはぬる目の燗がおすすめです。




 

おんな泣かせ 入荷

カテゴリー │ランニング

今朝ランは 佐鳴湖を10キロ

日曜日に行けないので土曜ランとなりました。

佐鳴湖のこのコース 途中に300mぐらいの

急な上り坂があります。

もうかれこれ13年ぐらい何百回と走っていますが

慣れるということを知らず 年々きつくなります。

まさに 高齢者泣かせの坂です。



泣かせ  と言えば このお酒が今年も入荷しました。(・ω・)\バシッ

最近はもっぱら輸出が盛んなようです。

確かに浮世絵の絵柄は外国人に受けそうですね。


◆若竹 おんな泣かせ 純米大吟醸 5BY

春に瓶詰めし、半年間蔵の冷蔵庫で

寝かせてから出荷する

若竹の純米大吟醸 おんな泣かせ。

高級感のある穏やかな優しい香り

繊細な口当たりの中に

透明感とマイルドな旨みが感じられます。

ほのかに漂う吟醸香と、すべすべとした

口中の感触はこのお酒ならではのもの。

純米大吟醸の旨みの広がりと

味わいの深さが身上の限定品です。




 

新聞の酒大吟醸

カテゴリー │トレッキング

連休明けにご紹介するのはこちらのお酒です。




毎年 この季節に入荷する山田錦39%精米の大吟醸。

今年も入りましたが、例によりやや値上げとなっております。

それでも スペックから考えると まだまだお値打ちです。

◆大吟醸 新聞の酒 5BY


1.8L 3,990円(税込)
720ml 2,000円(税込)

精米歩合は今年も山田錦を39%。

自家培養酵母での醸造で、一瞬華やかなれど、

透明感のある落ち着いた果実様の香りが特徴です。

口当たりはとても軽快で爽やか。

大吟醸らしい芳醇な旨みと清冽な味わいが

心地よく広がり

大吟醸を標榜するに十分な味の輪郭を

しっかりと認識でき、やがて静かに切れて行きます。

舌の奥に余韻として残るしなやかな刺激が心地よく

このお酒が食中酒として存在感を示す

そのための一助となっています。

まだお飲みになっておられない方は是非一度お試しください。




さて日月は連休をいただき伊豆の低山を歩きました。

金冠山から小達磨山、達磨山と続く

伊豆山稜線歩道を巡るコースです。

車で だるま山レストハウスに車を停め

そこから歩いて登り戻る約9キロの山道です。

3時間半ぐらいのトレッキングで

道は 芝生有り 舗装路有り 階段有り と

基本歩きやすかったものの

登りと下りが交互にあり楽ではなかったです。

天気は快晴でしたが富士山は霞んで見えませんでした。

その代わり駿河湾が一望でき戸田の港が間近に見える

その眺望は素晴らしいものがありました。

そして 達磨山山頂981mで食すお弁当の

うまかったこと。




 

萩錦 生もと純米酒

カテゴリー │酒屋の仕事ランニング

今朝ランは 馬込川を10キロ

いつもと折り返し地点を変えたところ

なぜかペースが速くなり

久しぶりの1キロ6分切りで走れました。

なにごとも新鮮な気持ちで行うことは大切です。

新鮮な気持ちと言えばこのお酒も

1年に一度だけ入荷する超希少酒

それは 富山県高岡市の酒蔵 清都酒造場が醸す

勝駒 特吟大吟醸 です。

例によって 店売りオンリー お一人様1本限り。

単品販売とお取り置きは不可となっております。

皆様のご来店をお待ちしております。


実は このブログでお知らせする前に

ラインをご覧になりご来店されるお客様がいらっしゃいます。

先月から かたやま酒店のLINEを開設しており

今後も入荷情報(特に勝駒)をいち早くLINEでお知らせします。

登録いただくと店頭のみで使える 100円クーポンもあります。




そして 本日 力を込めてご紹介するお酒は

生酛(きもと)つくりの静岡酒です。

杜氏である 萩原綾乃さんからは

『今期は例年より山卸しの時間を

伸ばし、よく摺りました。

酒母の酸の立ち上がりが良く

酵母に力強さを感じます。』

とのコメントをいただいております。



ちなみに 山卸しとは 生酛造りの工程のひとつで

酛摺り(もとすり)とも呼ばれており

桶の中の蒸し米と麹をすり潰す作業の事です。

◆萩錦 生酛 純米酒


香りは果実様の落ち着いた芳香が

静かにグラスから発ちます。

生もとにありがちな穀物系や

ナッツのような香りとは趣を異とします。

含むと最初のアタックはとてもマイルド。

生もとですから酸は感じるも

それほど強くはありません。

すっきりとした中にも

幾重にも重なるような旨みが

体に染み入るような味わいとして

深みと個性を表現しています。

鼻に抜ける香りも和の果実を思い浮かべます。

口の中でくゆらすとぬくもりを感じ

温めると更に綺麗な旨みが映えます。

それらは造りの丁寧さから来るのでしょう。

是非 こちらもお試しください。



 

“遅れてやってきた” 神雷秋上がり(笑)

カテゴリー │ジャズライブ酒屋の仕事

今朝ランは 馬込川を9キロ。

日曜日に愛知県の設楽辺りを

12キロ歩いたので少し疲れています。

でも涼しくて走り良い季節になりました。

ひやおろしや秋上がりのお酒を愉しむにはもってこいの気候です。

9月ではまだまだ暑すぎましたからね。

で 本日ご紹介するお酒は 生酛造りの秋あがり純米酒です。

実はこのお酒 9月の初旬に入荷しておりました。

ホームページにアップし 店頭にも並べていましたが

今月になって気づきました。

商品が非公開になっていることに。(・ω・)\バシッ

つまり 一か月間 ずっと品切れ状態でアップしていたわけです。

大チョンボ です。



でも 涼しくなった今こそお薦めしたい1本ですから

ちょうど良かったのかも知れません。


◆神雷 秋上がり 生もと純米酒


広島県の酒造好適米『千本錦』を65%精米し

酵母無添加 いわゆる家付酵母

さらに生酛仕込で醸されました。

一回瓶火入れののち冷蔵庫で寝かせた

秋あがり純米酒です。

香りは生酛らしく乳清のニュアンスが静かに漂います。

含むと穏やかなれど確かな酸がまず顔を出し

キリリとしたアタックに刺激されながらも

やがて熟成の旨みとコクがゆっくりと広がります。

鼻に抜ける風味は粟おこしや金平糖の如し。

後口の余韻は意外とすみやかに消えていきます。

このまま常温も良し 燗もまた良し

秋の味覚の美味なる糖と脂にも伍する純米酒です。

是非 お試しください。





さて 昨夜はジャズライブを愉しみました。

トランペットの島裕介さんは昔主催していたジャズと地酒の会に

ゲストとして演奏していただいことがあるものの

最近はご無沙汰しておりました。

久しぶりに出かけたわけですが

そのユニットの熱量とキレ味に驚きました。

最近の若いプレイヤーは 皆すごいな。

Silent Jazz Case
●島 裕介tp,fh,fl ●河野祐亮pf
●杉浦 睦b ●大津 惇ds

R40 というオリジナルの楽曲 

若いリスナーにはなじみのないハードバップ的な色合いです。

彼らとしては珍しいのでしょうが

じじいには ど真ん中を射貫かれたような気持ちで聴いていました。


R40 / 島裕介 "Silent Jazz Case"





 

初亀 特別純米ひやおろし

カテゴリー │ランニング

今朝ランは 赤電上島駅折り返し11キロラン

早朝は涼しく日が昇っても暑くなく

走り良い季節となりました。

毎回 ガーミンで計測して保存するのですが

10年前の自分のタイムと比較すると

1キロあたり 1分遅くなっています。

私の場合 55歳から走り始めたのですが

還暦までの5年間が最も早いペースで走っており

レースにも年に4,5回出てました。

60代になってタイムが落ちても30秒もなかったのですが

古希を目前にする今は 頑張って走っても1分遅いです。

これは年齢によるものなのか 単に練習不足なのか

週に2~3回 10キロ以上走るペースは変わらないものの

体重は2kgほど重くなりました。

最近はレースにもエントリーせず のんびり走ってますが

ランニングをやめようとは思いません。

酒もやめられません。

なぜなら こんなに美味しい酒が次から次と入荷するからです。




岡部町の初亀醸造さんから届いたのは

純米原酒のひやおろしです。

静岡県産令和誉富士を55%から60%まで磨き

上槽後一回火入した原酒を蔵の冷蔵室で熟成

その後加水せずに瓶詰めされ

秋に出荷される特別純米ひやおろしです。

精米歩合的には 純米吟醸と遜色ないのですが

純米酒価格でのご提供。


◆初亀 特別純米 ひやおろし 5BY

香りは静岡酒らしい粟系の穀物に乳清が加味された

落ち着いた芳香。

含むと酸は低く優しいまろみを帯びた

口当たりに原酒であることを忘れさせ

やがてふくよかでキレイな旨みを伴う

味わいが広がります。

鼻に抜ける香りは清楚でキレも上々。

脂が乗った魚 香り豊かな秋の食材

などと共にお楽しみください。

お薦めの1本です。




 

開運 純米大吟醸 田沼意次

カテゴリー │

NHKの大河ドラマは 基本好きです。

今年は 紫式部など平安時代のお話ですので

正直なところ あまり面白いとは思っていません。

高校生の頃 源氏物語関連の古文の試験で

見事に赤点を取ってから苦手になったという

黒歴史がトラウマになっているからでしょうか。(笑)


で、 鬼が笑うかもしれない来年の話。

2025年のNHK大河ドラマは

「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」

だそうですが、俳優の渡辺謙さんが演じる

牧之原市ゆかりの江戸時代の老中・田沼意次の名を冠した

純米大吟醸酒が開運から商品化されました。



このお酒 ただのタイアップ商品 便乗商品ではありません。

土井酒造場が扱うのにはちゃんとした理由があります。


◆開運 純米大吟醸 田沼意次

かつて銘酒「陣太鼓」を醸す陣太鼓酒造の藏屋敷が

現在の牧之原商工会の所在地にありました。

陣太鼓酒造の山本家に生まれた山本敬三は

大蔵省国立醸造試験場を経て東洋醸造(株)に技師長として赴任し

当時の最先端の醸造技術者として名を馳せたそうです。

山本敬三の長女 綾(あや)は土井酒造場に嫁ぎ

四代目蔵元土井清愰(現会長)のご母堂となられました。

ご母堂は既にお亡くなりになりましたが

90を過ぎてお蔵の横で日向ぼっこをされているお姿を

何度か拝見した覚えがあります。

会長によく似ておられました。

そういう歴史のもと 旧藩主・田沼意次侯の名を冠した清酒が

陣太鼓酒造とも深い縁のある土井酒造場に醸造を依頼され

地元遠州産の純米大吟醸として発売されました。

一回火入の落ち着いた香りと味わいで爽やかな酸味が特徴。

最初のアタックは旨味の凝縮感がまず顔を出し

味わいの豊かさも同時に感じられます。

バランスの良い甘みや旨みが丁寧に感じ取れ

ゆっくりとキレて行きます。

余韻に残るは和菓子のようなニュアンスで

基本スッキリとしたキレのよいお酒です。

いかがでしょうか。