静岡酵母の　酒とJAZZとランの日々

ＮＨＫ文化センター浜松教室にて、
『知る・飲む・愉しむ日本酒講座』の４月期第３回を
昨日午後６時４５分から行いました。

今回は　蔵元ゲストをお招きしました。
國香酒造(株)の　松尾晃一社長　そして　杜氏　です。



この日のテーマは、

國香の酒造り　静岡型吟醸造り　とは

水　　軟水　富士川以西はすべて軟水
米　　兵庫山田錦　富山五百万石　を使用
蒸し　麹米は、より軟らかく　吸水歩合を高く　133％
　　　掛米は、より硬く　　　吸水歩合を低く　125％
　米の100倍の水を使え　という河村先生の指導のもと
　徹底的に米を洗う　ことに重点を置き　破精麹(はぜこうじ)
　を目指す。


仕込配合
麹
酵母
酒母
もろみ
　添、仲、留、と、もろみ中の糖度の変化
　アルコール度の変化を、時系列に説明。　
　静岡酵母HD-1は、低い糖度で最上の
　アルコール発酵を促進する。
　それが、低酸　辛口　の静岡吟醸の個性を醸成する。


この日の　試飲酒は　この５本。
右から
國香　特別純米　火入れ１２８０円　
國香　特別純米　中汲み　無濾過生原酒１３６５円
國香　純米吟醸　傳一郎　中汲み生酒　１５２３円
國香 純米吟醸　中汲み　１９９５円
國香　純米大吟醸　斗瓶囲い　３８８５円



上槽、ろ過、火入れ　についての説明も兼ね
松尾さんは、１本１本についてのスペックを板書してくれました。
粕歩合の高さは驚きです。
この後、もろみの最高温度を書き入れ、細かく説明。


目指すは　　食中酒としての吟醸造り　　それに尽きます。
つまり、香りが穏やかで　酢酸イソアミル系の芳香が漂う
低酸のお酒。キレはどこまでも鋭く。


正直な感想として、今回の松尾さんの講座は、非常に
レベルの高いもので、生徒さんがどの程度理解されたかは
定かではありません。

でも、二次会の席での、ある生徒さんの感想。

『確かに難しかったけど、ところどころで普段の講座で
　聞いた内容と繋がる部分がありました。』

これに救われましたね。


ところで、この日本酒講座には毎回　こんなおつまみが
付いています。見た目は地味ですが、味はとても良いと
評判です。


二次会は　盛り上がりました。
國香で始まり　途中他の蔵の酒を交え　最後は國香で
締める。　その間、忌憚のない松尾さんの意見、持論
が機関銃のように続き、場の空気を盛り立てます。

その内容についてまとめると

・・・・・・無理です。(笑)

ブログコードに引っかかり、とても文字には出来ません。

でも、楽しくも、ためになる講座となりました。
松尾さん　ありがとうございました。

今後も、６回に１回は蔵元ゲストをお呼びする予定です。

『知る・飲む・愉しむ日本酒講座』