麗しの アン・バートン

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ANN BURTON アン・バートン というジャズシンガーが
いました。 もう亡くなって何年になるのでしょうか。

彼女の歌を初めて聴いたのは、高校時代に買ったレコード。
CDではなく、LP盤。思いっきり背伸びをしてジャズの
レコードを買い始めた最初の1枚。

それは 『これがモダンジャズのすべて』
というコンピレーションアルバム。判りやすいですねえ(笑)

実は私 最初に買ったジャズのレコードは? と聞かれると
オスカー・ピーターソンの ゲッツ・リクエスト と答えています。
でも本当は二枚目がピーターソンで、一枚目はこの2枚組なんです。

入門盤のコンピレーションアルバムが最初では
ジャズファンとしての沽券にかかわる  とでも思っているの
でしょうか。  ほんと 男はバカですねえ(・ω・)\バシッ

当時は、ジャズの右も左も知らない長髪のノンポリ生でしたから
マイルスのレコードを買うとか、MJQを聞いてみるとか という
発想がなく、レコード店でたまたま目に付いた2枚組のアルバム
を買った という次第。確か CBS-SONY だったような。
4000円ぐらいしたような。実家のレコード棚に、捨てていな
ければ、まだあるはず。

そこにまとめられたジャズマンは、マイルス・ディビス ディブ・
ブルーベック JJ・ジョンソン スタン・ゲッツにビル・エヴァンス
etc.と 錚々たるメンバーなんですが、当時知っていたのは
マイルスぐらい。

で、1曲だけ ヴォーカルが入っていたのです。
それが アン・バートンの歌う サニー でした。

ですから、ジャズヴォーカル大好きの私が最初にお金を
出して聴いたヴォーカリストは、エラでもサラでも
ましてやジュリー・ロンドンでもなく オランダのアン・バートン
なんですね。

その曲 サニーが、彼女の名盤 『ブルー・バートン』からの
1曲であることを知るのは、まだまだずーっと後のこと。

前書きが長くなりました。
そんなアン・バートンが1980年にスタジオとライブで録音された
音源が、オランダの放送局で最近見つかり、アルバムとして
発売されました。

麗しの アン・バートン

ANN BURTON アン・バートン
1980- オン・ザ・センチメンタル・サイド
MUZAK(ミューザック) / JPN / CD / MZCF1232 / JZ110125-03
/ 2011年2月10日 / 2,500円(税込)

1. You started something
2. I can dream, can’t I?
3. Come from the rain
4. Let me love you
5. Foolin’myself
6. All or nothing at all
7. Did I remember
8. New York state of mind
9. On the sentimental side
10. The very thought of you
11. I wished on the moon
12. Bubbles bangles and beads
13. That old feeling
14. I thought about you

バラード曲が中心ですが、どの歌も本当に麗しい。
語りかけるような歌唱に、心がうるうるになります。
ジャズスタンダードのみならず、ビリー・ジョエルの
当時としては新しい曲 New York state of mind
にもチャレンジしており、今聴いても心の底から
愉しめます。

日本には アン・バートンのファンがたくさんいますから
このアルバムは きっと売れるでしょうね。

試聴はこちら




 
この記事へのコメント
私の最もリスペクトするジャズシンガーは
アン・バートン なのですが前にお話ししました? もし初めて聞くのなら趣味が合いますね! 「ブルーバートン」・「バラードバートン」の2枚はいつ聴いてもその温かな語りに感動します♪
こんなに唄えたら・・と思って励むのですが
なかなかねっ 「ラフィング・アットライフ」も素晴らしいのですが最新CDも即買いでしょう。そして  
バンドで初めて唄ったのは「サニー」のアン・アートンバージョンでした♪
Posted by クリス at 2011年02月12日 21:39
クリスさんも アン・バートンがお好きでしたか。 「サニー」が初めての歌だったとは。
奇遇ですね。

ああいう風に語るように歌って、聴かせるシンガーは、上手い人は多かれど、今はなかなかいませんね。 若いときのメレディス・ダンブロッシオぐらいかな・・

ラフィング・アットライフ はまだ手に入れていません。買わなければ。
Posted by 静岡酵母 at 2011年02月13日 16:38
はじめまして。
初めて行ったベーカリーで「ブルー・バートン」が流れていて、
初めてアン・バートンを知りました。

台風の風の中、家でゆっくり聞いています。
アン・バートンを調べていたら、このページが見つかり嬉しくてコメントしました。

浜松は楽器の町ですね。昨日念願のウクレレ初体験。楽器づいて、
小さなシェイカーを振りながら聞いています。
日本酒も大好きなので、いつかお店にお伺いできたら嬉しいです。

Kaoru
Posted by Kaoru at 2018年09月30日 13:44
Kaoru様

コメントありがとうございます。
古い記事へのあなたの想いの丈が伝わりました。
アン・バートンは聴き手の心に
いつまでも生き続けるのでしょう。
Posted by 静岡酵母 at 2018年10月01日 16:24
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    コメント(4)