呑み切り一番 選定

カテゴリー │酒屋の仕事酒蔵訪問

25日の午後 開運は土井酒造場へ赴き
平成26BYの 呑み切り一番に詰めるお酒の選定を
粋遙倶楽部の会員の皆さんとともに行いました。

呑み切り一番 選定

今年の冬に仕込まれた、純米酒と本醸造の一回火入れ酒。
それぞれをタンク別に少量だけ小瓶に採取し、熟成の具合を
確かめる。それが 本来の 呑み切り なんですが、私たち
粋遙倶楽部の酒屋は、気に入った単一タンクのお酒を1本
買い取り、オリジナル商品として販売する。

それが 呑み切り一番 というわけです。

呑み切り一番 選定
まずは 特別本醸造から。
7種類のサンプルを、順に利き酒します。
どのお酒も高いレベルで拮抗していますが、微妙に香り
アタック、熟度、含み香、後口に個性の違いを感じ取れます。

呑み切り一番 選定
十分に吟味したあと、一人につき二サンプルを推薦酒として
投票します。 結果、110番 と 111番 が選ばれました。
私が選んだ二つも、まさにこの2本でしたから、会員の選択眼は
嗜好、利き酒レベルで近いものがあります。

   まあ、20年もやっていれば自然とこうなるものです。

110番 と 111番を、再度試飲し、決選投票です。
私は 110番に挙手をしましたが、他のメンバーは全員が111番。

その根拠をそれぞれ述べ要約すると、110番は今の段階で
完成しています。

一方111番は、後口にかすかなざらつきを感じるが、それがやがて
丸くなり、より上の段階へと進化するであろう。
いわば、先行投資のようなもの。

というわけで、更に良くなることを信じて、111番に同意しました。

呑み切り一番 選定
今年の 呑み切り一番特別本醸造は  タンク№111
に決定です。


呑み切り一番 選定
続いて 純米酒です。
こちらは、5種類のサンプルから選びます。

香り、アタック、熟度、含み香、後口 どれも正直 うまいっす。
純米吟醸を名乗っても全く問題ありません。
しかし、どれかを選ばなければならないのです。

私の中では、本醸造がコクを重視するのに対し、純米酒は
過去の選定酒がまさにそうであったように、口中での流麗さ
とキレに重きを置きます。

呑み切り一番 選定
こちらも2票ずつ票を入れたところ、280番 と 300番が
選ばれました。 280番は、私も入れています。

再度この2本で決選投票した結果、私は当然280番。
ところが他は全員が 300番。 本醸造と同じ経緯です。

根拠をまとめると、280番より300番の方が、より口当たりが
なめらかで、純米吟醸のレベルに達している。 ということ。

私は、300番も確かに良いんだけれど、きれいすぎる。
と感じたのです。
でも、やがてコクが出てくることに期待して、同意しました。

呑み切り一番 選定
というわけで、
今年の 呑み切り一番特別純米酒は  タンク№300に決定です。

呑み切り一番 選定

呑み切り一番 選定

私たちの選定が終わったあと、榛葉杜氏 や 他の蔵人さんたちも
試飲をされたのですが、今回の結果を伏せて 良いと思うものを
選んでもらったところ、本醸造 も 純米も、私たちが最初に選んだ
酒に支持が集まりました。 心強いですね。

さて、今年の 呑み切り一番は、10月1日 日本酒の日が発売日
です。その少し前には入荷するでしょうが、あと1月ほどお待ちください。

ご期待に沿える 最高の1本を選定出来ました。



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