対照的な2本の静岡酒

カテゴリー │

日本酒の世界では、ひやおろし が花盛り
ですが、酒名にひやおろし を冠さない
2本のお酒 どちらも静岡県の蔵のお酒なん
ですが、とにかく味わいは対照的な2本を
ご紹介しましょう。

対照的な2本の静岡酒
1本目は 静岡市は清水区の 三和酒造さんから
香りがフルーティで華やかな 純米吟醸です。

このお蔵は、静岡酵母など使いません。
カプロン酸エチル高発酵の、協会10号酵母。
ですから、概して香りはリンゴ、メロンなどの
甘いフルーツ系。

ところがです・・

◆臥龍梅 鳳雛 純米吟醸無濾過生原酒 -4℃熟成 21BY

全量 兵庫山田錦で醸し、春先に搾った純米吟醸を
無濾過生原酒の状態で、-4℃で生のまま貯蔵しました。
適度な熟成が、香りに煎り胡麻の風味を加味し、
ただフルーティなだけのお酒とは、一線を画します。

口に含むと、無濾過生原酒の濃厚な旨みの
広がりと、完熟したフルーツにも似た華やかな
風味が鼻腔をくすぐります。

そして特筆すべきは、後半は思ったほどその華やかさが
残らず、とてもきれいに引いていきます。

コストパフォーマンス抜群の数量限定入荷。
スポット商品ですので、売り切りご免となります。


対照的な2本の静岡酒
もう1本は、島田の大村屋酒造場さんの 特別純米。
“おんな泣かせ”で有名なお蔵です。
最近は、若手の製造部長さんが奮起し、静岡らしい
味わいのお酒を造るようになりました。

◆大井川畔 鰍(かじか) 特別純米酒 21BY 

こちらは全量 静岡県産誉富士を使用し、静岡酵母
で仕込んだ純米酒を、1本ずつ手作業で丁寧に火入
れしました。 そして百八十日低温で囲い熟成。

酵母は静岡酵母NO-2 ですから、酢酸イソアミルを
発酵し、バナナ様の香りと言いながらも、軽快で
落ち着いた香りが漂います。

香りはかすかにフルーティですが、とても控えめ。
口当たりはマイルドで透明感があります。
鼻に抜けるあたりから、果実様の香りがかすかに
感じられ、さらりとした中のコクも認識できます。
この後半の個性は、熟成から来る旨みの着地点。
キレはゆっくりと静かな酸の余韻を残します。

こちらも 数量限定入荷で、蔵の在庫は既に
ありませんから、売り切りご免です。

対照的な2本のお酒 いかがですか。


同じカテゴリー()の記事
志太泉の辛口とは
志太泉の辛口とは(2024-05-11 11:04)

開運 夢仕込み
開運 夢仕込み(2024-05-09 15:52)

初亀 純米吟醸 BLUE
初亀 純米吟醸 BLUE(2024-05-02 11:01)


 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
対照的な2本の静岡酒
    コメント(0)