静岡県清酒鑑評会 きき酒

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19日 平成22年静岡県清酒鑑評会入賞酒
のきき酒会があり、出かけました。

会場はいつものように 静岡市の もくせい会館
たまたま しずおか地酒研究会会員のS氏と一緒になり
いつもならバスに乗るところ、歩いてたどり着きました。

12時の開場と同時に、吟醸の部の東から西へと利き酒
開始。 いつものように、バインダーと生ビール用の
紙コップを携えて。  この二つは必需品です。

バインダーには、入賞蔵の一覧表をファイルして感想をメモ。
そしてグラスをそこに乗せて酒を注ぐのです。
紙コップは 吐き として活用。いちいち バケツまで
吐きに行く時間と手間を省けます。

さて、各入賞酒の感想ですが、吟醸の部も、純米の部も
上位の酒はマイルドと透明感の極致。
ここまで、ストイックに静岡らしさを主張するか・・
静岡の鑑評会ですから、静岡らしさがあって当然なのですが

ちなみに、静岡らしさとは、香りが穏やかで酸が低いこと。
そこに、大吟醸ですから透明感と抜群のキレを伴います。

特に 純米の部。どれも純米大吟醸そのものなんですが、
とにかくやさしすぎる そしてスイート。
良い意味でのアク つまり個性を主張する酒 とは違いました。
もちろんどれも素晴らしく良い酒なんですが、同じような味の線 
金太郎飴的な印象を受けたのは、私だけでしょうか。

静岡県清酒鑑評会 きき酒
それでも、知事賞の富士錦は、その優しさの奥に気品が漂い
抜群のキレにほだされました。

今年は米の溶けが悪かった。と聞いています。
米が溶けなかったので、味が乗らないんですね。
アルコール分も純米の場合、原酒であるにもかかわらず
15度台と言いますから、さもありなん。です。

一方吟醸の部は、つまりアル添大吟醸なんですが、こちらは
上位の酒はどれも らしさ を主張していました。

静岡県清酒鑑評会 きき酒

知事賞の開運は、透明感に優れキレが抜群。
口に含むと、たちどころに体に沁みこむ そんな錯覚を覚えます。
気品に満ち溢れた一滴。

2位の 花の舞は、むしろ吟醸らしい味わいが際立っていて
主張は開運よりやや強く感じました。全国の評価なら、別の位置に
いたのかもしれません。

3位の英君も、同じような印象。後口のキリリとした個性は
秀逸でした。

4位の初亀は、バランスの良さが感じられました。
このあたりのお酒の方が、判りやすくて個人的には好きです。

そんな中、國香や白隠正宗は、我が道を行く という姿勢が
変わらなくて、ある意味 ほっとしました。

國香は お米のジュース的な味わいは相変わらず。
一口飲んで、そのらしさに思わず笑みがこぼれました。

白隠正宗は、純米のみの出品なんですが、なんと山廃を出したとか。
知事賞など眼中にない と言わんばかりの暴挙ですね(笑)
とにかく、山廃が鑑評会でどこまで評価されるのかを試行する
高嶋くんのチャレンジ精神には、拍手を送りたいと思います。

1時間ほどで、すべての試飲を終え会場をあとに。
帰りは地酒コンサルタントのT氏と一緒になり、昼食をともに。
その昔、酒問屋に居た Iくんがオーナーをしている静岡駅近くの
とろろ茶屋の店へ。 なかなかの繁盛店で、Iくんも昔と変わらず
元気な様子。 皆 頑張ってるなあ。

それにつけても、静岡市の街中の元気なこと。
浜松の中心部は一体 どうなるのでしょうね。



 
この記事へのコメント
私は13時過ぎに着いたので、開運も富士錦の初亀も全て無かったです。早い方は11時半から並んでいたそうですね。
でも、駅南の某鉄板焼き屋さんで富士錦の出品酒は飲むことが出来ました。
透明感があって、本当にキレが素晴らしかったですね。
Posted by gucchi at 2010年03月21日 21:53
gucchi さん 入れ違いでお会いしましたね。 あの時間ではなくなるのも仕方がないでしょう。 開運の1本目など、ものの5分で
終わりましたから。

富士錦の出品酒 うちにも 無濾過生の
状態で入荷しますよ。
Posted by 静岡酵母静岡酵母 at 2010年03月22日 09:25
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    コメント(2)