キャタピラー

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昨日15日は終戦記念日。
そんな戦争を考える日にぴったりの
映画を観た。


キャタピラー

キャタピラー


ちょうど若松監督が舞台挨拶に来ると聞いたので
17時45分上映の回に行く。込むことを予想して
17時前にシネマイーラに着くと、既に20人ほどの
観客が列を作っていた。

その後、観客はどんどんと増え、上映時間直前には
満席となり立ち見まで。早く行って正解。

さて、映画は。
これ 単なる反戦映画ではない。
ましてや反日映画でも。

寺島しのぶ と 大西信満(しま)の二人の演技に
集約される人間の暗部と本質をさらけ出すことで
戦争の狂気と愚かさを描いた作品。

とにかく目をそむけたくなるようなシーンばかり。
それは決して残虐な映像ではなく、重く辛い日常。
その日常を作り上げたのは まさに戦争。

シーンの変換に、青空が描き出される。
その青は、スカイブルーではなく、どこか灰色の
ミストブルー。真夏なのに、もやがかかったような
淡い青。 時代を象徴する青なのか。

四肢を喪失した夫が、敗戦を知り自ら池に沈む。
その最後のシーンに救われてしまう自分がいた。

キャタピラー

上映後、監督に質問した。
どうしてタイトルがキャタピラーなの?

キャタピラーとは芋虫のこと。最初は 芋虫 にしよう
と考えていたらしいが、戦争を象徴するキャタピラーの
方が伝わりやすいとの判断とか。 なるほど。

ベルリンで賞を取ってから半年近くも過ぎてから
上映するのは、安易に商業主義に乗らない若松監督
の矜持。  あっぱれ

日本人、特に夏休みの若者は、一度は観るべき映画。
評価は別にして。

シネマイーラにて9月10日まで。



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