大晦日

カテゴリー │酒屋の仕事



今年も大晦日を迎え、お正月の準備も整いました。

この12月はコロナ禍のあおりで、今までにないほどの

落ち込みでしたが、ここ数日は個人のご来店客の皆様

のおかげで、少しは持ち直しました。

特に日本酒は予想以上の売れ行きで品切れをきたすものも。

弱気な仕入れをしていた というのもあるのですが。



当店では 仕事上 日めくりカレンダーは必需品で

ここ数年は 酒造会社さんからのいただきもので間に合い

お客様に差し上げたりしていたのですが

今年はたったの一つしかいただけませんでした。

最低二つは要るので、十数年ぶりに一つは買うことに。

こんなところにも、コロナ不況の影響が出ているのですね。

来年は少しでも収束し、景気が上向くこと

とくに 飲食店さんにお客が戻ることを切に願います。

今年一年 拙いブログをご覧いただきまして

本当にありがとうございました。

年始は4日から営業いたします。

皆さま 良いお年をお迎えください。





 

開運 初蔵出し 入荷

カテゴリー │ランニング

久しぶりの今朝ランは 馬込川北上の

赤電上島駅折り返し12キロラン。

朝方は暖かく、心地よい汗をかけました。

今年もあとわずか。

コロナ禍に振り回される激動の一年でしたが

なんとか年を越せそうです。

新酒搾りたても各蔵から出尽くしてもうないだろう

と思っていたら、 “しぼりたての真打”がトリを飾ります。



本醸造のしぼりたてこそが、昔ながらの新酒そのもの

しぼりたてのメインストリーム
と感じる私は

きっと古い人間なのでしょう。

でも 確かに美味しい。

◆開運 初蔵出し しぼりたて原酒生 2BY
1.8L 2,596円(税込)
720ml 1,298円(税込)

このお酒は、開運の土井酒造場さんに造りをお願いしている

粋遙倶楽部オリジナルのしぼりたて原酒のPB商品です。

香りは 吟醸酒かと見まがうほどに 清楚で甘やか

果物ではなく 花の蜜のような芳香。

口に含むと 舌の上で 一瞬 しぼりたて原酒特有の

荒々しさが顔を出すも、すぐにマイルドな旨みにかき消されます。

今年は比較的スイート感が豊かに感じられます。

そして、あとに続く余韻は 上品そのもの。

特筆すべきは後口の綺麗さ。

この艶やかな余韻は、本醸造のしぼりたてとしては

素晴らしいの一語です。

あえて冬場の常温ぐらいでお飲みになることをご提案します。

本来のお酒のうまさ 良さを 実感できるからです。



 

白露垂珠 初しぼり入荷

カテゴリー │酒屋の仕事

本日は日曜日ですが、年末につき

かたやま酒店は通常営業です。

昨日の土曜はとても忙しかった反動でしょうか

まだ10時すぎですが、かなり静かです。

かたやま酒店は日曜休み  と多くのお客様に

刷り込まれているので、仕方がないでしょう。

こんな日は 普段できないことをやりましょう。

先日から開催している 樽酒量り売りですが

好評につき 純米酒は完売しました。

遠州の四季 本醸造樽酒は、まだたくさんございます。


そして新酒しぼりたては まだまだ入荷が続いています。

山形県は鶴岡市から届いたのは 白露垂珠の初しぼり

この時期に1回限りの瓶詰めとなる、気品ある旨みが

ほとばしる1本です。

◆白露垂珠 純米吟醸美山錦55 初しぼり無濾過生 2BY
1.8L 2,970円(税込)
720ml 1,540円(税込)

全国・東北など各種鑑評会での金賞受賞歴が、

吟醸蔵で名高い山形県においてNo.1という、

その実力のすべてが、凝縮されたお酒です。

蜜を湛えたりんごのような香りが清楚に漂います。

決して派手なものではないのに、心がウキウキと

味わいへの期待感を膨らませます。

口に含むと軽快かつ滑らかで、気品のある透明感を

伴う旨みがお口一杯に広がります。

やがてキリリとほのかな酸が隠し味となり、美味しさを演出。

鼻に抜ける香りは純米吟醸らしい気品に満ち溢れたもので、

ゆっくりとキレて行き静かな余韻を残します。

白露垂珠の美山錦での仕込みは てっぱん ですね。




 

開運樽酒 と ほうらいせん熟成純米

カテゴリー │

クリスマスイブが終わると、いよいよ年末商戦本番の

スタートです。

本日より31日まで かたやま酒店は日曜日も休まず

営業いたします。


ウチ呑みのお酒 年末年始を飾るこれ と言う1本なら

是非ご利用ください。



現在 かたやま酒店の店内は 杉の香りがほんのりと

漂っております。

本日から 開運樽酒の量り売り が始まりました。

本醸造 と 特別純米の2種類あります。

◆開運 呑み切り一番特別純米酒 樽酒はかりうり

◆開運 遠州の四季 樽酒はかりうり


店売りはもちろん、地方発送も行います。



さて 新酒しぼりたての生酒ばかりが酒でなし

と、このタイミングで入荷したのが、三年熟成酒 です。

お蔵は、お隣愛知県の 関谷醸造さん。

設楽町の本社蔵ではなく、豊田市(旧稲武町)の吟醸工房で

醸され三年熟成された純米酒です。

いい味わいになってますよ。

◆ほうらいせん 三年熟成 有機米


720ml 1,760円(税込)

有機米の雄町を65%精米と、低精白で醸し

三年熟成させた純米酒となります。

色はほのかに山吹色。

香りはカラメルシロップのようでもあり、穀物のようでもあり。

含むと円やかな甘みとコクがまず顔を出し

ヒネたような風味は皆無で、基本綺麗な米の旨みを

しっかりと感じ取れ、後口の余韻もとても穏やかでスムース。

新酒ばかりが酒ではない・・と今の時期語りかけるような1本です。

このまま冷やもよし、温めてお飲みになるのもお薦めです。




 

開運 雄町の無濾過が入荷

カテゴリー │酒屋の仕事

ただいま かたやま酒店の倉庫は足の踏み場もない

超密の状態です。

密 というのは 人 ではなく 日本酒 で のお話。

開運の無濾過純米シリーズ。

例年ですと 山田錦 が出て 誉富士 が続き

一年を締めたわけですが

今年は、 更に愛山が出て 雄町までもが年内に出荷され

更に それぞれ にごりもありいの 720mlもありいの・・・。


と来るものですから、冷蔵庫は もうパンパン。

入らないものは、貸倉庫の冷蔵室へ一時避難です。

土井さん 勘弁してよお。

と言いたくなりますが、お客様にとっては

年内に4種類の米違いを楽しめるわけですから

文句を言ってはいけませんね。



そんなわけで 開運 無濾過純米 赤磐雄町 のご紹介です。

写真は 雄町のにごり生酒です。

吹き出すようなガス感は全くありません。

含むと、相変わらず雄町はキリリとしていますね。

山田錦 と 雄町

この 酒造好適米の 王者 と 女王 は

酒になると 見事な味わいの違いを醸し出します。

◆開運 無濾過純米 赤磐雄町にごり生酒 2BY


香りは、無濾過純米のそれと、ほとんど同じですが

かすかに滓特有の甘酸っぱい香りが漂います。

口にすると、まずは炭酸ガスのフレッシュな刺激が顔を出し

やがて、まろやかでほのかな酸が口中を漂います。

口中に広がる旨みは、無濾過純米と同じで洗練されたスマートさ

を伴うなめらかな味わい。

そして、後口はやはりきれいですが、これもにごり酒特有の

滓の特性をかすかに残す・・・と言いたいところですが

キレはとてつもなく良いです。

辛口でもない 甘くもない生のにごり酒 それも純米で。

というご要望には見事にはまるお酒でしょう。


もちろん 精製もあります。


◆開運 無濾過純米生酒 赤磐雄町 2BY


今年も全量が赤磐雄町の55%精米で仕込まれています。

ですから、レギュラーの無濾過純米よりちょっと上を行く

“雄町バージョン”の 無濾過純米。

口当たりは、清冽でキリリとしており、旨みの広がりは

透明感を伴い、後口のキレも申し分ありません。

山田錦の無濾過純米が、ふくよかに旨みが広がる

ホットで優しい二枚目であるのに対し、

この雄町は、スパッとした感触の硬派なイケメン。

両者の違いが、はっきりと出ております。

今年は 両商品ともに 720ml もありますから

山田錦・誉富士・愛山・雄町 の4種飲み比べも

ご家庭で出来ますね。


是非お試しください。



 

小夜衣しぼりたて入荷

カテゴリー │CDお客様

昨今の コロナ禍による重苦しい雰囲気がそうさせるのか

すっかりと ジャズアルバムの新譜をチェックすることから

遠ざかっていました。

最近はCDを手に入れるのはもっぱらライブ。

当然のごとくライプの回数も激減しているので

たまにしか買いません。

そんなおり、日本酒を買いに見えたあるジャズファンのお客様から

思わぬCDをいただきました。

ネット注文したらなかなか届かないので他のサイトにアクセスしたものの

遅れて同じものが届いたので1枚差し上げます。

という次第。

同じアルバムを2枚ゲット 私も時々やります。

10万やる って言われても見向きもしない私ですが・・(ウソこけ)

こんないただきものは、とってもありがたく嬉しいです。

ありがとうございます。


それは ダイアナ・クラールの9月に出た新譜。

と言っても 2016年から録り貯めていた音源のスタンダード集。

ダイアナ曰く

「アウト・テイクには程遠くて、放置するにはもったいない」

早速店で流すと、あのドスの利いたハスキーヴォイスが響き渡り

相変わらずやさぐれたような歌い方だが、どこまでも麗やかで美しい。

録音の素晴らしさが、まるでそこで歌っているかのようにも。

店の空気がいっぺんに明るくジャズ色に変ったのは

言うまでもありません。

Diana Krall - This Dream of You
1. But Beautiful
2. That's All / Azure-Te
3. Autumn In New York
4. Almost Like Being In Love
5. More Than You Know
6. Just You, Just Me
7. There's No You
8. Don’t Smoke In Bed
9. This Dream Of You
10. I Wished On The Moon
11. How Deep Is The Ocean
12. Singing In The Rain



Diana Krall - How Deep Is The Ocean


さて 久しぶりのことでうれしくなり、前書きが長くなりました。

お酒の紹介です。

しぼったまんまの うすにごり生酒が入荷しました。

ここの蔵は 親子で酒造りをされているのですが

最近は 息子さん一人で作った酒 というのが出ません。

それは 息子さんが造る酒が主流となり

いよいよ森本社長も引退か?

なんてことは、あの社長に限ってはないでしょう。(笑)

◆小夜衣 特別純米誉富士 しぼりたて生酒 2BY

静岡県産米・誉富士を100%使用した

特別純米の無濾過しぼりたて生原酒。

香りはしぼりたてらしい麹バナがゆるやかに立ち

口に含むと、洗練された軽快な旨みが広がります。

誉富士ならではのスムースで艶やかな味わいがあり

後口は、和三盆糖のような上品な余韻を残します。

酸度が1.9もあるのに重さを感じさせないのは

静岡酒の特徴でもあります。

フレッシュな1本 いかかでしようか。





 

雪の茅舎 山廃生酒入荷

カテゴリー │

大雪でストップしていた 関越自動車道もようやく復旧のめどが

ついたようです。

ただ 日本海側は今後も大雪の予報があり、警戒しなければ

いけないとか。

こういうニュースを聞くたびに思うのは、

静岡県 特に西部地区は雪がなく本当に住みよいなあ

ということです。

ですから危機感があまり無く、人ものんびりとしています。

それは 良いことでもあり、そうでないことでもあるのでしょう。


さて こちらも雪が積もっているのでしょうか。

秋田県由利本荘市のお蔵から届いたのは

雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)の山廃仕込みの新酒生酒です。




このお蔵の山廃は、山廃らしくなくきれいなお酒が多いのですが

その中にもしっかりとした酸を感じ取れ、お酒に潤いを加味しています。

◆雪の茅舎 秘伝山廃 純米吟醸生酒 2BY

山廃仕込みでありながら、華やかな香りと

きめ細かい味わいが特徴の、純米吟醸新酒生酒です。

上立ち香は、山廃のイメージとは遠いフルーティーな印象。

含むと、山廃らしい酸がまず顔を出すも

透明感のある甘さ、旨味も、艶やかに広がります。

芳醇かつ濃厚なんですが、上品な味わいですから

くどく感じることは全くありません。

山廃的な熟した風味やクセもなく、マイルドな酸がゆるやかに

包み込み、むしろ軽快さを演出します。

そして、鮮やかに切れる後口は秀逸の一言です。

気品と上質の一杯をお求めの方にお勧めします。



そしてもう一本は リーズナブルな価格の純米酒です。

◆雪の茅舎 山廃純米生酒 2BY


香り穏やかで、口に含むと旨みがキラキラと輝きながら

ストレートに滑り込むタイプの山廃純米生酒です。

基本 ソフトで優しい味のふくらみがあり、山廃らしからぬ

キメの細かい酸も感じ取れますが、同時に山廃らしい

風格も併せ持ち、キレの良い後味に得心させられます。

生酒は、この時期にしか味わえませんので

そのフレッシュ感を是非ともお楽しみくださいませ。





 

開運無濾過純米 愛山入荷

カテゴリー │CDジャズライブ

いきなりですが、最近の私のお気に入りアルバムは

ジャズピアニスト 平光広太郎さんの2枚のCDです。

2009年から愛知県を中心に活躍されている彼は

先日行われたハーミットドルフィンでのライブで

初めて生音に触れました。

いやあ とても良いピアニストでいらっしゃいます。

彼の人柄なんでしょうか、気さくで明るく親しみやすい音色なれど

繊細さ、緻密さを兼ね備え、ジャズの本流を行くかの如く

メロディアスで上質の演奏を楽しめました。


写真の二枚のアルバムは、トリオ と ベースとのデュオで

どちらも ホールでの一発録り。 ライブ感この上なしです。

◆平光広太郎 The Trio Vol.2
平光広太郎/ ピアノ 出宮寛之/ ベース 大森ひろ/ ドラム

【収録曲】
1. Night and day
2. Je te veux
3. Doxy
4. Rainy day
5. Stella by starlight
6. I’ll close my eyes

◆The DUO – In concert』(LIVE盤)
平光広太郎(piano) / 出宮寛之(bass)

【収録楽曲】
1.Relaxin' at Camarillo / Charlie Parker 5:36
2.Isfahan / Billy Strayhorn and Duke Ellington 7:59
3.Soul eyes / Mal Waldron 8:28
4.Milestones / Miles Davis 5:54
5.Waltz / Kotaro Hiramitsu 6:49
6.Boplicity / Miles Davis and Gil Evans 7:14
7.MGM / Kotaro Hiramitsu 8:19
8.Moon river / Henry Mancini 8:17

平光広太郎トリオ 'I Love You'


さて 世の中の景気のコロナ禍による停滞にもかかわらず

毎日のように容赦なく入荷する新酒の数々。


開運からは 無濾過純米の愛山 が早くも入荷です。

例年なら 愛山は年明けの2月頃なのに、今年は早い。

これで 米違いで 山田錦・誉富士・愛山 と3種揃いました。

ですから愛山のにごり生酒は 720mlのみとしました。

◆開運 愛山 無濾過純米生原酒 2BY
グラスに注ぐとふくよかに落ち着いた芳香が漂います。

含むと 酸は低いがコハク酸たっぷりの、開運らしい暖色の

ふくよかな旨みと、美麗な味わいがセッションしながら広がり

鼻に抜ける香りは穏やかで清楚。

貴婦人のような気品を携えた純米酒と言えるでしょう。

後半のすうっとキレていくさばけの良さもグッド。

これも是非飲み比べてみて下さい。


◆開運 愛山 無濾過純米にごり生酒 2BY 

こちらは 手汲みで瓶詰めされた にごりバージョンです。

720mlのみですが、数量限定につきお早めにどうぞ。





 

至 フレッシュな新酒2種

カテゴリー │

GOTOトラベル の全国一斉休止が決まり

今年の年末年始はいったいどうなるのか・・・

全く読めないのが現状です。

帰省する人が留まり地元で過ごすなら

店売りも 料飲店も それなりに需要が起きる?


いやいや 飲み屋さんは、そもそも人が集まるのか。

今後 時短営業にでもなれば ならないことを祈りますが

ならなおさらのこと。

家飲みは増えるかもしれないが、空気が重いし。

でも こんなときこそ

いいお酒を呑んでくださいな。




本日ご紹介するのは、いまや当店では冬場だけの仕入れ

となってしまった、超季節商品 です。

なぜ冬場だけかと言いますと、生酒しか仕入れないから。

ここの生酒は とにかく美味いんです。

◆至 純米無濾過生原酒しぼりたて 2BY

純米の生原酒となります。

香りはゆったりと優雅に広がるフルーティな吟醸香。

美麗な旨みがたっぷりの瑞々しい口当たりは

とても60%精米の純米酒とは思えません。

原酒でありながら原酒らしさを感じさせない後口の潔さ。

封を開けて時間が経つと、旨みが加味されるのも

このお酒の魅力かもしれません。

そして にごりバージョンもあります。


◆至 純米にごり 活性生酒 2BY

フレッシュそのもの  活性の生のにごり酒です。

香りは 吟醸酒と見紛うほどの爽やかなメロン香。

含むと 一瞬きりりとした感触のあと 本来の旨みが

艶やか軽快に広がります。

にごり酒と言えども重さは全くありません。

是非 お試しください。



 

開運 誉富士無濾過純米

カテゴリー │酒蔵訪問日本酒の会

例年1月に開催している開運蔵見学会につきまして

今期はやらないの?

とのお問い合わせを多くいただきますのでお知らせします。

開催しません。 (・ω・)\バシッ

バスでの移動、密は不可避、どう考えてもお蔵に迷惑が

かかります。

というわけで、実施を見合わせますのでご了承ください。

世の中が落ち着きましたら、他のイベントともども再開する

予定ですので、その際はどうぞよろしくお願いします。

いつのことやら・・・・

でも 開運のお酒は しっかりとお楽しみいただけます。



直近で入荷したのは、地元静岡県に根差したこのお酒です。

◆開運 誉富士 無濾過純米生原酒 2BY

1.8L 3,080円(税込)
720ml 1,540円(税込)

静岡県産米  静岡酵母  静岡の水 静岡県出身の名杜氏

すべて静岡尽くしの無濾過純米となります。

誉富士は、山田錦の品種改良により10万個体という

膨大な数の中から選ばれた奇跡の酒米です。

今年から720mlも発売されたのですが、これもコロナ禍の

影響と言えるでしょう。

香りはとても穏やかで清楚。

含むと、軽快で流麗な感触で、すっきりとした旨みがひろがります。

無濾過生原酒らしい厚みのあるエッジを感じるものの

概してサラリとした印象です。

山田錦の無濾過純米はもっと芳醇なイメージで

明るくふくよかな美人 だとすると

この誉富士は 小股の切れ上がった楚々とした美人

というところでしょうか。

こんな表現をすると、今の時代 セクハラかな(笑)




 

七田 純米吟醸50の無濾過新酒2種

カテゴリー │時事問題

コロナ禍で自粛自粛の昨今

こんな時こそ忘年会をやろうか。

とランニング仲間に参加を募ったところ

半分も集まりませんでした。

小さめの店を貸し切り、万全の対策でやるつもりだったのですが。

どんな環境でどんな対策をしようとも

今の世 集まることそのものが NG なんですね。

でも 命知らずの4人はやるそうです。(・ω・)\バシッ

そんな命知らずの会 で日本酒好きが集まることがあったら

是非 このお酒をご利用ください。 (・ω・)\バシッバシッ




酒造好適米を50%まで磨いて醸された新酒しぼりたてです。

今年は 五百万石(右) と 雄山錦(左) の2種類あります。

◆七田 純米吟醸50 五百万石 無濾過生酒 2BY

1.8L 3,795円(税込)
720ml 1,870円(税込)

全量兵庫県産五百万石を50%まで磨いて醸された

純米大吟醸規格の純吟無濾過生酒です。

香りは基本穏やかで、和の果物を連想する

落ち着いた芳香が静かに立ちます。

口に含むと、フレッシュなガス感があり

華やかで美麗な味わいが広がります。

五百万石は軽快なれども味が出にくい・・・

なんて言われますが、決してそんなことはありません。

しっかりと流れるように旨みを感じ取れます。

鼻に抜ける香りは、まろやかで上品で艶やか。

酸はほとんど残さず余韻に上質感を与えます。



◆七田 純米吟醸50 雄山錦 無濾過生酒 2BY

1.8L 3,630円(税込)
720ml 1,760円(税込)

こちらは 今年新発売の1本です。

全量富山県産雄山錦を50%まで磨いて醸されました。

雄山錦(おやまにしき)は「ひだほまれ」と「秋田酒33号」の

人工交配によって生み出された品種で米粒が大きく、

麹造りに必要な心白ができやすく

蛋白質含有量の少ない酒造好適米です。

香りは清楚で、かすかに練乳の風味を漂わせます。

含むとグルコースたっぷりの甘みを感じるも

ピチピチとしたガス感がフレッシュさを演出します。

鼻に抜ける香りに柑橘系のキャラを意識し

酸はほとんど残さず静かに霧散します。

五百万石と比べると、雄山錦はキリリとした印象を受けます。


是非 飲み比べてみてください。





 

志太泉純米吟醸 おりがらみと精製中汲み

カテゴリー │酒屋の仕事業界の話

今朝ランは 馬込川北上10キロコース。

早朝でもまだ暖かく、手袋なしでも手がかじかみません。

極端に寒いのは 景況です。

コロナ禍で料飲店さんはどこも忘年会需要が壊滅的な状況に。

ですから当店の業務用ビール類の動きは昨年の半分以下という有様。

落ち込みが比較的緩いのは、日本酒でしょうか。

それは 店にお越しいただける個人のお客様と

ネット販売に支えられています。

そんな日本酒の新酒しぼりたて

本日ご紹介するのは静岡県藤枝市の 志太泉酒造さんから

純米吟醸の新酒生酒を2種類。




実はこの2本、もともとは同じタンクの同じ酒なんですが

一方は おりがらみでそのまま瓶詰めされたもの。

もう一方は 別タンクに移して滓を下げ、中汲みを取ったもの。

味わいが微妙に変わるのが面白いですね。

◆志太泉 純米吟醸 おりがらみ生酒 2BY

1.8L 2,860円(税込)
720ml 1,430円(税込)

富山五百万石を55%まで磨き、静岡酵母にて

醸された純米吟醸のしぼりたてを

おりを残した状態で瓶詰めした うすにごりタイプ。

新酒のフレッシュさと、おりから来る旨みが

うまくマッチし、軽い飲み口で楽しめます。

香りは上品な吟醸香、鼻に抜ける風味は

上質の小豆を茹でたようななつかしさ。

後口のキレもまずまずで、杯が進みます。



◆志太泉 純米吟醸 無濾過直汲み生 2BY

1.8L 2,860円(税込)

純米吟醸のしぼりたてを小タンクに移し

おり引きをして直汲みを取った生酒となります。

新酒のフレッシュさはそのままに

おりがらみより若干シャープな味わいになっています。

滓がないことで微妙に味わいが変わるのが

日本酒の面白さであり奥の深さとも言えましょう。

香りは上品なメロンのような吟醸香が立ち

後口のキレもとても良く、こちらも杯が進みます。

直汲みは1.8Lのみです。

お早めにお買い求めください。




 

焼酎らしくない焼酎 フロール

カテゴリー │家族のこと

昨夜は 孫の世話をカミさんとすることになり

もうクタクタでした。

2歳半になる男の子は、とにかくじっとしていない。

目についたものはなんでも触りたがる。

自分の息子たちの小さいころを思い出すも、ここまでだったかな・・

忘れただけできっと同じようなものだったのでしょうが。

9時には寝るだろう とたかをくくっていたらとんでもない。

10時過ぎてもますます意気盛ん。

ようやく パパとママが記念日の食事を終えて帰ってきたら

急におとなしくなりやがって。(笑)

疲れたけど 充足感のあるひとときでした。


さて ここのところ 日本酒の新酒ばかりを取り上げましたが

芋焼酎のお洒落な品をご紹介します。



上品な甘みのチャーミングな味わいで

中身も外観もとってもカジュアル

価格は少々高いですが

良い意味で焼酎らしくない蒸留酒と言えましょう。

◆本格芋焼酎 25゜ FLOR (フロール) 紅はるか

1.8L 3,520円(税込)
720ml 1,793円(税込)

1年半ぶりのリリースとなります。

ファーストリリースは、「綾紫」の3年熟成もの。

二回目は、「紅まさり」の3年熟成ものでした。

今回3回目は「紅はるか」の3年と4年熟成もののブレンドとなります。

赤い花を思わすようなスマートで綺麗な香りと

蒸留時に発生する油臭からくるほどよい香ばしさが

絶妙にブレンドされ独特の個性を与えています。

みずみずしい口当たりに上品な甘み、控えめな甕香とともに

サッと消えてゆくドライな味わいは、ラベルセンス同様

芋焼酎をワンランク上の蒸留酒へと誘うきっかけとなることでしょう。

刺身などの淡白な料理や、キレの良さを生かして脂っこい料理と

合わせても良いでしょう。

ロックや水割りにして爽快感をお楽しみください。

女性の方にもカジュアルかつお洒落に飲んでもらいたい

というのが基本のコンセプトにあり

ラベルの絵は今回も さつまいもの花です。



 

菱湖 純米大吟醸おりがらみ生

カテゴリー │

今朝ランは 馬込川白羽橋折り返しの10キロ。

早朝の日が昇らない時間に、馬込川沿いの土手を

南下するのは街灯が少なくて暗く、3メートル先の地面を

しっかりと見つめて走ることになります。

やはり冬の馬込川沿いは北上するほうが安全ですね。

でも 暗い道を黙々と走るのは、余計なことを考えずに済むので

走りに集中できるというメリットもあります。


さて 集中と言えば、酒造りに集中するかたわら、その様子を

フェイスブックにてアップされた、ある蔵の酛屋(もとや)の佐藤さん

という方がおられます。

10月8日の洗米の様子からほぼ毎日アップされており

小売り酒屋としても、日本教室の講師としても

とても良い勉強になった2か月間でした。

興味のある方はこちらをご覧ください。




その佐藤さんたちが、井島杜氏のもと造られたお酒が入荷しました。

今年の出来は去年より数段良いのではと、試飲をして確信しました。

気品のある 芳醇旨口酒で、年末年始を飾るに相応しいお酒です。

◆菱湖(りょうこ) 純米大吟醸 山酒4号おりがらみ生 2BY

1.8L 3,520円(税込)
720ml 1,760円(税込)

山形県の酒造好適米 山酒4号を45%まで磨き醸された

おりがらみの純米大吟醸生酒。

香りはやや華やかに発ちますが、フルーティと言うより

高級和菓子の函を開いたときの芳香に似たものを想像します。

含むと上品な甘みそして穏やかな酸味がお口一杯に広がります。

今年のお酒は、アミノ酸の値が低く“酸味”と麹由来の“甘み“の

バランスが取れているため、スッキリとしてベタつかない綺麗な

飲み口が印象的です。

鼻に抜ける香りは、遮るものがなく流れるように進み

マイルドの極地を実感させられます。

そして 抜群のキレ味と美麗な余韻。

ラベルからも連想されるように、老舗蔵の丁寧な一仕事を彷彿。

旧来からある新潟酒のイメージ 端麗辛口を 180゜回し

芳醇旨口に気品を加味した純米大吟醸 となっています。

精米歩合45%の純米大吟醸としては、1.8L 3520円(税込)の価格は

とてもお値打ちと言えるでしょう。

是非 お買い求めいただき、ご堪能下さい。



◆菱湖(りょうこ) 純米大吟醸 山酒4号おりがらみ生 2BY



 

英君と鶴齢 しぼりたて2種

カテゴリー │酒屋の仕事

12月に入ってからというもの、新酒搾りたての入荷が

待ってましたとばかりに、怒涛のように続きます。

小売酒屋としては、限られたスペースにどう納めるか・・

というのが、この時期最も頭を悩ます仕事です。

生酒ですから、常温では陳列できませんし

リーチインクーラーは、コロナ禍の影響でタイトそのもの。

例年ならこの季節には在ってはいけないお酒が鎮座していたりと・・

それはそれで熟成していて美味しいのですが。

さらにお蔵によっては、しぼりたて と にごり生酒を

同時発売というところもあり、時期をずらしてくれれば良いのに

とは思いますが、お客様は待っておられるので

仕入れないわけには参りません。

そんな12月恒例の新酒 それも しぼりたて と にごり生酒

同時発売のお蔵から届いたお酒のご紹介です。



静岡県は由比の英君さんからは

◆英君 純米にごり生酒 スプラッシュ 2BY

純米しぼりたての発酵途中の醪をあらごしして詰められました。

吹出す恐れがありますので、開栓にはご注意下さい。

英君らしいスッキリとした辛口の活性にごり酒で

シュワシュワとした飲み口はまるで“大人のカルピスソーダ”

後口が残らないキレのよい辛口純米にごり酒です。


◆英君 純米しぼりたて生酒 2BY

原酒のしぼりたてとしては、サラリとした爽快な印象

しぼりたてらしい麹香と静岡酵母由来の

バナナともメロンとも言える香り

つまり 酢酸イソアミル系の香りを前面に感じます。

そして、きれいな口当たりが特徴の本生純米酒です。




そして 新潟からは 鶴齢の新酒です。

◆鶴齢 純米生原酒 しぼりたて 2BY

地元新潟の越淡麗を60%精米。

純米吟醸規格にて仕込まれた しぼりたて純米生原酒です。

香りはフレッシュな麹香がゆるやかに立ちます。

含むと、しぼりたてらしい新鮮な旨みの広がりがあり

概して軽やか。原酒の重さは全く感じられません。

後半は穏やかな酸がキリリと味わいを締めキレも良し。


◆鶴齢 純米生原酒 にごり酒 2BY


香りはフレッシュな麹香がゆるやかに立ちます。

含むと、シュワシュワとガス分が心地よく感じられ

さっぱりとした口当たり。

しぼりたてより甘さを意識するも、ベタベタとした感触は皆無です。


すべて 1.8L と 720ml がございます。

ご利用をお待ちしております。




 

志太泉のしぼりたて 蔵出しいちばん入荷

カテゴリー │

師走に入りました。

が、師走感が全くないのは、どうしてでしょう?

暖かいから 気候のせい

それとも コロナ禍のせい

いずれにせよ 季節のお酒は世間の事情に関係なく

正しく入荷します。



師走第一号は こちらの瑞々しい1本です。

◆志太泉 蔵出しいちばん 純米生原酒 2BY

富山県産の五百万石を60%まで磨き醸された

純米生原酒です。

にごりは全くありません。

米が硬いと言われる五百万石の特質を引出し

軽やかで澄んだ味わいと、しぼりたてならではの

瑞々しさをあわせ持つお酒に仕上がっています。

上品で軽快な吟醸香がほんのりと立ち

爽やかな口当たりとキレの良さが

新酒生酒の魅力をふんだんに表現する1本

となっています。

合わせたいお料理は

焼き牡蠣  浜名湖の牡蠣は高いから他の地域で。

寒ブリのしゃぶしゃぶ

白菜と豚バラのミルフィーユ鍋

鶏とネギの塩麹炒め

ああ お腹が空いてきた。