正雪純米吟醸薄にごり

カテゴリー │友人ランニング

今朝も寒さに負けた

と言うか自分に負け

朝ランをスルーしました。

こんなダメダメな私の知り合いに

どの組織にも属せず

真のアマチュアランナーでありながら

フルマラソンを2時間29分で走る男性がいます。

彼は30代になってから我流で走り始めたようですが

40代の部では、出る大会ことごとく優勝するという

まさに強者(つわもの)です。

そんな彼には妹さんが居て

『最近お兄ちゃん メロンもらってこないじゃん』

と言われたそうです。

これは 袋井のクラウンメロンマラソンに最近出ていない

という意味です。

コロナ禍になってからメロンマラソンはハーフのみになったため

彼は出場していなかったのですが

かわいい妹のためにエントリーし、ハーフを1時間10分で走り

またまた40歳代の部の優勝を果たして景品のメロンを

妹にプレゼントした という美談を彼の母親がうちのカミさんの

友達で、カミさんから聞きました。

もっとも今は参加者全員にメロンがもらえます。

私も去年もらいました(笑)




さて メロンと言えば 静岡酵母と山田錦で醸された

かすかにメロン香が漂うお酒のご紹介です。


◆正雪 別撰純米吟醸プレミアム 薄にごり生酒 4BY

モロミの品質管理を大吟醸のように低温発酵させ

上槽しオリのかかった生酒のまま瓶詰めし

-5℃以下の冷蔵庫で保管される間もなく

当店に入荷してきました。

色は 白くうすにごり。

香りは穏やかなんですが、生酒らしいふくよかな芳香も経ちます。

と同時にメロンにも似たニュアンスもかすかに感じられます。

含むと軽快でフレッシュな旨味が広がり、それでいてとても清楚。

舌を刺激する感触はとかくマイルドでさらりとして上品。

さすがに山田錦50%精米のお酒であると、得心させられます。

鍋料理、魚料理全般、天ぷらなど これからの年末年始のお酒

としてお楽しみいただけます。



 

奥 満月おりがらみ

カテゴリー │友人演劇

昨日は 掛川市生涯学習センターで行われた

エンターテインメント創作時代劇なる舞台を鑑賞。

『千代のねがい 一豊の決意』 と言うタイトルの劇は

古くからの知人が主要な役で出ているので

親近感を持って愉しめました。

彼との付き合いも長く、最初に観たのが20数年前のこと。

当時は幕末が舞台でしたが、今回は戦国時代。

相変わらず キレのある殺陣やセリフ回しなど

普段の彼とは全然違う存在感のある演技をしておられました。

歳を重ねる毎に風格が増すとは言いますが

時代劇なのに かつらを被る必要がなくなるのは

とっても 便利ですね(・ω・)\バシッ




さて 本日ご紹介するお酒は 彼の頭のようにまん丸の これ。

微活性のおりがらみ生酒は 奥の一番人気です。


◆奥 THE MOON満月 純米吟醸おりがらみ生 3BY

搾ったあとにオリを絡ませ、瓶の中で少し二次発酵させた微活性酒。

今年のお酒は、初々しく軽やかなイメージだったので

アル分16.4度とやや高めの度数にし、飲んだときの旨味を重視したようです。

ラ・フランスや幸水梨の強い香りが特徴的で

その他、マンゴーや黄桃、リンゴのような香りも感じます。

強くもなく弱くもない心地よい活性感と、オリ由来のクリーミーな旨味

そして程よい余韻。

昨年はオリ感が強く「大人のカルピスソーダ」と表現しましたが

今年は「大人のカルピスソーダ  ラ・フランス味」

といった印象でしょうか。

そのまま乾杯で飲んでも美味しいですし

揚げ物やコッテリとした肉料理など脂っこい料理の油を流してくれる

味付けの濃い料理にもマッチする味わいと言えるでしょう。



 

開運 扁平精米の720ml

カテゴリー │友人

昨日のブログで某ランニングシューズを取り上げたら

あんたはいったい何屋?

と突っ込みを入れられたので

今日は まじめにお酒のご紹介です。

その突っ込みを入れた人は

ウイスキーが大好きで

日本酒のことを常日頃

“人をダメにする飲み物” と言います。

ひどい言い方ですねえ。

若いころに安酒を飲んでダメになった経験が

今でもトラウマになっているのでしょうか。

そんな彼にも飲ませたい辛口の開運です。



◆開運 無濾過純米 扁平精米55 3BY

土井酒造場にて自家精米による扁平精米の

一回火入無濾過純米酒の4合瓶です。

生酒は 一升瓶のみの発売でした。


香りはどこまでも静謐で穏やかなバナナ香。

含むと味わいの芳醇さは控えめで、キリッとした辛口のニュアンス。

あとから返す旨みもレギュラーのひやづめ純米などと比べると

やや少なめと言えるでしょう。

ところが杯はどんどんと進むのです。

飲みやすいと言うのとは少し違うのかもしれませんが

スルスルとさえぎるものがなく

開運らしい旨みの余韻もライトに残します。




 

ラン仲間 やすらかに・・

カテゴリー │友人ランニング

今朝ランは 馬込川を中田島方面へ下り往復するコース

13キロをゆっくりと。

お盆も過ぎ 風もやや涼しくなりました。

蝉の声も弱弱しく、秋はもうそこまで来てますね。



先日 ランニング仲間の一人が天に召されました。

私より 6歳も若い彼ですが、最初に会ったときは

その風貌と醸しだす空気感に 『俺よりジジイが居た・・・』

と思ったものです。

彼が私に敬語で話かけることに違和感を覚えるほどに

歳の差が感じられませんでした。


そんな彼が 何年か前に 癌の宣告を受け

ステージ4 ということで、走るのは止めていました。

同時期に ジム仲間にもステージ4を宣告された人がおり

私より10歳若い彼は、半年で逝ってしまわれました。


それから4年ぐらいが経ったでしょうか。

ランニング仲間の彼は、酒も止めずに過ごしていました。

たまに佐鳴湖に顔を出すと、陰でタバコを吸う姿に驚いたものです。

彼が、今日まで生き続けられたのは、ある意味奇跡とも言えます。

小心者の私がその立場なら、医師の言うとおりにして、なるべく大人しく

療養することでしょう。

彼は 身体だけでなく、きっと心の強い人だったんだなあ

そして家族愛にも満ちた人だったのは、彼のFBからもうかがえました。

Tくん 安らかにお眠り下さい。

君のことは忘れません。




 

Sくんの想いで

カテゴリー │友人ランニング

週末にかけて雨になりそうなので、今朝走りました。
“秘密の練習” 佐鳴湖2周コースは
前半一周目が 33分33秒
後半二周目が 32分22秒
合計 12.4キロ 65分55秒 でした。



今朝は曇天のもと、ある人のことを回想しながらのランでした。
彼 Sくんとは、新卒で入社した会社の同期で、私が
浜松に転勤したときに知り合いました。

とても器用なやつで、学生時代デパートでバイトを
した経験を生かし、包装はプロ級の腕前、販売にも
長けていました。

宴会部長でもあり、いつも女性社員とわいわいやっている
姿を、羨望と嫉妬心を持って眺めていたものです。

互いの結婚式で司会をし合う という思い出もあります。
最初に彼が、私の式の司会をやり、一年後に私が五社神社
で司会をさせていただきました。あとにも先にも、結婚式の
司会など、あれが唯一無二の体験です。

その後私が社を辞め、彼も一年後には全然違う職種に就く
という人生を歩み、年賀状のやりとりこそ続けていたものの
互いに浜松に住んでいながら会うこともなく、現在に至ります。

会社勤めをしていた五年間での彼とのかかわりは、いろんな
意味で刺激をもらいました。部署は私が食品で彼は衣料でしたが
互いに数字を残すことで切磋琢磨し高めあっていた、まさに青春の
一ページがそこにはありました。 出会いに感謝です。

どうして今まで会わなかったのか。
いつでも会える という気持ちがそうさせたのでしょうか。

今夜  少しばかりの悔恨の念を忍ばせながら
彼の通夜に行ってきます。



 

酒の在り方

カテゴリー │友人

勝駒(かちこま) という 富山県のお酒があります。

このお酒を求めて、メールや電話が全国から
届きますが、入荷数量が限られているので
お一人様に1本しかお分けできない という
状態が続いています。



それでも あるだけまだましで、大吟醸や
特別本醸造などは、今期分完売にて一本もなく
来季の造り待ちですから、来年の2月以降まで
品切れは続きます。

そんな 勝駒の大吟醸を、ある方の供養にされた
という話を聞きました。

そしてそれは 飲まれたのではないのです。

午年生まれのお母上が、勝駒というネーミングの
イメージとぴったりだったようで、妻に先立たれた
お父上はとても喜び、ほとんどご本人の口に入る
こともなく、湘南の海に撒かれたそうです。

『私の骨は海に撒くように』
とのご遺言に沿っての行動。

この話を聞き、船から海に勝駒を撒かれる絵が
私の脳裏に浮かびました。 
そして、心を鎮めて祈りました。

日本酒は飲んで楽しむものです。
酔うためだけのものでもなく、所有をみせびらかす
ものでも、決してありません。

でも こういう使われ方は 有り でしょう。
故人の冥福を祈るために 最高の酒を用意する。
それは愛情の賜物。

そんな場に 勝駒をお選びいただいたことは
取り扱う酒屋としての 矜持を感じます。

酒の在り方 について、少し考えさせられました。





 

Tさんのご自宅へ

カテゴリー │友人


『今 うな炭亭の前におるけど、ここからどう行くの?』
と、携帯から突然の問い合わせ。

当店をご存知ない方は、砂山町 と聞くと、だいたいあの辺りを
うろうろとされる。 でも、長くボストンで暮らし、浜松をご存知ない
はずのTさんまでも、そこに行くか・・・(笑)

昨日 Tさんが、震災を心配して来日されたご長男と共にご来店。
大吟醸酒をお買い上げいただいた。

お誕生日プレゼントに差し上げた 初亀大吟醸・愛を、息子さんが
いたく気に入られ、お越しいただいた という次第。

そしてTさんから帰り際に思いがけない言葉が。

『今夜 うちでパーティするけど来ない?』

いいんですか? 是非お邪魔させていただきます。

というわけで、昨夜は奥様の手料理満載のT家のパーティに
お呼ばれ。 手ぶらで行くわけにはいかないので、Tさんがまだ
飲まれたことのない日本酒を1本と、途中の花屋でバラの花束を少々。

“これがホントの 酒とバラの日々” 
 と親父ギャグをかますつもりで準備。

で、すでに始まっていたパーティの輪の中に入り、
お酒はTさんに バラは奥様に これがホントの・・・・

と言いかけたのもつかの間、

『あれは Days of Wine and Roses だから 正しくはワインでしょ・・』

と、あるジャズバーの店主がのたまう。
確かにそうだけど、そこは素直に受けろよ!  (・ω・)\バシッ


さて、楽しいパーティのさなか、Tさんから仕事部屋に一人誘われる。
そのマンションにはロフトがあり、デスクの横には エレピが一台。

『今度プロデュースする ヴォーカルアルバムの編曲をやってるの
こんな曲知ってる?』

流れてきたのは  サテン・ドール  イン・ア・センチメンタル・ムード
ムード・インディゴ  ピアノで伴奏しながら、スキャットで口ずさむTさん。

IT DONT MEAN A THING では、聞きなれたイントロのフレーズを
奏でたあとに

『こんなん演ったら、デュークがきっと怒る。 何十年前に俺らが演り
 尽くしたやろっ て』

と次に披露されたのは、リズムもコードも実に個性的で洒脱。でも
決して前衛ではなく、スタンダードへの敬意が存分に込められたアレンジ。

Tさんのその横顔は、プロのミュージシャンというより、音楽好きの少年。

まさかTさんのピアノを聞けるとは、日本酒が取り持つ縁に感謝の一夜
でありました。




 

間が悪い人

カテゴリー │友人

昨夜のおかずは 手造り餃子。
友人の母上のお手製である。
具だくさんで、とっても美味。
いつもご馳走様です。

実はこの餃子 日曜にいただく予定だった。

その友人から携帯に連絡が入ったのが
日曜の夜。

『餃子作ったけど食べる?』

『欲しいけど、もう酒飲んだから取りにいけない・・』

『いいよ 届けてやるよ』

『じゃあ 山代温泉の○○ホテルの306号室ね・・』

『・・・浜松じゃないのかい!』

『東名・名神・北陸道でほんの5時間だよ』

『じゃあ クール宅急便で送るよ。着払いね』


そう、彼が電話してきたのは、温泉リゾートで
部屋食がそろそろ終わろうとしていたとき。
持ち込んだ、 澤姫のチャンピオン・サケ が
気持ちよくしてくれていた、まさにその時だった。

かの友人は、昔から 間が悪い人 なのである。
でも、優しく暖っかいので、そんな上から目線の
ジョークにも付き合ってくれる。

そんなわけで(どんなわけや)、今日のラヂオは 餃子を持ち込み・・

違います。

澤姫のチャンピオン・サケを持ち込み、斎藤さんに
飲んでいただきましょう。

私が出るのは、お昼の12時10分から。
どうぞよろしく。
FMハロー 76.1MHz 
http://www.fmharo.co.jp/



 

泰子さんと会食

カテゴリー │友人

昨夜は 貴田乃瀬さんにて、ジャズヴォーカリストの中谷泰子さん
このブログの常連コメンテイターtougoさんとの三人で、会食を。
泰子さんは、去年6月の『あなたと地酒と音楽と』にゲスト出演
いただいた縁で、メールのやりとりをしています。

週末にかけて、東京と八ヶ岳でライブがあるのですが、その途中で
浜松にお立ち寄りいただきました。 一度貴田乃瀬さんでゆっくり
とお酒を飲みましょう。 とのかねてからの約束を果たすことに。

その時の様子は親方のブログに詳しいので、一度ご覧下さい。


浴衣姿で、tougoさんご持参の 開運あさば一万石17BYを持つ泰子さん。

彼女は先ごろ NYにレッスンを兼ねて行かれたそうですが、そのお話
をたっぷりと聞かせていただきました。アメリカ人というのは、とにか
くはっきりしている。良いものは良い、ダメなものはダメ。とすぐに態
度で示すので、歌っていてすごく勉強になったとか。彼女にとっては、
今後の人生観も変えるぐらいの経験だったようです。

この日は、親方の料理と日本酒を、堪能しました。

開運あさば一万石17BY 
初亀 純米吟醸 べっぴん
白露垂珠 金賞受賞酒

ちよっと贅沢なラインナップですが、どの酒も実に合いました。
親方 ごちそう様でした。

彼女とは、とにかくジャズの話。まだ話足りないので、場所を
ドルフィンに移して延々と続けました。黒人と白人のジャズに
対する価値観の違いとか、ここではとても書けない業界の裏話
もあったりして、とても面白い一夜でした。

お二人にいただいたお土産です。


tougoさんにいただいた、ベタな大阪みやげ。
これ以上は、ブログコードに引っかかりますので、お見せできません。(笑)


泰子さんにいただいた 夫婦の狸は、レジに飾っておきます。

では、お二人とも 無事に八ヶ岳にたどりつきますよう、お祈り
しております。



 

懐かしい女性と

カテゴリー │友人

先日の土曜は、懐かしい女性をゲストに迎えて飲みました。

彼女は Yちゃんと言うのですが、以前某酒問屋にお勤めで

とても電話応対の良い人でした。

丁寧 親切で 確実 それでいて 気さくで 気立ても良い と来たら

もう何も言うことはありませんね。


いつもの同業者仲間と飲んでいて、Yちゃん最近どうしてる?

という話から、じゃあ久しぶりに呼んで一緒に飲むか。 

という段取りと相成りました。


今は 二児の母親。

しゃべり方が 遠州弁丸出しのおばさん(失礼) っぽく 

なっていたものの、気立ての良さは相変わらず。

残念ながら アルコール類は一切だめ ということで、ウーロン茶で

付き合っていただきましたが、それでも テンション高く

楽しい会話が進みます。


今回の飲み会を行うに当たって、あちこちの男に声をかけましたが、

7月末の土曜ともなれば、普通の酒屋は忙しいもの。

結果 暇な酒屋だけが集まった というわけ・・

と言いつつも 始めたのは9時ごろ


仕事がなければ行きたいよ~ と皆 悔しがっておりましたので

ここに その様子をアップして、みせぴらかす次第です。(笑)

すごい色の写真ですが。



ちなみに 会場は 彼女のお父上のお店。

かに や かわはぎ など、浜名湖の幸に舌鼓を打ちました。

天然鮎も最高。

お土産にいただいた だし巻きも 甘くて美味でした。


今回 参加できなかった連中は、次回を楽しみに。

いつになるか 判りませんが。



 

同級生

カテゴリー │友人

高校時代の同級生と久しぶりに会った。

袋井で仕事を済ませ、浜松に途中下車をした

某市の消防局の管理職にいる彼は

それなりの地位を得ているのだろうが、会えば

昔のままの“後藤くん”そのものである。

1時間あまりの時間で話すことは、家族のこと

趣味のこと、仕事のこと。

そして定年までの過ごし方、定年後のあるべき姿。

そんな話をする年齢になってしまったんだ。

自営業の我が身としては、定年 の概念がないから

もうひとつ、心がついていかないけれど、その気持ちは

なんとなく理解できる。

自分たちが若い頃、定年と言えば55歳だった。

当時の我々が55歳を見る目は、初老そのもの。

あと数年で55歳になる自分たちが、老人か?

と問われれば、ノーである。

肉体的にも、精神的にも、まだまだ若い・・

というより、精神的にはむしろ幼い。

定年なんて単なる通過点だから、次の人生設計を考えようぜ。

という結論で、お開きとした。

ターミナルの雑踏で、自分を見つめなおす時間を得るなんて

同級生ならではだろう。




 

ワウディに行くはずが・・・

カテゴリー │友人

火曜のワウディは、やりがいがある。

ファイティングシェイプにバワーフィット。

どちらも各1時間たっぷり。

特にバワーフィットは、今月から腹筋エクササイズがなくなり

落胆していたが、火曜担当のMさんから、火曜のバワーフィットは

腹筋もありますからね。 と声をかけてもらっていただけに

楽しみにこの日を迎える。

閉店30分前に、フィットネス着に着替え、あとはレジを閉めて

さあ行くぞ。 というそのときに1本の電話。

配達か・・ 

と電話に出ると 「今、○○さんと一緒に飲んでるけど来ない?」

同業者の先輩である。

普通なら絶対に断るシチュエーションだが、実は断れない

事情があった。

彼の4歳になるお孫さんが、重い病気にかかり、この一ヶ月

音沙汰がなかった。

すごく落ち込んでいると、風のうわさで聞いていただけに

これをけったら、一生恨いを残すだろう。

ワウディは毎日ある。

着替え直して、その飲み屋さんに出かける。

心持ち 痩せたように思う。

しゃべり方が、一気に老け込んだようにも感じた。

話を聞くと、お孫さんの病気のことを知ってから、タバコを

すっぱりとやめたそうである。

あれだけ人の迷惑を顧みず吸い続けた男が、よくやめれたと、

その事実ですべてを悟った。

何もできるわけではないが、彼の話を聞くことが、何よりの

励ましなんだろう。

いつものように、くだらない話もする。

でも 頑張れ という言葉など、これっぼっちもかけられない。

何も出来ない不甲斐なさが、痛いほどにわかる。

あなたが、気丈に生活することが、一番大切なことなんだよ。

朝の来ない夜はない。

病気はきっと克服できるよ。



 

たざんのせき

カテゴリー │友人

大昔に勤めていた会社の社員食堂に、調味料を

かれこれ20年納品している。

つまり、私は一納品業者である。

最近、その会社の浜松支店長に、T君が就いた。

T君は、かつて私の部下だった人間で、互いの独身時代は

よく“遊びに”行ったものである。

そんな彼は、私が事務処理でオフィスに顔を出すと、

大勢の部下の前では軽く会釈をする程度だが、私が用件を済ませて

車に向かうと、決まっていそいそと駆け寄ってくる。

それは、かつての部下だった頃の笑顔と同じである。

そして話すことは、上から責められ、下から突き上げられる

今の境遇。

中間管理職とは、まことにもって、つらい立場ですな。

『今日は本社から、コンプライアンスの研修にうるさい人が来るんですよ。』

赤福の例もあるように、企業に油断は許されない。

『御社も、たざんのせき として下さいね』

と、彼に振ると、ニヤニヤしながら

『片山さんも人が悪い』

他山の石 を たざんのせき と読み間違えた彼に

それは たざんのいし だろうと、今から25年前に

突っ込んだことを思い出したのである。

そのジョークに、あうんの呼吸で返すところなど

いくつになっても、どんな立場でも、人間関係なんて変わらない。



 

昔の上司とパートさんたち。

カテゴリー │友人

ひょんなことから、昔働いていた某大手スーパーの
上司やパートさんたちとお会いし、お酒を飲む機会を得た。

二人の上司は、既に別の会社で働いておられ、お一人は
某企業の役員をされている。
でも、人柄などは何も変わらない。

パートさんたちも、皆さん定年や転職をされていて、
そのまま残っている人はいない。 彼女たちも本当に変わらない。

二十数年ぶりに会うと、一緒に働いていた時分に
タイムスリップするのは、高校の同窓会などと全く同じ構図である。

お決まりのように、誰がどうなった、出世したとか、別れたとか、
亡くなったとか、話は尽きない。

あの時のいろんな経験は、形こそ違えどそれぞれの人間形成に
寄与し、今があるのだろう。

今度はもっと人数を増やして、来年もやりましょうと約束をして
会はお開きに。 楽しい時間を過ごせた。


 

交通事故

カテゴリー │友人

納品している居酒屋の主人が交通事故にあった。

2日も注文がないので、店に電話をしたところ誰も出ない。
変に思い携帯にかけると、本人が出て、
『今病院の帰りですう。』 と意外な返事。

事情を聞くと、バイクに乗っていて、信号無視のタクシーに
ぶつけられたらしい。
怪我はたいしたことなさそうだが、腰が痛くて2日間
店を閉めるとか。
本人曰く、明日には通常どおりに開けるとは言っているが、
果たして大丈夫だろうか。 無理しちゃいけないよ。

しかしタクシーの運転手も、信号無視とは、あきれたもんだ。
プロにあるまじき行為。

相手が悪かったね。 と、タクシーの運転手・・・
いえいえ、居酒屋の主人に同情する。 





 

都内某所で同窓会

カテゴリー │友人



先週の土曜は、仕事を奥さんと大学生の息子に委ね、
都内某所にて行われた高校の26期の同窓会に参加。
同窓会と言っても、私の出身校は大阪は松原市にある
某府立高校。それがなんで東京かと言うと、首都圏に
住むごくごく一部のメンバーが、やたら同窓会好き、
というより酒好きで、頻繁に開催しているからである。

実は1年前にも参加したが、その後3ヶ月置きに
開催されるも、毎回土曜日(酔いつぶれても次の日が
日曜だからという理由)なもので、そうそう行けない。

ところが昨年、この同窓会の発起人でもある美人の
Fさんが仲立ちになり、ずっと音信不通だったY君と
31年ぶりにコンタクトがとれ、このブログにコメント
を入れてくれるまでになった。
Fさん、本当にありがとう。

そこで、久しぶりに会おうということになり、この会が
出会いの場となったのである。



いくつかの大学で、美学や哲学、宗教を教える彼は
本当に昔のままであった。
高校時代に、哲学や宗教の世界への興味の扉を開いてくれた
のが彼であったし、趣味は違えど、音楽の話をするうちに
ジャズへの思い入れが強くなっていったのも、実は彼の存在
が大きかった。

その彼とは4次会まで酒を飲み、30数年のブランクを
取り戻すかのように語り合った。
ホテルの部屋に戻ってからも、更に話は続いた。
昼の12時から始まり、寝たのは夜中の2時頃であったか。

楽しい時間を共に過ごすことができたことを、感謝したい。
そして、笑顔で送り出してくれた家族にも、ありがとうと
言いたい。


 

ヨーカドー閉店

カテゴリー │友人




浜松のイトーヨーカドーが、閉店した。
19年間 駅前で頑張ってきたが、流通業は残酷である。
利益の出なくなった店は、消え行くのみ。

知人が働いていたので、
それも開店から19年 新入社員から
店と一緒に過ごした人なので
最後の勇姿を、飲み仲間と一緒に見に行った。

お涙シーンを期待するテレビ局のカメラが林立する中、
涙など全くない、カラッとした最後だったが、
きっと、残務を終えたら ホロッとくるのだろう。

帰り際に彼女はつぶやいた。
『このシヤッターは、二度と開くことはないのね。』

そこで苦楽を共にしてきた人だから、言葉に重みがある。

スクラップ&ビルド は、流通業の宿命。
また新たな世界が始まる序章だと思えば
それは希望の始まりだよ。


 

息子の友達

カテゴリー │友人

東京の大学に通う次男が、友達を連れて一泊していった。

ヤマハスタジアムで行われた、ジュビロ磐田の試合の観戦
ついでである。

同じ大学のサークルで知り合った友人のひろし君は、
子供のころから、ジュビロの大ファンとか。
それで、近くに実家のある息子がお付き合いしたという次第。

なんと彼、試合前のセレモニーで客席に投げ入れられる、
マスコットボールをゲットした。



外国人選手のファブリシオが、なにげなくほうりこんだボールが
自分の方に飛んできたから受けた。 ただそれだけ。

念ずれば通ずるとは、まさにこのこと。

たった18球しかないボールが、14,406人も居る
他の観衆を押しのけ、自分の方に飛んできたのである。
ラッキーと言えばラッキーなんだろうが、
それだけでは語りつくせない、運命的なものを感じたと、
興奮気味に話す姿は、若者らしくていい。

『たつし(息子)の方に飛んできたらどうした?』

『もちろん、ひろしにやったよ。
でも、岡本(ジュビロにいる高校の同級生)のボールなら、やらない。』

『これが岡本のボールだったら、たつしにあげるよ。』

若者の会話を聞いているのは、楽しいものである。




 

30年ぶりのコンタクト

カテゴリー │友人

昨夜、高校時代の友人から突然のメールをいただいた。

大阪で大学の講師をしている彼とは、実に30年ぶりである。

互いに、所在を気にかけていたことが判明する。

彼からいただいたメールを読んでいると、30年の時が
あっという間の出来事に思えてならない。

そして、私のHPの写真映像を見て、とても同じ人とは思えず、
何かの間違いでは・・ とのたまう。  さもありなん。

50を過ぎて、過去をゆっくりとたどる、心の余裕ができてきた。

それは決して郷愁などではなく 今を生きる糧 である

と、私は思う。