御在所岳トレッキング

カテゴリー │休日トレッキング

10月29日日曜日 三重県御在所岳への

トレッキングを愉しみました。

紅葉の季節につき人出の多さを勘案し

浜松を朝5時に車で出発。

東名・伊勢湾岸道・新名神を乗り継ぎ

2時間10分ぐらいでロープウェイの駐車場に到着。

ロープウェイ乗り場を7時半頃スタートし



まずは裏登山道の一合目から登り始めます。

裏登山道は五つあるコースの中で最も初心者向き

という事で選んだのですが、本当に初心者向きかあ?

と途中で疑心暗鬼になるぐらいハードでした。




この蒼滝はコースから下るのですが

せっかく来たので見てみようと降りたところ

中二の林間学校で訪れたことを思い出しました。

53年ぶりの蒼滝です。



登山届けに記帳をして登ります。


基本 三滝川に沿って登るコースで

巨大な岩防護柵を通過します。



川沿いは傾斜も緩やかで歩き易すかったです。


七の渡しを過ぎてようやく山道です。


1時間ちょっとで着いたのが藤内小屋

ここで休憩 おにぎりで腹ごしらえ。



藤内小屋から望む 四日市と伊勢湾

このお天気の良さは 最高ですね。



ここからが斜面も急になり登山気分を味わえます。

てっぺんに小さく見えるのが御在所山頂です。



こんな鎖場もあったりします。


ようやく 五合目 770m 

ここまで1時間40分 まだまだ先は長い。



岩の赤い目印を目当てに登るのですが

たまに違う方向に行ったりします。

そんなときに限って下から来た人上から降りて来る人に

教えてもらいながら元のコースに戻ります。

日曜だから会えるのでしょう。



こんな鎖場もあったりしてなかなかハードでした。



体力も気力も使いますが

この風景に癒され次へ進む気になります。



七合目まで来ました。標高1025m 

スタートから2時間半

ここらあたりが一番きつかったですね。



すると下からスイスイと登って見える人が

ワンちゃんと一緒。 人懐っこく賢いレトリーバーでした。

しかし鎖の岩場はどうして登ったのでしょうか。



八合目の国見峠に到着。

ここまで来ればゴールは間近です。


八合目以降はガレ場もなくなり傾斜も緩やか

こんな道もあったりして飽きることがありません。



いよいよ 山頂にトウチャコ 1211.95m

やったぜ



鈴鹿山脈の向こうは琵琶湖です。

天気もよく最高の眺め。



ここが本当の山頂。

夫婦ともに うれしそうな充実した顔をしています。


帰りは リフトとロープウェイで下ったのですが

名物のカレーうどんが  うまいっけなあ

充実の休日でした。




 

高砂愛山 と 蕎麦の会

カテゴリー │酒屋の仕事ご来店

今日は朝からジェット戦闘機の通過音が

かまびすしく聞こえます。

明日の日曜 エアフェスタ浜松2023 が開催されるので

その試験飛行でしょう。

で それを目当てでしょうか

観光客の方がよくお見えになります。

本日午前中にお越しの若い4人連れの男性は

皆さん 北海道 と 東北 から見えたそうです。

多分 学生さんでしょう。

東京からレンタカーで来て浜松観光。

今日はヤマハの工場と浜松城に行き

もう一泊するそうです。

そんな彼らは いかにも日本酒 と言うか地酒好き

という雰囲気を漂わせておられます。

案の定 静岡の地酒のお薦めを・・・

というご所望でしたので

いろいろと説明をしたところ

國香 初亀 喜久醉 臥龍梅 あたりを

お買い上げになりました。

ありがとうございます。




で 彼らがお帰りになると同時に入荷したのが

このお酒でした。

もう少し入荷が早ければ お薦めしたのですが・・・


◆高砂 山廃純米大吟醸 愛山 4BY


愛山を使用し山廃仕込みで醸された逸品。

香りは控え目なれど熟れた和の果実の様。

含むとまずは清冽でいて艶やかな

愛山らしいジューシーな旨みが口中に広がり

やがて鼻に抜ける香りが濃厚な色合いを

見せるもスムースに抜けて

後口はどこまでも爽やか。

かすかに返す風味が山廃らしさを意識させます。

素直に いい酒です。





そこで ご案内です。

多分 この高砂もお出しすることになるでしょう。

年に一度の 地酒と蕎麦の会を

11月26日の日曜日に開催します。



今回のゲストは篤農家の松下明弘さん。

松下さんは藤枝市の篤農家で

全国で初めて山田錦の有機無農薬栽培に成功した方。

喜久醉の松下米のお酒はもちろんのこと

彼のリクエストで精米歩合の数字の低くないお酒。

つまり米をあまり磨かずに旨さを堪能できるお酒など

全部で8種類の日本酒をご用意し

蕎麦と蕎麦前料理でお楽しみいただく予定です。

会場はかたやま酒店近くの手打ち蕎麦のお店 一さん。

ご主人の竹内一平さんは素材にとことんこだわり

国産蕎麦を自家製粉。

蕎麦コースとしてお酒に合わせながら

いろいろな料理をお出しします。

もちろん、最後は手打ちの蕎麦で締めます。

なお複数でのお申し込みは2名様までとさせていただきます。

詳細はこちらです。




 

長珍 と 龍力

カテゴリー │酒屋の仕事

当店近くのスナックがあった場所が更地になりました。

そこは昭和の時代から長くお取引をしていたお店

だったのですが経営者が引退され閉店となりました。

そのお店はスナックなのにウイスキーとか焼酎は

あまり出ず、日本酒 それも燗酒ばかり出るところでした。

ですから 長く使っていただいた銘柄の仕入れは

なくなりました。

酒屋アルアル で ヘビーな飲み手がお亡くなりになったり

お店が無くなると同時に酒屋の取扱いも消滅する。

というパターンです。

決して他の所で売ろう ということにはならないのです。

その分 他の銘柄に私の好き嫌いで (・ω・)\バシッ

力を入れ、消滅した売上をカバーする

ということになります。




で 当店においては地味ではありますが

是非お薦めしたい日本酒のご紹介です。

この2本は 全く違う地域の全く別の酒蔵のお酒で

お酒のタイプも違うのですが

どこか同じようなキャラを感じてしまうのです。

そのキャラとは

硬派なあじわい という点です。

香りは穏やかでフルーティとは対極にある穀物香。

日本酒度は どちらも +11 の辛口。

酸はそれほど強くは感じません。

でも キレは良いのです。

まずは左の純米吟醸から。

◆長珍 純米吟醸 山田錦 4BY
 愛知県長珍酒造
兵庫山田錦を50~55%まで磨き醸された

火入の純米吟醸。

色はかすかに山吹色を呈しており

グラスから発つ香りは落ち着いた穀物香。

含むと適度な酸が現れるもすぐに消え

きれいな旨味が口中にバランスよくふくらむ

と同時に、低温貯蔵により熟された丸みと

舌触りの滑らかさが印象として残ります。

辛口ではありますが

ただ辛いだけのお酒とは明らかに違い

硬派の骨格を示しながら、後口に苦味や渋みを

全く残さないキレ味の良さに

感動すら覚える味吟醸そのものです。

オーソドックスな味わいで完成度の高いこういうお酒は

あまり冷やしすぎず常温もしくはぬる目の燗がおすすめです。


もう一点は 硬派の純米酒です。


◆龍力 正統派 超辛純米酒 生酒 4BY
 
 兵庫県本田商店

兵庫県産特A地区山田錦の特徴を生かした

酒造りへの思いを尊重し

あえて磨かず(80%精米)「超辛口」に仕上げた

純米酒がこのお酒です。

香りは青メロンや白ブドウのような爽やかさと

バナナや白玉のようなふくよかさの共存がみられます。

含むと一発でわかることですが

甘みの要素をほとんど感じないのです。

すっと入ってきて、ストンと落ちるように引いて

ジワーと余韻が広がるまさに男酒。

同時にそのクラシック感は龍力の個性そのもの

と言えるでしょう。

辛口好きにはたまらない1本に仕上がっております。

どちらも是非一度お試しください。



 

歌舞伎座 と 富士大観

カテゴリー │演劇



先日の日曜は東京銀座の歌舞伎座へ。

歌舞伎座新開場十周年 錦秋十月大歌舞伎を観覧。

前回 歌舞伎座へ行ったのが先代の歌舞伎座の

最後の新春公演で 2009年の正月でした。

あれから14年も経ったのか と時の流れの早さに

おののくばかりです。

今回の目玉は 何と言っても 中村獅童 と

寺島しのぶ が夫婦役で出る 『文七元結物語』

脚本と演出が 山田洋次 というのもそそられます。

元々は落語家の三遊亭圓朝が口演した人情噺

「文七元結」を歌舞伎化したもので、過去に何度も

上演されているそうですが 山田洋次による脚色は

従来とは構成も舞台セットも全く違うものになっているとか。


私が感動したのが二人のまわりを固める役者の

皆さんの細かい仕草とそのセリフです。

特に 片岡孝太郎 演ずる 吉原の大店の女将。

映画やテレビのように細かい表情は確認できませんが

その演技に 厳しさと優しさと色気が漂い

主人公のセリフに相対する 目つき、手振り、 しぐさが

心地よく合点させられ

言い回しも とにかくわかり易くて明快なんです。

これは正に 山田洋次 の演出そのものでしょう。

その前の演目の 『天竺徳兵衛韓噺』 が

室町時代の物語で難解な文語体のセリフは

前もってストーリーを頭に入れて置かないと

理解しずらい内容だっただけに

余計に そう感じたのかもしれません。


獅童演ずる主人公長兵衛は、酒好き博打好きの

どうしようもない左官屋のオヤジなんですが

間抜けで滑稽で どことなくヒューマンなところがあり

途中で寅さんと被るような感覚に浸りました。

多分 会場の多くの皆さんが同じような気持ちで

観ていたのではないでしょうか。


寺島しのぶ演ずるお兼は

何十年かぶりに女性が演じる女の役。

歌舞伎座の舞台に女性が上がることは

本人にはプレッシャーだったのかもしれませんが

か弱さと やさしさと 気の強さと したたかさに

女性そのものが現れている

それは決して ただ女らしい ではなく

男が演ずる女では表現できないであろう

良い意味での しなやかさを感じるのでした。

東京まで行った甲斐のある いい舞台でした。




さて しなやか と言えば

今年の新酒第一号が茨城県日立市より入荷しました。

そのお酒は 新酒らいフレッシュさと

山田錦ならではの しなやかさ を兼ね備えています。

まだ ひやおろし どころか 夏の酒も少しあるのに

新酒しぼりたてのご案内です。 (泣笑)


◆富士大観 山田錦 純米新酒搾りたて生酒 5BY

しぼりたて ですが香りは清楚ながらもマスカット様の

フレッシュで爽やかな芳香が立ちます。

含むと搾りたてらしいフレッシュな旨みが広がり

やがて山田錦特有の心地よいマイルドな味わいが

口中を支配しキレがシャープで甘さを残しません。

その後口の潔さに次の一杯を思わず所望してしまいます。

躍動感のあるフレッシュさとなめらかで落ち着いた個性が

両立する新酒生酒ですから

幅広く和食などにも合わせることができるでしょう。

森島酒造さんは 南部杜氏鑑評会で二年連続で

首席受賞という実力のお蔵です。

森島専務は そういう高価格帯の吟醸だけでなく

気軽に飲める日常の純米酒にも力を注ぐ人で

今回の純米酒は 山田錦100%で

1.8L  2,860円(税込) というリーズナブルなお酒ですから

是非 お試しください。



 

志太泉 八反35号

カテゴリー │

今朝は 日曜日が走れないので

土曜 佐鳴湖ラン10キロ。

朝は涼しくようやく普段のペースで完走。

まだまだかつてのタイムには遠いものの

少しだけ復活しました。



復活 と言えば このお酒も復活です。

コロナ禍が落ち着きお酒の動きも回復。

今年も八反35号を60%まで磨き

静岡酵母で醸された純米酒が

1.8L 2530円(税込)というお値打ち価格で

発売されました。

これは志太泉を支えて下さった皆様への感謝としての

お蔵の気持ちと心意気そのものでしょう。

◆志太泉 純米酒八反35号 復活 4BY

一回火入れで落ち着いた香りが穏やかに立ちます。

含むと綺麗な酸が立ち

軽快な渋みが舌の奥を刺激します。

鼻に抜ける香りはいわゆる辛口酒らしい

穀物を想わせる風味。

やがて静かにゆっくりと切れていきます。

今の香りフルーティでグルコース感たっぷりの

酒市場において決して主流にはならない個性

ではありますが、この味わいこそ静岡酒

であり食中酒そのものと考えます。

冷やでも燗でもOK

晩酌酒としてお試しください。





 

来福 もも

カテゴリー │ランニング

今朝ランは 赤電上島駅折り返し12キロ

前半より後半の方がピッチが上がるのは

まさに気温のおかげ。

ランニング日和りが続きます。


最近ご来店のお客様に旅行者の方が

めっきりと増えました。

浜松は どうする家康効果でしょうか

以前に比べ観光客が増えているような気がします。

そんな旅行者の方にはまず

静岡県のお酒をお薦めするのですが

なかには 地域へのこだわりがなく

辛くない美味しいお酒 というリクエストも時々あり

そんなシチュエーションでセレクトするのがこちらです。



いわゆる “くだものシリーズ”

初めての方は リキュールではなく日本酒を・・・・

とおっしゃるのですが

これもれっきとした日本酒でございます。

「りんご」 「メロン」 と続き直近で入荷したのは

不動の一番人気 「もも」。

今年はかなりフルーティ&ジューシーな仕上がりです。

◇来福 元祖くだもの「もも」純米大吟醸 4BY


「わかりやすい」「かわいらしい」「美味しそうに見える」 

など とても好評な来福元祖くだものシリーズ。

その中でも近年「りんご」を超えて人気の「もも」

昨年は出羽燦々を使用しましたが

今年は強力(ごうりき)を使用。

出羽燦々はキリッとした印象のお酒で

リンゴのような酸を感じるシャープさを感じました。

しかし、今年の強力は数値にも表れているように

日本酒-6   酸度2.2

味わいが芳醇かつジューシーな印象のお酒

に仕上がっています。

初々しい甘みを感じる白桃のような香り

口当たりは微量のガスがフレッシュな印象を与え

ぽっちゃりとしたやわらかい甘みに

鮮やかな酸味がジューシー感を演出。

その後、華やかな香りと甘みが追いかけてきます。

このフルーティー&ジューシーな味わいは

クセになること間違いなしです。

そして 後口のキレも静かに霧散し残りません。


でもこのお酒

鰹の刺身と醤油には絶対に合いません。

生臭さが増幅されてNGです。

ところが醤油には漬けず

鰹にクレソンを添えレモン汁と塩を足すと

なんてことでしょう。

劇的に味わいが変わります。

ですから

白身魚のカルパッチョ

生ハムのシーザーサラダ

バジルを使ったジェノベーゼパスタ 

などとは 相性が良さそうですね。

お試しあれ。




 

望  桃と八朔

カテゴリー │ランニングYoutube

10月ともなれば 早朝はかなり涼しく

まだ寒いと言う感覚はありませんが

ランニングも し易くなりました。

夏場はヘロヘロと走っていましたが

10キロランも50分台中頃の並みのレベルまで

戻ってきたでしょうか。


日本酒の世界では ひやおろし・秋上がりのお酒は

ほぼ出尽くし新酒の登場まではまだ1カ月ぐらいの

間があり、この時期ならではのユニークなお酒が

いろいろと入荷してきます。



桃と八朔 というネーミングのこのお酒は

決してリキュールではありません。

『杜氏のきまぐれレシピ』 という小印が付いています。

望(ぼう)を醸す 栃木県の外池酒造店さんでは

毎年タンク1 本だけ、こちらの小野杜氏が

チャレンジしてみたいお酒を自由に造る企画酒

というのを醸すそうで

今年は、栃木県が開発したTF-7-5 酵母を

使用したお酒に初挑戦されたようです。

桃と八朔 というのは あくまでも風味がそれに近い

ということでイメージされたわけですが

ラベルを見ると 日本酒とは違う酒類を想像してしまいます。

◆望 桃と八朔 純米吟醸生 4BY


プンプンと派手なタイプではなく

全体的に香りは穏やかに立ちます。

その香りからイメージするのは

『白ブドウ』『デラウェア』『スモモ』 そして 『白桃』

全体的な味わいや酸味が似ている果物としては

『八朔』が似つかわしいでしょう。

酸度が2.0ですが、これは心地よい果物っぽい酸味と言えます。

日本酒度-3 ですが、決してベタッと甘すぎるわけでもありません。

含むと望らしい含んだ際のガスがフレッシュ感を演出し

白桃のような上品な甘みと、終始八朔のような和柑橘を

思わす酸味が、味わい全体のバランスを保っている

そんな出来栄えの1本です。

後口にほのかな苦味を残し、キレイに切れていきます。

こういうお酒にチャレンジされると

来季がまた楽しみです。




さて Youtubeにアップされているお気に入りのアーティスト

浅葉裕文さん

彼のギターは シンプルでいながらも飽きることなく

心から楽しませてくれます。

そしてなぜか懐かしくもあり、今回のナンバーはこの曲。

君 微笑めば

サッチモの歌が聴こえてきそう。


【Louis Armstrong】" When you're smiling " Jazz guitar and bass duo





 

勝駒 入荷しました。

カテゴリー │



勝駒の10月分が入荷しました。

特吟 純米酒 特別本醸造 の3種類。

特吟は年に一度きりの入荷です。

店売りオンリー

お一人様 1本限り

単品売りは行っておりません。

勝駒 1.8L なら他の日本酒1.8L

勝駒 720mlなら他の日本酒720ml以上

それぞれ1本以上お買い上げ下さい。

これは決して抱き合わせ販売ではありません。

他のどのお酒をお選びになるかは

お客様の選択にお任せしております。

あくまでも 転売される方に売らないための手段です。

どうかご理解ください。





 

新聞の酒大吟醸

カテゴリー │

ひやおろし 秋上がりのお酒が一段落する

この時期に 毎年入荷してくるお酒があります。

ひやおろしの定義から行くと

こちらも一回火入の短期熟成酒ですから

ひやおろし とも言えるのですが

新聞紙に手作業で包まれているので

新聞の酒 となります。




そして 山田錦を39%まで磨いて醸された大吟醸

であるにもかかわらず 価格はリーズナブル。

1.8L 3,850円(税込)
720ml 1,960円(税込)

ですから ひやおろし というくくりは

全く必要ないのでしょう。

◆大吟醸 新聞の酒 4BY

精米歩合は今年も39%。

自家培養酵母での醸造で、一瞬華やかなれど、

透明感のある落ち着いた果実様の香りが特徴です。

口当たりはとても軽快で爽やか。

大吟醸らしい芳醇な旨みと清冽な味わいが

心地よく広がり

大吟醸を標榜するに十分な味の輪郭を

しっかりと認識でき、やがて静かに切れて行きます。

舌の奥に余韻として残るしなやかな刺激が心地よく

このお酒が食中酒として存在感を示す

そのための一助となっています。


毎年 このお酒の登場を心待ちにされている

お客様がたくさんいらっしゃいます。




 

神雷 Tradition・modern

カテゴリー │酒屋の仕事

10月に入り、朝晩ようやく涼しくなりました。

かたやま酒店では先週から

店頭売りだけのセールを開催しており

それは サービスシール2倍セール というもので

ご来店いただきお持ち帰りのお客様

現金もしくはPayPayやd払い決済のお客様に

差し上げているサービスシールが

明日の4日までは2倍付け という超アナログなセールです。

でもこの期間 普段の倍のご来店客があります。

こちらから差し上げたお葉書を持参していただくのが

条件なんですが、その宛名のご住所を拝見すると

中区のお客様が一番多いものの

当店のある駅南地域は数えるほどしかなく

東は磐田市 西は湖西市 南は遠州浜 北は細江町

と商圏が広いなあと つくづく感じます。

本当に遠くからご来店いただき、感謝に絶えません。



そして 本日ご紹介のお酒はこちらです。

このお酒はこれからの季節 常温もしくはお燗を付けて

お飲みいただくのが良いかと思います。

真吟精米(扁平精米) と生酛・木桶仕込みの合体で

キレイでいて骨太な奥行きのある味わいが特徴。


◆神雷 チャレンジシリーズ Tradition・modern

酒造好適米千本錦を新型精米機にて真吟精米

いわゆる扁平精米にて米の形に沿って精米し

生酛で酒母を仕立てたのち木桶で醸されました。

つまり新しい技術と伝統的な技術の融合です。


香りは乳清のニュアンスは比較的穏やかで

白檀のような香木の香りが

かすかに漂うのを感じ取れます。

含むと、最初のアタックはスマートで流麗

やがて淑やかな酸がゆるりと顔を出し

アミノ酸による旨味は低く抑えられていることを認識。

65%精米ですが、真吟精米による効果でしょうか

鼻に抜ける風味がすこぶる淡麗でいて骨太。

一見矛盾するような表現ですが

後半のキレの良さとも相まって

奥行きのある味わいを楽しめます。

このまま常温も良し 燗もまた良し

すっきりとしていながらも味わいのある辛口を

お求め方には、ぴったりな火入の純米酒です。