2007年10月31日10:56
名前を言葉で説明すること≫
カテゴリー │酒屋の仕事
古くからのお客様に孫が出来た。
我々夫婦と同年代のお客様だが、そろそろ そういう年齢
にさしかかったかなと、注文を受けながら別の感慨にふけった。
さてその注文だが、お宮参りに日本酒を内祝で持っていくので
ついでに、のしを書いてくれ というご依頼。
で、赤ちゃんのお名前を電話で聞くのだが、
“たいが”というらしい。
字はなんと書くのかとお聞きすると、
推薦の すい に 賀正の が だそうである。
男らしくて良い名前だけど、珍しい字を充てましたね。
なにやら、苗字とのかねあいで画数にこだわると、この字しか
なかったとか。
子供の幸せを願うのは親の務めだから、それはそれで良いのだが、
この子は、自分の名前を言葉で注釈しないと、正しくは書いて
もらえないだろうなあ。 と、ひとごとながら、老婆心が横切った。
翻って、自分の名前でも過去にいろいろとあった。
克哉 と書くのだが、克 は 克服のこく と言えば、だいたい
理解してもらえる。
哉は、也 と間違えられることが多かったので、幼いころ 親からは
『志賀直哉のや と言いなさい。』と教えられ、大人になるまで
そうしてきた。
でも、志賀直哉がだんだんと通じなくなくなってきたので、
漢文の かな ですと言い換えたこともあったが、ますます間違えられる
ことになり、また志賀直哉に戻した。
ところが、自分の35歳ごろから スマップがメジャーになり、
木村拓哉のや と言うと、だいたい通じるようになった。
最近はもっぱらこれ。
ところが先日何かの窓口で 若いオネエチャンに 木村拓哉のや と
言ったら 『志賀直哉のや ですね。』
と返された時は、恥ずかしいような、感心させられるような、
ちょっと複雑な気分になったものだ。
名前を言葉で説明するって、毎度のことながら、エネルギーが要る。
我々夫婦と同年代のお客様だが、そろそろ そういう年齢
にさしかかったかなと、注文を受けながら別の感慨にふけった。
さてその注文だが、お宮参りに日本酒を内祝で持っていくので
ついでに、のしを書いてくれ というご依頼。
で、赤ちゃんのお名前を電話で聞くのだが、
“たいが”というらしい。
字はなんと書くのかとお聞きすると、
推薦の すい に 賀正の が だそうである。
男らしくて良い名前だけど、珍しい字を充てましたね。
なにやら、苗字とのかねあいで画数にこだわると、この字しか
なかったとか。
子供の幸せを願うのは親の務めだから、それはそれで良いのだが、
この子は、自分の名前を言葉で注釈しないと、正しくは書いて
もらえないだろうなあ。 と、ひとごとながら、老婆心が横切った。
翻って、自分の名前でも過去にいろいろとあった。
克哉 と書くのだが、克 は 克服のこく と言えば、だいたい
理解してもらえる。
哉は、也 と間違えられることが多かったので、幼いころ 親からは
『志賀直哉のや と言いなさい。』と教えられ、大人になるまで
そうしてきた。
でも、志賀直哉がだんだんと通じなくなくなってきたので、
漢文の かな ですと言い換えたこともあったが、ますます間違えられる
ことになり、また志賀直哉に戻した。
ところが、自分の35歳ごろから スマップがメジャーになり、
木村拓哉のや と言うと、だいたい通じるようになった。
最近はもっぱらこれ。
ところが先日何かの窓口で 若いオネエチャンに 木村拓哉のや と
言ったら 『志賀直哉のや ですね。』
と返された時は、恥ずかしいような、感心させられるような、
ちょっと複雑な気分になったものだ。
名前を言葉で説明するって、毎度のことながら、エネルギーが要る。