名前を言葉で説明すること

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古くからのお客様に孫が出来た。

我々夫婦と同年代のお客様だが、そろそろ そういう年齢

にさしかかったかなと、注文を受けながら別の感慨にふけった。

名前を言葉で説明すること

さてその注文だが、お宮参りに日本酒を内祝で持っていくので

ついでに、のしを書いてくれ  というご依頼。

で、赤ちゃんのお名前を電話で聞くのだが、

   “たいが”というらしい。

字はなんと書くのかとお聞きすると、

推薦の すい に 賀正の が だそうである。

男らしくて良い名前だけど、珍しい字を充てましたね。

なにやら、苗字とのかねあいで画数にこだわると、この字しか

なかったとか。

子供の幸せを願うのは親の務めだから、それはそれで良いのだが、

この子は、自分の名前を言葉で注釈しないと、正しくは書いて

もらえないだろうなあ。 と、ひとごとながら、老婆心が横切った。


翻って、自分の名前でも過去にいろいろとあった。

克哉 と書くのだが、克 は 克服のこく と言えば、だいたい

理解してもらえる。

哉は、也 と間違えられることが多かったので、幼いころ 親からは

『志賀直哉のや と言いなさい。』と教えられ、大人になるまで

そうしてきた。

でも、志賀直哉がだんだんと通じなくなくなってきたので、

漢文の かな ですと言い換えたこともあったが、ますます間違えられる

ことになり、また志賀直哉に戻した。

ところが、自分の35歳ごろから スマップがメジャーになり、

木村拓哉のや と言うと、だいたい通じるようになった。

最近はもっぱらこれ。


ところが先日何かの窓口で 若いオネエチャンに 木村拓哉のや と

言ったら  『志賀直哉のや ですね。』

と返された時は、恥ずかしいような、感心させられるような、

ちょっと複雑な気分になったものだ。

名前を言葉で説明するって、毎度のことながら、エネルギーが要る。


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