静岡酵母の　酒とJAZZとランの日々

今月から 生活用品や調味料、食品類の値上げが続いています。

日本酒や焼酎の世界も、昔のように一斉に ではなく、各蔵によって

様々ではありますが、定番商品の値上げの情報がいろいろと入って

来ています。

その理由として 資材、送料の値上げ というのが大きいのでしょう。

当店でも、今年になってからヤマト運輸から送料値上げについての

申し入れがあり、なんとか引き伸ばしてはきましたが、今月から

いよいよ上げざるを得ない状況となりました。

お酒の場合 重量 と 体積 がかさみますので、従来のままでは

双方が大赤字となってしまいます。

今のシステムは、センターにて自動的に 重量 と 体積が計られ

現場の集荷人の判断が入る余地がなくなってしまっているのです。

それでも 近くの地域は出来る限り抑えたつもりです。

遠い地域の値上げ幅が大きくなるのは、なんとも仕方がないのかな。

宅配送料のページはこちらです。

ですから、そんな送料を払ってでも手に入れたいとご注文を下さる

お客様には、もう感謝しかありません。



さて、爽やかな夏酒 とは反対側のポジションにある と表現すると

言い過ぎかもしれませんが、濃醇な辛口のお酒が入荷しています。

合わせるお料理によっては、こういうお酒も存在感を示します。

試飲用の小瓶を添えていただけるのは、とてもありがたいです。

◆北島 きもと純米雄町 無濾過生原酒 30BY


きもと造りで6号酵母ならではの、きめ細かく迫力のある酸が

まずは顔を出し、雄町らしい甘みすら感じる旨みが広がり

やがて甘酸っぱさを越えて爽快な辛さの残糖感のない後口が印象的。

香りは黒糖やかりんとうのような和のニュアンスを思い起こさせます。

のどを通るときの厚みが印象的ですが、酸と重さが残らず

キレの良さすら感じさせるところは雄町のパワーであり

仕込総米840kという小仕込みの成せる技 でしょうか。

ただ辛いだけの辛口酒　ではないことは、飲んでみて断言できます。