ジャズウイーク 近藤さおりトリオ

カテゴリー │ジャズライブ

昨夜は、浜北のおとぎ草子での近藤さおりトリオのライブに行った。
予約なしでもOKと聞いていたが、実際行くと既に満杯。
立ち見かあ と落胆していると、さおりさんが席を取ってくれており、
なんとか末席に座ることが出来た。 気配り感謝します。

ジャズウイーク 近藤さおりトリオ

さて、この日のベースはいつものメンバー岩間くん。
ピアノとドラムスのつなぎ役に徹するように見えて、
実はいつにも増してソロが前面に出たりして、頑張ってた。

ドラムスは東京から呼んだバリバリのプロの藤井学さん。
彼とのライブを聴くのは二度目だが、相変わらず強力。
音が大きいだけでなく、彼のドラムソロが始まると
会場の空気が変わるのを意識できます。流石にプロのお仕事。

そして、さおりさんのピアノ。
私が今まで聴いた彼女のライブの中で、最も良い演奏だったと思う。

何が良いかというと、難しいことをやってるな。テクニックすごいな。
と思わせる演奏が従来のライブだとすると、
もっと難しいことをやっているにもかかわらず、それを意識させない
パフォーマンスで、とにかく聴き手を愉しませることに終始したから。

ケニー・ドーハムの「ロータス・ブロッサム」で幕を開けたライブは
彼女のオリジナルや、彼女が敬愛するミュージシャンスタンダードに
加え、G線上のアリアなどのクラシックナンバーなども交え、多士済々。

オリジナルの「ドロップ」は、涙の滴という意味か。
3拍子の流麗で哀愁を帯びた素朴なメロディラインと、どことなく
希望の光をも見出せるような展開に、人生の悲喜こもごもを
イメージさせるだけの音楽としてのチカラを感じた。

一方、ホレス・シルバーのナンバー(タイトル失念)は、ファンキーで
かっこよかった。昔からそうだが、こういう男臭い曲を演らせると、
本当に彼女は天下一品である。
藤井学のドラムソロも圧巻。

G線上のアリアは、もともとクラッシック出身の彼女だから
お手の物と思いきや、いきなりのジャズアレンジでの展開が意外。
オイゲン・キケロ(懐かしい)などとは、二味以上違う演奏でした。

一番感動したのは、最後に演奏した「マイ・フェイバリット・シングス」
いきなりのドラマチックな展開は、迫力満点。
こういう誰でも知っている曲を、アーティストの色で表現し、聴かせる
ことこそが、まさにジャズの醍醐味でもあるわけですから、この演奏は
素晴らしかったと思う。


ところが、藤井さんのドラムソロがバンバンに展開される中、
最終電車の時刻となり、泣く泣く会場を中座することに。
これに乗り遅れるとタクシーで5000円以上かかるので、大変。

彼のCDを買おうとしたが、誰もいないので、カウンターで
聴いているヴォーカリストの美和子さんに無理やりお金を預けて、
後にする。 美和子さんごめんね。


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