2006年08月10日06:20
ヴォイトレ祭で歌った曲③≫
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さて、ヴォイトレ祭で歌った2曲目は、ブルースの“ルート66”。
作詞作曲はボビー・トゥループ。あのジュリー・ロンドンの旦那です。
ジャズの場合、ブルースというのは必ず12小節と決まっています。
理由なんかありません。12小節だから12小節なんです。
歌の内容は何でもない、大陸を東から西(シカゴからロス)へ横断
するなら、66号線がいけてるよ。と地名を羅列しているだけのもの
なんですが、いかにもアメリカ的というか、独特の韻を含んだ歌詞
と、シンプルなリフを基調とする軽快なスイング感は昔から大好き
でした。
有名なのは、ナット・キング・コールですね。もちろん私も、彼の
アフター・ミッドナイト というアルバムを聴きました。最初は
何を発音しているのかサッパリ。でも、楽譜を見ながら追っていくと、
だんだんと発音できるようになってきます。
ところが、どうしても歌えない というか発音しきれないフレーズが
あるのです。Cメロの最初の部分の
Won't you get hip to this time-ly tip という箇所。
訳は、「最近の事情をよく知っていたほうがいいぜ。」
このまま読めばなんでもない歌詞なんですが、ナット・キング・コール
のように歌えないのです。そこで先生のご指導を仰ぐことに。
要はリズムなんですね。ジャズ特有のアトノリで、アクセントを
get hip とtime-ly に持ってくると あら不思議。
歌えるではないですか。
Bメロは一気呵成にまくしたてます。でも、ナット・キング・コールは
独特の方言で歌っているようですから、これをそのままコピーするには
ちょっと無理があります。そこで、何人かのアルバムを参考に一番しっくり
来たのが、アメリカのキャバレーシンガー アン・ハンプトン・キャラウェイ
の歌。結構フェイクしたりするのですが、嫌味でないし、発音がきれい。
この歌は暗譜するまでは大変ですが、一度覚えてしまうと、スラスラと
お題目のように歌詞が出てきます。そう、落語のジュゲムジュゲムゴコウノ
スリキレカイジャリスイギョ・・・あれと同じです。
ですから、何回も歌っていると日本語の発音になってしまうという落とし穴
が待っています。そこで、メロディをつけずに唱和して、先生にチェックして
もらいます。案の定、いくつかの単語の発音にダメだしをもらいました。
そんなこんなで、本番も何とか詰まらずに歌いきりました。リハでは歌詞が
飛んだりもしましたが、テンポに気をつけて気持ちスローに歌うことで
乗り切りました。
特に、バックのギタートリオの皆さんが、うまく合わせてくれたので、
歌いやすかった。ここが、カラオケとの大きな違いですね。気持ちで
伴奏してくれるから、すごく伝わってくるのです。
ピアノの藤森さんともども、心からお礼を申し上げます。
今回は、初めての生バンドでのステージでしたが、想像以上に楽しく
歌えました。正直な感想として、とても気持ちが良かった。
ちょっと病みつきになりそうです。
おしまい。
作詞作曲はボビー・トゥループ。あのジュリー・ロンドンの旦那です。
ジャズの場合、ブルースというのは必ず12小節と決まっています。
理由なんかありません。12小節だから12小節なんです。
歌の内容は何でもない、大陸を東から西(シカゴからロス)へ横断
するなら、66号線がいけてるよ。と地名を羅列しているだけのもの
なんですが、いかにもアメリカ的というか、独特の韻を含んだ歌詞
と、シンプルなリフを基調とする軽快なスイング感は昔から大好き
でした。
有名なのは、ナット・キング・コールですね。もちろん私も、彼の
アフター・ミッドナイト というアルバムを聴きました。最初は
何を発音しているのかサッパリ。でも、楽譜を見ながら追っていくと、
だんだんと発音できるようになってきます。
ところが、どうしても歌えない というか発音しきれないフレーズが
あるのです。Cメロの最初の部分の
Won't you get hip to this time-ly tip という箇所。
訳は、「最近の事情をよく知っていたほうがいいぜ。」
このまま読めばなんでもない歌詞なんですが、ナット・キング・コール
のように歌えないのです。そこで先生のご指導を仰ぐことに。
要はリズムなんですね。ジャズ特有のアトノリで、アクセントを
get hip とtime-ly に持ってくると あら不思議。
歌えるではないですか。
Bメロは一気呵成にまくしたてます。でも、ナット・キング・コールは
独特の方言で歌っているようですから、これをそのままコピーするには
ちょっと無理があります。そこで、何人かのアルバムを参考に一番しっくり
来たのが、アメリカのキャバレーシンガー アン・ハンプトン・キャラウェイ
の歌。結構フェイクしたりするのですが、嫌味でないし、発音がきれい。
この歌は暗譜するまでは大変ですが、一度覚えてしまうと、スラスラと
お題目のように歌詞が出てきます。そう、落語のジュゲムジュゲムゴコウノ
スリキレカイジャリスイギョ・・・あれと同じです。
ですから、何回も歌っていると日本語の発音になってしまうという落とし穴
が待っています。そこで、メロディをつけずに唱和して、先生にチェックして
もらいます。案の定、いくつかの単語の発音にダメだしをもらいました。
そんなこんなで、本番も何とか詰まらずに歌いきりました。リハでは歌詞が
飛んだりもしましたが、テンポに気をつけて気持ちスローに歌うことで
乗り切りました。
特に、バックのギタートリオの皆さんが、うまく合わせてくれたので、
歌いやすかった。ここが、カラオケとの大きな違いですね。気持ちで
伴奏してくれるから、すごく伝わってくるのです。
ピアノの藤森さんともども、心からお礼を申し上げます。
今回は、初めての生バンドでのステージでしたが、想像以上に楽しく
歌えました。正直な感想として、とても気持ちが良かった。
ちょっと病みつきになりそうです。
おしまい。