貴田乃瀬酒の会2023

カテゴリー │日本酒の会イベント

2月25日と26日の二日にわたり

田町の貴田乃瀬さんにて

貴田乃瀬酒の会を開催しました。

こちらであらかじめ日本酒を提示し

親方にはそれに合う料理を一品ずつ提供してもらい

お客様に堪能していただくという形式で

行う会も今回で9回目となります。

貴田乃瀬酒の会2023

今回のラインナップです。

左から提供順に
①勝駒 純米生酒
②喜久醉 純米大吟醸 松下米40
③来福 元祖くだもの「りんご」 純米大吟醸生酒
④十六代九郎右衛門 純米2年熟成酒 山廃 25日は生もと
⑤七田 純米吟醸雄町50
⑥蓬莱泉 純米大吟醸 摩訶
⑦W Underground アンダーグラウンド


貴田乃瀬酒の会2023
貴田乃瀬の親方には

どうしてこのお酒にこのお料理なのか

を簡単にお話いただきながら

会を進めていきました。

では一品ずつお料理とともに振り返ってみます。


貴田乃瀬酒の会2023

①勝駒 純米生酒 ワイングラスで乾杯の酒
 マグロ・平目・魳(かます)の漬け三点盛り


いつもですとトップバッターは吟醸系の香りの高いものとか
シュワシュワ系のお酒で始めるのですが
今回はオーソドックスな純米生酒でスタートしました。

ですからお料理もお刺身 それもいわゆる漬け(づけ)
漬けと言っても醤油ではなく薄い味付けが施されています。
醤油は用意してあるものの、つけなくても全然OKです。
親方曰く 貴田乃瀬さんで普段使っている醤油だと
勝駒の繊細な味が伝わりにくいとかで漬けにし
醤油も甘口のものを選ばれたようです。

香り清楚な勝駒純米酒の食中酒としての存在感を
際立たせるペアリングでした。


貴田乃瀬酒の会2023

②喜久酔 純米大吟醸 松下米40 火入れ
 酢の物 木の芽とホウレン草の酢味噌で。 
 平貝・平目・巻きえび・カニ足


喜久醉の松下米40は、松下明弘さんが
無農薬で育てた山田錦を使っています。
ですからその透明感が肝となるお酒です。

ホウレンソウ草の酢味噌でいただくお魚たちは
喜久醉の透明感を消すことなく見事にはまりました。
この酢味噌だけでも肴になる美味しさでした。


貴田乃瀬酒の会2023
③来福 元祖くだもの「リンゴ」純米大吟醸生
  ゆり根のホタテのすり身巻き 錦糸卵巻き


来福のリンゴはリキュールではありません。
れっきとした日本酒です。
香りはほのかにリンゴをイメージし
きめ細やかな酸味が明るい印象のお酒です。

お料理は一瞬 デザートか と思わせる風貌
甘めの黄身酢あんが来福の酸と融合し
ホタテのすり身巻を美味しくいただけました。
ラベルに寄り添うお料理の外観は視覚にも
訴えるものがありました。


貴田乃瀬酒の会2023
④十六代九朗右衛門 純米2年熟成酒 
 鰯の重ね焼き


25日は生もとで26日は山廃を温めてお出ししました。
どちらも冷やでのむより40℃以上の上燗がぴったり。
かすかな熟し香とどっしりとした酸が温めることで
マイルドになり旨みを引き立てます。

鰯の重ね焼きはそんな燗酒に見事に伍しました。
大根ソースもこれだけで肴になる逸品。


貴田乃瀬酒の会2023
⑤七田 純米吟醸雄町50 火入
 筍の豆腐の揚げ物 筍とバジルソース
 パルミジャーノレッジャーノ


ここから後半は香りふくよかな高級酒が続きます。
まずは七田の純米吟醸雄町50。
白ワインを意識させる佳酒です。

お料理もバジルソースやチーズが
イタリアンを彷彿とさせます。
お酒との相性もバッチリでした。


貴田乃瀬酒の会2023
⑥蓬莱泉 摩訶 火入
 白子の揚げ物 天つゆ



蓬莱泉の純米大吟醸摩訶は山田錦を
30%まで磨いて醸されたお酒で
適度にフルーティな香りとキレの良さが特徴。

白子の揚げ物を天つゆでいただくことで
上品な味わいを堪能できました。


貴田乃瀬酒の会2023
⑦ W アンダーグランド 
 鰤の大根巻き煮 酒粕のあん


兵庫三木地区の山田錦の特等米を
18%まで磨き雫を取った最高峰の純米大吟醸。
価格は 720mlで 11,880円(税込) という高級酒。
普段なかなか口にできないお酒ではありますが
香りと味わい キレ 余韻などのバランスが
とても素晴らしく
本日のフィナーレを飾るに相応しい
そんなお酒です。

どんなお料理が来るのかと期待していたら
なんと鰤の粕汁仕立て

ところがプロのお料理は違いますね。
粕も大吟醸の酒粕で
こんなに気品のある粕汁は初めていただきました。


貴田乃瀬酒の会2023
酒粕のムース マイヤーレモンソース


デザートとして最後にいただいたのは
やはり酒粕を使ったムースです。
レモンソースの甘さと酸味が
お口をリセットし
結構な量の日本酒を飲んだのに
爽やかさで締めくくることが出来ました。


貴田乃瀬酒の会2023
そんな楽しい気分で過ごした2時間半も
あっという間に過ぎ最後の締めを
ご常連のこの方にお願いしました。



今回参加された皆様
素晴らしいお料理をご提供いただいた親方
そして女将さん
ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。


























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