國香訪問

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袋井市の國香酒造を訪問する。

朝から搾りがあると聞き、それに合わせて9時半に着くと、

槽(ふね)のある作業場からモロミの甘い香りが。

でも、それは酒粕の香りであった。

國香訪問

まだ粕はがしの作業中。つまり、酒袋の中の酒粕を取り除く作業。

これが終わらないと、搾りが始まらないので、お手伝いすることに。

前々日に搾られた純米の粕は、まだしっとりしており、香りもふくよか。

酒袋というのは、何回か使い続けるのが普通で、決して

その都度洗うようなことはない。

國香訪問

モロミは、ポンプの力で槽(ふね)までホースを通じて運ばれる。

初めて搾りを見学した10年ほど前は、手作業でタンクから運び

袋にひしゃくを使って3人がかりで詰めていた。

今は、松尾杜氏一人ですべてを行う。

國香訪問

袋の2/3ぐらいまでモロミを注入し、袋の口を折り曲げ

槽(ふね)の底に静かに置く。

國香訪問

この単純な作業を繰り返し、やがて槽は、モロミの入った袋が

うず高く積まれていっぱいに。

國香訪問

槽口(ふなぐち)からは、重力に押されてにじみ出た酒が

ゆっくりと滴り落ちる。 これが“荒ばしり”となる。


さて、訪問の目的は搾りの作業風景ともう一つ、今年のお酒を利くこと。

12月の造りは、純米吟醸の50%精米と60%精米、そして

特別純米と特別本醸造の4本立て。

純米大吟醸は仕込まなかったようだ。純大は3月まで待たなくてはならない。

國香訪問

原酒生の搾りたてを、右から順に利く。

◆特別本醸造  ガツンと辛口な仕上がり。

◆特別純米酒  旨みとやわらかさが同居するも、キリリとした後口。

◆純米吟醸 伝一郎 60%精米  透明感があって、綺麗な口当たり。  

◆純米吟醸 50%精米  味の線は伝一郎に近いものの、キレの良さは秀逸。

どの酒も、期待どおりの出来栄えであった。

搾り作業は今週一杯で終え、来週は瓶詰め。

商品として入荷するのは、早くても来週末になるだろう。

今しばらくお待ち下さい。



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この記事へのコメント
いい香りがしそうな画像ですね!
先日行った葛城北の丸では、國香本醸造の燗酒が出てきました。辛口のおいしいお酒でしたよ。
Posted by ビバーチェビバーチェ at 2007年12月15日 09:51
香りが迫るでしょ。

実は、グラスの写真をクリックすると

香りが出るように仕掛けてあるんですよ。
Posted by 静岡酵母静岡酵母 at 2007年12月15日 10:18
いよいよ新酒を飲めるんですね!
写真を見ているだけでワクワクしてきました。
昨年は大吟醸と特別本醸造がお気に入りだったのですがやっぱり今飲むなら特別純米でしょうか。

静岡酵母さんのコメントを読んでいると、今すぐ蔵へお邪魔してみたい気分になります^^
Posted by えり子 at 2007年12月15日 11:41
どれもいいですよ。

でも、純吟伝一郎がイチオシかな。
Posted by 静岡酵母 at 2007年12月15日 19:12
残念ながら画像のクリックができませんでした・・・・(^^;
Posted by ビバーチェ at 2007年12月16日 01:39
あらら まだクリックしてなかったの
残念だなあ。

では、再度香りが出るように設定しましたので、是非お試し下さい。 ビバーチェさん
Posted by 静岡酵母 at 2007年12月16日 10:22
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    コメント(6)