四つ池ミュゼライブ

カテゴリー │ジャズライブ

ヴォイトレ先生が出演する

四つ池ミュゼの、力武誠カルテットのライブに行く。

いつもより余裕を持って、早めに席に着いた。

隣がちょうど空いていたのだが、開演間際になって

一人の女性がその席に着いた。

すると、ヴォイトレ先生のお母上が、その女性を私に紹介する。

? ? どなた ? ?

その方は、信愛学園高校音楽科(現浜松学芸高校)の声楽の先生。

つまり、先生の先生となるT先生であった。

私だけの皮膚感として、会場の空気が一遍に凍りついた。

これからジャズを楽しむというのに、このよそ行きの空気は

一体何なんだ・・

その空気を変えたくて、T先生に話しかける。

自分が今、のぶ子さんにジャズを教わっていること。

発声の基礎をみっちり教えてもらっていること。

でも、楽しく歌っていること。 などを話し

『のぶ子さんの学生時代は先生に厳しく教わったのでしょうね。』

と振ると、『そりゃもう 音大に合格させるために・・』

と、肩をいからせてお話になろうとする。

と、H社長のいきなりにテンションの高いMCが始まり、ライブの開演。

(残念 もっと聞きたかったのに)

四つ池ミュゼライブ

さて、力武誠カルテットの演奏は、スタンダードと言えども

タダでは聴かせない。 重厚で太い演奏は、オリジナルの時と

なんら変わらない。 

テナーの浜崎航、ピアノの荒武裕朗、ベースの生沼邦夫、

そしてドラムスの力武誠、 こいつら ただ者ではない。

顔では善人を装っているが、ジャズマンとしての内面はギラギラしている。(笑)

こんな連中とセッションして、大丈夫かあ・・・

でも、それは杞憂に終わった。

我が先生は、自分の世界に彼らをきっちりと引き込んで

いつもののぶ子節で、さくさく淡々と歌を披露する。


でも、かなりハードな環境であるのは、多少なりともヴォーカルを

かじっている初心者の自分にも判る。

彼らの演奏は、決してヴォーカリストを引き立てようとはしない。

ヴォーカルも楽器の一つ であるかのように容赦なく

アグレッシブにタイマンを張るのである。

こいつら元気だな。


あとから先生に聞くと、リハの時は歌伴に徹するやや控えめの

演奏だったらしいが、本番ではバリバリに責めてくるので、

自分のポジションを維持するのにやっきになった とか。

でも、良い経験をさせていただきました。

とおっしゃいます。


オレがオレが の彼らに、“歌ごころ”がもっとあればねえ。

もっと違った展開になったかもしれない。

でも、あれはあれで良いのでしょう。

なかなか面白いライブでございました。


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