静岡酵母の　酒とJAZZとランの日々

次男が私達夫婦に鰻をご馳走してくれた。
どうやら、初任給が出た模様である。

『これで２３年分チャラね』

なんとも、高い鰻である。
いや、本人にとっては、超安上がりのお返しだ。
妻と二人して、噛みしめて食したのは言うまでもない(苦笑)

次男が就職した先は、某飲料会社。
去年の今ごろに内定をもらい、最初の赴任先は
実家のある地域　と聞き、ちょっと焦った。

店頭にある自販機が、まさにその就職先の機械。
よく品切れをし、連絡をしても３日ぐらいほったらかし
の時もあったので、クレームを入れたこともしばしば。

次男がお世話になると聞いてからというもの、品切れの
電話の言葉遣いから変わった。

そんな彼が、新人として毎日現場をいろんな先輩について
回るのだが、先々で言われることは

『お前の親父って　うるさいよな・・』

やはり、刷り込まれていたか。
過去の悪行は、いまさら電話の言葉遣いを優しく変えて
みても、屁のツッパリにもならない　ということ。

『でも、うるさいぐらいの客を大事にしないといけないよ。』

これは、自分を正当化するのではなく、我が商売に向けても
投げかける言葉。

クレームや意見にこそ、ビジネスチャンスが芽吹いているのである。
それに気づくか見過ごすかが、大きな分岐点になることもあるんだよ。

すると妻が一言

『そんな問題じゃなく、ただ普通に電話をすればいいのよ。』

それもまた　真なり。