山形酒蔵見学ツアー 一日目

静岡酵母

2020年02月25日 18:36

2月の連休を利用し、浜松NHKカルチャーの生徒さん9名

を引き連れて 山形県 羽黒地方と庄内地方の酒蔵

竹の露さんと鯉川酒造さんを1泊2日で訪れました。

浜松から 東海道新幹線 上越新幹線 そして羽越本線を

乗り継ぎ、乗り換え時間も含め 約5時間半の行程でした。


いなほ3号を降車し鶴岡に着いたのは、12時45分。


まずは腹ごしらえということで、駅近くのイタリアンレストラン

ファリナモーレにてパスタランチを所望。

近くにある 山形大学農学部に関わる野菜やベーコンが

ふんだんに使われており、地産地消感が満載でした。

さて タクシーに分乗して向かったのは、白露垂珠を醸す

竹の露合資会社さん。


相沢社長に隅々までご案内いただきました。


まずは 仕込水のご説明から。

竹林の地下 300メートルの水晶地層帯から汲み上げた

月山深層水を、昔はお酒を貯蔵していたタンクに保管し

使用されている云々を、熱くお話しいただきました。


続いては 米のお話。

竹の露さんでは、多種類にわたる地元の酒米のみを使用されており

ざっとこれだけの稲穂があります。


竹の露さんには 和釜 とか 甑は 今はなく

連続蒸米機 ですべての米を蒸しておられます。

社長曰く 同業者の方から

『よくそれだけで理想の蒸しができますね・・・』

と言われるそうですが、幾重にも工夫と技術を凝らして

金賞酒ですら 蒸しは 連続蒸米機 だそうです。


この時期 酒母造りは既に終了し、発酵途中の醪タンクを

見学させていただきました。


蔵に来たのなら、ブクブクと炭酸ガスが沸き立つタンクを

間近に見て香りを嗅ぐ それこそが醍醐味というものです。


社長がいくつかあるタンクの中から

出羽きらり44%精米のもろみタンクからひしゃくですくって


コップにいれていただきました。


モロミごと試飲できるのは、蔵見学に来たものの特権です。

ガス感があり 甘く もろみなのにキレが良く 実に美味でした。


モロミ室の窓を開けると 外に見えるのは 竹林。

竹の露 の 酒名の由来は ここにあるのですね。


分析室にある 機械の数々。

アルコール度 酸度 日本酒度 アミノ酸度 を瞬時に計れます。


社長は隠すこともなく発酵の経過をいろいろと説明されるのですが

皆さん良い勉強になりますね。

私には説明できませんから (・ω・)\バシッ


上槽は ヤブタ式 と ヤエガキ製の佐瀬式の槽 がありました。


最後は事務所の前で記念撮影をして蔵をあとにし

歩いて10分ぐらいのところにある温泉施設に小雨の中

傘をさして向かいました。


やまぶし温泉 ゆぽか にて ゆっくりと温泉に浸りました。

ここは ナトリウム・カルシウム塩化物泉で、舐めると塩気を感じました。

一度ホテルに戻り ディナーは竹の露さん主催のイベント

庄内のフグと白露垂珠を楽しむ会 に参加しました。


各種白露垂珠がふんだんに飲めます。

出品酒クラスのお酒もありました。

これは自由に飲める酒で、各テーブルには


720mlで数種類のお酒が提供されました。


女将さんの乾杯の音頭でスタート。


相沢社長がMC担当です。

私にも挨拶を と回ってきたものの

何を話したか 全然覚えておりません。(笑)


食事は ふぐのコースです。 


てっさは 厚めに切られていましたが歯ごたえがあり

こういうフグ刺しもあるのですね。


燗酒を楽しむ酒器です。

下が熱湯 これならお酒が覚めません。


他に 焼き白子 から揚げ 最後は フグ鍋

贅沢なひとときを過ごしました。


最後は地元の先生による三本締め

これで終了かと思いきや、私たち日本酒教室一行には

実はまだあるのでした。

それは ナイトブリュワリーの見学です。


麹室の隣にあるお座敷にて 二次会の始まり始まり。




麹室を見学させていただきながら

かれこれ11時過ぎまでここで過ごしたでしょうか。





段々と記憶が薄れて行きます。

タクシーでホテルまで戻ったら12時頃でした。

さぞかしご迷惑だったでしょうが、お世話になりました。

おかげさまで 貴重な体験をさせていただきました。

相沢社長はじめ お蔵の皆様には心よりお礼申し上げます。

翌日は鶴岡を後にして余目へと向かったのですが

アクシデントがあり、そのご報告はまた次回となります。


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