貴田乃瀬日本酒の会

静岡酵母

2025年02月17日 12:14





2025年2月15日と16日

二日間にわたって 田町の貴田乃瀬さんにて

貴田乃瀬酒の会2025 を開催しました。

今の形で行う会も今年で11回目となります。

当日の日本酒ラインナップを提供順に提示し

親方にはそれぞれに合ったお料理をお出しいただき

お客様にお酒とお料理をご堪能いただくという趣向です。



左から提供順に
①初亀 習作02 瓶内二次発酵清酒にごり
②白糸55 純米吟醸
③小夜衣 純米大吟醸 法人100周年
④萩錦 試験醸造 令和誉富士 生もと  燗酒として
⑤雪の茅舎 純米大吟醸 製造番号酒
⑥蓬莱泉 純米大吟醸 出品酒
⑦開運 New Fortune KURI Vintage


では当日の様子をご覧ください。


乾杯は 初亀 習作02 瓶内二次発酵清酒にごりからスタート

細かい泡が特長のお酒で甘さも控えめフレッシュなる1本です。

合わせるお料理は 酒粕入り 白身魚の白和え


お刺身を醤油を使わず白和えとワサビでいただく

貴田乃瀬さんらしい取り合わせで

シュワシュワの日本酒とよく合いました。




つづいて 白糸55 純米吟醸

今や希少なハネ木でやさしく搾られた純米吟醸

香り穏やかできれいな味わいのお酒です。

合わせるお料理は ピータンコロッケ


ピータンが入った贅沢なコロッケですが

ピータンの香りはあまりしないあっさりとした揚げ物です。

ですから白糸の円みと気品を引き立てます。



親方お一人で20人分のお料理を手際よく提供されます。



3番目のお酒は 小夜衣 純米大吟醸 法人100周年記念酒

兵庫山田錦を40%精米し袋吊り雫取りで1年寝かせたお酒。

静岡酒らしく香りは控えめで口当たりも清楚。



お料理は チョウカ網脂包み揚げ トマトソース 

舞阪港にあがるチョウカはカサゴの仲間。

旨みのある脂を有しており軽めのトマトソースでいただきました。

前半は香りも味わいも穏やかなお酒が続きました。





親方はときどきお客様の元で料理の説明をされますが

なにげに私をディスるときもあります(笑)



折り返しは燗酒です。

萩錦 試験醸造 令和誉富士 生もと  を45℃の熱燗で。

生酛のお酒らしく温めるとコクが映えます。

合わせるお料理は ホタテすり身 磯部揚げ

海苔の風味が香ばしく、ホタテの旨みがたっぷりの一品。

豊かなコクを感じる燗酒と実によく合いました。




後半のお酒は 香りも味わいも華やかなものへと移ります。

雪の茅舎 純米大吟醸 製造番号酒

鑑評会出品酒の素となる生酒。

上質のフルーティな旨みは最高です。

合わせるお料理は ひらめの金山寺漬け焼き


平目もおいしいかったのですが

添えてある味噌とゴボウが実に美味で

これだけで一合はいける とお客様が呟いておられました。



ラス前のお酒は 蓬莱泉 純米大吟醸 出品酒

香りがより華やかに発ちますが出品酒だけあって

キレは抜群に良いお酒です。

合わせるお料理は 海老のすり身塗り上げ天ぷら餡かけ


風味豊かで大きめの土佐あまとうの中に

海老のすり身と言うか 海老そのものが入った一品。

餡が抜群に美味で一滴も残さずいただきました。



最後のお酒は 開運 New Fortune KURI Vintage

純米吟醸の生酒を栗材で出来た国産の新樽に入れ

低温で二年間寝かせたお酒です。

色がかすかに付き風味は軽めのシェリー酒のよう。

いわゆるデザート酒的な1本です。



デザートにはデザート というわけで

カマンベールチーズと栗のムース

こちらは女将さん考案の一品で 開運が栗材ということで

栗のムース仕立てとなっています。

この取り合わせもお見事と言えるでしょう。


今回も素晴らしいお料理の数々で

多彩な日本酒とのマリアージュを楽しむことが出来ました。




会の締めを両日ともお客様にお願いしましたが

締めまでの話がやたら長い方もおられました(笑)

ご協力ありがとうございました。



最後に 親方 女将さん アルバイトのお姉さま

お世話になりました。

次回もまたよろしくお願いします。


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