超辛口酒2種 上喜元と龍力

静岡酵母

2024年11月30日 09:32

今朝ランは久しぶりの佐鳴湖

大回り1周7キロをキロ6分切りで。

日曜は防災訓練につき土曜日ランとしました。

朝方は寒い と言っても まだまだ本格的な冬

には程遠く 寒くなるのはこれからでしょう。

そして 11月も本日で終わりいよいよ師走です。

連日の如く 新酒しぼりたてが入荷していますが

本日ご紹介するのは 短期熟成の生酒です。



どちらも日本酒度が +11 と +16

数字だけ見ると 確かに超辛口ですが

ただ辛いだけのお酒ではありません。

どちらのお蔵も いわゆる名門老舗蔵の

“スピンオフ オリジナル酒”

ですから 中身もラベルも ひとひねり してあり

飲み手を納得させる1本です。


まずは 山形県の上喜元 から。

超辛口なのにモダン そして 純米大吟醸

波乗りならぬ「味乗り」ジョーキゲン


◆上喜元 波乗りジョーキゲン モダン超辛口

冷蔵熟成により旨味が引き出された無濾過生原酒。

「これ本当に+16なの?」と疑うぐらいのアタックの甘み

つまり味わいの厚みを感じたかと思ったら

ミドルから後半にかけてビビットくる刺激的な辛さと

味わいの広がり少ないままにズバッと切れる後口は

やはり超辛口と感じさせる起伏の富んだ味わいです。

このシリーズ 通常の上喜元とどう違うの?

という問いに答えるべく開発された商品ですが

上喜元の枠をはみ出さないという前提での

超辛口なのにモダンな純米大吟醸となる

完全オリジナル商品です。

和梨を思わすような控えめな香りで、食事の邪魔をしません。

無濾過生原酒ですので、嫌味のない微量のガス感が残っており

フレッシュな印象と起伏に富んだ刺激的な味わいは

確かに飲み飽きしない上質の1本です。


そしてもう1本は 播州にある山田錦の本場に位置する蔵

本田商店さんの低精白とは思えないクリーンさ

これぞ正統派超辛純米と言える1本です。


◆龍力 正統派 超辛純米酒 生酒

この蔵のすごいところは原料米の85パーセントに

山田錦を使用し、しかも最高品質と言われる

兵庫県特A地区の山田錦だけを原料米としていること。

兵庫県という地の利をフルに生かした

他の蔵元からすると

うらやましいかぎりの蔵元であります。

その兵庫県産特A地区山田錦の特徴を生かした

酒造りへの思いを尊重しあえて磨かず(80%精米)

日本酒度+16 と「超辛口」に仕上げた純米酒。

香りは青メロンや白ブドウ、ライチのような爽やかさと

バナナや白玉のようなふくよさがの共存がみられます。

含むと一発でわかることですが

甘みの要素をほとんど感じないのです。

すっと入ってきて、ストンと落ちるように引いて

ジワーと余韻が広がるまさに男酒。

同時にそのクラシック感は龍力の個性そのもの

と言えるでしょう。

辛口好きにはたまらない1本に仕上がっております。


どちらのお酒も しぼりたてとは違う落ち着いた味わい。

辛さと絶妙の旨みを堪能できます。

是非 お試しください。



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