大典白菊の短期熟成生原酒

静岡酵母

2019年10月25日 12:31

岡山県から鳥取県に通じるJR伯備線の途中駅に

備中高梁(びっちゅうたかはし)という駅があります。

ここは 現存する天守12城の一つ

備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)がある町で

今月初めに訪れました。

その様子はのちほどとして、その高梁市には3つの酒蔵があり

高梁駅からは遠く離れている旧備中国川上郡成羽村には

創業122年を迎える 白菊酒造株式会社 があります。

そこが醸す 大典白菊 というお酒。

静岡県ではほとんど流通していないので馴染みは薄いのですが

小仕込みのクォリティの高い酒造りをされています。



そのお蔵の 限定流通のお酒が入荷しました。

今の季節 一回火入のひやおろしが主流で

そのひやおろしと上槽時期も貯蔵期間も同じですが

確かな個性の違いを認識させる生生の短期熟成酒

深まる秋に味わうというのも、日本酒の引き出しの多さを

楽しむには面白いのではないでしょうか。



◆大典白菊 サンライズブルー 直汲み生原酒 30BY

直汲みの生原酒を瓶貯蔵で半年冷温熟成させました。

良い感じに味がのってきており、今がちょうどよいコンディション

かと思われます。

ラフランスを主体にリンゴ、パイン、メロンのような優美な果実香が

印象的で、直汲み特有のチリチリとしたガス感がフレッシュな印象を

与えつつも、相反するぽっちゃりとしたふくよかな甘みも感じます。

しかし、決して甘ったるいことはなく、どちらかというとみずみずしい

印象のまま、微量の苦味とともに消えてゆきます。

グラスの内側に垣間見える小さな泡など、お酒そのものを楽しむタイプです。




標高430メートルに位置する 備中松山城天守閣


岩盤に築かれた城壁


眺めは最高でした。


口笛を吹く寅次郎 のロケ地にもなったお寺も訪れました。


小堀遠州作の庭も良かったです。


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