開運・初蔵純米中汲みの上槽

カテゴリー │酒屋の仕事酒蔵訪問

2021年3月11日 あの大震災から10年となる本日

開運を醸す土井酒造場にて、初蔵純米中汲みの

上槽の様子を見てきました。

このお酒は 無濾過純米などと同じ仕立ての醪を

ヤブタ式ではなく、槽(ふね)にて手作業で上槽し

中汲み部分のみを瓶詰めしていただく

特別バージョンの純米生酒です。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
私が蔵に着くと、既に搾り作業は始まっていました。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
槽の搾りは、三人一組で行います。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
酒袋の40%ぐらいに醪を入れ、口を折り曲げて
丁寧に置いていきます。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
酒袋 昔は綿に柿渋でコーティングされたものを
使っていたそうですが、現在は化繊の袋。
しっとりと湿っているのは、大吟醸を搾ったあと
粕を除いて真空状態で保管してあったものを
使うからです。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
三人のうちのあと一人は、タンクの攪拌要員です。
これをしないと、醪が詰まってしまいます。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
仕込み36純米 のタンクです。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
おやおや 榛葉杜氏が醪を猪口に汲んでくれました。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
純米醪の試飲です。この段階では日本酒ではなく
どぶろくと同じです。言わば高級どぶろく。
雑味もなく、くどさもなく、米ジュースを飲む感じで
とにかく美味い。
このまま売りたくなる衝動にかられましたが
それは出来ません。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
槽場に戻ると5段ぐらいまで袋が積まれていました。
ここまで積まれると、袋の自重でお酒が搾られます。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
杜氏さん 今度は搾られたお酒を汲んでおられます。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
正真正銘の 荒走り です。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
早速の試飲です。
荒走りなのに マイルド、軽快の極み。
そして 抜群のキレの良さに感動です。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
榛葉杜氏も きれいで優しい味わいですね。
との感想でした。

開運・初蔵純米中汲みの上槽
この作業は、あと1時間ぐらいで終え
夕方頃には圧をかけて終了だそうです。
最後の責めの部分は含まれません。

見学させていただき、ありがとうございました。

今年の初蔵純米の新酒は
今月の終わりころの入荷予定です。
もうしばらくお待ちください。






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