富士自慢

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富士自慢 という銘柄の日本酒をご存知でしょうか。

ではありません。  富士 です。

富士自慢

今から23年前の1990年 富士自慢 を醸造していた

御殿場市の三嶋屋本店さんは廃業されました。

その4年ほど前までは、御殿場には 『富士』という銘柄の

富士一酒造。 『富士戎』という銘柄の山中兵右衛門商店

という蔵もあり、全部で4つの酒蔵があったのです。

そして、今も変わらず御殿場市で製造販売を続けているのが

金明を醸す 根上酒造店さんです。




ちなみに、富士自慢の三嶋屋本店は、開運の名杜氏

故波瀬正吉さんが酒造りの道を歩み始める最初の蔵で

その後 能登の蔵で蔵人頭になり、昭和43年に土井酒造場

で杜氏となられたという歴史があります。


富士自慢
一番左が波瀬さんの若かりし頃

でも 今回ご紹介する 富士自慢 と 波瀬正吉さんとは
何の関係もありません。


金明の根上酒造さんと、廃業した三嶋屋本店さんは親戚関係

にあり、富士自慢の銘柄は、根上さんが長く保持されていました。

そして今年 富士山が世界遺産登録を果たしことで、富士の名を

冠した富士自慢が 根上酒造店により復活したというわけです。

と、ここまでの話だと、観光用のラベル優先商品のようにも思えますが

中身を飲んでご紹介するのが、かたやま酒店の身上ですから、単なる

ラベル商品ではないことを付け加えておきます。


中身のご紹介です。

麹米は、広島の酒造好適米 八反錦を50%精米したものを使用。
掛米は 地元御殿場産の 若水を55%精米。
酵母は静岡NEW-5

純米吟醸規格ですが、無濾過特別純米 として 720ml 1500円
での発売です。今回は 720mlだけとなります。

香りは、とても穏やかで清楚。
口に含むと、艶やかな旨みと練れた風味が同居しているのが感じ取れます。

鼻に抜ける香りは、穏やかな中に厚みのあるミネラル香。
余韻は、かすかな酸を残しながらゆっくりと切れていきます。

無濾過と言えども生酒ではなく、一回火入れですから、全体的にゆるやかな
トレースを残す佳酒と言えるでしょう。


一度お試しください。

◆富士自慢 無濾過特別純米酒


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